空調・季節家電

空気清浄機の仕組みとは? 種類ごとのメリット・デメリットやメーカーによる違いを解説

「部屋の空気をきれいに保ちたい」「花粉や風邪の季節がツライ」

そんなときに活躍するのが空気清浄機です。各メーカーが多彩な製品を開発して一般の家庭にも広く普及してきましたが、その仕組みがどうなっているのかまで詳しく知っている方は少ないかもしれません。

今回の記事では、空気清浄機の機能をフルに活用していくために、種類や仕組み、メーカーごとの違いについて紹介していきます。

空気清浄機とは? 種類別の特徴を解説

空気清浄機は、空気中に浮遊しているホコリや花粉、ハウスダストを除去するための機械です。空気清浄機で空気をきれいにするための仕組みは大きく3つに分けられ、それぞれ特徴が異なります。

  • ファン方式
  • 電気集塵式
  • イオン発生方式

これら3種類の空気清浄機の仕組みと、メリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。

ファン方式空気清浄機の仕組み

ファン方式は、本体内のファンを回して吸い込んだ空気をフィルターに通して、空気中に浮遊しているホコリや花粉、ハウスダストを除去し、きれいになった空気を部屋の中に戻します。

掃除機のような仕組みをイメージすると分かりやすいでしょう。

ファン方式空気清浄機のメリット・デメリット

  • メリット
    集塵能力が高い
    本体が比較的コンパクト
  • デメリット
    フィルターの目詰まりによる機能低下
    定期的なフィルター交換が必要
    ファンの運転音・送風音による騒音

ファン方式の空気清浄機は、コンパクトで置き場所に困らない反面、定期的なフィルターのメンテナンスが必要不可欠です。

電気集塵式空気清浄機の仕組み

電気集塵式は「静電気」を起こしてホコリなどを吸着する集塵方法です。高圧放電によって空気中のホコリや花粉をプラス極に帯電させて、マイナス極に帯電したフィルターで集塵する仕組みになっています。

静電気によって集められた塵やホコリは、フィルターを通してろ過されてきれいな空気となって送り出されます。

電気集塵式空気清浄機のメリット・デメリット

  • メリット
    フィルターが目詰まりしにくい
    フィルターを洗って繰り返し使用でき、ランニングコストが安い
    フィルター交換不要
  • デメリット
    仕組みが複雑なため、ファン式に比べて本体が大きくなる傾向がある

イオン式空気清浄機の仕組み

イオン式は空気中にイオンを放出し、その力で空気中のウイルスなどの浮遊物質を無力化させます。

イオン式空気清浄機のメリット・デメリット

  • メリット
    ファンやモーターが不要なため、本体がコンパクト
    静音性に優れている
  • デメリット
    使用する過程でオゾンが発生するので、人体に害のない範囲でしか使用できない
    空気をきれいにできる範囲がせまい

現在では、イオン方式のみを採用している製品はほとんどなくなり、ファン方式と組み合わせたものが主流になっています。

詳しくはコチラ

メーカーによる空気清浄機の違いは?

ダイキン

ダイキンの空気清浄機には独自の「ストリーマ技術」が搭載されています。光速電子を放出して空気中の酸素や窒素と合体させ、4種の分解素で空気中のウイルス・細菌・カビ・ダニ・花粉・アレル物質などの有害物質を分解する仕組みです。

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パナソニック

パナソニックの「ナノイー」は、花粉やアレル物質と戦うイオンのこと。さまざまな有害物質を抑制する効果があります。ナノイーは水から生まれたナノサイズのイオンで弱酸性。人体に優しく、ドライヤーにも活用されています。

シャープ

シャープの「プラズマクラスター」は、浮遊している菌やウイルスを分解・除去し、イヤな臭いを消す消臭効果が高いことが特徴です。消臭効果はタバコ・汗・生乾き臭と多岐にわたり、静電気を抑える効果も期待できます。

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空気清浄機を選ぶときのポイント

空気清浄機を選ぶポイントは、使用する環境や目的によって異なります。

  • 適用床面積
  • フィルター交換
  • フィルター性能

以上3つのポイントから、おすすめの選び方を紹介します。

適用床面積で選ぶ

適用床面積とは、「タバコ5本分の空気の汚れを30分で浄化することができる部屋の広さ」のことです。この適用床面積の数字が大きいほど、空気を浄化する能力が高くなります。

しかし、適用床面積が大きければ大きいほど消費電力が増え、本体価格も高くなってしまいます。選ぶときの目安は、使う部屋の面積の2倍程度の床面積のものが良いでしょう。

フィルター交換の有無や交換時期で選ぶ

空気清浄機を選ぶとき、メンテナンスやコストパフォーマンスについても気になるところです。

空気清浄機を使い続けていると、定期的にフィルターの掃除や交換といったメンテナンス作業が必要です。こまめに行うのが大変な場合には、フィルターの寿命が長い製品を選ぶことをおすすめします。

フィルターを洗える機種ならば、フィルターを買い換える必要がないためコストパフォーマンスがよくなります。しかし、洗浄したり掃除したりする手間を大変だと感じる場合には、使い捨てのフィルターを搭載した空気清浄機を選ぶといいでしょう。

また、最近ではプレフィルターの自動掃除機能が搭載された空気清浄機も発売されています。価格は高めになりますがフィルターの洗浄も買い替えの必要もなく、プレフィルターをきれいに保つことができます。

フィルターの性能で選ぶ

フィルターのあるタイプの空気清浄機が空気を浄化する力は、フィルターの種類によって大きく変わります。なかでもオススメは「HEPAフィルター」が使われている製品。HEPAフィルターは花粉やウイルス、PM2.5など、微細な粒子をしっかりとキャッチしてくれます。

ほかにも、ウイルスや菌を抑制する紫外線フィルターを備えた空気清浄機や、消臭力の高いイオン式消臭フィルターのものなど、目的に応じたフィルターを選ぶと良いでしょう。

部屋のサイズ別空気清浄機ガイド

詳しくはコチラ

使用目的にあった空気清浄機を選ぼう

空気清浄機にはさまざまな種類があり、それぞれ性能や空気をきれいにする仕組みが異なります。メーカーごとの特徴や独自技術にも違いがあるため、使用目的や部屋に合った製品を選ぶことが大切です。

特に花粉症やハウスダストなどのアレルギーを持っている方や、小さな子どもがいるご家庭では空気清浄機を活用してクリーンな空気で暮らしたいものです。今回紹介した空気清浄機の仕組みや種類を参考にして、ご家庭に最適な空気清浄機を選んでみてはいかがでしょうか。

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