産まれてくる子供の準備として、ベビーカーの購入を検討している人も多いですよね。実際にいろいろと調べてみると「A型」「B型」、または「AB型」などタイプがあります。初めて見るベビーカーに、それぞれの違いが一体何なのかわからなくなっている人もいるでしょう。
今回は、それぞれのベビーカーの違いや人気の高い「AB型ベビーカー」について紹介します。
ベビーカーはいつからいつまで使う?
ベビーカーの使用期間の目安は、生後1ヶ月~3歳頃。A型ベビーカーは生後1ヶ月から、B型ベビーカーはおすわりができるようになる生後7ヶ月頃から使用できます。使用開始時期は異なりますが、多くの国産ベビーカーはどちらも36ヶ月または48ヶ月(15kg~17kg)までが対象です。実際には3歳前後でベビーカーに乗らなくなる子どもが多く、このタイミングが卒業の目安と言えるでしょう。
ただしベビーカーの卒業時期には個人差があるため、3歳を過ぎたからと焦って卒業させる必要はありません。ベビーカーは新規購入から5年は安全に使用できるとされています。
子どもが乗りたがる場合や、ママ・パパにとって便利な場合は使い続けて良いでしょう。メーカーによっては、20kgまで対応など長く乗れるモデルもあります。3歳以降もベビーカーを使用する場合は、長く乗れるタイプに買い替えるか、レンタルなどを検討するのがおすすめです。
長く使える「AB型ベビーカー」とは
AB型ベビーカーとは、A型とB型の両方の特徴を兼ね備えたベビーカーのこと。生後1ヶ月~最長48ヶ月まで使用できます。フルリクライニングなどの機能がありますが、軽量でコンパクトなのが特徴です。正式にはA型に分類されますが、「AB兼用型」「新基準A型」など言われることもあります。
普通のA型ベビーカーよりも押しやすく、持ち運びにも便利です。ただし両方のメリットを持つ一方で、安定感ではA型に、軽さではB型に劣るというデメリットがあります。買い替えなしで長い期間使いたい人におすすめのタイプでしょう。
A型B型ベビーカーと、AB型ベビーカーの違い
A型ベビーカーとB型ベビーカーの大きな違いは対象年齢です。ここからは、それぞれの対象年齢と特徴、いつからいつまで(何歳から何歳まで)必要かという使用期間の目安などを比較しながらご紹介します。
A型ベビーカー
A型ベビーカーの適用年齢は、生後1ヶ月~4歳くらいまでが目安です。A型ベビーカーはシートをほぼ水平に近くなる150度以上までリクライニングでき、赤ちゃんを寝かせた状態で使えます。また全体的に構造がしっかりしており、生まれたばかりの赤ちゃんを安心して乗せることができます。
A型ベビーカーのデメリットは、大きさと重さです。折りたたんだ場合でも結構なサイズになるので、保管場所や狭いところを通るのに困ることがあります。重量は6~10kgほどに達し、価格もほかのタイプに比べて高くなる傾向にあります。
B型ベビーカー
B型ベビーカーはお座りができるようになった生後7ヶ月~最長4歳くらいまで使うことができます。B型ベビーカーのメリットは、A型に比べて軽量で持ち運びもしやすいところです。A型より簡易的なつくりであるため、価格もお手頃な製品が多く見られます。
一方、B型ベビーカーのデメリットは、使い始めの年齢(月齢)が高いところ。一人座りができる生後7ヶ月まで使用できないので、早くから購入して準備をしておいても半年は使うことができません。また、リクライニングがA型ほど深く倒せないので、赤ちゃんの寝心地・座り心地ではやや弱点を抱えているといえます。
AB型ベビーカー
先述したようにAB型ベビーカーは、「A型」と「B型」のいいとこどりのベビーカーです。A型の機能性・快適性、B型の軽量で取りまわしに優れたところをバランスよく取り入れていると言えるでしょう。
現在は正式にはAB型という区分はなく、A型の一部になっています。ただわかりやすさを優先してか、今でもAB型という呼び方を使っているお店もあるようです。A型に分類されるだけあって生後1ヶ月から最長4歳くらいまで長期間にわたって使うことができ、人気の高いベビーカーです。
バギー
バギーは、B型ベビーカーに分類されます。一般的なB型ベビーカーよりも軽くコンパクトなところが特徴です。価格も安いのでセカンドベビーカーとして購入するのにもおすすめです。移動で常に乗せて使うよりも、歩き疲れたときの休憩用として考えるのが良いでしょう。
車に乗せればチャイルドシートになるトラベルシステムベビーカー
「トラベルシステム」とは、ベビーカーや車に取り付けることができ、ベビーカー、チャイルドシート、キャリー、バウンサー、チェアなど多目的に使えるシートのことをいいます。新生児から使えるものがあるので、出産して退院のときから活躍できます。
AB型ベビーカーの選び方
AB型ベビーカーを購入するときの選び方のポイントをご紹介します。
使用期間の長いAB型ベビーカーは軽量タイプがおすすめ
ベビーカーで重要なのは、やはり重さです。軽すぎても安定性が心配になりますが、安全面や機能性を重視するとどうしても重いベビーカーになります。その中でも、できるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
折りたたみ式でコンパクトなサイズになるものを選ぼう
お店で商品を見る時は、実際に折りたたんだ状態も確認しましょう。コンパクトをうたっていても、それほど小さくないこともしばしば。自宅での保管場所なども考えて、置くことができるサイズのものを選びましょう。
対面・背面を切り替えて使える両対面式が便利
