一人暮らしの部屋のレイアウトについて「テレビはどの配置が正解なのか知りたい」「テレビとソファとの距離や配線の注意点を教えてほしい」など疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
部屋のレイアウトを決めるうえで、テレビの配置は重要です。この記事では、一人暮らしのテレビの配置や距離、配線の注意点やおしゃれに隠すテクニックなどについて解説します。
一人暮らしにぴったりなテレビのサイズは?
一人暮らしの部屋に合ったサイズのテレビを選ぶには「インチ」や「V型」などの意味を知っておく必要があります。これらの意味を知ることで、一人暮らしにぴったりなテレビのサイズを見つけやすくなります。
ここでは、テレビのサイズの基本となる用語について見ていきましょう。
サイズの基本(インチ・V型)
「インチ」は、テレビ画面の対角線の長さのことです(フレームに隠れた部分も含む)。1インチは約2.5cmを表します。
「V型」は、純粋なモニター部分だけの対角線の長さです。インチとV型がそれぞれ同じ数値のテレビ同士を比較する場合、V型のほうが実質的に表示されるモニターサイズは大きいと言えます。現在の液晶テレビは基本的にV型で表記されているため気にしすぎる必要はありませんが、知識としておぼえておくと良いでしょう。
狭いお部屋でも広く見える! 一人暮らしのテレビ配置方法
テレビの配置方法で、一人暮らしの部屋の見え方が変わります。ワンルームや1Kなどの一人暮らしの部屋でおすすめのテレビ配置方法・レイアウトのポイントは、次のとおりです。
- 窓の対面にテレビを配置
- 窓に直角にテレビを配置
狭い部屋を広く見せたい場合は、窓を遮らないことが大切です。窓を遮らないことで、空間が広く見えます。そのため上記のように、窓の対面や窓に直角に配置するレイアウトがおすすめです。
テレビの位置やレイアウトのコツ
テレビを快適な環境で楽しめるように、配置・レイアウトのコツについて見ていきましょう。
座った時の目線より少し下にする
テレビは、座った時の目線より少し下にくるように配置しましょう。テレビの位置が高くて見上げるような姿勢だと、首や腰に負担がかかり疲れやすくなります。一般的に、目線が10~15度ほど下になるようにテレビを配置するのが良いと言われています。
ソファとの距離の目安
ソファとテレビとの距離は「テレビの画面高の3倍」が目安とされています。たとえばテレビが49型の場合、画面高は約60cmとなるため、ソファとテレビとの距離は180cm(60cm×3)となります。
ソファとの距離が近すぎると疲れやすくなり、遠すぎると見えづらくなるため「テレビの画面高の3倍」で距離を考えてみましょう。
部屋の広さで考えるテレビサイズと配置
ワンルーム・1K・1LDKなど、部屋の広さにあった、テレビのサイズと距離の目安は、以下のとおりです。
- 部屋の広さ4.5~6畳:32~37V型、距離120~140cm前後
- 部屋の広さ6~8畳:37~42V型、距離140~160cm前後
- 部屋の広さ8~12畳:42~52V型、距離170~190cm前後
- 部屋の広さ12畳超:52V型~、距離200cm以上
このように、部屋の広さに合わせてテレビサイズや距離を決めると、快適な視聴環境を作りやすくなります。
照明や窓との位置関係にも注意
ソファとテレビとの間に照明器具や窓があると、照明や外光が眩しくて画面が見づらくなります。できるだけ、テレビとの間に照明や窓からの光が入らないようなレイアウトにしましょう。どうしても難しい場合は、明るさを調整できる照明や外光を遮断できるブラインドなどを利用すると、快適に視聴することが可能です。
騒音トラブルにつながるNGな置き場所
人が「うるさい」と感じる音の大きさは、45~50dBからだと言われています。会話の大きさが60dB程度なので、特に夜間は注意が必要です。テレビの置き場所によっては、階下や隣の部屋に音が響きやすくなります。
テレビを床に置くのではなくテレビ台に載せる、また隣の部屋に面する壁際には置かないなど、騒音トラブルにならないように置き場所には気をつけましょう。
テレビを配置するときは配線にも気を付けよう
一人暮らしの部屋にテレビを配置するときは、コードやケーブルなどの配線も考慮しましょう。配線に考慮することで、ショートやトラッキング現象のリスクを軽減できます。
たこ足配線を使いすぎない
コンセントの差込口がたくさんあるからといって、多くの電気機器を繋げると、コンセント容量を超える可能性があります。一般的に、コンセント1箇所に流せる電流は15Aまでです。容量を超えると、火災リスクが高まるため注意してください。たこ足配線は使いすぎないようにしましょう。
まとめる前に消費電力を確認
「配線が多くて邪魔なので輪ゴムや紐で束ねたい」という場合は注意してください。消費電力の大きい家電のコードは、熱がこもるからです。コードの銅線がショートするリスクがあります。消費電力が小さなものだけをまとめるようにしましょう。
トラッキングしないように手入れする
コンセントにほこりが溜まっていると、トラッキング現象を招く恐れがあります。トラッキング現象とは、差込口のほこりが湿気を吸収して漏電し、放電が進み出火することです。コンセントや差込口にほこりが溜まっていないか、定期的に確認するようにしましょう。
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便利アイテムで配線をおしゃれに隠すテクニック
配線カバーやケーブルボックスなどのアイテムを使うことで、むき出しの配線をおしゃれに収納できます。各アイテムはホームセンターや100円ショップなどで手に入りますので、ぜひ試してみてください。
配線カバー
配線カバーを付けると、配線を目隠しできます。また、壁や床に固定できるので、配線に足が引っかかるのを防げます。見た目が良くなるだけでなく、掃除もしやすくなります。
ケーブルボックス
ケーブルボックスを利用すれば、おしゃれにケーブルを収納でき、コンセント周りにほこりが溜まるのも防げます。トラッキング現象の予防にもつながるので安心です。デザイン性の高いケーブルボックスも多く、インテリアに馴染みます。
塩ビパイプ
ケーブルを塩ビ(塩化ビニール)パイプに通す方法もあります。塩ビパイプに通せば、ケーブルをまとめることができ、ほこりが溜まるのも防げます。塩ビパイプを自分好みに塗装することも可能です。
カゴ、プラスチックケース
カゴやプラスチックケースに配線を収納する方法もあります。カゴやプラスチックケースに入れるだけで、ケーブルがまとまり、スタイリッシュな雰囲気になります。カゴやプラスチックケースを装飾することも可能です。
パネル
部屋の雰囲気やインテリアに合ったパネルを使い、配線やコンセントを隠す方法もあります。パネルで覆うだけなので簡単です。掃除も楽ですし、部屋の模様替えに合わせて気軽にパネルを変更できます。
ワイヤーネット、ワイヤーラック
配線をワイヤーネットやワイヤーラックに引っかけてまとめる方法もあります。まとめて結びつければ、表から配線を見えなくすることが可能です。配線を床から浮かせられるので、ほこりも溜まりづらくなります。
お部屋の広さや生活スタイルに合ったテレビ配置
一人暮らしの部屋の広さや生活スタイルに合わせてテレビを配置することが大切です。これからテレビを購入する予定の方や配置に困っている方は、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。購入するときは、家電レンタルを活用すると初期費用を抑えられます。
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