空調・季節家電

室内・家の中の花粉対策は空気清浄機より加湿器がおすすめ! メリットや選び方を解説

室内・家の中の花粉対策におすすめな加湿器のメリットや選び方

辛い花粉症の症状を少しでも和らげるために、マスクをしたり、花粉用のゴーグルをしたり、室内では空気清浄機を使用している方も多いでしょう。冬に使うイメージの強い加湿器ですが、実は花粉対策に大変有効です。部屋を十分に加湿することで、室内の花粉の飛散を防ぎ、乾燥で低下しがちな粘膜のバリア機能も保護できます。

本記事では花粉症対策として効果的な加湿器のメリットやタイプ別の特徴、またお手入れの際の注意点などについて解説していきます。

花粉症とは

花粉症とは季節性アレルギーの1つで、スギやヒノキといった花粉に対する体の免疫反応のことを示します。

体は鼻から取り込まれた花粉を異物として認識すると、自らを守る目的で抗体を作ります。その後、抗体が肥満細胞と結合。再度体内に侵入した花粉によって、肥満細胞からヒスタミンという化学物質が分泌されます。

結果として花粉を吹き飛ばすためのくしゃみ、洗い流すための涙や鼻水、中に入れないようにするための鼻づまりなどの症状が起こります。

花粉対策に加湿器がおすすめな理由

花粉対策には主に2つの理由により、加湿器が効果的です。まず帰宅時、外から持ち込まれた花粉が家の中で飛散するのを防ぐ点。次に湿度が上がることにより、喉の粘膜が守られ、不快な症状を感じにくくする点です。

以下で具体的に解説していきます。

家の中に飛散している花粉を落とす

花粉症の症状を発生させないためには、できるだけ家の中に花粉を持ち込まないことが大切です。とはいえ、外出先からの帰宅時は髪や肌、衣服などに付着して、大量の花粉が家の中に入ってきます。また部屋の換気を行った際にも、どうしても花粉の侵入は防ぎきれません。外から運ばれた花粉は床に落ち、人が動くたびに空中に舞い上がり、花粉症の症状を引き起こします。

加湿器によって湿度を高く保つことで、空気中に舞った花粉が水分を含んで重くなり、下に落ちます。床に落ちた花粉は、こまめな水拭きなどで取り除くようにしましょう。

粘膜が潤い、呼吸器のバリア機能を高める

元々、呼吸器の粘膜には外部から侵入したウイルスや埃、花粉などに対するバリア機能が存在します。しかし乾燥によって粘膜のバリア機能が正常に作用しなくなり、その結果アレルギー症状が出ることにつながります。喉の不快感や目の乾きなどを感じたら、バリア機能低下のサイン。加湿器にて40~60%の湿度を保って乾燥を防ぐことが大切です。

詳しくはコチラ

空気清浄機では花粉対策にならないの?

空気清浄機もまた、花粉対策に有効な家電ですが、単体で使用するより加湿器と合わせて使うとより効果的です。外から入ってきた花粉は、花粉自体の重みで一旦床へ落ちます。しかし、人が動く際にまた舞い上がり、落ちることを繰り返します。

空気清浄機には、床に落ちた花粉を全て吸い込んで、浄化してくれる機能はありません。また、空気清浄機自体が吐き出すきれいな空気が、逆に花粉を舞い上がらせてしまうことも。対策としては、空気清浄機とともに加湿器も併用し、しっかりと床掃除を行うのがおすすめです。

花粉対策に有効な加湿器の選び方と種類

加湿器の種類には「気化式」「加熱式」「超音波式」「ハイブリッド式」の4つがあります。以下で詳しく4種類の違いについて解説します。

それぞれの特徴を踏まえ、ライフスタイルに合わせて最適な加湿器を選びましょう。

安全に水蒸気を発生させる気化式加湿器

気化式加湿器は、水を気化して加湿するタイプです。自然気化による加湿で、常に安定した湿度をキープできるのも特徴。風が起こらないため、加湿器の動作で花粉が舞ってしまうこともありません。また節電効果が高いのも魅力です。

デメリットとしては、加湿量がやや低めである点が挙げられ、広い範囲の加湿には不向きです。また吹き出し口は熱くならないので、冬場はひんやり寒く感じられるでしょう。その他、サイズが大きく本体価格も高い傾向にあります。

加湿量の高いスチーム式(加熱式)加湿器

スチーム式加湿器は、ヒーターで水を沸騰させ、蒸気で加湿するタイプです。加湿量が多いので、広範囲の加湿も可能。また加熱の際に細菌が消滅するので衛生的で、お手入れも簡単なのが特徴です。

デメリットとしては、加湿器のタイプの中で最も電気代がかかる点。また噴出口が高温になるため、小さなお子様やペットのいるご家庭は置き場所に気をつける必要があります。部屋は素早く加湿されますが、場合によっては加湿され過ぎてしまうこともあるので、注意しましょう。

