今回は国内ベビー用品メーカー、コンビ(Combi)のベビーラック「ネムリラ」について紹介します。多くのママパパが愛用しているネムリラですが、人気の理由はなんでしょうか。
さまざまなモデルが発売されているので、その種類や特徴の違いについても解説します。
コンビのベビーラック(ハイローチェア)といえば「ネムリラ」
ベビーラック(ハイローチェア)は、赤ちゃんの簡易ベッドになるだけでなく、離乳食を食べる際のベビーチェアとしても利用でき、比較的使用期間の長いベビーグッズです。その中でも特に人気なのは、日本の大手ベビーグッズメーカー「コンビ」が販売しているネムリラです。
ネムリラの特徴はなんといっても、スイング機能。心地よい眠りを追求するコンビが独自開発した、ママの抱っこを再現した揺れ方やメロディ機能、優しく包み込むクッションなどで、赤ちゃんを眠りへと誘います。背もたれのリクライニングと足元のステップが連動して動くので、高さを変えるたびにいちいちセットしなくてよく、クッションが洗濯機で洗えるなどママパパにも嬉しい機能が満載です。
コンビのベビーラックは医療機関のNICU(新生児集中治療室)でも活用されているほど信頼が高いということからも、ネムリラの人気の理由が伺えますね。
ベビーラックでネムリラが人気の理由
ここでは「ネムリラ」が人気の秘密を、さらに詳しく紹介していきます。
赤ちゃんの寝かしつけに使える
ネムリラの一番の特徴は、なんといっても赤ちゃんの寝かしつけがかなり楽になるという点。産まれたての赤ちゃんは一日中寝て起きてを繰り返しますが、まだ自分で眠ることが上手にできないため、抱っこでゆらゆらしてあげるなどして、大人が寝かしつけのサポートをすることが必須です。
そんなときに活躍するのが、先述したネムリラの「スイング機能」です。ママの心拍数に近い周期で揺れる電動スイングなどで、赤ちゃんに心地よい眠りを誘います。また電動式のベビーラックにも関わらず、ネムリラはオートスウィング時に音がほとんどしません。これはモーターで動かしているメーカーが多い中、ネムリラは磁力で動かしているため、意外と気になるあのモーターの回転音がないというわけなのです。
安全で衛生的な場所を確保できる
料理の時やお風呂に入る際に赤ちゃんを目に届く位置に連れていきたいけど、そもそもキッチンや脱衣所に寝かせておけるようなスペースがない……そんな悩みはないでしょうか。ネムリラにはキャスターが付いているため、家の中を簡単に移動して好きな場所で使用することができます。簡易ベッドとしても使用すれば、赤ちゃんもいつでもママと一緒にいられてご機嫌に!
またハイポジションにすると床からの高さが70cmほどにもなるため、掃除の際に、ホコリや掃除機の熱から赤ちゃんを守ることができます。
食事するときのベビーチェアとして使える
ネムリラは、角度を変えて付属のテーブルを取り付けることで、食事用のベビーチェアとしても使用可能です。安全ベルトがついているため、腰がすわっていない赤ちゃんでも椅子でご飯を食べることができます。食事後もテーブルを取り外してシートを拭けるので、衛生面も安心です。
ここがすごい! ネムリラシリーズの便利機能を紹介
ここからはネムリラに搭載されている便利な機能をご紹介していきます。
オートスウィング
ネムリラには手動タイプと電動タイプがありますが、より育児の負担を減らしたいのなら電動タイプがオススメです。手動タイプだと常に誰かがつきっきりで揺らしてあげないといけませんが、電動タイプは機械が揺らしてくれる「オートスウィング」機能で人間の負担を軽減しながらも、赤ちゃんをより安心させて心地よい眠りへと誘います。
コンビが独自に調査した結果、寝かしつけや泣き止ませにかかる時間は平均40分でしたが、ネムリラを使用しての入眠時間は平均5分42秒と、大幅に時間を短縮できたとのことです。新生児の頃などは一日に何度も寝かしつけを行いますから、その時間がこんなに短縮できるとなるとすごく助かりますよね。
ただし電動タイプは手動タイプの値段の2倍。もしコスパの面でネムリラを導入しようか迷っているのならば、お得かつ手軽に試せるレンタルでの利用も考えてみてはいかがでしょうか。
エッグショック
コンビが独自開発した「エッグショック」は、約3mの高さから卵を落としても割れないという超・衝撃吸収素材。これは繊細な赤ちゃんの頭部や身体を、わずかな振動や衝撃からも守りたいという思いから開発されました。このエッグショックをインナークッション部分に搭載することで、赤ちゃんの頭を優しく包み込むように支えます。
スリープシェル
常に仰向けで眠っている赤ちゃんは蛍光灯など明るい光源を見ることになるため、大人が感じているよりもかなり眩しい状態にいます。コンビの調べによると、大人が直射日光など眩しい場所にいると眠りにくいのと同様に、赤ちゃんも暗い環境にいるほうが眠る子が多いようです。
そこに注目したコンビが開発したのがスリープシェル。遮蔽率が99.9%と、遮光性に優れた帆が、夜のリビングなどでも赤ちゃんの眠りに理想的な暗さを作り出します。
どこでも4輪キャスター
ゴム製の4輪キャスターがついているので、床を傷つけることなく静かにラクラク移動ができます。ちょっとした家事などで室内移動する際など、ママの目の届くところにいつでも赤ちゃんと移動できるのは嬉しいですね!
