ハイローチェアは高さ調整が可能で、ゆりかごとしても使えるベビーチェアです。赤ちゃんのお世話を楽にしてくれる人気のベビー用品ですが、いざ購入しようとなると、種類が多く値段もさまざまなので迷ってしまいますよね。そもそもハイローチェアは必要なのか、疑問に思っている人もいるでしょう。
この記事では、ハイローチェアの特徴やバウンサーとの違いもあわせて、選び方とメーカーごとのおすすめを詳しく紹介していきます。購入するかどうか迷っている人、どの商品にするか決められない人はぜひ参考にしてくださいね。
ハイローチェアが子育てに必要な理由
授乳、オムツ替え、寝かしつけと、赤ちゃん期のお世話は途切れることがありません。この時期のママパパは、お疲れモードになっている人も多いでしょう。そんな負担が大きい赤ちゃん期の子育てを、ぐっと楽にしてくれるのがハイローチェアです。
家事や仕事で手が離せない時、ハイローチェアのスウィング機能は、赤ちゃんをあやしたり、寝かしつけのサポートをしてくれたりします。少しの時間でも手が空けば、穏やかな気持ちで赤ちゃんに接することができるでしょう。
ハイローチェアはママとパパにも赤ちゃんにも安らぎを提供してくれるので、スペースや予算が許すのであればぜひ取り入れることをおすすめします。
ベビーラック・バウンサーとの違いは?
ハイローチェアは、ベビーラック、ハイローラック、ハイローベッドとも呼ばれます。また似たようなベビー用品に「バウンサー」があります。
ハイローチェアもバウンサーも、日中赤ちゃんの一時的な居場所になったり、揺れて赤ちゃんをあやしたりする点は同じです。一番の違いは、ハイローチェアは多機能で、バウンサーは単機能という点です。
バウンサーは、揺れで赤ちゃんをあやすという目的で使いますが、ハイローチェアは、揺れであやすことはもちろん、簡易ベッドとしても食事用チェアとしても使えます。さまざまな利用シーンに対応するために、ハイローチェアには高さ調整機能・リクライニング機能が付いていますが、バウンサーは付いていないものがほとんどです。ハイローチェアは、ダイニングテーブルの高さにも床に近い高さにも調整可能。
一方、ハイローチェアはその多機能さのために、バウンサーに比べて大きくて重いという特徴もあります。バウンサーは手軽に持ち運びできますが、ハイローチェアの移動はキャスターを転がして行います。
ハイローチェアはいつからいつまで使える?
ハイローチェアの多くは、使用期間を新生児期から4歳頃までとしています。体重でいうと、18kg以下が目安です。
注意が必要なのは、ほとんどのハイローチェアはスウィング機能使用時の荷重制限を、衣類などを含めて8~9kgまでに設定している、という点です。これは生後5~7ヶ月頃までの使用を想定しています。それ以降はチェアとして4歳頃まで使える、ということになります。
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ハイローチェアの選び方
ここからは、ハイローチェアの選び方を解説していきます。ポイントを押さえて、それぞれの生活スタイルやお部屋にあった商品を選んでくださいね。
電動・手動の違いを比較! どちらのスウィング方法か決めよう
ハイローチェアのスウィング機能は、電動と手動の2つがあります。電動スウィングは電気の力で揺らし、手動スウィングは人の手で揺らします。
以下に、両者の主なメリット・デメリットをまとめました。
電動スウィングのメリット・デメリット
<メリット>
・お世話する人の両手が空く
・抱っこの揺れに近くなるよう計算されたスウィング
・メロディが流れて赤ちゃんがよりリラックスできる
<デメリット>
・置く場所が電源コンセントの位置に左右される
・価格が高い
手動スウィングのメリット・デメリット
<メリット>
・電源コンセントの場所を気にせず置ける
・価格がお手頃
<デメリット>
・揺らすときは大人が側につきっきりとなる
電動スウィングのメリットは、なんといってもお世話をする人の両手が空く、ということです。赤ちゃんが揺れで機嫌がよくなったり眠ってくれたりすれば、ほっと一息つく時間を持てますね。手動タイプに比べて価格が高くなることがデメリットですが、その分育児負担を減らせるという大きなメリットがあります。予算と置き場所が許せば電動タイプのハイローチェアがおすすめです。
一方、ハイローチェアを置きたい場所に電源が確保できない場合や、価格重視の場合は、手動タイプを選びましょう。
赤ちゃんの快適な睡眠環境を整える幌(カバー)
