空調・季節家電

お部屋・室内の快適な湿度とは何%? 季節ごとの適正値や体感温度との関係

私たちの日々の暮らしと密接に関わっている室内環境。部屋の環境を快適にするためには、温度だけでなく「湿度」にも注目することが大切です。

空気中に含まれる水分の割合を示す湿度は、夏場などに高いと熱中症のリスク上昇やカビの発生原因になり、冬場など湿度が低い環境では乾燥やウイルスへの防御機能の低下といったさまざまな問題につながります。

今回は「快適な湿度」を季節や対象者ごとに具体的に解説していきます。適切な湿度に調整するための方法などもあわせて紹介していくので、ぜひ参考にして快適な室内環境づくりに活かしてみてください。

お部屋の湿度は季節やシーンにあわせて調節が必要

雨が多くジメジメと不快感がある梅雨や夏、乾燥しやすく感染症も流行する冬。四季のある日本の気候では、季節ごとに最適な湿度は変わってきます。それぞれの時期に合った適切な湿度を保つことで、健康で快適に過ごせるようになります。

暖房や冷房などエアコンを使用すると湿度にも影響が出るので、エアコン使用時にはより注意して湿度をコントロールすることが必要です。

また、赤ちゃんやペットにとっての快適な湿度は大人とは少し異なります。そのため、子供やペットがいる環境などでは、それに応じた湿度を心がけると良いでしょう。

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快適な湿度とは? 適正値は何%?

それでは、具体的にいったい何%が「快適な湿度」なのでしょうか。

大人にとって適切な湿度は、40~70%と言われています。季節ごとの適正湿度としては、春は70%前後、夏は50%前後、秋は65%前後、冬は45~65%前後が目安となります。温度とあわせて湿度も表示してくれる温度計などを活用して、部屋の湿度をこの数値に保つようにすると良いですね。

赤ちゃんにとっての快適な湿度は?

赤ちゃんにとって適切な湿度は、およそ50~60%。免疫力も低い赤ちゃんのために、大人よりも少し高く設定されています。

大人に比べ、赤ちゃんは体温調節機能も未熟です。1歳ごろになると自力で体温を調節できるようになってくるので、それまでは室内環境を注意して整えてあげる必要があります。

ペット(犬・猫)にとっての快適な湿度は?

代表的なペットである犬や猫にとって適切な湿度は、50~60%。人間に比べると体温が高く、高温多湿の環境では熱中症のリスクが高まります。自分の体調を言葉で伝えることができないので、しっかりと環境を管理して健康に配慮してあげましょう。

適正湿度を保つことのメリット

部屋の湿度は、人々の健康やパフォーマンスにも大きく影響を与えます。湿度が高く不快指数が高くなると、集中力の低下などが発生します。逆に乾燥のしすぎでは、乾燥により肌トラブルが生じ、ウイルスの活性化やドライアイなどにより健康が害されてしまいます。

適正湿度を保つことは、これらを予防し、生産性を高めコンディションを維持するメリットがあります。また、部屋の湿度を適切に保つことで、睡眠の質も変わってくると言われています。

適正湿度でないときのリスク

室内が適正湿度でない場合、さまざまなリスクが発生します。具体的に「湿度が高すぎるとき」と「湿度が低すぎるとき」の2つのパターンに分けてみていきましょう。

湿度が高すぎるとき

湿度が高すぎる際に起こるリスクは、熱中症やカビ・雑菌の繁殖などが考えられます。湿度が60%以上になると、カビが繁殖しやすくなるといわれています。さらにカビを餌にするダニや食中毒の原因菌なども繁殖しやすく、健康へのリスクが生じます。また、結露が発生して住宅が劣化することもあります。

夏場は高湿度の環境では汗をかきにくく、熱中症になりやすくなる可能性もあるため、注意が必要です。

湿度が低すぎるとき

反対に、湿度が低すぎる時のリスクは、細菌やウイルスへの防御機能の低下や目や肌などの乾燥などがあります。

湿度が40%以下になると、鼻や喉の乾燥により気道粘膜の機能が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。また、ウイルスは低湿度を好むため乾燥する環境では活性化してしまいます。乾燥しがちな冬場は対策が重要ですね。

湿度を調整して快適な室内環境をつくるには?