ダッコシート
赤ちゃんを直接寝かせるクッション部分にも、コンビならではのこだわりがあります。コンビ独自の「ダッコシート」はその名の通りでママに抱っこされているときのように、赤ちゃんを安心感で包み込みます。表はもっちりふわふわ、裏はさらさらの給水速乾生地リバーシブル使用のシートで、オールシーズン快適に過ごせます。
ヒーリングサウンド
赤ちゃんを寝かしつける際、子守唄を歌っているという方も少なくないのでは? ネムリラにはサウンド機能もついていて、「大きなのっぽの古時計」や「シューベルトの子守唄」などの名曲をオルゴールのような音質で奏でてくれます。
シート洗濯丸洗いOK
ネムリラのシートは洗濯機で丸洗いが可能。ミルクの吐き戻しや離乳食の汚れはもちろん、赤ちゃんは大人に比べて新陳代謝が高くとても汗かきなので、気になったときにすぐにサッと洗濯できるのは嬉しいですね。
ほかにもいっぱい! ママパパ・赤ちゃんに快適な機能
その他にもネムリラには、ママパパにも赤ちゃんにも嬉しい機能が満載です。
- お掃除やオムツ替えなどのシーンによってベッドの高さが5段階+α(収納ポジション)で調節できる「5段階高さ調節&コンパクト収納」機能
- 背もたれのリクライニングと足元のステップが連動して、赤ちゃんを快適な姿勢に保つ「5段階ステップ連動リクライニング」
- 成長に合わせて足元ステップの長さが調節できて、1才頃までの寝かしつけが可能な「のび~るステップ」
コンビのネムリラシリーズの種類と違いを徹底比較
それぞれの「ネムリラ」シリーズ製品の特徴をご紹介いたします。ご家庭の状況や要望に合ったネムリラを選ぶ参考にしてみてください!
ネムリラ AUTO SWING BEDi Long EG
赤ちゃんに快適に眠ってほしいのはもちろん、どうせ買うなら長く使いたい!という方には、コンビが快適な眠りをトコトン追求したハイグレードモデル、「ネムリラ AUTO SWING BEDi Long EG」がオススメ。
「スリープシェル」や「ダッコシートプレミアム」、「エッグショック」など、コンビがこだわり抜いた独自の機能が盛りだくさんですが、注目なのは「オートスウィング」機能が1才頃まで使用可能という点。他のネムリラのスイングラック機能の対象月齢が新生児~5・6ヵ月頃なのと比べると、その他は歴然です。
「のび~るステップ」搭載で成長に合わせてステップを伸ばし、ゆったりひろびろ使用することが可能。赤ちゃんには快適な睡眠を、ママパパにはゆとりのある育児をより長く提供してくれる非常に嬉しいモデルです。
ネムリラ AUTO SWING BEDi EG
とりあえず寝かしつけが大変な新生児期〜5・6ヶ月頃まで使用したい! という方なら「ネムリラ AUTO SWING BEDi EG」がオススメ。「すやすやオートスウィング」機能で、まだ眠るのが上手ではない産まれたての赤ちゃんを快適な睡眠へと誘います。
また「揺れセンサー&プログラム」機能搭載なので、赤ちゃんが成長しても、自動的に調整して揺れを一定に保ってくれます。「スリープシェル」や「ダッコシートプレミアム」、「エッグショック」といった機能ももちろん搭載しています。
ネムリラ BEDi Long スリープシェル EG(手動タイプ)
家の中で移動して使用したい方には、電動タイプに比べて軽く運びやすい手動タイプの「ネムリラ BEDi Long スリープシェル EG(手動タイプ)」がオススメ。
床を傷つけにくいラバータイヤつきなので、キッチンや脱衣所など家中を気軽に移動できて、いつでも赤ちゃんをママパパの近くで見守ることができます。5段階高さ調節&コンパクト収納がついており、おむつ替えも楽ですし、掃除の際はほこりや掃除機の熱から赤ちゃんを守ることができます。
