以前から使われている四輪ベビーカーと比べて、オシャレでデザイン性の高い三輪ベビーカー。操作性や使いやすさから近年人気を集めており、各メーカーでもさまざまなモデルが発売されています。しかし四輪ベビーカーとの違いを確認せずに買うと、使い方や生活環境に合わず後悔することも。
今回は三輪ベビーカーと四輪ベビーカーの違いを徹底比較します。三輪ベビーカーを選ぶときのポイントや人気モデルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
三輪ベビーカーとは?
三輪ベビーカーは前輪1つ・後輪2つの三輪で走行するベビーカーです。前輪が1つなので狭い道でも小回りがきき、タイヤが比較的大きいおかげで衝撃や振動を受けにくくなっています。日本ではまだ少数派ですが、オシャレな見た目と優れた機能性で近年人気が出てきています。
三輪ベビーカーの特徴
三輪ベビーカーは操作性の高さと安定性が特徴です。タイヤの径が大きく弾力性のあるゴム製タイヤを使用しているので、衝撃を吸収し段差やガタガタ道もスムーズに走行可能。
重心が後輪に近いため簡単に前輪を持ち上げることができ、段差を楽に乗り越えられます。前輪が1つの三角構造だから、操作性が高くカーブ道や方向転換もストレスなく思い通りに進めます。
ベビーカーの三輪・四輪の違いやメリットデメリットを比較
三輪と四輪のベビーカーはタイヤの数だけでなく、特徴や性能にも違いがあります。
三輪ベビーカーはスタイリッシュで操作性が高い反面、背面式なので赤ちゃんと向き合ってベビーカーを押すことができません。また重量や本体サイズが大きく、価格も四輪ベビーカーと比べると比較的高くなっています。
四輪ベビーカーは対面式と背面式を切り替えできる「両対面式」のモデルが多く出ており、月齢の低い赤ちゃんには対面にするなど柔軟な使い方ができます。三輪と比べてタイヤが小さいので段差は苦手ですが、本体重量が比較的軽いため持ち運びに便利です。
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三輪ベビーカーがおすすめな人
三輪ベビーカーは生活スタイルによって、向いている人と不向きな人がいます。こんな人には三輪ベビーカーがおすすめ! というポイントを4つご紹介します。
おしゃれを楽しみたい方
三輪ベビーカーはベーシックな四輪ベビーカーと比べて、スタイリッシュで圧倒的に目立ちます。海外セレブになったような気分で赤ちゃんとのお出かけも楽しくなるでしょう。またスポーティーな雰囲気で、パパから見てもかっこいいと感じられるはずです。
徒歩移動や車移動が多い方
三輪ベビーカーは大きくて重いので、折りたたんで持ち運ぶのは大変。公共交通機関をよく利用する方には残念ながら不向きです。逆に徒歩での移動や、車で出掛けて目的地についてからベビーカーを広げて使用することが多い方には、三輪ベビーカーのデメリットをあまり気にせずに使えるでしょう。
ベビーカーの安定性や走行性を重視する方
三輪ベビーカーはタイヤが大きいものが多く、多少の段差や溝も簡単に乗り越えられます。前輪のタイヤが1本なのでハンドル操作が簡単で小回りがきき、狭い道や人混みでも難なく方向転換できるのが特徴です。
買い物などで荷物の多い方
買い物をした時にベビーカーの下カゴに荷物を入れて運ぶことが多い方にも、三輪ベビーカーはおすすめです。軽量な四輪ベビーカーでは重い荷物を乗せた時に安定性が悪くなり、時には転倒してしまう場合もあり大変危険です。三輪ベビーカーは大きなタイヤにしっかりしたフレームで、重たい荷物を乗せても安定した走行ができます。
三輪ベビーカーの選び方
三輪ベビーカーはどのように選んだらいいでしょうか。実際に選ぶときの基準やポイント、おすすめの機能を把握して、選ぶときの参考にしてくださいね。
使用月齢でA型・B型を選ぶ
ベビーカーは使用できる月齢や機能によって「A型」と「B型」に分かれます。A型は150度以上にリクライニングするもので、生後1ヶ月から使用できます。B型は一人座りがしっかりできるようになる生後7ヶ月頃から使用できます。
