体も動きもまだまだ未熟な赤ちゃんが使う寝具は、安全性・快適性の両面からベビー布団がおすすめです。この記事では、ベビー布団と大人の布団との違いや、必要な布団の種類、選ぶときにチェックするポイントなど紹介します。
ベビー布団の必要性がいまいち分からない、大人と同じ布団で済ませようか迷っている人にとっては、きっと役に立つ情報なので参考にしてくださいね。
赤ちゃん用寝具・ベビー布団とは? なぜ必要?
赤ちゃん用の寝具と大人用の布団は、硬さや軽さ、手入れのしやすさなどが異なります。赤ちゃんはできればベビー布団に寝させるのがおすすめと言われていますが、その理由はなぜでしょうか。
デリケートな赤ちゃんの肌を守るため
未発達な赤ちゃんの皮膚は、人と比べて小さな刺激にも敏感です。ベビー布団は、素材や縫製、通気性など赤ちゃんの敏感な肌を考えて作られています。
適度な硬さで新生児の骨の成長を促す
赤ちゃんの骨や関節はまだ柔らかく、安定した姿勢を保ちにくいので適度に硬い布団に寝かせる必要があります。大人用の柔らかい布団だと体が沈み込むので、背骨の正常な発達を邪魔してしまう可能性も指摘されています。赤ちゃんに最適な硬さのベビー布団は、骨の成長を促してくれるでしょう。
就寝時の事故から守る
大人用の柔らかい敷布団で赤ちゃんを寝かせると、うつ伏せになった時に顔が沈み込んで窒息するリスクがあります。また、赤ちゃんにとって大人の掛け布団は重すぎるので、顔にかかると息ができなくなる危険性も。睡眠中の事故から守るためにも、赤ちゃんに適した硬さ・軽さのベビー布団を使いましょう。
汗やよだれで汚れても洗濯でいつでも清潔に
赤ちゃんは汗っかきな上に、よだれや吐き戻し、お漏らしなどがあるので布団が汚れがちです。新生児なら1日の大半を布団で過ごすので、いつでも清潔に保ってあげたいですよね。大人用の布団を洗ったり干したりするのは大変ですが、ベビー布団ならコンパクで軽く、通気性やお手入れのしやすさも考えられています。お世話の負担を軽減するためにも、赤ちゃん用寝具を使うといいですね。
赤ちゃんに必要なベビー布団の種類
赤ちゃん用の寝具で最低限揃えたいのは、次の4点です。
- 掛け布団
- 掛けカバー
- 固綿敷布団
- 敷布団カバー
次に、必要に応じて揃えたいアイテムも紹介します。
初めての子育てなら布団セットもおすすめ
ベビー布団を何もない状態から揃えるなら、アイテムごとに購入する手間が省け、価格もお得なことが多い「布団セット」も検討してみてください。先述の最低限揃えたい4点に加えて、以下の4アイテムがセットになった8点セットがよく出回っています。
- 枕
- 枕カバー
- キルトパッド
- 防水シーツ
枕は新生児からすぐに必要というわけではありませんが、利用するなら赤ちゃんの首の骨に負担がかからない低いものを選んでくださいね。シーツの下に敷いてミルクの吐き戻しや、汗、おしっこを吸収するキルトパッドは、バスタオルでも代用できます。防水シーツはキルトパッドの下に敷いて、汚れが敷布団に届かないようブロックしてくれますよ。
たくさん汗をかく時期は、蒸れることもあるのでこまめに様子を見てあげましょう。
赤ちゃん用寝具・ベビー布団の選び方
ここからは、ベビー布団を選ぶときに確認したいポイントを解説します。
場所や期間に合ったサイズを選ぶ
赤ちゃんが成長してからも、ベビー布団を長く使いたい人はレギュラーサイズがおすすめです。大きさが横70×縦120cmあるので3~4歳頃までは使えるでしょう。一般的なサイズなので、布団カバーやキルトパッドなどの関連アイテムをたくさんの中から選べるというのもメリットです。
部屋のスペースが限られる場合は、ミニサイズを選ぶのも選択肢の1つです。横60×縦90cmとコンパクトなので部屋を広く使えて持ち運びも簡単です。ただし使える期間は短く、生後6ヶ月~1歳頃までの使用となります。
