チャイルドシート

前向きチャイルドシートはいつから? 新生児の後ろ向きはいつまでか、なぜ必要かを解説

2022年5月15日

前向きチャイルドシートはいつから、新生児の後ろ向きはいつまでか、なぜ必要かを解説

チャイルドシートと聞くと、進行方向と同じ前向きのものをイメージする方も多いですが、後ろ向きのタイプも存在します。

今回はこれから赤ちゃんが生まれるプレママ・プレパパ向けに、後ろ向きチャイルドシートを使う時期はいつからいつまでなのか、その理由もあわせてご説明します。

新生児期に使うベビーシートの選び方もお伝えするので、これから準備される方は参考にしてみてくださいね。

チャイルドシートは後ろ向きと前向きの2タイプがある

チャイルドシートは、新生児の赤ちゃんから6歳未満のお子さんを車に乗せる際に着用することが法律で義務付けられています。

チャイルドシートには、車の進行方向に向けて設置する前向きと、進行方向とは反対に向けて設置する後ろ向きの2つの使い方があります。新生児から乳児の間は後ろ向きに設置したチャイルドシートを使わなければなりません。

なお「チャイルドシート」という言葉は、子ども用の車載シート全般を指して使われることが多いですが、特に新生児・乳児用チャイルドシートは「ベビーシート」とも呼びます。この記事ではどちらも同じような意味として使っています。

新生児が後ろ向きチャイルドシートを使う理由は?

なぜ新生児から乳児の間は後ろ向きのチャイルドシートを使う必要があるのでしょうか。その理由や前向きとの違いは、赤ちゃんの安全のためです。

新生児の赤ちゃんはまだ首がすわっておらず身体もしっかりしていないので、万が一の事故や急ブレーキの際に頭や首、脊髄への負担が大きくなります。後ろ向きで座ることで一番広い背中で衝撃を吸収し、身体への負荷を分散できるのです。

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後ろ向きチャイルドシートはいつまで・何歳まで?

チャイルドシートを前向きに切り替えることができる時期の目安は、およそ1歳から1歳半頃になります。

従来の安全基準である「R44」では、生後12ヶ月頃(体重9kg)までとされていましたが、最新の安全基準「R129」では、生後15ヶ月未満は後ろ向きでの装着が必要とされています。適正年齢や体重、身長などの具体的な数字は使用するチャイルドシートによって異なる場合がありますので、取扱説明書をしっかり確認しましょう。

なぜチャイルドシートを前向きにしたがる人が多いのか

チャイルドシートを後ろ向きに設置した状態は、運転席や助手席に乗っている大人から後部座席に乗せた子どもの様子が見えにくく、お世話がしにくいというデメリットがあります。

そのためチャイルドシートを前向きにしたいと思う人も多いようです。しかし、赤ちゃんを守るためにも新生児から1歳、1歳半頃までの間は後ろ向きに乗せるようにしましょう。

後ろ向きシートでも赤ちゃんが泣くのを防ぐコツ

後ろ向きにしたチャイルドシートで赤ちゃんが泣いてしまった。赤ちゃんの様子も見えないし、あやせなくてなかなか泣き止んでくれない……そんなときは運転に集中できなくて困ってしまいますよね。

ここでは後ろ向きシートでも、赤ちゃんが泣くのを防ぐコツや対策をいくつかご紹介します。

乗車前

赤ちゃんの体調や様子を確認

赤ちゃんの体調は悪くないか、空腹ではないか、おむつは濡れていないかを確認しましょう。しゃべることができない赤ちゃんは泣くことで体調不良、空腹や不快を訴えている場合があります。

車内・チャイルドシートの温度確認と対策

夏は車内の温度上昇とともに、チャイルドシート自体も高温になります。赤ちゃんをチャイルドシートに乗せる前にエアコンで車内を冷やしたり、窓にサンシェードをつけたりといった対策を行うとよいでしょう。反対に冬場で寒いときは車内を温め、赤ちゃんにブランケットをかけて保温してあげましょう。

