離乳食が始まり、お座りも上手にできるようになると必要になるベビーチェア。ハイチェア・ローチェアのどちらも木製やプラスチック製が多く、「お尻が痛そう」「座面が冷たそう」など心配になるママ・パパもおられるでしょう。
そんなときに便利なのが、ベビーチェア専用のクッションです。本記事ではベビーチェア用クッションが必要な理由や、選ぶときのポイントなどを紹介します。
ベビーチェア用クッションは必要?
ベビーチェアを購入するときに、専用のクッションも一緒に購入するか悩む方が多いでしょう。不要なのでは? と思うかもしれませんが、ベビーチェア用クッションがあると赤ちゃんが快適に座れます。
赤ちゃんのご機嫌がよくなるので、ママ・パパもお世話しやすくなりますよ。まずは、ベビーチェア用クッションを使用する5つのメリットを確認しましょう。
座り心地を良くしてお尻の痛さを軽減
ベビーチェア用クッションがあれば座り心地が良くなるので、赤ちゃんのストレスを軽減できます。ベビーチェアの多くは木製やプラスチック製です。さらに座面が平らなため、硬く座り心地がよくありません。長時間座っていると、お尻が痛くなってしまうこともあります。
大人でも硬い椅子にずっと座るのは辛いですが、子どもはさらに我慢が難しいものです。だんだんベビーチェアを嫌がったり、食事の途中でぐずってしまったりすることもあるかもしれません。クッションで座り心地を良くなれば、落ち着いて座れるようになるでしょう。
赤ちゃんが座った時の滑り防止
ベビーチェア用クッションは、赤ちゃんのお尻の滑り止めとしての役割も果たします。木製やプラスチック製のベビーチェアは、座面がツルツルしています。そのため滑りやすく、上手に座れません。
そうなると食事に集中できなかったり、姿勢が悪くなったりする場合があります。クッションを敷けば、お尻が安定して姿勢よく座れます。また背もたれと座面の間に手足やお尻が挟まる事故を防ぐのにも有効です。
クッションの厚みで高さを調整
厚みのあるベビーチェア用クッションを使用すれば、座面の高さが調節できます。ベビーチェアは生後6ヶ月~3歳頃と、長く使用できるアイテムです。そのためチェア本体の高さ調節をしたとしても、使い始めの時期はまだ大きくてテーブルの高さと合わないことがあります。
そんなときベビーチェア用クッションの厚みで高さを調節すれば、食事がしやすくなるでしょう。なかには赤ちゃんの成長にあわせて高さ調節できるクッションもあります。
冷たい座面から赤ちゃんを守る
ベビーチェア用クッションは、冬場の寒さ対策としても有効です。木製やプラスチック製の椅子は座面がとても冷たいですよね。そのまま座ると赤ちゃんがびっくりしたり、身体が冷えてしまったりするので、クッションを敷いてあげましょう。
反対に、夏場はクッションに熱がこもるので暑くなりがちです。冬場はふかふか素材、夏場はひんやり素材とクッションの素材を替えるなどの工夫をしてみてください。
椅子の汚れや傷の防止
ベビーチェア用クッションは、椅子に汚れや傷が付くのを防げます。ベビーチェアは比較的高額ですし、長期間使用するものなので大切にしたいですよね。
また月齢が低い頃は食べこぼしが多いので、椅子が汚れることもよくあります。ベビーチェア用クッションを使用すれば傷がつくのをガードしてくれますし、汚れたら洗うだけで清潔に保てます。
ベビーチェア用クッションの選び方
ベビーチェア用クッションは、商品によってサイズ感や素材・使い勝手やデザインなどさまざまです。ここからは、ベビーチェア用クッションを購入する前に押さえておきたい5つのチェックポイントを紹介します。
ベビーチェア用クッションの種類で選ぶ
ベビーチェア用クッションは、各メーカーのベビーチェアに対応した「純正タイプ」と、さまざまな種類のベビーチェアに使用できる「マルチタイプ」「大人の椅子に取り付けるタイプ」があります。
純正タイプ
お手持ちのベビーチェアにぴったりのサイズが欲しい場合は、同じメーカーから出ている純正タイプがおすすめです。ストッケの「トリップトラップ」、大和屋の「すくすくチェア」、カトージの「プレミアムベビーチェア」などは純正のクッションを販売しています。
純正タイプはシンプルなものが多く、着脱方法がわかりやすくなっています。ただしデザインが限定されてしまうため、気に入ったものが見つからない場合もあるでしょう。
マルチタイプ
マルチタイプは、さまざまなベビーチェアに幅広く取り付けられます。西松屋やニトリ、バースデイなどで販売されているリーズナブルなベビーチェアは、純正タイプのクッションがありません。そのためマルチタイプのベビーチェア用クッションを選ぶことになります。
