10~20年ほど前までは、テレビや部屋の照明に話しかけるなんてSF映画の中の出来事のように感じられたものです。しかし、ここ数年でありとあらゆるものがインターネットに接続されるIoT技術が急速に進み、私たちの家で使っているエアコンやテレビ、冷蔵庫に照明といった家電が、スマートフォンやスマートスピーカーから操作できるようになりました。
日々進化するIoT家電は、私たちの暮らしをより快適にしてくれます。そして、今後もますますIoT家電は便利になっていくことでしょう。この記事では、IoT家電の活用例について解説するとともに、IoT家電が抱える危険性についても説明します。
IoT家電とは
エアコンを外出先からスマートフォンで操作できたり、アレクサのようなスマートスピーカーに話しかけると、テレビや照明をつけてくれたりする便利な家電が続々発売されています。
このようにインターネットにつながる家電のことを「IoT家電」といいます。家電をインターネットに接続する場合、家の無線LANを使ったWi-Fi接続とBluetooth接続の2つの方法があります。Wi-Fiを使って接続された家電は、家の無線LANを介してインターネットにつながっているので、外出先から操作することができます。一方、家の中の家電同士を数メートル程度の比較的近い距離で接続する場合には、Bluetooth接続が使われます。
最近のIoT家電は、クラウド上のシステムと連携したりAIが活用されたりと、どんどん進化しています。今後もさまざまなIoT家電が私たちの暮らしを便利にしてくれることは間違いありません。
「IoT」とは
IoTとは、Internet of Thingsの略で、さまざまな「もの」が「インターネット」を介してつながり情報を交換する「もの」のネットワークのことです。IoTは、製造業・農業・交通・サービス業などの広範囲の課題を解決する技術として期待されており、総務省もオンライン講座などを使って積極的にIoTの活用を推し進めています。日本政府は、IoTの技術を活用することで「質の高い生活ができる人間中心の社会」の実現を目指すSociety5.0を提唱しています。一方、私たちの生活の中にも、IoTの技術は急速に浸透し始めています。
スマート家電との違い
「スマート家電」という言葉を知っていますか? IoT家電とはどう違うのでしょう。スマートフォンやタブレットなどの携帯端末と連携できるIoT家電のことを「スマート家電」と呼びます。つまり、「スマート家電」は、IoT家電とほぼ同じ意味で使われます。一般に、スマートフォンやタブレットにIoT家電と連携するためのアプリをインストールすることで、IoT家電を操作したりIoT家電の運転状況などを確認したりできます。
たとえば、部屋の中にいればリモコンを使ってエアコンを操作することができますが、リモコンでは外出先から自宅のエアコンを操作することはできませんよね。こんな時、IoTに対応したエアコンならば、外出先からスマートフォンのアプリを使って自宅のエアコンを操作して、帰宅する前に部屋を暖めたり冷やしたりしておくことができます。
IoT家電でできること・活用事例一覧
ここでは、私たちの生活を快適にしてくれるIoT家電の具体的な事例をご紹介します。
冷蔵庫
パナソニックの冷蔵庫の「重量検知プレート」を使えば、プレートの上に置いた食材のストックを、スマートフォンにインストールした専用のアプリから確認できるので、買い忘れやダブり買いを減らすことができます。また、AIがスマートフォンのGPSと連携して冷蔵庫の温度を適切に調整してくれる機能もあります。たとえば、GPSの位置情報でスーパーなどの買い物先にいることを検知し「まとめ買い」を予測して、あらかじめ庫内を冷却することができます。
照明
スマートフォンやスマートスピーカーを使って部屋の照明を遠隔操作することができます。たとえば、旅行で自宅を留守にする際に、旅行先から自宅の照明をつけることで、夜間の空き巣被害を防止することができます。
エアコン
スマートフォンやスマートスピーカーを使って遠隔操作することはもちろん、エアコンを切り忘れて外出したときには、スマートフォンへ切り忘れを通知してくれたり、アプリを使って家中のエアコンをまとめてオフしたりすることもできます。また、スマートフォンのGPSと連携して帰宅前に部屋の温度をスマートフォンへ通知したり、帰宅する頃に部屋が快適な温度になるように自動的に運転を開始してくれたりします。
掃除機
AIによるルート学習機能を搭載したロボット掃除機なら、複数の部屋を横断して間取りを認識し、部屋の隅々まできちんと掃除してくれます。スマートフォンのアプリで掃除の状況を確認したり、掃除のスケジュールを指定したりすることができます。
スマートスピーカー
スマートスピーカーは好きな音楽を流すだけでなく、IoT家電を音声で操作できたり、ディスプレイ付きのスマートスピーカーなら相手の顔を見ながらビデオ通話ができたり、音声検索や簡単な質問にも答えてくれます。
テレビ
IoT対応のテレビでは、インターネット動画配信サービスを簡単に利用することができます。また、キャストやAirPlayのようなミラーリング機能を使えば、スマートフォンやタブレットの画面をテレビに表示することもできます。
IoT家電の危険性・デメリット
このように非常に便利なIoT家電にはデメリットもあります。インターネットには、悪意を持った不正なアクセスによって、他人の情報を盗んだり、勝手にIoT家電を操作したりされる危険性が潜んでいます。たとえば、カメラが付いたIoT家電をのっとられると、家の中の様子を盗撮されたり、スマートスピーカーに不正アクセスされて盗聴されたりする危険性もあります。
このようなIoT家電への不正なアクセスを防止するためには、自宅のネットワーク環境にファイアウォールを設けたり、IoT家電を操作するスマートフォンにセキュリティソフトを導入したりなどの対策をとり、自宅のネットワーク環境を安全に保つことが大切です。
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