月齢が低い時期は、対面で使えるベビーカーがおすすめです。背面の状態だと、お話もできない赤ちゃんがどんな状態になっているのか移動中に確認できません。気が付いたら、靴下を脱いで失くしてしまっていることも……。
最初のうちは対面で使用し、外の世界に興味を持ち始めるようになったら背面にシートの向きを切り替えできる両対面式なら、お子さんの成長にあわせて長く使っていけますよ。
リクライニングやクッションなど、赤ちゃんが快適に乗れる機能も確認しよう
ママ・パパ目線での使いやすさだけでなく、実際に乗る赤ちゃんが快適かどうかも大切ですよね。路面状態の悪いところでは、振動も気になります。衝撃を吸収してくれる仕様や、背もたれの角度をフラットに近い状態まで調整できるもの、座面の高いハイシートのような暑さ対策の機能が備わっているベビーカーを選びましょう。
シートやタイヤのお手入れのしやすさもチェック
複雑な仕組みのベビーカーだと、お手入れが大変なこともあります。赤ちゃんや子どもは汗かきなので、背中部分に熱がこもってしっとりしていたり、おやつや飲み物をこぼしてしまったりします。簡単にパーツを取り外して水洗いできるものが清潔でよいですね。
AB型ベビーカーの人気ブランド
AB型ベビーカーはさまざまなブランドから販売されていますが、とくにおすすめの人気ブランド5つをご紹介します。
Aprica(アップリカ)
ベビーカーやチャイルドシートなど、多くのベビー用品を販売しているアップリカ。赤ちゃんの医学と育児工学に基づき、安全性・快適さにこだわった製品を造っています。初めてベビーカーを買う人も安心して使えるブランドでしょう。
Combi(コンビ)
アップリカと並ぶ国内大手のベビー用品ブランド。赤ちゃんの快適さと安全性、そしてママ・パパの使いやすさにもこだわった製品づくりが魅力です。ベビーカーには赤ちゃんの頭部を衝撃から守る衝撃吸収素材「エッグショック」が搭載されています。
Pigeon(ピジョン)
哺乳瓶やおしりふきなどで有名なピジョンですが、ベビーカーも取り扱っています。走行性と安全性に優れた大型シングルタイヤを採用しており、小回りが利いてスイスイ押せるのが魅力。軽量・コンパクトなベビーカーを探している場合におすすめです。
cybex(サイベックス)
世界中で人気のサイベックスは、ドイツの育児用品ブランド。2016年から日本仕様の製品も発売しています。安全性・デザイン・機能性をかかげており、モダンで革新的なデザインが人気です。ベビーカーのほかにチャイルドシートも販売しています。
joie(ジョイー)
コスパが良くおしゃれなジョイーは、イギリス生まれのベビー用品ブランド。世界中のママ・パパたちが欲しいと思うような使いやすい商品を開発しています。二人乗りベビーカーやトラベルシステム対応モデルなどが人気です。ベビーカーは三輪と四輪の両方のモデルを展開しています。
AB型ベビーカーのおすすめ人気モデル
ここからは、コスパの良いものから高級ブランドまで、AB型ベビーカーのおすすめモデルをご紹介します。
Combi(コンビ)|スゴカルα 4キャス compact エッグショック HT
コンビ商品の代名詞「エッグショック」を採用しており、振動を吸収して赤ちゃんの柔らかい頭と身体を守ってくれます。両対面型で、小回りも利くため移動が楽ちんです。折りたたんだ状態でもママが片手で持ち運べる「持ちカルグリップ」や、荷物を入れた状態でもたたむことができるのが魅力です。
Aprica(アップリカ)|カルーンエアー AC
超軽量の両対面型ベビーカーです。生後1ヶ月から使えてフレームもしっかり、安心のサスペンションもついています。通気口と反射板が風を通して下からの熱もカットしてくれるため、ベビーカーの中の赤ちゃんも快適です。
cybex(サイベックス)|メリオ カーボン
とにかく軽さが売りのベビーカー。持ち運びが軽いのはもちろん、道路での段差などでも軽く乗り越えることができるほど操作も楽ちんです。子どもが大きくなっても、シートを変更できるので安心して使えるでしょう。
Aprica(アップリカ)|ラクーナ クッション AE
振動のストレスをしっかり軽減してくれるベビーカー。また、自然な姿勢を保つことができて赤ちゃんの身体も安定します。新機能の「イージーベルト」は磁石の力で簡単に装着することが可能。対面走行が楽にできる「オート四輪」も魅力です。
Pigeon(ピジョン)|ランフィ RB2
大きなタイヤで快適な走行を実現しています。押し心地もなめらか。タイヤが大きいため、段差を乗り越えやすくなり衝撃も抑えることができます。お出かけ中にシートを汚してしまっても両面が使えるリバーシブルシート採用で安心です。
Joie(ジョイー)|スマバギ4WD
タイヤの回転を自動切換する機能で、対面・背面どちらでも押しやすいベビーカー。座面にはチャイルドシートと同じソフトパッドを採用しており、衝撃からしっかり守ってくれます。大容量のカゴがついているので、お買い物の時も便利です。
長く使えるからこそ、機能にこだわったベビーカー選びを
AB型ベビーカーは長く使うことのできるベビーカーなので、いろいろこだわりを持って選びたいですよね。購入前にベビー用品店に行くことで実際の操作性や重量などを比較して決めることができます。また、育児グッズのレンタルサービスを利用すると、販売されているベビーカーを実際に買う前に試すこともできます。
ベビー用品は比較的値段の高いものが多く、安い買い物ではないので後悔したくないですよね。使う期間が限られている育児アイテムなどは、レンタルをフル活用するのがおすすめです。不要になったときの処分の手間が省け、初期費用も抑えることが可能ですよ。