空調・季節家電

加湿器の種類と選び方のポイント|リビングや寝室などの場所別のおすすめタイプも紹介

冬から春先は一年で空気が最も乾燥する季節。空気中の湿度が低くなると、鼻や喉の粘膜が乾燥して風邪をひきやすくなります。また、湿度が高いと飛沫の飛散抑制に効果があると言われており、感染対策として加湿器の人気が高まっています。

加湿器には加湿方式の違う4種類のタイプがあり、メーカーやモデルによって性能や機能も様々です。どのように加湿器を選べばよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は加湿器の種類と選び方のポイントを6つご紹介します。

加湿器の選び方とポイント1.種類で選ぶ

加湿器は加湿方式の異なる「超音波式」「スチーム式(加熱式)」「気化式(ヒーターレス)」「ハイブリッド式」の4種類があります。さらにハイブリッド式は「加熱式×気化式」「加熱式×超音波式」の2種類に分けられます。

それぞれ加湿能力、衛生面、電気代、本体価格などの点でメリット、デメリットが異なります。タイプ別に詳しく解説していきますので、比較検討してみてください。

超音波式加湿器

超音波式加湿器は、水に超音波の振動をあてて微粒子に分解、霧状にして加湿するタイプです。サイズがコンパクトでおしゃれなデザインのものが多く、消費電力が低いというメリットがあります。

一方、デメリットはタンク内の水に雑菌が繁殖しやすく、掃除を怠ると雑菌が部屋中に放出されてしまう可能性があるということ。こまめなお手入れが必要になります。

スチーム式(加熱式)加湿器

スチーム式(加熱式)加湿器は、ヒーターで水を沸騰させ、その蒸気で加湿するタイプです。煮沸消毒するので雑菌が繁殖しにくく、清潔に使うことができる点がメリットです。

デメリットは電気で加熱するため電気代が高くなること、蒸気や吹き出し口の温度が高くなるのでやけどの恐れがあることです。小さなお子さんがいるご家庭では注意が必要になります。

気化式(ヒーターレス)加湿器

気化式(ヒーターレス)加湿器は水を含ませたフィルターに風をあてて、水分を気化させて加湿するタイプです。ファンを利用するため広範囲の加湿ができ、吹き出し口も熱くならないのでお子さんがいるご家庭におすすめです。

ヒーターを利用しないので電気代が抑えられるメリットと、フィルターの定期的なお手入れや交換が必要になるデメリットがあります。

ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器

ハイブリッド式(加熱気化式)加湿器は加熱式と気化式を組み合わせたタイプです。水を含ませたフィルターに温風または風をあてて加湿をします。

湿度によって加湿方式を自動で切り替えるため、効率よく加湿ができますが、本体価格はやや高めになります。また、気化式と同じくフィルターの定期的なお手入れと交換が必要です。

ハイブリッド式(加熱超音波式)加湿器

ハイブリッド式(加熱超音波式)加湿器は加熱式と超音波式を組み合わせたタイプです。水またはヒーターで温めた水を超音波で振動させ、微粒子に分解、霧状にして加湿します。

ヒーターを利用するため電気代は高くなりますが、超音波式のデメリットである雑菌の繁殖は抑えられます。

加湿器の選び方とポイント2.設置タイプで選ぶ

卓上型

卓上型の加湿器は小型でおしゃれなデザインのものが多く、カラーバリエーションも豊富。アロマやLEDを楽しめるものもあります。オフィスのデスク上やベッドサイドでの使用におすすめです。

据え置き型

据え置き型は広範囲の加湿ができる大型の加湿器です。タンクの容量も大きく、長時間運転にも適しています。リビング全体を加湿したい場合におすすめです。加湿能力は商品によって異なります。使用する部屋の広さにあった適用床面積のものを選ぶようにしましょう。

スティック型

スティック型は卓上型よりさらに小さく、持ち運びに便利な加湿器です。水を入れたコップやペットボトルに挿すだけで簡単に身の回りを加湿できます。1,000円以下で購入できるものもあり、手軽に取り入れることができます。