A型は頑丈で高機能な製品が多い反面、大きくて重いのがデメリット。対してB型はA型に比べて簡易的な作りが多く、軽量コンパクトで持ち運びに便利です。使用するお子さまの月齢や、重視するポイントに合わせて選ぶようにしましょう。
コンパクトで軽量なものがおすすめ
三輪ベビーカーを選ぶ際は、サイズと重さもよく確認しましょう。あまりに重いベビーカーだと、持ち運びや車の乗せ降ろしが大変です。電車での移動が多い場合は、改札を通れる幅のサイズを選んでください。折りたたんだときのサイズもしっかりチェックして、収納時に邪魔にならないかもチェックしましょう。
タイヤの種類で選ぶ|エアタイヤ・パンクレスタイヤ
三輪ベビーカーのタイヤは、種類によってメンテナンスや走行性に違いがあります。
エアタイヤは自転車と同じように空気を入れるなどメンテナンスが必要ですが、空気が走行中の振動を吸収してくれるので走行性も乗り心地も良くなっています。一方、パンクレスタイヤの走行性はエアタイヤに少し劣りますが、メンテナンスが不要で空気を入れる必要がありません。
タイヤの数で選ぶ|シングルタイヤ・ダブルタイヤ
ベビーカーのタイヤにはシングルタイヤとダブルタイヤの2種類があります。シングルタイヤは小回りがきき、押し心地がスムーズなのが魅力です。しかしダブルタイヤに比べると安定感に欠けてしまいます。ダブルタイヤは接地面が多く安定する反面、走行中にガタつきやすくなってしまいます。
タイヤの数でも走行性が変わるので、双方のメリットとデメリットを理解して自身のライフスタイルにあったものを選びましょう。
ハンドブレーキ付きなら坂道でも便利
三輪ベビーカーは重量があるため、下り坂では加速を腕の力だけで支えるのは大変です。ハンドブレーキがついていればスピード調節ができ、下り坂を楽に降ることができます。普段よく使う道に坂道が多い方は、ハンドブレーキ付きのモデルがおすすめです。
シート下の収納カゴもチェック
赤ちゃんとのお出かけは荷物が多くなりがち。ベビーカーにマザーズバッグがすっぽり入るサイズの収納があると便利です。三輪ベビーカーは本体が大きい分、シート下の収納も大きめの製品が多くなっています。
容量が30L以上の大容量タイプなら抱っこ紐やオムツなどのベビーグッズのほか、買い物したものも入れられるでしょう。ハンドルにも荷物をかけられますが、ベビーカーのバランスが崩れて転倒する危険があるためおすすめしません。
日よけサンシェードで紫外線から赤ちゃんを守る
赤ちゃんを日差しから守るために、日除け・サンシェードは欠かせません。足元までしっかりカバーできるものを選んで、デリケートな赤ちゃんの肌を日差しや紫外線から守ってあげましょう。日陰を作ることで温度が下がるので熱中症の予防になり、赤ちゃんが快適に過ごせるようになります。
また、日除け・サンシェードにのぞき穴がついていると、走行中にも赤ちゃんの様子を見ることができます。あわせてチェックしたいポイントです。
安全基準「SGマーク」も必ず確認しよう
SGマークは「一般財団法人 製品安全協会」の安全基準にクリアした商品につけられるマークです。このSGマークがついた製品は、安全性能やリクライニング角度などさまざまな厳しい基準が設けられているので、安心できるベビーカーを選ぶ際の目安にしましょう。
三輪ベビーカーは海外製品も多くあります。海外製品の場合は各国の安全基準が適用されるので確認が必要です。たとえばヨーロッパの場合「EN1888」が一般的に用いられています。国内外どこのメーカー製品を選ぶにしても、こういった安全基準の有無を必ずチェックしてください。
新生児のベビーカー・バギーも! 人気おすすめ三輪ベビーカー
上記の三輪ベビーカーの特徴や選ぶときのポイントをふまえて、三輪ベビーカーのおすすめをご紹介します。ぜひ三輪ベビーカー選びの参考にしてくださいね。
Combi(コンビ)|スルーラー エッグショック LH
卵を落としても割れないという衝撃吸収素材のエッグショック搭載で、赤ちゃんの頭を衝撃から優しく守ってくれます。足元からはエッグサスペンションと22cmの超大型タイヤで振動を吸収してくれるため、赤ちゃんの乗り心地を重視する方におすすめです。