幌がついているハイローチェアは適度に明るさを遮るので、日中の赤ちゃんの睡眠環境を整えることができます。仰向けに寝ている赤ちゃんにとって、天井の照明は思いのほかまぶしいものです。赤ちゃんが安心してお昼寝するためには、真っ暗にする必要はありませんが、ある程度落ち着いた明るさにしてあげることが必要です。
日中も常に照明をつけている場合や、明るい部屋にいる場合は、幌付きのハイローチェアを検討しましょう。
回転キャスターならお部屋の移動がラクチン
リビング、キッチン、脱衣所と部屋を移動できるのがハイローチェアのメリットですが、移動のしやすさはキャスターが回転式か固定式かで変わってきます。お部屋の移動が多くなりそうなら回転キャスターがおすすめ。
回転キャスターは、360度回転するので縦にも横にもスムーズに移動できます。固定キャスターは、縦には移動できますが横には動きづらいので注意が必要です。
クッション性の高いものをチェック
ハイローチェアはクッション性がすぐれているものを選びましょう。特に、まだ首がすわっていない新生児の時期に、頭をしっかりと守ってくれるかどうかチェックしてください。クッションは成長によって種類や位置を変えるものも多いので、月齢にあわせて調整することも忘れないようにしてくださいね。
離乳食チェアやお世話に便利な高さ・リクライニング調整
離乳食が始まると、ハイローチェアを食事椅子として使うことも多くなります。食事の場所がダイニングテーブルなのか、リビングテーブルなのかで最適な高さは変わってきます。お家の環境に合った高さに調整できるかどうかも確認しておきましょう。
また、赤ちゃんが食事しやすい角度に調整できるよう、多段階のリクライニング機能があるかも要チェックです。
洗濯できるといつでも清潔で安心
ハイローチェアのシートやクッションは丸洗いできるものを選びましょう。ねんねの時期はおもらしや寝汗、離乳食が始まると食べこぼし、とハイローチェアは汚れる機会がたくさん。清潔に保つにはお手入れが必要ですが、なるべく手間はかけたくないですよね。できれば洗濯機で丸洗いできると、負担が軽くなるのでおすすめです。
人気ブランド別│電動・手動ハイローチェアのおすすめ
ここからは、人気ブランドのおすすめハイローチェアを紹介していきます。
Aprica(アップリカ)
大手ベビー用品ブランドのアップリカ。ハイローチェアは「ユラリズム」というシリーズで展開されています。
電動:ユラリズム オート プレミアム AC
赤ちゃんの状態に合わせて揺れの早さが自動で変わる2つのオートモードが搭載されています。家事を済ませたいときや、ママもゆっくりしたい時には強い味方になってくれるでしょう。「おひるねフード」はお昼寝にちょうど良い明るさに調整して、赤ちゃんを心地いい眠りに導きます。シートは洗濯機丸洗い対応で、お手入れもラクラク。
Combi(コンビ)
日本を代表するベビー用品メーカーのコンビは、ハイローチェアのラインナップも豊富です。「ネムリラ」というシリーズで展開されています。
電動:ネムリラ AUTO SWING BEDi Long スリープシェル EG
コンビのハイローチェアの中でもハイグレードモデル。一番の特徴は、1歳頃まで電動スウィングが使えること。ほとんどの電動ハイローチェアのスウィング機能は、生後5~7ヶ月頃までしか使えません。ハイグレードモデルだけに価格は高いですが、他モデルの倍近い期間をスウィングベッドとして使えるので、コスパがいいと考えることもできます。赤ちゃんの眠りに理想的な暗さを作る幌、「スリープシェル」を採用しています。
KATOJI(カトージ)
「楽しいベビーグッズを。」を企業コンセプトに掲げるカトージ。安全であることはもちろん、デザインにもこだわったおしゃれなベビー用品を開発しています。
手動:スイングハイローラック ピッコロ
無駄を省いたシンプルな機能のハイローチェアです。お手頃な価格が魅力ですが、安全性はしっかりと保たれているので安心して購入できます。シートはおしゃれなデザインが豊富なので、選ぶのも楽しくなりそうです。
西松屋・SmartAngel(スマートエンジェル)
全国に店舗展開があるベビー・子ども用品店の西松屋チェーン。スマートエンジェルは、西松屋のプライベートブランドです。高品質な製品がお手頃価格で購入できます。
手動:ハイローベビーラック マミースイング
ママの抱っこを再現するMスイング機構が搭載されています。本当に必要な機能だけに絞り込んでいるので、1万円台というお手頃価格。安いハイローチェアを探しているならおすすめです。
ハイローチェアはレンタルもおすすめ! 購入ではなく借りるメリットと注意点は?
