ベビーカーは、赤ちゃんが走行中どちらを向くかで「対面」「背面」の2タイプに分けられ、最近では対面・背面を切り替えて使うことができる両対面式ベビーカーも発売されています。
今回はベビーカーを後ろ向きから前向きにする時期や、両面のメリットを得られる「両対面式」ベビーカーの特徴、おすすめモデルをご紹介します。
対面・背面の両面で使える両対面式ベビーカーとは
対面式ベビーカーは赤ちゃんが進行方向に向かって後ろ向きになる(押す人と対面する)ベビーカーです。反対に背面式ベビーカーは赤ちゃんが進行方向に向かって前向きになる(押す人と同じ方向が見える)ベビーカーです。
両対面式ベビーカーは、この対面式と背面式を1台で必要に応じて切り替えて使うことができるベビーカーで、コンビやアップリカ、ピジョンなどの人気メーカーでもさまざまなモデルが発売されています。
対面・背面の切り替え方法
対面式と背面式を切り替えて使える両対面式ベビーカー。ハンドルを前後に動かして対面・背面を切り替えるタイプが主流ですが、座面を取り外さなければならないものもありますので、頻繁に切り替えたい方は注意が必要です。
両対面式はA型ベビーカーに多い
日本製のベビーカーは安全基準によってA型とB型の2タイプに分類されており、それぞれ使用できる月齢が異なっています。両対面式ベビーカーのほとんどは生後1ヶ月から使用できるA型ベビーカーです。
A型ベビーカー
A型ベビーカーは首座り前の生後1ヶ月から使用できるベビーカーです。低月齢の赤ちゃんを安全、快適に乗せることができるようにリクライニング機能やクッション性にこだわったものが多く、その分値段も高くなっています。
赤ちゃんが成長したら背面式に切り替えて最長3歳頃まで使用することができるので、1台を長く使いたい場合はA型ベビーカーがおすすめです。
B型ベビーカー
B型ベビーカーは生後7ヶ月頃、赤ちゃんの腰が座ってから最長3歳頃まで使用できる背面式のベビーカーです。A型に比べて軽量でコンパクト、持ち運びがしやすく、安価なものが多いです。
リクライニング機能やクッション性はないものの、小回りが利き、持ち運びがしやすいため、赤ちゃんの成長とともにA型からB型に乗り換えるご家庭も多いです。
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ベビーカーを後ろ向きから前向きに切り替える時期はいつから?
生後1ヶ月健診で赤ちゃんの外出許可が出ると、ベビーカーでお散歩や外出することができるようになります。赤ちゃんの首が座る前はリクライニング機能があり、パパママの顔が見える後ろ向きで使用し、赤ちゃんが外の景色に興味を持ち始め、腰が座る生後7ヶ月頃を目安に前向きに切り替えるのがよいでしょう。
両対面式ベビーカーを使うメリットとデメリット
両対面式ベビーカーにはメリットとデメリットがあります。どんな違いがあるのかしっかり把握して、選ぶときの参考にしてくださいね。
メリット
赤ちゃんの様子を確認しやすい
対面式ならいつでもベビーカーに乗っている赤ちゃんの様子を確認することができます。特に首座り前の低月齢の赤ちゃんは、具合は悪くないか、寒さや暑さは大丈夫かといった心配が尽きないものです。赤ちゃんの様子が見えると安心してお散歩や外出ができますね。
赤ちゃんからママパパの顔が見える
月齢の低い赤ちゃんはママやパパの姿が見えないと不安になって泣いてしまったり、ベビーカーに乗るのを嫌がったりすることもあるでしょう。対面式でママパパの顔が見えるベビーカーなら赤ちゃんも安心して乗ってくれます。また、月齢の低いうちからベビーカーに慣れておけば、抱っこが大変な月齢になってからもベビーカーに乗ってくれるようになりやすいです。
成長にあわせて対面から背面に切り替えられる
赤ちゃんが外の景色に興味を持つようになってからはぜひ、対面から背面に切り替えてみてください。同じものを見て「お花がきれいだね」「ネコさんがいたね」とお話ししながらお散歩を楽しめるようになります。
風や日光から赤ちゃんを守れる
赤ちゃんが成長して普段は背面式で乗せていても、風や日差しが強い日は対面式に切り替えてあげるとよいでしょう。ベビーカーの赤ちゃんを風や日光から守って快適に過ごすことができます。両対面式ベビーカーなら簡単に切り替えができて便利です。
赤ちゃんのイタズラ防止になる
外に興味を持ち始めた赤ちゃんはお店や公共交通機関で回りに手を伸ばしてイタズラしてしまうことも。両対面式ベビーカーなら、イタズラしてほしくない場面で対面式に切り替えれば、赤ちゃんの様子をしっかり見ることができ、イタズラ防止になります。
デメリット
価格が高いモデルが多い
生後1ヶ月から使うことができるようにリクライニング機能やクッション性をもたせ、赤ちゃんが安全、快適に乗ることができるように設計されているため、価格が高いモデルが多いです。
