皆さんは赤ちゃんをどこで寝かせていますか? ベビーベッドや床にベビー布団を敷く方法がありますが、どちらがいいのでしょうか。
ベビーベッドはサイズが大きく、お金もかかるため、赤ちゃんを床で寝かせる方も多いようです。しかし、衛生面や安全面でデメリットもあります。今回は、寝室の床やフローリングにベビー布団を敷いて赤ちゃんを寝かせることのリスクや注意点とともに、ベビーベッドを使用した場合のパパママ、赤ちゃんに安全安心なメリットをご紹介します。
布団を床に敷いて赤ちゃんを寝かせることのメリット・デメリット
メリット
メリットは主に2つあります。1つ目は転落の心配がないこと、2つ目は収納すればスペースを有効活用できることです。それでは、それぞれを詳しく紹介していきますね。
転落の心配がない
1つ目のメリットは転落の心配がないということです。大人用のベッドで一緒に寝る場合、高さがあるので赤ちゃんが寝返りをしてベッドから転落するという心配があります。床に寝ていれば、寝返りをしても転落の心配はありません。
収納すればスペースを有効活用できる
2つ目のメリットは収納すればスペースを有効活用できるという点です。部屋が狭い場合は、布団を収納すると、昼間はそのスペースをほかのことに使えるので大きなメリットですよね。
デメリット
次にデメリットをご紹介していきます。デメリットは主に3つ。ホコリやカビ、振動や音、床の固さや冷たさです。
ホコリやカビ
1つ目は、ホコリやカビです。床には目に見えないホコリが舞っており、とくに床から30センチに集中しています。また、赤ちゃんは寝ている時間が長く、寝ている間にたくさんの汗をかきますので、布団の下が湿りやすく、それがカビの原因になります。
赤ちゃんがホコリやカビを吸い込むとアレルギーになる心配がありますので、対策が必要になります。
振動や音
2つ目は振動や音です。フローリングに直接布団を敷くと、床を歩く、ドアを開閉する、トイレの水を流すといった振動や音が赤ちゃんに伝わりやすくなります。新生児や月齢の低いうちは特に、そういった振動や音で赤ちゃんが起きてしまうことがあります。
床の固さや冷たさ
3つ目は床の固さや冷たさです。フローリングに直接布団を敷くと、大人でも起きた時に背中や腰が痛くなってしまうことがあると思いますが、赤ちゃんも同じです。
また、冬はフローリングの温度が低くなり、赤ちゃんにとっては冷えすぎています。その場合は、床と布団の間にカーペットを敷くなどの対策をするようにしましょう。
床で赤ちゃんを寝かせるときの注意点・コツ
寝室のフローリングに直接布団を敷いて赤ちゃんを寝かせるにはデメリットがあり、対策が必要なことをご説明しました。ここからは、床で赤ちゃんを寝かせるときの注意点やコツを6つご紹介していきます。
ベビー布団を移動させる
床のホコリやカビというデメリットの対策として、布団を敷きっぱなしにしないで、都度押し入れに収納する方法が挙げられます。しかし、新生児や月齢の低いうちは寝ている時間が長いのでそういうわけにいきませんよね。その場合、夜は寝室に敷き、朝になったらリビングへ移動するというようにするといいでしょう。
布団干しをする
天気の良い日に布団を天日干しするのもよい方法です。外に干して日光や外気に当てると、湿気を飛ばし、カビを生えにくくしてくれます。
掃除機をかける
天気の悪い日が続くことや、季節によっては外に布団を干せないということもあるでしょう。その場合は、布団の表面に掃除機をかけるのがおすすめです。掃除機掛けをすることで布団のホコリやダニの死骸を取り除けます。しかし、家中の床を掃除した掃除機を赤ちゃんの布団に使うのは衛生上よくありません。布団専用の掃除機を用意するのが良いでしょう。
布団を丸洗いする
ほこりなどを取り除くために最適なのは、布団を丸洗いすることです。最近は丸洗いできるベビー布団もあるので、お使いのベビー布団が丸洗い可能であれば定期的に洗濯してあげましょう。
布団乾燥機を活用する
布団乾燥機で布団の湿度を50%以下、温度を50℃以上にすることでダニを死滅させることができます。ただし、布団乾燥機にはホコリやゴミを取り除く効果はありません。布団乾燥機をかけたあとに掃除機をかけ、ホコリやゴミを取り除くようにしましょう。
クリーニングを依頼する
自宅でのお手入れが難しい場合は、クリーニングに出すという方法もあります。汚れを徹底的にきれいにすることができるのはもちろん、ダニの除去ができるサービスもあります。
ママにも便利! ベビーベッドを使うメリット
床で赤ちゃんを寝かせる場合の注意点について説明しましたが、ベビーベッドを使って赤ちゃんを寝かせた場合、ママにも便利で赤ちゃんにも安全安心な4つのメリットがあります。順番にご紹介していきますね。
赤ちゃんの世話がしやすくなる
1つ目のメリットは赤ちゃんのお世話がしやすくなるという点です。赤ちゃんのおむつ替えやお着替えを床に敷いた布団で行うと、どうしても中腰の姿勢になってしまい、それが腰痛の原因になります。少しでも身体にかかる負担を軽くしたいと、産後にベビーベッドの購入を検討する方もいます。
また、床に寝かせた赤ちゃんを抱き上げるときも腰に負担がかかりますが、ベビーベッドの高さからであればその負担は軽くなります。頻繁な夜間授乳もベビーベッドがあればお世話がしやすくなりますね。
安全を確保できる
2つ目のメリットは安全を確保できるという点です。上に年の近い子どもがいる場合、床で寝ている赤ちゃんを踏んでしまう、物を口に入れて誤飲や窒息するといった心配があります。また、添い寝の際に覆いかぶさって窒息の原因になることも。高さのあるベビーベッドで寝かせれば、そうした不慮の事故を防ぐことができます。
ベビーサークルとして使える
新生児や月齢の低い頃に活躍するベビーベッドですが、赤ちゃんが大きくなってもベビーサークルとして使うことができる商品もあります。家事の間に少しだけ目を離したいときに、安全に待っていてもらうことができます。
衛生的な環境を確保できる
高さのあるベビーベッドは、床のホコリやダニから赤ちゃんを守ってくれます。布団で寝るとハウスダストを吸いやすくアレルギーの原因となるため、ベビーベッドを選ぶ方も増えています。
安全や子育ての面を考えるならベビーベッドがおすすめ
赤ちゃんの寝る場所については部屋の広さや生活様式で選ぶことが重要ですが、安全面や健康面を考えるとベビーベッドの使用がおすすめです。ただしベビー用品の中でもベビーベッドはサイズが大きく、かさばるので不要になった時の処分に困りますよね。
また、使用期間は限られているので、できればコストを抑えたいもの。新生児から月齢の低い間だけ使いたいという場合には、初期費用や処分のことを考えるとレンタルを活用する方法も便利でおすすめですよ。