洗濯した衣類をふんわりと仕上げてくれる柔軟剤。最近では香りが付いたものも多く発売されています。しかし実際に使っている方で、柔軟剤を使ったけど良い匂いがしない、効果を感じないと思われている方もいます。もしかすると柔軟剤の使い方や洗濯の仕方が原因かもしれません。
本記事ではよくある柔軟剤の誤った使い方を紹介します。また洗濯機別・手洗いにおける正しい柔軟剤の使用方法やより効果を上げる洗濯・乾燥のコツをまとめて解説しますので、ぜひご覧ください。
柔軟剤の効果
洗濯物を柔らかく、いい香りにしてくれる柔軟剤。主な効果は「柔軟剤」の文字通り、繊維の摩擦を抑えて柔らかく滑らかな手触りにすることです。摩擦が少なくなると、生地のシワや毛玉の防止にもなります。
速乾性や抗菌作用、部屋干し臭やダニなどに防虫効果のある商品も販売されているので、ライフスタイルに合わせて選びましょう。また、さまざまな種類の香りが選べるので、気分や好みに合わせて柔軟剤を変えてみるのも楽しいですね。
洗剤との違いは?
洗剤と柔軟剤の大きな違いは、洗浄効果の有無です。どちらも主成分は界面活性剤ですが、洗剤は陰イオン系、柔軟剤は陽イオン系の界面活性剤が含まれています。陰イオン系の界面活性剤は汚れを落とす効果がある一方、繊維をごわつかせてしまうため、乾燥後も手触りが柔らかくなりません。
柔軟剤の陽イオン系界面活性剤は、洗剤で汚れを落とした後の洗濯物に、香りや手触りを良くする効果をプラスできます。
柔軟剤の効果を低減させるNG行動
洗濯物の量が多い
洗濯機の容量に対して洗濯物の量が多すぎると、洗うための水量が少なくなり、汚れや洗剤を落とし切ることができません。柔軟剤は注水のときに混ぜて洗濯物へ浸透させるので、洗濯物の量が多くなってしまうと、洗濯物の量に比べて柔軟剤自体の量が足りなくなってしまいます。
すすぎ1回で洗濯している
洗濯機の通常コースは洗い→すすぎ→脱水→すすぎ→脱水の順で設定されています。節水・節約ができるよう、すすぎが1回で済む洗剤もありますが、柔軟剤を使用する場合は、すすぎ2回の設定にし、2回目のすすぎ前に柔軟剤を投入しましょう。
柔軟剤の量や入れるタイミングを間違えている
洗剤を入れるときや1回目のすすぎのときに柔軟剤を入れてしまうと、洗剤の成分により柔軟剤の効果がなくなってしまいます。最後のすすぎで自動的に投入されるよう、洗濯機に備わっている注入口を使用する方法がベストです。
脱水時間が長い・脱水後すぐに干していない
柔軟剤の成分は、繊維に浸透した後に一度乾かすことで効果が現れます。そのため、通常よりも脱水時間を長くしたり、脱水が終わってからすぐに干さなかったりして、乾くまでの時間が長くなってしまうと効果は薄れてしまうのです。
洗い方別の正しい柔軟剤の使い方
全自動式・ドラム式洗濯機で洗濯する場合
洗濯の洗い・すすぎ・脱水、または乾燥まで含めてすべて行える全自動式やドラム式の洗濯機は、柔軟剤の投入口が付いており、洗濯前にセットしておくとすすぎ前のタイミングで自動的に柔軟剤を投入してくれる仕組みの製品がほとんどです。
すすぎに切り替わるタイミングを確認する手間も省けるので、あらかじめ投入口へ柔軟剤をセットしてから洗濯機を回すようにしましょう。
二槽式洗濯機で洗濯する場合
洗濯槽と脱水槽が分かれた二槽式洗濯機は、一般家庭ではあまり見かけなくなって久しいかもしれません。しかし、洗濯と脱水を同時にできるメリットがあるため、洗濯物が多い美容室や介護施設などで利用されています。
全自動式やドラム式と違い、柔軟剤の投入口は設けられていません。洗濯槽ですすぎが十分に行われたことを確認してから、改めて注水し投入します。投入後2~3分程度は洗濯槽で回し、洗濯物を脱水層に移して脱水しましょう。
手洗いで衣類を洗う場合
手洗いの場合も、洗濯機と同様にすすぎが完了した後に柔軟剤を使用します。洗剤が落ち切ってから、手洗い桶やバケツに新たに水を張り、洗濯物に柔軟剤をなじませます。柔軟剤を混ぜる水の量は洗濯機より少なくなるので、柔軟剤の量にも注意しましょう。
つけ置きが効果的
柔軟剤の香りや手触りの良さを長く残すなら、つけ置きが効果的です。脱水の前に、一度洗濯機を停止させ、30~60分程度の時間放置してから脱水をかけるだけ。脱水時間を通常より短くするとより効果が持続します。
柔軟剤を使用した後の干し方
まずは生乾きになることを避けるため、脱水後できるだけ早く干すことが必須です。さらに、柔軟剤を使用した後は、外干しより部屋干しがおすすめ。日光や外気によって、柔軟剤の香りが薄れてしまうため、部屋干しをしたほうが効果は残りやすくなります。
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洗濯以外にも利用できる! 柔軟剤の効果で暮らしを快適に
ルームフレグランス
好きな香りの柔軟剤があれば、試していただきたいのがルームフレグランスとしての利用です。準備する物は、ガラスやプラスチック製の「容器」と、保冷剤の中に入っているゼリー状の「吸水ポリマー」。ビンやプラスチックカップなどに吸水ポリマーを入れ、柔軟剤を少量注ぐだけで簡単に作ることができます。部屋の嫌な臭いを吸水ポリマーが吸着し、柔軟剤の香りで中和してくれます。
静電気対策
繊維同士の摩擦を軽減させる成分が柔軟剤には含まれています。その性質を利用して、家電製品などの静電気対策ができます。少量の柔軟剤を混ぜた水やぬるま湯でテレビなどの家電製品を拭いておくと、静電気の発生を防ぎ、ホコリが付きにくくなります。また、衣類にアイロンをかけるときに水に溶かした柔軟剤をスプレーすると、衣服の静電気を防ぐことができます。
柔軟剤をうまく使いこなそう
洗濯以外でも活躍する柔軟剤。正しい方法で使用すれば、その効果は最大限に活かすことができます。一人暮らしの知識として覚えて、より快適に家事を行いましょう。
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