子育てをしているママパパは赤ちゃんを抱っこするとき、正しい付け方で抱っこ紐を使えていますか?
間違った方法や違う位置で装着していると体に負担がかかり、腰や肩を痛めてしまいます。実際、間違った使い方をしたことで「赤ちゃんがいつもより重く感じる」「腰が痛くて長く抱っこできない」などの悩みを抱えている方もいます。
今回は抱っこ紐装着の仕方やコツはもちろん、使い終わった後の収納・洗濯の方法までご紹介します。
まずは間違った抱っこ紐の付け方かチェック!
間違った抱っこ紐の付け方と言われても、何を直せばいいか分からないですよね。ここではやりがちな抱っこ紐の誤った付け方を確認してみましょう。
ウエストベルトの位置
まずは、ウエストベルトの位置についてです。抱っこ紐を装着するときに最初に付ける部分ですよね。間違った付け方で多いのは、骨盤に沿って装着していることです。人間は本能的に、身体を安定させたい時は骨盤に重心をもってきます。ウエストベルトも同じで骨盤寄りに装着してしまう方が多いでしょう。
骨盤で新生児を支えるように装着すると、腰を痛めてしまう確率が高くなります。いつもより赤ちゃんが重く感じられるという悩みも、ウエストベルトの位置によって生じている場合があります。
肩ストラップの位置
肩ストラップを頻繁にかけ直すことはありませんか? 抱っこ紐を使っていて肩こりがひどいと感じる場合は、肩ストラップが緩いのかもしれません。後で肩ストラップの装着位置の調整方法を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
ママパパの姿勢
間違ったウエストベルト・肩ストラップの位置で抱っこ紐を使用していると、ママパパの姿勢が前かがみの状態になります。ここできちんと姿勢を正せれば身体を痛めず、楽に赤ちゃんを抱っこすることができます。
猫背の姿勢ではなく、背筋を伸ばした状態でなるべく顎を引くと、産後の身体も引き締まりやすくなりますよ。
正しい付け方で抱っこ紐を装着!
先ほどは間違った抱っこ紐の装着例をお伝えしました。それでは、正しい抱っこ紐の装着の仕方を見ていきましょう。
骨盤より上にウエストベルトをする
ウエストベルトは、骨盤より上で、くびれに沿わせるのが正しい装着方法です。出産後は体型の変化によりくびれがどこか分からなくなる場合があります。その時は、骨盤に手を当ててウエスト位置を確かめてください。自分の思ったより上にきゅっときつく締めることが、抱っこ紐装着のコツです。
バックルの位置と幅を調節する
抱っこ紐のバックルはしっかり留めて、脇の下の高さにしましょう。幅は肩甲骨と同じ幅にします。バックルを寄せすぎたり首元まで上げたりするのはNGです。首や肩を痛める原因となります。
身体の硬い方は、肩紐を上にあげバックルを緩めます。その後、バックルを留めてから肩ストラップとバックルの紐の長さを調節してみてください。
高めの位置で赤ちゃんを抱っこする
赤ちゃんをいつも抱っこする位置になるよう高さを調整しましょう。普段より少し高い位置で赤ちゃんを抱っこし、抱っこ紐を装着します。抱っこ紐が緩い場合は紐を引き上げることがコツです。普段と同じ位置で抱っこすることで、ママパパの身体の負担も軽くなります。
抱っこ位置を高くすると顎が当たってしまう方は、姿勢に気を付けてみてください。下を向いたときに赤ちゃんの頭と少し触れるくらいがちょうどいい抱っこ紐の装着位置です。
左右のストラップを調節する
前から見て左右の肩ストラップが同じ長さになっているか確認しましょう。赤ちゃんとの距離はなるべく近く、ママパパのお腹と赤ちゃんの間に手のひらが1つ入るくらいまで引き寄せます。
脇の下のストラップを左右共に前に伸ばして、同じ長さになっているか確認するといいでしょう。
赤ちゃんのお尻と足の位置を調節する
最後に赤ちゃんのお尻の位置の確認が必須です。理想は赤ちゃんの足とお尻がM字になっていることです。そうなっていない場合は足の付け根の方から手を入れて、お尻を持ち上げて調節してください。お尻の部分の生地が緩いときは、余った肩ストラップで調節してあげましょう。
抱っこ紐の付け方チェックポイント
正しい付け方の方法やコツを理解できたところで、最後に正しく抱っこ紐を装着できているかチェックしましょう。確認するポイントは3つあります。
赤ちゃんの足が左右対称になっている
赤ちゃんの足が左右対称で、お尻の位置と合わせるとM字型になっていますか? 傾いてしまっていると、赤ちゃんに負担がかかってしまいます。両脇に出ている赤ちゃんのひざ下が左右対称かもう一度確認しましょう。
赤ちゃんの膝の裏まで抱っこ紐がある
赤ちゃんの膝裏が抱っこ紐で支えられていますか? きちんと膝裏まで届いていて、膝下が外に出ていれば大丈夫です。
普段の抱っこと同じ高さになっている
普段の抱っこと同じ位置で抱っこ紐を装着できていますか? おでこに口元が付く位置だとママパパの姿勢もきれいな証拠です。普段の抱っこを思い出しながら調節することが、抱っこ紐装着のコツです。
抱っこ紐の収納・洗濯の仕方
抱っこ紐の装着方法をこれまで紹介しましたが、それ以外にも正しい収納・洗濯方法を知ることで抱っこ紐が長持ちします。
抱っこ紐の収納方法
赤ちゃんとのお出かけでは荷物が多くなりがちです。コンパクトに畳む方法としては、まず肩ストラップを半分に折って他の部品も内側に全て入れます。次に、ウエストベルトに向かって、くるくると巻いていきます。最後にウエストベルトを被せてバックルを留めるとコンパクトにまとまります。
収納するときはこの状態で収納袋に入れると、スペースを取らずに済みます。
抱っこ紐の洗濯方法
抱っこ紐は赤ちゃんが使うものなので清潔さは大事です。抱っこ紐は丸洗い可能なものがほとんどですが、洗い方ひとつで長持ち具合が変わってきます。ここでは洗濯の頻度やコツ、洗った後の干し方をまとめて紹介します。
抱っこ紐の洗濯頻度の理想はどのくらい?
抱っこ紐の洗濯頻度は1ヶ月に1回程度がおすすめですが、2週間に1回のペースで洗濯しても型崩れやパーツの損傷はあまりありません。
抱っこ紐の洗い方
バックルや着脱テープを全て留め、まとめゴムは伸びないよう外してください。次に、バックルが内側になるように畳み、抱っこ紐と同じくらいの洗濯ネットを使って洗います。
洗濯機で抱っこ紐を洗濯するときは、冷水弱モードと中性洗剤で洗濯するようにしましょう。手洗いするときは水またはぬるま湯で押し洗いしてください。また、軽い汚れの場合は湿らせたタオルでたたいて落とします。
抱っこ紐の干し方
洗濯し終わった後は、形を整えて干します。型崩れしにくい抱っこ紐の干し方は、陰干しがポイントです。日陰で平干しできる場所に干すようにしましょう。
正しい付け方で抱っこ紐を使って、安心安全なお出かけを
今回は抱っこ紐の正しい装着の仕方やコツ、お手入れの仕方などご紹介してきました。まずはいつもの付け方が間違っていないか確認してみましょう。正しい装着方法で抱っこ紐を使うと、ママパパへの負担が少なくなるだけでなく、赤ちゃんの安全確保にもつながります。使う抱っこ紐の種類やモデルによって使い方も異なるので、メーカー公式サイトや取扱説明書を確認してみてください。
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