「食洗機があれば、洗い物の手間が減って楽なのに」と感じたことはありませんか? 一人暮らしや賃貸物件に住んでいる人にとって、食洗機は購入費用や工事、設置場所などを考慮しなければなりません。
しかし、工事不要で設置できるものや小型の食洗機も登場しており、賃貸物件に住む人や一人暮らしの人も導入しやすくなっていますよ。
そこで今回は、食洗機の種類や特徴、賃貸で設置できるタイプやおすすめの選び方を紹介します。食洗機の導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
食洗機の種類と特徴
食洗機には3つの種類があり、設置工事が必要なタイプと不要のタイプに分かれています。まずはそれぞれの特徴を押さえていきましょう。
ビルトイン型食洗機
ビルトイン型食洗機は、システムキッチンのシンク下に内蔵されているタイプです。比較的大容量で、3人以上のファミリー向けマンションや新築の戸建てに取り入れられています。
本体価格は10万円前後のものが多く、設置には工事が必要です。賃貸では大家さんや管理会社に確認し許可を取る必要がありますが、設置は難しい場合が多いでしょう。
分岐水栓式食洗機
分岐水栓式食洗機は、キッチンカウンターのシンク近くに設置するタイプです。水道の蛇口から食洗機に給水するための「分岐水栓」工事が必要で、シンクに排水するため設置場所は限られます。
分岐水栓の取り付けは自分でもでき、賃貸で設置可能なものも多いです。しかし、蛇口を取り外す必要があるため、購入前に大家さんに確認したほうがいいでしょう。本体価格はサイズや機能によって3~10万円前後と幅広く揃っているのが特徴です。
給水タンク型食洗機
給水タンク型食洗機は、キッチンの空きスペースに設置し、工事不要で使用できます。食洗機の排水はシンクに限らずバケツなどでも可能です。設置場所を選ばないため、キッチンが狭い賃貸でも導入しやすいタイプですが、使うときは給水タンクに5~6L程度の水を入れる必要があります。
コンパクトサイズのものも多く、本体価格は2~4万円前後とリーズナブルなのが特徴です。
食洗機のメリット
ここからは、食洗機を使うことで洗い物の手間が減る以外にどのようなメリットがあるのか紹介します。
時短になる
食洗機があれば、洗い物の汚れを軽く落としてセットし、運転ボタンを押せば自動で洗ってくれるので時短になります。洗い物に時間がかかってしまう人や面倒でなかなか取り掛かれない場合など、すべて自分で洗わなくてよいので家事の負担も減りますよ。
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衛生的
食洗機は専用の洗剤を使い、高温・高圧で手洗いで落ちにくい汚れもすっきり落としてくれます。除菌効果も期待でき、乾燥まで自動で行ってくれるタイプを選べば布巾で食器を拭く必要がないため衛生的です。
節水になる
食洗機は少量の水を循環させて洗う仕組みのため、手洗いするより節水効果が高くなります。
手荒れのリスクを低減できる
食洗機を使えば、洗い物のたびに水や洗剤に触れる機会を減らすことができます。洗い物による手荒れが気になる人にとって、リスクを減らすことができますよ。
食洗機のデメリット
家事の負担を減らしてくれる食洗機ですが、デメリットはあるのでしょうか。ここからは、食洗機を使う際や引越しする場合に気をつけることを紹介します。
洗い物がすべてなくなることはない
食洗機があれば洗い物の手間が減りますが、すべてなくなることはありません。汚れがひどい場合は軽く洗ったり、焦げ付きは先に落としたりしてから食洗機に入れないと、完全に落とせないこともあります。
引越しすると設置できない可能性がある
ビルトイン型はもちろん、分岐水栓式食洗機は引越し先で水道の形状が違うと設置できない可能性があります。その場合、新たな住居に合う分岐水栓を購入し直して設置しなければなりません。転居予定がある人は、分岐水栓式を設置するときの注意点として覚えておきましょう。
賃貸物件で使用するなら給水タンク型食洗機がおすすめ
賃貸物件で食洗機を使用するなら、工事のいらない給水タンク型がおすすめです。ビルトイン型や分岐水栓式は自動で給水してくれるのがメリットの反面、賃貸物件では工事の許可が必要な場合や引越しすると設置できないことがあります。
また給水タンク型食洗機なら、タンクに水を入れる手間はありますが、設置場所さえ確保できれば購入した日からすぐに使うことができますよ。小型サイズなど一人暮らしでも導入しやすいタイプが増えていて、引越しする際も持ち運ぶだけなので、工事の心配がいらないのもメリットです。
一人暮らしや賃貸におすすめの食洗機を選ぶコツ
ここからは、一人暮らしの人や賃貸物件に住む人におすすめの食洗機を選ぶコツを紹介します。賃貸物件ではビルトイン型は設置が難しい可能性が高いため、分岐水栓式か給水タンク型食洗機を選ぶ場合が多いです。
自分の生活スタイルに合う食洗機を選ぶために、事前に確認すべきポイントを見ていきましょう。
設置場所や収容量で選ぶ
食洗機は一人用の小型サイズやファミリー用の大型サイズなど、選ぶ種類によって大きさや収容量が違います。購入前にシンク周辺のサイズを調べておき、設置できる場所があるか確認しておきましょう。
機能で選ぶ
食洗機には除菌機能やエコモード、予約設定など、さまざまな機能が付いています。機能によっても金額は変わってきますが、光熱費をより節約したい人は省エネ性能の高いものを選びましょう。
また、食洗機によっては乾燥機能のないタイプもあります。乾燥機能がない分金額は下がるため、購入費用を抑えたい人にはおすすめです。
分岐水栓が取り付けられるか事前に確認する
分岐水洗式を購入する場合は、分岐水栓が取り付けられるかの確認が必要です。一人暮らし向けの賃貸物件では、水栓が小さく分岐水栓を取り付けられない場合もあります。
また、分岐水栓は水道の形状に合ったものを選ぶ必要があり、取り付ける際は水道の蛇口を外さなければなりません。分岐水洗式が取り付け可能か心配な場合は、購入前に見積もりをしてもらいましょう。
賃貸物件なら運転時の音も確認する
賃貸物件の場合、食洗機の運転音が大きいと近隣の迷惑やトラブルのもとになる可能性もあります。特に、夜遅くに食洗機を使う場合は、運転音の静かなものを選ぶようにしましょう。
賃貸でも大丈夫! 食洗機で洗い物の手間を減らそう
毎日の洗い物を時短してくれる食洗機は、節水効果も期待できる便利な家電です。一人暮らしで家事をする手間を減らしたい人や、生活費を節約したい人はぜひ食洗機を取り入れてみてはいかがでしょうか。
食洗機のコスト面で購入を迷っている場合は、家電レンタルサービスの利用もおすすめです。ぜひ購入前に、一度家電レンタルで食洗機の使い勝手を試してみませんか?