細かいミストを噴出する超音波式加湿器

超音波式加湿器は、水を超音波によりミスト状にして加湿するタイプです。サイズはコンパクトでデザインのバリエーションも豊富。また本体価格が安価で、電気代も安く抑えられます。加湿量は多いのに運転音は静かなのも特徴です。

デメリットとしては、タンク内に雑菌が繁殖したら、ミストと一緒に部屋中に放出されてしまうため、こまめなお手入れが必要な点。その他、超音波式のミストは水蒸気と比較して水の粒子が大きいので、加湿器周辺が濡れる可能性もあります。

複数の特徴を兼ね備えた人気のハイブリッド式加湿器

タイプの違う加湿器のメリットを掛け合わせ、デメリットを補ったハイブリッド式はとても人気が高いです。例えば、加熱気化式は一度ヒーターで温めたものを気化するので、水の粒子が細かいのが特徴。加湿が早く、通常の気化式のタイプより広範囲の加湿が可能です。ただしヒーターが付いているため電気代は高くなり、本体価格も高めです。

その他ハイブリッド式には、加熱超音波式もあります。加熱超音波式加湿器は水を熱してから、超音波によりミスト状にして噴射します。ファンがないので音が静かで、フィルターもないためコンパクトです。ミストが暖かいのが特徴で、加熱するため通常の超音波式よりは電気代が上がりますが、加熱気化式よりは抑えられます。

室内に加湿器を置くときのポイント

効果的に加湿器を使うために、置き場所には十分気をつけましょう。加湿器にはセンサーが付いていることが多く、置き場所によってはセンサーの誤判定が起こります。

例えば、暖房の風が直接当たる場所は、温風によりセンサーの誤作動が起こりやすくNG。最適な位置は、エアコンなどの風が直接当たらず、かつ加湿した空気をエアコンの風が遠くまで運んでくれる場所です。

また床は、部屋の上部と比較すると気温が低く、湿度は高め。床への直置きはすでに湿度が高い状態だと見なされてしまうため、加湿器はなるべく家具の上に置くようにしましょう。同じく窓際も、冷気によりセンサーが誤った判定をしやすいので加湿器の設置には向きません。

加湿のしすぎに注意! 効果的な加湿器の使い方

快適な湿度は40~60%、ウイルス対策として有効な湿度は50~60%と言われています。部屋の湿度が高くなりすぎると、カビやダニの発生につながります。

対策としては、部屋に湿度計を設置し、こまめに湿度をチェックすること。また自動調湿機能付きの加湿器を選ぶのもおすすめです。設定の湿度に達したら自動で運転が一時停止する機能で、気化式やハイブリッド式などでよく見られます。

こまめなお手入れ・掃除を心がけよう

加湿器はお手入れを怠ると、内部に繁殖した雑菌を部屋中に放出してしまいます。結果として、肺炎などを引き起こす可能性もあるため、こまめなお手入れは必須です。

具体的には、タンクの水は毎日取り替え、タンク内部も定期的に掃除するようにします。トレイやフィルターは週に1度、掃除機や拭き取りでゴミやホコリを綺麗にし、週に2回は綺麗に水洗いをしましょう。その他、月に1度はクエン酸など指定の洗剤をぬるま湯に溶かして、つけおき洗いをしてください。

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加湿器の電気代を節約するコツ

花粉症に効果的で、部屋の湿度を快適に保ってくれる加湿器ですが、毎日長時間作動させていると電気代が気になりますよね。なるべく電気代を抑えるためにも、購入時に製品の適用床面積は必ず確認するようにしましょう。使用する部屋に対して間違った加湿器を選んでしまうと、適切に加湿されなかったり、逆に加湿されすぎてしまったりとロスが発生します。

例えば、本体価格に加え電気代も安く抑えられるのは超音波式加湿器ですが、特にこまめなお手入れが必要なのもこのタイプ。また一般的に電気代が最も安いとされる気化式も、定期的にフィルターの掃除や交換をする必要があります。

お手入れの手間や、パーツ交換の時期やコストについても、事前によく確認してから購入を判断しましょう。自動運転機能で省エネモードが選択できる加湿器もありますので、そうした機種を選ぶのもおすすめです。

短期間だけ加湿器を使うならレンタルもおすすめ

憂鬱な花粉症の時期。せめて室内にいる時だけでも症状を抑えたいものですよね。部屋の湿度を上げることで、飛散する花粉を下に落としてくれる加湿器は、そんな辛い時期を乗り越えるための強力な味方となってくれます。掃除機やフローリング用モップなどで落ちた花粉の掃除をまめに行うのも忘れずに。室内の花粉対策を万全にして、花粉の時期を快適に過ごしましょう。

AQレントでは、加湿器や除湿器、空気清浄機といった空調家電のレンタルサービスを提供しています。レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利です。加湿器のタイプで迷っている方は、ぜひお試しでレンタルも検討してみてはいかがでしょうか。

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