背面で使うことが多い
せっかく赤ちゃんのために良いベビーカーを用意しても、生後7ヶ月頃からは背面での利用がメインになります。対面で使う期間は意外と短くあっという間に過ぎてしまいます。
サイズが大きい、重い
両対面式のベビーカーでも軽量なものはありますが、B型のベビーカーに比べるとしっかりとした設計になっているため、どうしてもサイズが大きく、重くなってしまいがちです。
操作しづらい
小回りが利き、操作がしやすい背面式ベビーカーに比べ、両対面式ベビーカーは対面で使用時にタイヤの動き方が違うため操作がしづらいものが多いです。
両対面ベビーカーの選び方とおすすめ機能
両対面式ベビーカーにはメリットがたくさんですが、デメリットもいくつかあることが分かりましたね。ここからはデメリットを少しでも解消できるような両対面式ベビーカーの選び方とおすすめ機能をご紹介していきます。
オート4キャスなら操作性抜群
オート4キャス機能が付いている両対面ベビーカーを選べば、操作がしづらいデメリットを解消できます。オート4キャスとは対面・背面のハンドル切り替えに連動して、タイヤのロックも前輪がフリー・後輪がロックに自動で切り替わる機能です。小回りが利き、押すときも曲がるときもラクに操作することができます。
コンパクトで軽いものを選ぶ
両対面式ベビーカーで軽いものなら4~5kg前後の製品があります。電車移動の際に使ったり、車に乗せたりすることが多いご家庭では、ママでも扱いやすいようにできるだけコンパクトで軽いものを選ぶのがおすすめです。車のトランクに乗せる予定があるなら、折りたたんだ時の大きさも確認しておきましょう。
シートのクッション性やお手入れのしやすさ
赤ちゃんが座るベビーカーのシートは快適に過ごせるようなクッション性があるか、清潔を保つために洗濯可能な素材かどうかも確認したいですね。
収納面・容量もチェック
赤ちゃんとのお出かけは着替えやおむつ、ミルクやおもちゃと大荷物になりがちです。快適なお出かけのためにはベビーカーの荷物入れの収納面も確認したいですね。また、スーパーでお買い物するときの利用を想定しているご家庭では、シート下の収納が大きくレジかごが入るベビーカーが便利です。
両対面式A型ベビーカーのおすすめモデル
Combi(コンビ) | スゴカルα 4キャス compact エッグショック HT
コンビのスゴカルαは、小回りが利いて押しやすいオート4キャス機能を搭載、本体重量も5kgとママでも扱いやすいベビーカーです。荷物もたっぷり収納できます。
また、衝撃吸収素材であるエッグショック、赤ちゃんを日差しから守ってくれる大きな幌、ほこりや暑さから守るハイシート、通気性のよいメッシュシート、乗り心地のよいふわふわクッションなど、赤ちゃんの安全性と快適さも抜群。シートは洗濯機で丸洗いできるのでいつでも清潔を保つことができます。
両対面式ベビーカーを使うならレンタルがおすすめ
赤ちゃんが快適に過ごせる両対面式ベビーカーですが、レンタルの利用がおすすめです。その理由は主に4つあります。詳しくご説明していきますね。
使用期間が短いのでレンタルのほうがお得
対面として使用する期間は意外と短く、あっという間に過ぎてしまいます。赤ちゃんが大きくなったら背面式ベビーカーへの買い替えを検討している場合は、高価な両対面式ベビーカーはレンタルして、長く使える背面式を購入するほうがお得です。
収納や処分の手間がかからない
両対面式ベビーカーから背面式のB型ベビーカーへ乗り換える場合、使わなくなった両対面式ベビーカーを収納しておいたり、処分したりする手間がかかってしまいます。レンタルなら必要なときに借りることができ、使わなくなったら返却できます。
帰省・旅行のときに一時利用できる
飛行機や新幹線の中にベビーカーを持ち運びたい方は、コンパクトに折りたためるベビーカーを帰省・旅行期間中だけレンタルするのがおすすめです。荷物が減って、快適に移動することができますよ。
購入前のお試しで機能を確認できる
赤ちゃんの中にはベビーカーを嫌がって乗ってくれない子もいます。せっかく購入しても無駄になってしまうのが心配であれば、購入前にお試しでレンタルするということもできます。赤ちゃんが気に入って、パパママも使い心地に納得したら購入するのもよいでしょう。
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今回は両対面式ベビーカーのおすすめや選び方をご紹介しました。移動やデザインなど、ベビーカーを選ぶ基準はさまざま。しかし一番に考えたいのは、赤ちゃんの安全や快適さです。
記事でお伝えしたように、レンタルを活用することでA型ベビーカーとB型ベビーカー両方を準備することができます。また必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。