ハイローチェアがあれば、常に目の届くところに赤ちゃんを置いておけるので安心です。フルフラットにして寝かしつけたり、食事する際のベビーチェアとして使用したりと、さまざまな子育てシーンで活躍します。また、なかなか泣き止んでくれない赤ちゃんでも、ハイローチェアの心地よい揺れがあれば、大人しく眠ってくれることが期待できます。
赤ちゃんの成長や用途に合わせて使いたい時期だけレンタルすれば、子育ての負担を軽くしつつ、余計な出費を賢く抑えられるでしょう。ハイローチェアなど大型のベビー用品でも、レンタル後に返却すれば収納スペースや廃棄の手間に悩まされることがありません。使用感をチェックしてみたいという方にもレンタルがおすすめです。
ここでは、ハイローチェアをレンタルするときのポイントと注意点を紹介します。
対応エリア
まずハイローチェアをレンタルする際に最重要なポイントは、自宅が配送の対応エリアであるかどうかです。全国対応としているショップでも一部地域を除いていたり、エリアによっては配送料が上乗せになったりする可能性があるので注意が必要です。
また、宅配での受け取り・返却だけでなく、店頭で対応しているショップもあります。出産前に店頭で受け取って使用後は宅配で返却するなど、自分の都合に合わせて利用するのが良いでしょう。
レンタル期間・レンタル料金
ショップによってレンタルできる期間と料金が異なるため、事前に詳細を確認しておきましょう。長期間レンタルしたい方は、借りる期間が長ければ長いほど割引されるショップを利用するのがおすすめ。里帰り出産などで短期間だけ使う予定の方は、短期レンタルに対応しているショップを選べば費用を安く抑えられます。
また、ハイローチェアが便利で、予定よりも長くレンタルしたくなるケースは多いものです。そのため延長料金と手続き方法も併せてチェックしておくようにしましょう。
送料無料や割引サービスの有無
ハイローチェアをレンタルする際は、できるだけ費用を安く済ませたいものです。送料無料や割引サービスの有無も忘れずにチェックしておきましょう。レンタル料金と同様に、配送料もショップによって大きく異なります。自社便を保有しているショップは送料や設置・組み立てが無料になってお得な場合があります。
ハイローチェア単品のレンタルよりもお得になる、セット商品を貸し出しているショップもあります。そのほか、各種クーポンの発行やキャンペーンが実施されている場合もあるので、2〜3店舗をまとめて比較することをおすすめします。
品揃え
赤ちゃんにピッタリのハイローチェアを見つけるためには、できるだけ品揃えの良いショップを選ぶのがポイントです。品揃えが豊富なショップであれば、直前の予約やレンタル期間の延長などにも柔軟に対応してもらえることが期待できます。また、人気ブランドの最新商品まで取り扱っていれば、購入前にお試しでレンタルしてみるような使い方も可能です。
商品の品質・クリーニング状態
ハイローチェアを含むベビー用品は、使用しているうちに汚れていきます。また、安全装置が機能せず赤ちゃんが怪我をしてしまうようなことは絶対に避けたいものです。衛生面・安全面を心配せずレンタルするためにも、商品の品質にもこだわったショップを選ぶようにしましょう。
綺麗で安全なハイローチェアをレンタルするには、クリーニングやメンテナンス方法を明記しているショップがおすすめです。どうしても中古のベビー用品に抵抗がある方は、新品商品のレンタルにも対応しているショップを選ぶと良いでしょう。
ハイローチェアの正しい使い方を知っておこう
ハイローチェアをより便利に活用するためには、正しい使い方を知っておく必要があります。赤ちゃんの成長や用途に合わせて、その都度背もたれの角度を調節したうえで、付属のシートベルトを使って赤ちゃんの体をしっかりと固定してあげましょう。
新生児期にはリクライニングは水平に調節して使用してください。離乳食の時期にはリクライニングを起こしてステップを低くしてあげれば、ベビーチェアとしても使用可能です。メーカーや機種によって使用可能月齢や耐荷重などに違いがあるため、取扱説明書を忘れずに確認しておきましょう。
ハイローチェアのレンタルでお得に育児を楽しもう
ハイローチェアは、赤ちゃん期のお世話を楽にしてくれるおすすめのベビー用品です。メーカー指定の使用期間は4歳までと長いのですが、実際はハイローチェアを早めに卒業してベビーチェアを購入する人も多くいます。また、赤ちゃんによって合う・合わないもあるので、いきなり購入してしまうのは勇気がいりますよね。
そんな時に便利なのが、レンタルサービスです。赤ちゃんに合わなかったり、使用しなくなったりすれば返却するだけなので、処分の手間がかかりませんし、購入に比べると初期費用も抑えられます。特にハイローチェアのような比較的大きく高額なベビー用品は、まずはレンタルでお試しするのがおすすめですよ。