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初めての大学生一人暮らし。かかる費用とメリット・デメリットを解説

2022年1月5日

初めての大学生一人暮らしでかかる費用とメリットを解説

受験勉強も終わって春から大学への進学が決まると、憧れの一人暮らしが始まる方もいるでしょう。一人暮らしでは、親に気兼ねすることなく自由に生活できるなどのメリットがあります。その一方で、食事の用意や洗濯、掃除、お金のやりくりなどをすべて自分でやらなければなりません。この記事では、そんな大学生の一人暮らしにおけるメリットとデメリット、一人暮らしにかかる費用などについて詳しく解説します。

一人暮らしをしている大学生はどれくらい?

日本学生支援機構によると、一人暮らしをしている国立大学生の割合は33.8%で、学生寮で生活する学生は6.5%という結果です。一方、実家で生活している学生は59.7%で、若干ではありますが一人暮らしをしている学生よりも多い状況です。大学生というと、一人暮らしをしているイメージですが、意外にも半数以上の大学生が実家から大学へ通っているようです。半数程度の大学生は、地元の大学へ進学していることがわかります。その一方で、半数の大学生は、親元を離れて一人暮らしをしながら、学業に励んでいるわけですね。

大学生が一人暮らしをするメリット

大学生の頃から一人暮らしをすることで、親に頼らずに自分のことはすべて自分でやる習慣が身に付きますし、将来的に役立つ家事のスキルを身に付けられたりするなどのメリットや、自由に過ごせる時間が持てるので、のびのびと生活することもできるでしょう。

自由に生活できる

一人暮らしでは、親の目は届かなくなるので、好きなだけ寝ていることもできますし、ゲームや漫画、友達と遊び歩くことも自由です。その一方で、自己管理をしっかりして生活しないと、学業がおろそかになって、最悪の場合、留年や中退といったことにもなりかねません。大学生の本分は学業であることを自覚したうえで、一人暮らしを充実したものにしたいですね。

大学やアルバイト先に行きやすい場所に住める

多くの一人暮らしの大学生は、アルバイトをしながら生活しています。学業とアルバイトを両立させるためのポイントとしては、アルバイト先が大学と自宅を含む生活圏の中にあることです。アルバイト先が遠くにあると、授業の隙間時間を利用してアルバイトすることが難しくなりますし、アルバイト先から学校へ戻ってくるのも大変です。アルバイト先を選ぶ際には、アルバイト代だけでなく、アルバイトする時間と場所を自分の生活の中にうまく組み込むことができるかをよく考えて選びましょう。

友達や恋人を呼んで遊びやすい

実家にいた頃には、友達や恋人を部屋に呼んで長い時間遊んだり語り合ったりすることは難しかったと思います。一人暮らしになれば、親に気兼ねすることなく、自宅で友達や恋人と過ごすことができるようになるでしょう。ただし、近隣住人の迷惑にならないように、節度をもって楽しみましょう。

家事の習慣を身に付けられる

一人暮らしでは、自分以外に家事をしてくれる人はいませんから、掃除をしなければ部屋の中は散らかりますし、洗濯をしなければ外に着て行く服がなくなってしまいます。食事をしたら、食器を洗わなければなりません。一人暮らしを快適に過ごすためには、家事仕事をしっかりこなすことは必須です。大学生の頃に家事を習慣にできれば、社会人になってからとても役立つでしょう。一人暮らしを良い機会に、家事を含めた生活習慣をしっかり身に付けておきましょう。

勉強や趣味に打ち込める

一人暮らしでは、誰にも邪魔されずに勉強や趣味に打ち込む時間を得ることができます。実家にいた頃や、将来家族を持つと自分のためだけにまとまった時間を使うことができなくなります。その点、大学生で一人暮らしをしている期間は、一つのことに没頭するにはもってこいです。

大学生が一人暮らしをするデメリット

一人暮らしでは、自由な時間が手に入る一方で、生活をしていくためにしなければいけないこともたくさんあります。実家にいた頃は、親がやってくれていた掃除・洗濯・料理も自分でしなければなりませんし、お金のやりくりも自分の責任です。それに加えて、本業の学業をおろそかにすることは許されません。

あえてデメリットといえば、自分ですべて責任をもって行う必要があることです。一人暮らしは、今まで親の世話のもとで、勉強だけちゃんとしていればよかった高校生の頃とは違って、自分のことは自分でやるという当たり前のことをしっかりと学ぶ機会です。

家事を自分でしなければならない

一人暮らしでは、掃除・洗濯・料理などの家事をすべて自分でこなさなければなりません。一人暮らしで家事仕事の大変さを経験すると、親のありがたみを身に染みて感じるものです。特に男性は、親元で暮らしていた頃は、掃除や洗濯などの家事をしたことがない方がほとんどでしょう。掃除や洗濯を毎日するのは大変なので、曜日を決めて週に1回は行うように習慣づけるのがおすすめです。

何事も習慣が大切ですから、社会人になったときのためにも、自分のことは自分できっちりこなせるようになる訓練と思って、楽しみながら家事を習慣にしてください。

一方、料理については自炊が良いといわれますが、学生時代は外食中心の食生活と割り切ってもいいでしょう。バランスのとれた料理を1人分作るのは、食材のロスや費用を考えるとおすすめできません。大学周辺で美味しくてバランスが良い食事を提供しているお店を見つけて利用するほうが節約と健康に良いですね。

