空調・季節家電

【お手入れ簡単な加湿器も紹介】加湿器フィルター・タンクの掃除方法を徹底解説!

2022年12月3日

エアコンによる空気の乾燥やウイルス対策にも役立つ加湿器ですが、水垢やカビ汚れを定期的に清掃することが必要です。

この記事では加湿器で汚れやすい部分、加湿器の種類と汚れの特徴、掃除の方法や頻度をご紹介します。また、水垢やカビなど汚れの種類に合わせた洗剤(クエン酸・重曹・オキシクリーン)の使い方も詳しく解説しています。

(※記事内で紹介した加湿器のお手入れ方法は一般的な目安であり、お使いの製品に付属するマニュアルを必ずお読みください)

加湿器のフィルター掃除は必要?

加湿器に白い塊やピンクの汚れが付いたことはありませんか? これらの汚れは水道水に含まれる成分が原因。

フィルターやタンクは常に濡れている状態なので水垢やカビで汚れやすくなります。汚れを放置していると加湿効率が悪くなるだけでなく、雑菌が部屋中に放出され、嫌なにおいの原因にもなってしまいます。

加湿器で汚れる部分(フィルター・タンク)

加湿器で汚れやすい部分はフィルターやタンクです。常に濡れている状態なのでカルキ汚れなどの水垢が付いたり、水の交換で毎日触れることにより皮脂汚れが溜まったりします。

加湿器のフィルターやタンクが汚れる原因

加湿器に白くこびりついた水垢は、水道水に含まれるミネラル成分が蒸発する際に結晶化した「カルキ汚れ」です。フィルターの手入れを怠ったりするとカルキ汚れが付着します。

また水道水の除菌効果は短いので、毎日水の交換をしないと一見きれいに見えてもタンクの中では雑菌が繁殖したり、カビが生えたりするおそれがあります。

加湿器のフィルターやタンクを掃除しないとどうなる?

加湿器の掃除をしないと、フィルターにカルキ汚れが固くこびりつき加湿効率が悪くなったり、劣化が早まったりしてしまいます。

さらに、水蒸気とともに雑菌が部屋中に放出され、「加湿器病」と呼ばれる健康被害を引き起こす可能性も。カビが発生すると嫌なにおいの原因にもなるなど、汚れを放置するデメリットはたくさんあります。

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加湿器の種類と汚れの特徴を解説

加湿器は加湿方式によって4種類に分類され、汚れにもそれぞれ特徴があります。

スチーム式(加熱式)加湿器

スチーム式(加熱式)加湿器は、電気で水を加熱して、沸騰した蒸気で加湿します。水を沸騰させるのでカビが生えにくく衛生的ですが、蒸気でやけどの危険があるため、小さなお子さんがいるご家庭には不向きです。

パワーがある反面、加湿しすぎて結露が起こりやすく、電気代が高めになるというデメリットもあります。

気化式(ヒーターレス)加湿器

気化式(ヒーターレス)加湿器は、水を含んだフィルターを通して送風し、気化させた水分で加湿をします。スチーム式と違ってやけどの心配がないため、小さなお子さんのいるご家庭におすすめです。

パワーは低いので加湿に時間がかかります。また、フィルターが常に水を含んでいるため、こまめな手入れやフィルターの交換が必要になります。

超音波式加湿器

超音波式加湿器は、水に超音波をあてて微粒子に分解。霧のように噴出して加湿をします。

小型で軽量な商品が多く、手軽に取り入れられる反面、タンクやフィルターはこまめなお手入れが必要です。4種類の中で最も雑菌が繁殖しやすく、十分なお手入れができていない場合に加湿器病が起こりやすいとされています。

ハイブリッド式加湿器

加熱式と気化式、加熱式と超音波式のように2種類の機能をあわせ持ったタイプです。

加熱気化式の場合、低湿度のときはスチーム式でパワフルに加湿、一定の湿度まで上がったら気化式に切り替わるので、加湿効率がよく省エネであることがメリットです。ただし、構造が複雑なので本体価格は高めになります。

加湿器の種類別の掃除方法と頻度

加湿器の種類別の掃除方法と掃除頻度をご紹介します。

スチーム式(加熱式)加湿器

スチーム式はヒーターでお湯を沸かす際に煮沸消毒されるのでカビや雑菌は繁殖しにくいですが、タンクの水は毎日交換しましょう。カルキ汚れがつきやすいので、定期的にお手入れが必要です。

