赤ちゃんとのお出かけに慣れてくると、公共交通機関を使って少し遠くまでお出かけしたくなりますね。なかでもバスは長い階段を上り下りする必要もなく、目的地のすぐ近くまで行くことができるので赤ちゃん連れでも便利です。
しかし、バスの車内は狭くベビーカーをどうしたら良いのか気になりますよね。今回はいつから赤ちゃん連れでバスに乗っても良いのか、バスで移動するときのポイントや注意点などをご紹介します。
赤ちゃんをベビーカーに乗せたままバスに乗車してOK?
バスに乗車するときに、ベビーカーを広げたまま乗車しても良いと思いますか? 折りたたんだほうが良いと思いますか?
広げたままだと他の人の迷惑になる、他の人の目線が気になるという気持ちもあるでしょう。バスに乗車するときのベビーカーの扱いについてご説明します。
ベビーカーマークのついたバスなら基本的には折りたたまずに乗れる
公共交通機関を使用するときに、ベビーカーを広げたままで乗車できるかはベビーカーマークの有無で判断します。ベビーカーマークとは「公共機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」において決定された統一マークです。ベビーカーマークがついている公共交通機関であれば、ベビーカーを広げたまま乗車できます。
マナーに配慮してベビーカーを折りたたむ必要も
ベビーカーマークがあっても、混雑しているときやベビーカーが大きくて通路をふさいでしまうときなど自分自身の判断でベビーカーをたたむのが良いでしょう。また、すでにベビーカーが2台乗車しているときや車いすを利用する人が乗車しているときなども、状況をみて判断しましょう。
ベビーカーで路線バスに乗る方法
ベビーカーで路線バスへ乗車することに対して、世間の理解は進んでいると言えるでしょう。
「ベビーカーには大切な命を乗せています。ちょっと気づかう、そっと見守る。ベビーカー使用者やその周囲の方には『子どもの安全』と『子育てしやすい環境づくり』のため、お互いにご理解・ご配慮をお願いします。」という文章がベビーカーマークとともに掲載されています。
しかし、最低限のマナーを守ってこそ、周囲の人もあたたかく見守ってくれるものです。配慮してもらうだけでなく、バスに乗車している人に迷惑をかけたり危険にさらしたりしないように、こちらも一定の配慮を忘れないようにしましょう。
バス停ではタイヤのロックをかける
バス停では、バスが近くに寄せられます。道路の傾斜などでベビーカーが自然に進み、バスに衝突するのを防ぐために必ずタイヤのロックをかけましょう。ベビーカーが近づいてきたら、バスは急ブレーキを踏むことになります。赤ちゃんだけでなくバスに乗車する人たちの安全を守るために、必ずおぼえておいてください。
乗車する際にバス運転手に声をかける
まずベビーカーマークの有無にかかわらず、運転手に「ベビーカーを広げたまま乗ります」と声をかけてください。これは、公共交通機関のホームページにも掲載されています。
バスの進行方向と逆向きにベビーカーを乗せる
ベビーカーをバリアフリー席に移動させ、バスの進行方向と逆向きにします。
バスの座席にベビーカーを固定する
車輪のロックをかけてから、ベビーカーと座席をつなぐ補助ベルトでベビーカーを固定します。ベビーカーのシートベルトも忘れずにしましょう。完全に固定されているわけではないため、走行中はママパパがしっかりとベビーカーを支えていてください。
2人乗りベビーカーでのバスの乗り方
運転手に「2人乗りベビーカーです」と声をかけてください。後扉からの乗車になります。運転手が車いす固定場所の座席をたたみます。1人用ベビーカーと異なりベルトが2本です。1本は座席に備え付けのベルト、もう1本は運転手から渡されます。あとは、1人乗りベビーカーと同様です。
赤ちゃんを連れて路線バスで移動するときの注意点
ベビーカーを折りたたむことになったり、車内でぐずったりすることもあるので、抱っこ紐を持って出かけると便利です。ベビーカーの場合は動かないようにしっかりとストッパーをかけ、ママパパもしっかりと支えておきましょう。
また、ママパパが抱っこした状態で立っている時は、バランスを崩しやすいので、つり革や手すりにしっかりとつかまってください。
赤ちゃんをいつからバスに乗せられる、という明確な基準はありません。外出に慣れてきて、体調が良ければ乗ることは可能ですが、最初は近い場所にして少しずつ慣らしていきましょう。
抱っこ紐でお出かけできないか考える
まずはベビーカーが本当に必要な場所か検討してみてください。場所によってはベビーカーを貸し出しているところもあります。バスの車内は狭いですし、重いベビーカーを乗せ下ろしするのも大変です。抱っこ紐で出かけることも考えると良いでしょう。
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混雑する時間帯や通勤ラッシュ時を避ける
ラッシュ時はベビーカーが場所をとって他の人が通路を通れなくなることもあります。状況によっては折りたたまなくてはいけません。抱っこして乗車することになった時、赤ちゃんが押されてしまうのも心配です。なるべくバスが空いている時間に利用しましょう。
時間にゆとりをもって行動する
赤ちゃんと一緒にお出かけにすると泣いたりぐずったりしてバスに乗り遅れたり、途中下車するなどのハプニングはつきものです。予定通りにいかないものだと思っておきましょう。またバスは道路状況で遅れることもあるので、時間に余裕をもって出かけてください。
高速バスにベビーカーは乗せられる? 乗車方法とポイント
高速バスや観光バスは、ベビーカーを畳んでしまう必要があります。赤ちゃんを抱っこしてシートベルトを装着します。途中で停車する回数も少ないので、ぐずってしまっても降りることもできません。赤ちゃんを連れての高速バスや観光バスの利用は、あまりおすすめできません。
乗る時には、ベビーカーをしまうために荷物を整理しておきましょう。夜行バスは、夜泣きをすると他の人に迷惑となるため乗車を断られることもあります。予約時に必ず確認しましょう。
買い物の際は帰りの荷物にも注意! 事前の準備を念入りにしよう
赤ちゃんを連れてバスに乗ると、最初は気を遣い疲れてしまうかもしれません。しっかりと準備をして経験を積めば、快適なお出かけができるようになりますよ。出先で買い物をして荷物が増えることも想定して準備をしてください。
また赤ちゃんがぐずったり泣いたりしたときに途中下車することも想定して、時間に余裕を持った行動をしましょう。赤ちゃんと一緒に楽しみながら、バスでお出かけができるといいですね。
手持ちのベビーカーが大きくてバスに乗りづらいという場合は、公共交通機関に乗るためのコンパクトなベビーカーも持っておくと便利です。短期間しか使用しない可能性もあるので、そういう場合はレンタルがおすすめです。