片手でワンタッチ開閉でき、押しやすいので運転操作も楽々。広々としたワイドシートで4歳頃まで長く使用することができます。
Aprica(アップリカ)|スムーヴ プレミアム AC
パンクの心配がないメンテナンスフリータイヤを採用しているので空気入れいらず。走行時の振動を吸収してくれるため凸凹の地面もスムーズに走行できます。ベビーカーを使用しないときはコンパクトに折りたためて自立するので、収納時も便利です。
汗をかいてシートが汚れたときは、取り外して洗えるのでいつでも清潔に使用することができます。座面下の収納カゴは30Lの大容量。お出かけ時の荷物をたっぷり収納できます。
Aprica(アップリカ)|イージー・バギー
小回りがきき段差もスムーズに走れるのに6.9kgの軽量ボディー。片手で小さく折りたためて、コンパクトカーのトランクや助手席にも収納しやすくなっています。女性でも比較的扱いやすく、階段や電車の利用が多い方にも向いているでしょう。
大きな窓付きの幌がついているので、赤ちゃんを日差しや紫外線からしっかり守りながら様子を見ることができます。
AirBuggy(エアバギー)|COCO PREMIER FROM BIRTH・ココプレミア フロムバース
砂利道や未舗装の道路でも軽々と走行できるオフロードタイヤを使用しており、アウトドア好きにもおすすめのモデルです。ハンドブレーキを搭載しているので、手元でスピードをコントロールできます。
メッシュ窓付きの大きな幌は、UVカット率99%以上。足元まですっぽり覆って熱や紫外線から赤ちゃんを守ってくれます。またスタンドロック機能があり、折りたたんだ状態でも安定した自立が可能です。
AirBuggy(エアバギー)|COCO BRAKE EX FROM BIRTH・ココブレーキEX フロムバース
自転車のハンドブレーキの会社「KARASAWA」と共同開発したこだわりのハンドブレーキで、坂道でも安心して手元で速度コントロールできます。駅の改札を楽に通れる横幅53.5cmのボディー。UVカット率99%以上の大型サンシェードなど、細部までこだわって作られたベビーカーです。
GRACO(グレコ)|CitiTrek・シティトレック
アメリカの有名ブランドのグレコ。エアタイヤとサスペンションで乗り心地がよく、段差もスイスイ。簡単に小回りができ、片手での操作もスムーズです。前輪がダブルタイヤになっていて安定した走行ができます。スーパーの買い物カゴも積める大容量の収納が特徴的で、お買い物の時にも役立ってくれます。
Joie(ジョイー)|ライトトラックス
イギリスのベビーブランドであるジョイーの、スタイリッシュでリーズナブルな三輪ベビーカーです。前輪がダブルタイヤになっており走行性は抜群。前輪は360度回転するので小回りもききます。大容量の下カゴを備え、荷物の多い時でも安心です。
Quinny(クイニー)|YEZZ・ジャズ
生後6ヶ月から使用できるB型三輪ベビーカー。簡単に2ステップで折りたたみ、自立収納できます。折りたたんだ状態で肩にかけて持ち運べるキャリーストラップ付きで、お出かけの時に便利です。シートには防水・防汚加工がされており、誤って飲み物をこぼしてしまってもサッと拭き取るだけでキレイになります。
おしゃれな三輪ベビーカーからお気に入りの1台を
三輪ベビーカーは四輪ベビーカーと比べて安定性・操作性に優れています。凸凹道や段差のある場所もスムーズな移動ができますが、本体が大きく重いというデメリットもあります。実際に使う場面や赤ちゃんのことを考えてご自身にピッタリのものを選んでください。
他にも種類や好みのデザインなど、ベビーカーを選ぶ基準はさまざまありますが、使用期間が限られているベビー用品はできれば費用を抑えたいですよね。また使わないときの収納や不要になったときの処分も大変です。レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。