また従来品では簡易ベッドとして使える期間が5、6ヶ月と短いものが多い中、こちらのモデルは1歳頃まで使用可能です。きょうだいが居るので昼間は寝室ではなくリビングでお昼寝させなくてはならない……という方も、「スリープシェル」や「5段階高さ調節&コンパクト収納」がついているこちらのモデルなら、明るいリビングでも眠りやすい空間を作ってあげることが可能でしょう。
ネムリラ AUTO SWING / ネムリラ エッグショック
「ネムリラ」のベーシックモデルといえば、静かな優しい揺れで赤ちゃんの快適な睡眠をサポートするオートスウィング機能を搭載した電動タイプの「ネムリラ AUTO SWING」と、移動がラクラクな4輪キャスターを搭載し、適度な揺れが嬉しい手動タイプの「ネムリラ エッグショック」。
どちらもインナークッション頭部にエッグショックを搭載しており、産まれたての赤ちゃんの繊細な頭部を優しく支えてくれます。
ネムリラ AUTO SWING LM
「ネムリラ AUTO SWING LM」は上記「ネムリラAUTO SWING」の廉価版といったイメージになるでしょう。
クッションにエッグショックが搭載されていない分、オートスウィングタイプにも関わらず、やや手に取りやすい価格となっています。ママの心拍数に近いスウィング周期やヒーリングサウンドで、グズっていた赤ちゃんもいつのまにか夢の中へ……。育児の手間を減らしたいから電動タイプが良いけど、できれば費用も抑えたいといった要望に応えてくれるモデルです。
ネムリラ FF
ネムリラは魅力的だけど、やっぱりお値段が気になるという方にオススメなのが「ネムリラ FF」。こちらは手動タイプですが、ママの抱っこに近い適度な揺れを再現したなめらかなスウィングは、赤ちゃんの寝かしつけやぐずり対策に大活躍が期待できます。
新生児期は簡易ベッドとして、成長に合わせて食事用チェアやハイチェアとしても利用できます。こちらもシート洗濯丸洗いOKなので、4歳頃まで使用可能。どうしても増えがちなベビーグッズを長く使えるというのは嬉しいですね。
エッグショックと後輪回転機能が搭載されていない分、2万円台と手に取りやすい価格となっています。
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ベビーラック(ハイローチェア)はいつからいつまで使える?
メーカーのホームページを確認すると、多くのハイローチェアの対象年齢は新生児〜4歳頃、もしくは体重18kgまで使用可能となっています。ネムリラのように寝かしつけベッドからハイチェアなど、成長に合わせて幅広いシーンで使用できるタイプも少なくありません。
ただし子どもが使用を嫌がったため4歳を迎える前にベビーラック(ハイローチェア)を卒業してしまったという口コミも見られ、どれくらいの期間使用できるかは個人差が大きくなってきます。
ネムリラのような簡易ベッドとして使えるタイプでも、スウィング機能については別途荷重制限がついている場合もあるため、購入の前に確認が必須です。
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ここまでネムリラの特徴やメリットをご紹介してきましたが、なかなか簡単に購入できる価格ではないため少し迷ってしまいますよね。
対象年齢も4歳頃までとなっていますが、先述したとおり使用期間も子によって様々なのが実情です。ネムリラは大きく重量もあるため、いざ不要になったとしても保管に困りますし、処分しようにも費用も手間もかかってしまうというのが悩みどころですよね。
そこでオススメなのが、ネムリラをレンタル利用することです。使用しなくなったら返却するだけで手間もかかりませんし、万が一赤ちゃんが気に入らなくても、他のベビーラック(ハイローチェア)を試すために交換も可能です。ぜひネムリラで育児の負担を軽減して、赤ちゃんに快適な睡眠を、そしてママパパにゆとりのある育児時間を過ごしてください!