泥だらけで帰ってきた子供の服、部活で汗まみれのユニフォームなど、日々汚れたものをきれいにしてくれている洗濯機は、落とした汚れや洗剤カス、水垢などによって使えば使うほど汚れてしまいます。なかなか洗濯機のメンテナンスを自ら行うのは敬遠しがちですが、汚れたままの洗濯機ではいくら洗っても洗濯物はきれいになりません。
そこで今回は、家庭でもできる洗濯機のメンテナンス方法を縦型洗濯機とドラム式洗濯機の2つに分けてご紹介していきます。洗濯機は決して安い家電ではないため、日々メンテナンスを行えばより長く使うことができるので、家庭の助けにもなることでしょう。
業者によるメンテナンスにかかる費用
洗濯機の修理にかかる費用は、故障の内容にもよりますが、1万~7万円程度の費用となります。縦型洗濯機とドラム式洗濯機を比較すると、縦型洗濯機のほうが修理費用が安く平均でおおよそ3万円ほど、ドラム式洗濯機は値段が上がり平均で5万円程かかります。以下目安の料金表になります。
故障内容 | 作業内容 | 縦型(価格) | ドラム式(価格) |
電源/パネル異常 | 電気回路部品の交換 | 30,000円 | 50,000円 |
回転動作しない | ユニット・部品交換 | 50,000円 | 70,000円 |
フタが開かない | ドア部品交換 | 25,000円 | 40,000円 |
水が漏れる | 排水口の詰まり除去、給水ホース修理 | 20,000円 | 25,000円 |
故障すると急に使えなくなるうえに、修理費で急な出費が必要になるのはつらいですよね…。そうならないためにも、定期的に自分でメンテナンスできる知識を身に付けましょう。
縦型洗濯機のメンテナンス
縦型洗濯機はドラム式に比べると、洗濯槽にカビが発生しやすいという欠点があり、その対策が必要です。縦型洗濯機をメンテナンスするうえでのポイントになります。
縦型洗濯機の洗濯槽洗浄方法
まず、洗濯槽クリーナーを用意します。クリーナーの洗浄効果を高めるために、40~50℃のお湯を使うとかなり効率よく洗濯槽を洗浄することができます。特に、冬では汚れが寒さで固まっていることが多いので、お湯を使うことをおすすめします。
洗濯機のグレードにもよりますが洗濯槽洗浄コースなどが用意されているものもあります。そのようなコースがある場合は、洗濯槽クリーナーの投入タイミングなどの確認をしたうえで実施しましょう。
洗濯槽洗浄コースがない場合は、通常の洗濯コースを使用して洗浄していきます。ただ、洗濯槽洗浄の場合、クリーナーが溶け込んだお湯で少し洗濯機を回した後、2時間ほどつけ置きする必要があります。そのため、脱水機能をオフにする設定が必要になります。
2時間ほどつけ置きをすると、洗濯槽に付着していたカビが浮き上がってきます。浮き上がってきたものはネットなどですくい上げましょう。その後、「洗い」→「すすぎ」→「脱水」の順に行っていきます。一度では、カビを流しきれないことが多いため、「洗い」→「すすぎ」→「脱水」を2回繰り返すことをおすすめします。
縦型洗濯機のその他のお手入れ
ほかにも日常的にメンテナンスしておいたほうが良いものは、糸くずフィルターです。糸くずフィルターは洗濯すればするほど、糸くずやホコリが蓄積されます。放置していると、フィルターが破れてしまうこともあります。そうならないためにも定期的に糸くずフィルターを掃除しましょう。糸くずフィルターは、水に浸して糸くずやホコリを取り除き、フィルターの水気を取って元の場所に設置しましょう。
また、乾燥機能が付いている場合は、乾燥フィルターのほうも忘れずにお手入れしておきましょう。
ドラム式洗濯機のメンテナンス
ドラム式洗濯機の大きな魅力は高性能の乾燥機能でしょう。ただ、乾燥に強い分、乾燥に関わる部分のメンテナンスも縦型洗濯機に増して重要になります。まず乾燥機能に関わるメンテナンス方法をご紹介します。
ドラム式洗濯機の乾燥機能メンテンナンス
ドラム式洗濯機は、乾燥フィルターだけではなく乾燥ダクトのメンテンナンスも必要です。乾燥ダクトにホコリや糸くずが詰まってしまって、乾燥機能が落ちてしまうことがあります。そのため、定期的にブラシを使って、乾燥ダクトに溜まっているホコリや糸くずを取り除きましょう。
また、乾燥ダクトのホコリを取り終えたら、一度洗濯機を空回ししましょう。こうすることで、取り切れなかった小さなゴミをフィルターでキャッチすることができます。
ドラム式洗濯機の洗濯槽洗浄方法
縦型洗濯機程ではないですが、ドラム式洗濯機でも定期的にメンテナンスをしないと洗濯槽裏にカビが発生します。
基本的には、縦型洗濯機と同じ洗浄方法でOKです。気を付ける点としては、ドラム式洗濯機は、洗濯槽が横向きに取り付けられているため、扉を開けてもこぼれない程度の水量に調整する必要があります。
この点以外は特に気にすることなく、縦型洗濯機と同じ方法で洗濯槽洗浄を行いましょう。
ドラム式洗濯機のパッキン清掃
ドラム式洗濯機でもう一つ定期的にメンテナンスすべき点として、扉に密着しているパッキンの清掃があります。洗濯する度に、パッキンにはホコリや糸くずが付着します。それらは水気を吸っているため、放置するとカビが生えてしまします。そのため、パッキンの清掃は可能であれば、洗濯が終わる度に実施することをおすすめします。
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