毎日のお手入れ:
給水タンクの水を入れ替え、タンク内部を振り洗いする。

月1回のお手入れ:
水かぬるま湯(1~2リットル)にクエン酸(大さじ1)を溶かしたクエン酸水でこすり洗い。または、ひどい汚れには漬け置き洗い(30分~1時間)も効果的です。漬け置きの時間は汚れの程度によって調整しましょう。終わったらしっかりすすいで乾燥させます。

気化式(ヒーターレス)加湿器

気化式加湿器は加熱をしないため、雑菌・カビが発生しやすくフィルターも汚れやすい方式です。こまめなお手入れが必要になります。

毎日のお手入れ:
給水タンクの水を入れ替え、タンク内部を振り洗いする。

2週間に1回のお手入れ:
フィルターを本体から取り外して、水で押し洗い。清潔な布で水分を優しくふき取り、よく乾燥させてから取り付けましょう。外側の吸気口フィルターのほこりは掃除機で取り除きます。汚れが気になる場合はクエン酸でこすり洗いや漬け置き洗いをしましょう。(やり方は前述したスチーム式と同じ)

超音波式加湿器

超音波式加湿は加熱をしないため、雑菌・カビが発生しやすく、水蒸気とともに部屋中に雑菌をまき散らしてしまいます。清潔を保つためにもこまめなお手入れが必要です。

毎日のお手入れ:
給水タンクの水を入れ替え、タンク内部を振り洗いする。

週1回のお手入れ:
クエン酸水でこすり洗いや漬け置き洗いをする。(やり方は前述したスチーム式と同じ)

ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド式加湿器は加熱気化式と加熱超音波式の2種類があります。スチーム式と同様に水道水を蒸発させて加湿するため、カルキ汚れが付きやすい加湿器です。

毎日のお手入れ:
給水タンクの水を入れ替え、タンク内部を振り洗いする。

月1回のお手入れ:
クエン酸でこすり洗いや漬け置き洗いをする。(やり方は前述したスチーム式と同じ)

加湿器の掃除におすすめのアイテム

加湿器の掃除におすすめの「クエン酸」「重曹」「オキシクリーン」の3つのアイテムについて解説します。

汚れを落とすポイントは「汚れの性質を中和させること」です。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を利用します。クエン酸で水垢掃除、重曹でカビや皮脂汚れの除去、オキシクリーンで除菌をすることができます。

水垢掃除にはクエン酸

クエン酸は酸性の性質を持ち、アルカリ性の汚れを中和させることができます。加湿器にこびりつく白い水垢(カルキ汚れ)はアルカリ性の汚れなので、クエン酸を使ってこすり洗い、漬け置き洗いするのが効果的です。

1リットル程度の水かぬるま湯に大さじ1杯のクエン酸を溶かして使用します。漬け置きは汚れの程度に合わせて30分~1時間程度。漬け置きした後は、水できれいにすすいでしっかり水分をふき取りましょう。

カビや皮脂汚れには重曹

重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れ(皮脂汚れやタンパク質汚れ)に力を発揮します。加湿器のピンク汚れ、カビの嫌なにおいには重曹が効果的。1リットル程度のぬるま湯に50g程度の重曹を溶かした重曹水を使います。漬け置きの場合は汚れの程度に合わせて30分~2時間程度。最後に水できれいにすすいでしっかり水分をふきとりましょう。

また、重曹は熱を加えるとアルカリ性が強まり、洗浄力がアップします。やり方は沸騰させたお湯で溶かすだけでOKです。漬け置き洗いすれば汚れや気になる匂いをすっきり落とせますよ。

除菌ならオキシクリーン

オキシクリーンも重曹と同じく弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れ(皮脂汚れやタンパク質汚れ)に活躍するアイテム。また、酵素の力で汚れを分解し、除菌・漂白することができます。

漂白除菌効果がアップする40~60℃のお湯のオキシクリーンを溶かし、2~6時間程度漬け置きした後、こすり洗いします。最後にしっかりすすいで水分をふき取りましょう。

お手入れのしやすい加湿器選びのポイント

加湿器には、水タンクやフィルターなどカビや雑菌が繁殖しやすいパーツが含まれています。加湿器のお手入れを怠ると、リビングや寝室などにカビや雑菌が混ざった蒸気を循環させてしまいます。ここでは、お手入れのしやすい加湿器選びのポイントについて解説します。

お手入れしやすい構造か確認する

加湿器のお手入れのポイントとして、水タンクを使用する場合には「取り外してこまめな掃除ができるかどうか」「給水の際に手間取らないか」などの構造上の利便性を押さえておきたいですね。