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加湿器の選び方とポイント3.部屋の広さや種類に適した加湿能力で選ぶ

加湿器の「加湿能力」は機種によって様々です。広い空間で使用する場合は加湿能力の高い機種を選ぶ必要があります。

加湿器には、使用する部屋の広さについて「適用床面積」という目安があります。適用床面積は気密性の低い木造と気密性の高い鉄筋コンクリートの2パターンが定められています。「加湿能力」と「適用床面積」の数値を参考に、部屋の広さや種類に適した加湿器を選ぶようにしましょう。

寝室

寝室は比較的狭い個室であることが多く、部屋の大きさにもよりますが、300~500mL/h程度の加湿能力があればよいでしょう。木造の戸建てで5~8.5畳、鉄筋コンクリートのマンションで8~14畳が目安です。

睡眠を妨げない運転音の静かな超音波式の加湿器や、静音モード・就寝モードなどを搭載した加湿器がおすすめです。

リビング・ダイニング

リビング・ダイニング全体を加湿したいなら、適用床面積が広く、パワフルに加湿できる加湿器を選びましょう。部屋の大きさにもよりますが、700~1,000mL/h程度の加湿能力があるとよいでしょう。木造戸建てで12~17畳、鉄筋コンクリートのマンションで19~28畳が目安です。

オフィス

オフィスは一般の家庭より広く、高さもある空間になるため、加湿能力が1,500mL/h以上の業務用加湿器を選びましょう。木造で25畳、鉄筋コンクリートで42畳が目安となります。複数台で加湿するのもおすすめです。

加湿器の選び方とポイント4.機能で選ぶ

便利な機能付きの加湿器もあります。必要な機能がついているかチェックしておきましょう。

アロマ機能

超音波式加湿器にはアロマオイルが使える機能がついたタイプもあります。蒸気からアロマの香りがするのでリラックスしたいときにぴったりです。

自動運転機能

自動運転機能は湿度センサーを搭載し、低湿度の時はしっかり加湿、湿度が上がったら加湿量を調整して過加湿(加湿のしすぎ)を防ぐ機能です。

タイマー機能

就寝時にエアコンを切る場合、加湿器を稼働し続けると過加湿になることがあります。加湿のしすぎは結露の原因となり、カビやダニを発生させます。タイマー機能があれば、就寝時の過加湿を防ぐことができます。

チャイルドロック

小さなお子さんがいるご家庭では安全に使えるかどうかも大事なポイント。誤作動を防ぐチャイルドロック機能がついた加湿器なら安心して使うことができます。

加湿器の選び方とポイント5.お手入れのしやすさで選ぶ

加湿器はお手入れを怠るとカビや雑菌が繁殖し、加湿器病などの健康被害につながる恐れもあります。毎日の水替えに加え、定期的にクエン酸などでお手入れをしましょう。

お手入れ方法や頻度は機種によって異なりますが、簡単さで選ぶならスチーム式の加湿器。煮沸消毒によってカビや雑菌が繁殖しにくく、月に1回程度クエン酸水でこすり洗いするか漬け置きするだけでOKです。タンクの口が広いモデルは手を入れて洗いやすく、お掃除がさらに楽になります。

加湿器の選び方とポイント6.静音性で選ぶ

就寝時に使いたい場合は運転音も気になりますよね。静音性で選ぶなら、超音波式の加湿器がおすすめです。また、他のタイプでも静音運転モードや就寝モードを搭載している加湿器もあります。

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一人暮らしにもおすすめな加湿器、サイズや使いやすさで選ぼう

加湿器はモデルによって加湿方式や加湿能力、機能が様々です。また、乾燥する季節は毎日使うものなので消費電力やお手入れのしやすさ、使いやすさも気にしておきたいポイント。使用する部屋の大きさに合ったサイズの加湿器で効率よく加湿をして、快適な室内環境を作りましょう。

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