加湿器は必要か？冬の加湿器の必要性と使用のメリット

「最近、肌が乾燥するし、喉も痛い気がする……加湿器って効果あるのかな？」
「加湿器以外で乾燥対策すれば加湿器は必要ないかな？」

空気が乾燥しがちな冬場に、加湿器の導入を迷っている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、加湿器の必要性、加湿器を使うメリット・デメリット、使い方の注意点をご紹介していきます。

冬に加湿器が必要な理由とは

冬は気温が下がって空気が乾燥します。空気が乾燥するとウイルスが活発になり、感染症にかかったり、体調を崩しやすくなったりします。

また、髪や肌、喉の乾燥が気になるという方もいるでしょう。加湿器を使えば乾燥した空気が加湿され、快適な湿度を保つことができます。

冬に空気が乾燥するメカニズムと、適正な湿度と温度について解説していきます。

冬になると空気が乾燥するのには理由があります。空気中には目には見えないですが水蒸気が含まれていて、水蒸気の量によって「空気が乾いている（湿っている）」と感じています。

水蒸気の容量は気温によって異なります。気温が高いほうがより多くの水蒸気を含むことができ、逆に気温が低くなると含むことのできる水蒸気の量は少なくなります。冬は気温が低いので、空気中に含まれる水蒸気の量が少なくなって「乾燥している」と感じるのです。

快適な室内環境は温度17℃〜28℃、湿度40%〜70％と言われています。その適正値内で季節に合わせて冷暖房・除湿加湿を行う必要があります。冬の場合、温度が16℃を切るとかなり寒さを感じるようになり、湿度30%台では喉の痛みや肌や髪の乾燥を感じるようになります。

温度は18℃〜22℃、湿度は55%〜65%を目安に、暖房や加湿器を使用して快適な室内環境を保ちましょう。

加湿器レンタル

加湿器を使うメリットは主に3つあります。

よく聞くのは「ウイルス感染対策になる」「喉、肌、髪などの乾燥対策になる」という2点ですが、もう1つ「暖房効果を上げることができる」というメリットもあります。それでは1つずつ解説していきます。

1つ目のメリットは、ウイルス感染対策になるという点です。空気が冷えて乾燥するとウイルスが活性化するとともに、喉の粘膜の防御機能が低下してウイルスに感染しやすくなってしまいます。

暖房とあわせて加湿器を使用すれば、最適な温度・湿度に保つことができるため、ウイルス感染対策になるのです。

2つ目のメリットは喉、肌、髪などの乾燥対策になるという点です。空気が乾燥すると喉や肌のバリア機能が衰え、外部刺激を受けやすくなります。また、乾燥した部屋にいると肌や髪から水分が蒸発し、乾燥肌や髪のパサつきの原因となります。

加湿器を使用すれば喉、肌、髪にとって最適な湿度に保つことができ、健康と美容へのプラス効果が期待できます。

3つ目のメリットは暖房効果を上げられるという点です。湿度によって「体感温度」が変わるということをご存じでしょうか？

たとえば同じ室温20℃の部屋で、湿度が35%と50%で違う場合、湿度が高いほうが体感温度は3℃〜5℃程度高く感じられます。湿度が高い梅雨の時期にじめじめしてより暑く感じられるように、湿度が低い真冬はより寒さを感じやすくなるのです。

つまり、加湿器で湿度を上げれば寒さを感じにくくなり、暖房の設定温度を下げられるということです。

加湿器のメリットをご紹介してきましたが、知っておくべきデメリットもあります。湿度が60%を超えても加湿をし続けると、結露やカビの発生につながる恐れがあるという点です。

加湿器を使う場合は加湿器を設置して湿度をチェックするなど、過加湿に注意して使うことが必須になります。メーカーによってさまざまな機能の付いた加湿器があるため、適切な湿度に自動調整できる機種を使用するなどの対策が大切です。

加湿しすぎると室内の窓ガラスやサッシに結露が発生し、黒いカビが繁殖するおそれがあります。黒カビは通常の拭き掃除では取り除くことができず、塩素系の漂白剤を使って掃除をしなければなりません。

また、繁殖したカビをそのままにしておくと、アレルギー性鼻炎や皮膚炎の原因になることもありますので、正しく加湿器を使うようにしましょう。

加湿器の使用についての疑問として「いつまで使うのか？」というものがよくあります。加湿器の使用時期の目安としては、暖房の使用時期である4月頃までが一般的です。

ただし、北海道・東北や北陸など寒い地域ではまだ寒さが続きますので、暖房とともに5月頃まで長い間使用する必要があるでしょう。

加湿器レンタル

加湿器を取り入れることでウイルス感染や身体の乾燥を防ぐ効果が期待できるだけでなく、暖房効率を上げられるというメリットについてもご紹介しました。風邪やウイルス感染症が流行する冬は、加湿器を利用して快適で健康に過ごしてくださいね。使用期間が短い加湿器はレンタルサービスを利用するのもおすすめです。