加えて、「お手入れしやすいシンプルな構造であるか」といったポイントも確認しましょう。

タンクやトレーを取り外して洗えるか

水タンクやトレーを搭載している加湿器は、カビや水あかの発生を防ぐために、こまめな掃除が必要です。この場合、加湿器本体から水タンクやトレーが簡単に取り外せて、タンク内部の振り洗いもできるタイプを選ぶとよいでしょう。

給水口が大きいか

加湿器をお手入れする際には、給水口の中もキレイにする必要があります。そのためには中まで手が届くような、広くて大きい給水口かどうかを確認しましょう。加湿器には、炊飯器や電気ポットのように給水口がポッカリ開くようなタイプがあるので、購入前にこのようなポイントをしっかりと見ておくとよいでしょう。

シンプルな構造か

加湿器の構造がシンプルであれば、お手入れする際の手間が省けるでしょう。構造が複雑でパーツ数が多いと、細かな部分にゴミや雑菌がたまりやすくなり、お手入れも手間取ることがあります。

清潔を保つ機能がついているか確認する

加湿器には、清潔さを保つ機能としてフィルターやカートリッジに、カビや雑菌を排除する仕組みがあります。ここでは、そのようなフィルターやカートリッジについて説明します。

抗菌・防カビフィルター

加湿器の機能として、あらかじめ抗菌・防カビフィルターが搭載されているモデルは、パナソニックはじめシャープや日立などの大手メーカーに見られます。一方で、こうした機能がついていても定期的なお手入れは不可欠です。メーカーが推奨している交換期日を基準に、純正品または互換性のあるフィルターに交換するとよいでしょう。

イオンカートリッジ

イオンカートリッジは、水槽タンクの中で銀イオンが溶け出すことでコーティングを行う仕組みで、ヌメリ予防や抗菌効果を期待できます。

通常、イオンカートリッジ搭載機種には「Ag+イオン」のように銀イオンを発生させるカートリッジが付いています。これによりタンク内の抗菌・除菌を行います。カートリッジは、メーカーが推奨する交換期間をめどに交換することをおすすめします。

お手入れが簡単な加湿器の人気おすすめ

フィルターや水タンクなど、カビや雑菌の繁殖を防ぐためのお手入れがしやすい人気の加湿器を紹介します。

ZOJIRUSHI(象印マホービン)│スチーム式加湿器EE-DC50

タンク内の水を沸騰させたスチームを安全な温度まで下げた状態で(約65度)部屋を加湿するタイプの加湿器です。水槽にフィルターを設置しない広口容器は、電気ポットでもみられるフッ素加工により、お手入れの手間を省いてくれます。

安全機能として、転倒時にも湯漏れを抑える機能や、フタ開閉ロックに加えてチャイルドロック機能も搭載しています。スチーム式にありがちな「湯沸かし音」もセーブモードにより軽減できます。

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SHARP(シャープ)│ハイブリッド式加湿器 HV-L55

シャープ独自の空気清浄機能「プラズマクラスター7000」を搭載したモデルです。給水方法は、上から注いでもトレーを取り外しても可能な2つのパターンが選択可能。さらに満水時には「音でお知らせ」の機能が付いているので、無駄なく給水できます。

DAINICHI(ダイニチ)│ ハイブリッド式加湿器 HD-LX1221

フィルターに温風を当てる温風気化式と、風を当てる気化式を併用したハイブリッド式が特徴の加湿器です。大容量の加湿量(1200ml/h)は、洋室33畳・和室20畳まで対応が可能です。

広口のトレータンクは持ち運びにも便利で、お手入れも簡単。省エネ設計に加えて4つの選択モード(標準・静音・eco・のど/肌)搭載により、シーンに応じて運転機能が選べます。

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意外と簡単な加湿器の掃除! 毎日のお手入れを心がけよう

加湿器の内部でカビや雑菌が繁殖すると、水蒸気とともに部屋中に放出されてしまいます。お部屋の空気を清潔に加湿するためには定期的なお手入れが大切です。

加湿方法の違う4種類のどの加湿器にも共通する簡単なお手入れ方法は「毎日水を取り替える」こと。余裕があればタンクの振り洗いもできたら理想的です。漬け置き洗いやこすり洗いは汚れが気になってきたときや、2週間~1ヶ月に1度の頻度で定期的に行うと清潔に保つことができ、加湿器の寿命も伸ばすことができます。

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