子育て

里帰り出産のメリット・デメリットとは? 出産の流れや準備、産後の注意点について解説

里帰り出産をすると、実家の親のそばで出産し、産後はサポートを得ながら育児をスタートできます。そのためママは身体的な負担の軽減ができる上に、安心して過ごすことができるでしょう。しかし一方で、里帰り出産も良いところばかりとは限りません。

今回は、里帰り出産のメリット・デメリット、注意点、手続きなどの流れについてご説明します。

里帰り出産とは?

「里帰り出産」とは、実家に戻って近くの産院で出産をすることです。その後、実家で親のサポートを得ながら育児をするスタートすることができます。

里帰り出産のメリット・デメリット

里帰り出産にはメリットもデメリットもあります。注意すべき点もあるので早めに確認しておきましょう。

里帰り出産のメリット

何よりのメリットは親が側にいてくれることです。出産の時に病院へ連れて行ってくれたり、出産の時についていてくれたり、出産後の家事や育児のサポートを受けることができます。

多くの場合、パパは仕事をしているため実家の親と同じようにはサポートできない可能性が高く、里帰りしないと1人になってしまい不安になります。実家であれば、出産前後を安心して過ごせるでしょう。

里帰り出産のデメリット

育児は時代によってやり方が違います。事前に勉強した育児の方法と親がアドバイスしてくれる方法が違うと、ストレスを感じることがあるかもしれません。

また、パパと離れて出産しているので、自宅へ戻った時にお互いの育児意識にギャップが生じる心配もあります。さらに出産後はサポートを得られていたのに、自宅へ帰ったら突然1人になるため環境の変化に不安を感じることもあるでしょう。

里帰り出産の流れ

まずは1人で決めず、パパと実家の親をまじえて話し合いましょう。

そうして里帰り出産が決まったら、通っている産院に紹介状をお願いし、実家近くの出産したい産院で分娩予約をします。早めに分娩予約をとらないと受け入れてもらえない場合もあるので、早めに確認しましょう。遅くても妊娠5~7ヶ月頃までには産院を決められると良いですね。

里帰り出産の期間はいつからいつまで?

移動は妊婦さんにとって負担になります。里帰りの時期は、遅くとも妊娠32~36週くらいが目安ですが、産院の先生にママや赤ちゃんの状態、移動方法などを伝えて里帰りのタイミングを相談しましょう。

また、分娩予約をとった産院でも受診がいつから必要か確認しておきます。

一般的には、赤ちゃんとママの1ヶ月検診が終わる頃に自宅へ帰ります。1ヶ月検診は出産した病院で受けます。受診のために長い距離を移動するのは負担になるので、受診までは実家に滞在すると良いでしょう。

飛行機に乗るなど自宅への移動に負担が大きい場合は、産後3ヶ月くらいまで里帰り継続するママもいます。体調がすぐれない場合などは無理せずに、家族と話し合って臨機応変に変更してください。

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里帰り出産の準備や手続きは?

里帰りの準備は、直前で慌てないように早く始めましょう。実家が遠い場合には、忘れ物をすると簡単には届けてもらえません。きちんと調べて忘れ物のないように準備しましょう。里帰り出産の準備や手続きについてご説明します。

出産前後に必要なもの

体調に変化があった時にすぐに受診できるよう母子手帳、保険証、診察券は常に持っておきます。しばらく自宅へ帰れないため、銀行のキャッシュカードや通帳、印鑑も忘れないでください。産後に提出する書類も持って行きましょう。

マタニティウェアやパジャマなどの衣類は、産前と産後のものを両方準備します。産後に使用する骨盤ベルトがある場合も持って行きましょう。そのほか、洗面用具や身だしなみに必要なものも同様です。

入院中に必要なもの

授乳できる前開きのパジャマや産褥ショーツや産褥ナプキンを準備しましょう。産院でレンタルできる場合やもらえる場合もあるので、どのくらいの数を準備したら良いか聞いてみてもいいでしょう。

その他、タオルや洗面用具など日常生活に必要なものも持って行きます。

赤ちゃんグッズ・ベビー用品

短肌着、コンビ肌着、退院時に着る服を含めたベビー服、ガーゼ、哺乳瓶、おむつ、おしりふき、綿棒、ベビーソープ、ベビーローションなどです。荷物が多くなるため、薬局で買えるものは実家に里帰りしてからでも良いでしょう。

手続きや書類

出生届は生まれた日を入れて14日以内に、住民票のある住所、または本籍地のある役所で提出します。里帰り出産では、実家の住民票のある役所で手続きできます。

児童手当と乳幼児医療費助成制度の手続きは、自宅へ戻ってから住民票のある役所で行います。赤ちゃんの健康保険の加入は、原則1ヶ月検診までに職場で手続きします。

国民健康保険の場合は、出生日から14日以内に役所で行います。里帰り先の病院で検診を受けた時に、妊婦健康診査受診表を使わずに自己負担で受診することになります。自治体によっては手続きすると返還してくれます。役所に手続きの方法や期限を確認しておきましょう。

その他、帝王切開の場合は高額医療費にあてはまることがあります。働いているママは、育児休業給付金や出産手当金がもらえます。それぞれ自分が該当する助成金をきちんと調べて、忘れずに手続きしてください。

産後に注意すること

実家にいるからといって親を頼りすぎず、できる範囲で赤ちゃんのお世話は自分でしましょう。自宅に帰ってから困ることになりますし、今の育児方法と親世代の育児方法は違う場合があります。

また、親が仕事をしていたり身体の不調があったりする場合、あまり頼りすぎて親を疲弊させてしまわないようにしましょう。

自宅に戻ってからは、1人で抱え込まずパパのサポートを受けたり、自治体の育児サポートサービスを利用したり、周囲を頼って育児をしてください。自治体によって異なりますが、ファミリーサポートや産褥シッター、民間サービスでは産後院、ベビーシッター、家事代行サービスなどさまざまなサポートがあります。「1人でやらなければ」と思いこまないようにしましょう。

両親への里帰り出産のお礼は必要?

実家に2~3ヶ月も滞在すると、光熱費や食事代など負担がかかります。お礼をするのであれば、現金、商品券、ギフト券があります。1ヶ月2万円が目安です。上の子も一緒に帰省した場合は、プラスしましょう。

しかし、親も里帰りしてくれて嬉しい気持ちもあり、お礼を断られることもあります。無理せず、高額でなくても親の好きなものを送るという方法で感謝の気持ちを伝えてもいいのではないでしょうか。

月齢別ベビー用品レンタルガイド

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しっかり準備して出産と産後の育児をスムーズに

里帰り出産では、親が側にいてくれるため安心して出産・育児ができます。しかし里帰りまでに、早めに準備や手続きを調べておく必要があります。直前に慌てたりや忘れたりすることのないよう準備してください。

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