部屋の湿度を適正に保つことの重要性を理解したところで、続いては湿度を調整する方法をご紹介していきます。多彩な空調家電を活用すると、簡単に設定した湿度にできて便利ですね。

家電を活用した方法以外に、今すぐ実践できる手軽な調節方法もあわせてみていきましょう。

除湿機・加湿器を使う

湿度を調整する方法として真っ先に思いつくのが、除湿機・加湿器を活用する方法でしょう。設定した湿度に自動で調整してくれるため、簡単に適正湿度をキープできます。

各メーカーから多種多様な製品が発売されているので、予算や使用する環境、目的に応じて最適なものを選ぶと良いでしょう。不快な梅雨や乾燥する冬場だけといった短期間だけの使用であれば、レンタルを活用するのもおすすめです。

こまめに換気する

外と比較して室内の湿度の方が高い場合に有効な対策が、換気です。窓を開けたり換気扇を付けたりして30分に1回程度、こまめに換気をおこなうと良いでしょう。あわせて扇風機やサーキュレーターを使用すると、より効率よく部屋にこもった空気を排出できます。

洗濯物の部屋干しをする・しないで湿度が変わる

塗れた洗濯物を部屋に干すことで、室内の湿度を上げられます。そのため夏場など湿度を下げたい場合は、できる限り部屋干しは避けましょう。もし部屋干しする場合には、衣類乾燥除湿機を使って干すと湿度の上昇を防げます。

逆に、ホテル宿泊時などで加湿器がなく乾燥が気になる場合は、洗濯物や濡らしたタオルを部屋に干すと手軽に湿度を上げることができ効果的です。

観葉植物や水槽を置く

観葉植物の土や葉からは、水分が放出されています。観葉植物や水槽を置くことで、自然に室内の湿度を高めることができます。ただし効果に即効性はないため、すぐに乾燥を改善したい場合は他の対策とあわせて活用してみましょう。

反対に、観葉植物や水槽の置きすぎは湿度が高くなる原因となるため、注意が必要です。

着ていた服をすぐにクローゼットに入れない

スーツやジャケットなど、着ていた服をクローゼットに入れる前には少し乾燥させてから収納しましょう。衣服は着ている間に体から出る汗などを吸収し、湿気を多く含んでいます。そのままクローゼットにしまうと、クローゼットの湿度を上昇させカビなどの原因となるため、湿気を取り除く必要があります。

家具を壁にくっつけない

湿度を下げる対策として、室内の風の通りを良くすることがあげられます。その効果を高めるためには、家具を壁から離して設置することが大切です。壁際には湿気がこもりやすく、カビなどの温床になりがちです。風の通り道を作り、換気の手助けをするようにしましょう。

湿度と体感温度の関係性

湿度は、実は体感温度とも密接な関係があります。湿度が高いときには体感温度も高く、湿度が低いときには、体感温度も低く感じるようになっています。

これは、人間は汗をかいてその気化熱で体温を調節しているからです。湿度が高いと汗が蒸発しにくく熱がこもりやすくなるために、実際の気温よりも暑く感じてしまうのです。

エアコンだけで部屋の温度を調節しようとすると、電気代はかさむのに快適さはいまいち……となってしまいがちです。除湿モードなどを使って上手に湿度をコントロールして、体感温度を快適に保ちましょう。

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湿度の上げ下げを調整して夏・冬を健康的に過ごそう

熱中症予防に乾燥防止やカビ・ダニの繁殖防止……湿度を調節するメリットは数多くありましたね。夏や冬にエアコンで温度を調節する際には、ぜひ湿度にも注目してみましょう。

今回ご紹介した方法で湿度を適切にコントロールすることは、快適な室内環境につながります。その際は、除湿のし過ぎや加湿のし過ぎにも要注意です。子供やペットの環境にも気を配り、季節やシーンに応じて適正湿度を維持するように心がけてみてください。加湿器や除湿機を活用すれば、簡単に適正湿度を保つことが可能です。

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