食生活が乱れがちになる

今までは、母親が作ってくれた美味しい料理を食べていれば、バランスのとれた食生活が送れていたのに対して、一人暮らしでは食べるものは自由に選べるようになります。そのために、好きな物や簡単に済ますことができるお弁当などで食事をとることが多くなり、食生活が乱れがちになってしまうことも。できれば自炊したいところですが、自炊は結構面倒なものです。

そこでおすすめなのは、自分の生活圏内に家庭料理を提供してくれる定食屋さんや学生向けの食堂などを見つけることです。学生街には、安くておいしいお店があるので、そういったお店を賢く利用して、バランスのとれた食生活に心がけましょう。

お金のやりくりが大変になる

ほとんどの一人暮らしの大学生は、親からの仕送りで生活しています。大学生の親からの仕送りの平均額は毎月7万円程度ですが、支出の平均は月に10万円以上との調査があります。仕送りだけでは足りない分は、奨学金やアルバイトで補って生活しているようです。アルバイトの月平均は3万円なので、収入の30%をアルバイトに頼っていることがわかります。

一方、支出の内訳としては、住居費が約5万円と最も多く、次いで食費が2万5千円程度かかっているようです。このように、生活するために必ず必要となる住居費と食費だけでも、平均仕送り額の7万円を超えるので、大学生のお金のやりくりが大変であることがわかりますね。

大学生が一人暮らしするときにかかる費用

ここでは、大学生が一人暮らしをするときにかかる費用について、全国大学生活協同組合連合会の調査をもとに細かく見ていきましょう。

家賃・光熱費

家賃と光熱費をあわせた住居費用の平均は5万2,910円で、支出に占める割合は44%です。この額は全国平均なので、大都市圏の大学に通う場合には、もっと高額になるでしょう。たとえば、東京の場合は全国平均の家賃よりも2万円程度高いといわれます。都心のワンルームならば、7万円かかることは覚悟しておきましょう。

引越し代

親もとから大学のある土地への単身の引越しの場合、小さな荷物だけであれば、全国平均で5万円程度の費用がかかります。大きな荷物を含む場合には、7万円ほどが相場です。もちろん、この引越し費用は平均なので、引っ越す距離が遠くなれば費用も大きくなります。引越し先までの距離が500kmを超える長距離の場合には、単身の引越しでも大きな荷物を含むと10万円以上かかることもあります。引越し荷物をできるだけ少なくするようにして、必要な物は引越し先で購入することで、引越し費用を抑えるようにしましょう。

家電・家具の購入費

一人暮らしを始めるにあたっては、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・テレビなどの家電やベッド・机・椅子・テーブルなどの家具が必要になりますね。これらの家電・家具の購入には10万円ほどかかるでしょう。進学当初には、大学の入学金や学費、教科書代などもかかるので、一人暮らしを始める当初にはかなりのお金がかかります。卒業したら不要となる可能性が高い家電や家具にかかる費用はできるだけ抑えたいものです。そこでおすすめなのが、家電付きの物件や家電のレンタルです。

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家電付きの物件や家電のレンタルもおすすめ

家電付きの物件であれば、家賃が少しくらい高くても、引越し費用や家電の購入費用などの初期費用を抑えることができます。また、家電レンタルを利用すれば、家電を購入するための初期費用を削減できるだけでなく、卒業する際にはレンタルした家電を返却すればいいので、引越しや家電の処分費用を抑えることもできます。さらに、レンタルした家電が故障した場合には、レンタル業者がすぐに対応してくれるので、修理に出す手間も省けます。

家電備え付けの物件

家具や家電付きの学生寮などの物件は、かなりコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。たとえば、小田急線の和泉多摩川駅から徒歩3分にある学生会館の場合、月額48,000円~59,000円の賃料で入居できるところもあります。部屋には、エアコン、IHコンロ、インターネット回線、冷蔵庫、大型収納付きベッド、大型デスク、デスクライト、チェア、大型本棚、クローゼット、カーテン、カーペットなどの設備が付いているので、引越し荷物も少なくて済みます。

家電のレンタル

一人暮らしで必要な家電も、大学を卒業すれば不要でしょう。引越しの荷物を減らしたり処分費用を抑えたりするには、家電レンタルはおすすめです。大学生向けの4年間の家電レンタルを割安に提供しているレンタル業者もあるので要チェックですね。

大学生の一人暮らしに必要な家電

大学生の一人暮らしに必要な家電としては、洗濯機・冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・掃除機にガスコンロ(IHコンロ)などが挙げられるでしょう。これらの家電は、一人暮らし用のサイズということもあり、大学を卒業後に就職先の近くへ引っ越しするときには、不要になることも多いと思われます。そのため、必要以上に高価な家電を揃える必要はないでしょう。

学生街には、中古品店やリサイクルショップもあるので、中古品で安く揃えてもいいでしょう。また、近所にコインランドリーがある場合には、洗濯機は不要かもしれません。自炊をしないと割り切ってしまえば、炊飯器や電子レンジがなくても生活できますね。

準備や計画をしっかりして新生活をスタート!

春からの大学進学で一人暮らしを始める準備は、直前になって慌てないためにも計画的に進めておきましょう。合格が決まってから学校がある土地への引越しまでの期間は、それほど長くはありません。まずは、最低限生活ができるくらいの家電や家具を用意して生活を始めて、学校生活に慣れてから徐々に必要なものを揃えていくことをおすすめします。

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