赤ちゃんの身体(体重・身長)に合ったチャイルドシートを使う

新生児から使うことができるチャイルドシートには、肩ベルトやインナークッションがついています。赤ちゃんの成長とともに肩ベルトの位置を調整し、インナークッションは取り外す必要があります。説明書を確認して調整するようにしましょう。

リクライニングの角度を調整する

シートの角度を調整できるリクライニング機能のついたチャイルドシートも販売されています。腰がすわった赤ちゃんは背もたれを起こしてあげると、ごきげんになることもあります。シートに深く座らせ、ハーネスできちんと固定して角度を調整してあげましょう。

一人で遊べるおもちゃを用意する

赤ちゃんが退屈しないように一人で遊べるおもちゃを用意しておくのもおすすめです。回転するメリー、鏡のついたおもちゃ、鈴や赤ちゃんの大好きなくしゃくしゃ音がなるおもちゃなど、お気に入りを見つけてみてください。

事前にチャイルドシートに慣れさせる

チャイルドシートに乗り慣れていない赤ちゃんは、いざ乗せるときに嫌がって泣いてしまうこともあります。事前に家の中で座る練習をして、慣れさせておくのもよいでしょう。

乗車中

すぐに抱っこしたり、隣に座ったりしない

泣いたらすぐに抱っこしてしまうと、いつまでたってもチャイルドシートに慣れることができない場合があります。車に乗るときはチャイルドシートに座るものだということを覚えさせるために、すぐに抱っこしたり、隣に座ったりするのは避けるのも一つの方法です。

こまめに休憩して様子を見てあげる

体力のない赤ちゃんと長時間のドライブするときは、こまめな休憩が必要です。大人でも長時間同じ姿勢で座り続けると体に負担がかかってしまいますよね。休憩の際に汗をかいていないか、おむつは濡れていないかなど様子を見てあげるようにしましょう。

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新生児用ベビーシートの選び方

安全基準「Eマーク」を取得したものを選ぶ

日本で販売されているチャイルドシートは国土交通省が安全性を厳しく審査しており、従来の基準R44、最新の基準R129のいずれかを満たした製品には「Eマーク」が表示されています。基準に適合していない安価で粗悪な商品もネット販売されているので、Eマークの有無をしっかり確認して選ぶようにしましょう。

ISOFIX固定ならミスユースを防いで安全

チャイルドシートの固定方法には「ISOFIX固定」と「シートベルト固定」の2つのタイプがあります。ISOFIX固定は専用ベースにベビーシートを固定して使用する新しい方法で、従来のシートベルト固定式で起きやすかったミスユース(誤った使用により性能が出しきれない)を防ぐことができます。

赤ちゃんが寝たまま移動できるトラベルシステムもおすすめ

トラベルシステムとは、ベビーシート・ベビーカー・ベビーチェアなど1台で何役も兼用できる多機能タイプのことです。車で赤ちゃんが眠ってしまったときも、起こさずにシートごと移動することができます。

その他の機能も確認しよう

ベビーシートには商品によってさまざまな機能がついています。たとえば、シートの角度を調節できるリクライニング機能、乗り降りさせるときに便利な回転式、日よけ付き、シートを取り外して洗えるものなどが便利です。

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使い方と時期を確認して、赤ちゃんと安全なドライブを

チャイルドシート(ベビーシート)の向きは、成長が早いから、周りは切り替えているからといった理由で切り替えるのではなく、大切な赤ちゃんの安全を第一に考えましょう。それ以外にも装着する位置や方法が間違っていると、万が一の時に安全を確保できません。取扱説明書をしっかりと確認して使用するようにしてください。

年齢や体格に応じて変更が必要なチャイルドシートは、すべて揃えるとなるとコストも高くなります。また、車でのお出かけが少ない場合は、保管スペースも気にしなくてはなりません。レンタルサービスを活用すれば買い換えにかかるコストや管理の手間を減らすことができて便利ですよ。

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