またマルチタイプは安価なものが多いので、洗い替え用として買っておくのも良いですね。デザインや機能などさまざまな個性があるので、好みの商品を選べますよ。ただしお手持ちのベビーチェアとサイズが合わない場合があるので、注意が必要です。購入の際は、ベルト穴と本体サイズを必ず確認しましょう。
大人用の椅子に取り付けるタイプも
座面の高さ調節をするために使用するのであれば、大人用の椅子に取り付けるタイプが便利です。赤ちゃんが成長して一人座りが上手になれば、ベビーチェアがなくても大人の椅子に取り付けて使用できます。
その場合、赤ちゃんが転落しないようベルトでしっかり固定できるものを選びましょう。このタイプは「お食事クッション」とも呼ばれており、赤ちゃんの成長にあわせて数段階に高さ調節できる商品もあります。
素材で選ぶ|肌触りの優しいものがおすすめ
ベビーチェア用クッションは赤ちゃんの肌に触れるものなので、素材や肌ざわりを忘れずにチェックしましょう。綿100%などの天然素材であれば、敏感肌の赤ちゃんが使用するのに安心です。
赤ちゃんは汗っかきなので、通気性にも気を付けたいところ。とくに夏場は蒸れると汗疹になってしまうため、通気性の良いタイプにしてあげましょう。
お手入れのしやすさで選ぶ
ベビーチェア用クッションは、食べこぼしやよだれなど汚れやすいものです。そのため洗濯機で丸洗いできるタイプを選ぶのがおすすめ。毎日使うため、洗い替え用に2枚用意しておくと便利です。
撥水加工や防水加工が施されているものなら、濡れた布巾で拭くだけでキレイになるのでお手入れが簡単ですよ。
しっかり固定できるか、簡単に着脱できるかもチェック
クッションの安全面と使いやすさにも注目しましょう。ベビーチェア用クッションは、紐やマジックテープで固定するタイプが主流です。赤ちゃんは思わぬ動きをするので、外れやすいと危険です。そのためしっかり固定できて、ずれないものを選ぶ必要があります。
いっぽうでお手入れを頻繁にすることを考えると、着脱に手間がかかるものは不便ですよね。着脱しやすいものを選べば、お手入れもらくちんです。また取り付けた後は、紐やマジックテープが緩んでいないかもこまめにチェックしましょう。
デザインで選ぶ
ベビーチェア用クッションは、デザインやカラーが豊富です。お部屋の雰囲気にマッチしたものや、ママやパパが好きなもの、赤ちゃんが喜ぶ動物柄など、好きなものを選べば食事の時間がきっと楽しくなりますよ。
ベビーチェア本体はシンプルなデザインが多いので、クッションの色柄にこだわっておしゃれ感をアップしましょう。
ベビーチェア用クッションの洗い方
ベビーチェア用クッションを長持ちさせるためには、洗い方に気を付ける必要があります。一番おすすめなのは手洗いですが、育児と家事で忙しいご家庭にとっては大きな負担ですよね。
洗濯機で洗う場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 洗濯表示を確認する
- ネットに入れて洗う
- 洗濯後は平干しする
- タンブラー乾燥は避ける
なかには「手洗いのみ」という商品もあるため、洗濯表示は必ず確認してください。洗濯機に入れる際は、ほかの洗濯物に引っかかるとクッションが傷んでしまうため、ネットに入れて洗うのがおすすめです。そして干す際は、綿の偏りを防ぐため平干ししましょう。
ベビーチェア用クッションはいつからいつまで使える?
ベビーチェア用クッションの対象年齢は、ベビーチェアと同じ生後6ヶ月~3歳頃。赤ちゃんの腰がすわる頃から使用し、ベビーチェアを卒業するまで使えます。そのため、ベビーチェアを購入するタイミングで一緒に用意してあげると良いでしょう。
3歳を過ぎるとベビーチェアが窮屈になったり、大人と同じ椅子に座りたがったりする子が増えてきます。そのタイミングで大き目のキッズチェアに買い替えたり、大人用の椅子にお食事クッションを付けて使用したりすると良いでしょう。
ベビーチェアのサイズをしっかりと確認してクッションを選ぼう
ベビーチェア用クッションを使えば、ベビーチェアに快適に座れるようになります。座り心地がアップすれば、きっと赤ちゃんもご機嫌で座ってくれる時間が長くなるでしょう。ベビーチェア用クッションを選ぶ際は、純正タイプがあればぴったりサイズで使えます。マルチタイプにするのであれば、サイズをしっかり確認してから購入しましょう。
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