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素材や質感で選ぶ
赤ちゃんにとって安全で心地いい環境を作るには、素材や質感もチェックしてくださいね。
敷布団は適度な硬さとお手入れのしやすさが重要
赤ちゃんの敷布団には、適度な硬さと弾力が必要です。大人にとっては硬いと感じるくらいの布団が、未発達な首や背骨を正しい位置にサポートし、うつ伏せ時の窒息のリスクも減らしてくれます。敷布団はよだれや吐き戻しで汚れることも多いので、丸洗いできるタイプだと清潔に保ちやすいですよ。
掛け布団は軽くて使いやすいものがおすすめ
赤ちゃん用の掛け布団を選ぶポイントは、軽さと通気性です。布団が軽ければ、赤ちゃんの顔にかかった際に窒息の危険性を減らすことにつながりますし、大人よりたくさん汗をかく赤ちゃんには、通気性が高い方が快適に寝られます。デリケートな肌に触れるので、素材は刺激が少なく肌触りの良いものがおすすめ。
枕は肌に優しい素材と形を確認
赤ちゃんに枕は絶対に必要というわけではありませんが、絶壁を防ぐなどの目的のために使う場合は必ず対象月齢を確認して、首に負担がかからないようにしてください。カバーは吸湿性に優れた綿素材がおすすめです。オーガニックコットンならさらに肌触りもよく快適ですね。
季節で布団を調整しよう(春・秋、夏・冬)
赤ちゃんが快適に眠れるよう、季節に応じて掛ける布団を調整しましょう。軽くて薄いものが何枚かあると便利ですよ。
春と秋は朝晩が冷えて1日の寒暖差が大きいので、毛布・バスタオル・タオルケットなどを組み合わせて、時間に応じてかける枚数を調整するのがおすすめです。
暑い夏は、体全体に布団をかけるよりも、お腹にスポーツタオルやガーゼケットを掛ける程度で十分です。ただしエアコンが効いている場合は、手足が冷えていないかこまめに様子を確認し、寒そうなら掛けるものを変えて調整しましょう。
冬は掛け布団と毛布、さらに、必要に応じて薄手の布団を組み合わせて寒くないように保温しましょう。必要に応じてバスタオルなどで微調整するといいですね。暖房がしっかり効いている場合、汗をかいているようなら布団の枚数を減らしてください。熱がこもって汗をかきっぱなしだと、風邪をひくきっかけにもなるので注意してくださいね。
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人気ブランドのおしゃれでかわいい布団もチェック
どのベビー布団にするか迷ったら、人気のあるブランドから選ぶという手もありますよ。ベビー布団に定評のある「西川」「サンデシカ」「ファミリア」など、品質やデザインにこだわったブランドがたくさんあるのでチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんがゆっくり眠れるよう安全な環境を整えよう
ベビー布団は、発育途中の赤ちゃんの体に負担がかからないよう設計されていて、安全快適に眠れます。お手入のしやすさも考慮されているので、赤ちゃんはもちろん、ママ・パパのためにもぜひ使ってほしいアイテムです。
赤ちゃんを迎えるためには、寝具以外にも揃えるべきベビー用品がたくさんあります。最初から全て購入するのは手間ですし、費用もかかるので、まずはレンタルを利用するのもおすすめです。特にベビーベッドやベビーカーなどの大物アイテムは、初期費用や処分の手間、収納スペースを考えるとレンタルの方が手軽に利用できますよ。AQレントではさまざまなレンタルベビー用品を扱っているので、ベビーグッズを購入する前に、一度はチェックすることをおすすめします。