暖房器具は、寒い冬を快適に過ごすためにマストなアイテム。エアコンやヒーター、こたつに電気毛布……多くの種類がある暖房器具ですが、一人暮らしに適した製品はどれなのでしょうか。暖房器具を選ぶ際には、部屋の広さや省エネ性能など、チェックすべきポイントがたくさんあります。
今回は、一人暮らしの方向けに暖房器具の種類や選び方をご紹介します。できれば電気代が安く、効率よく部屋を暖められる製品を導入したいですよね。本格的な寒さが訪れる前にしっかり検討して、自分の部屋にぴったりの暖房器具を選びましょう。
一人暮らし向けはどれ? 暖房器具の種類を紹介
まずは、一人暮らしで導入しやすい7種類の暖房器具について、順に解説していきます。
暖房器具によって、暖め方や機能、必要なスペースなど様々な違いがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを知って、選ぶ際の参考にしてください。
エアコン
エアコンは、1人暮らしの賃貸物件でも最初から設置されている場合も多いので、導入費用がかからないメリットがあります。暖かい空気で部屋全体を効率よく暖め、快適に過ごすことができます。一方、未設置の物件の場合は高額な初期費用がかかり、また省エネモデルであっても電気代が高くなりがちなデメリットがあります。
電気ストーブ
電熱線に電気を流して暖める電気ストーブは、スリムでコンパクトなデザインの製品が多く、1人暮らしの部屋でも置き場所に困らず設置できます。
電気代の目安は1時間あたり12~30円と高めではありますが、1万円以下の製品も多く初期費用は比較的安く抑えられます。機器の前の部分が局所的に暖かくなるので、部屋全体を暖めるのにはあまり向いていません。
セラミックファンヒーター
温風で部屋を暖めるセラミックファンヒーター。スイッチを入れると短時間で暖かくなるので、寒い朝の起床時や帰宅後すぐに暖まりたい時などに重宝します。
空気清浄機能や加湿機能付きで便利な製品も多くありますが、電気代の目安が1時間あたり18~36円と高い点がデメリットです。セラミックヒーターは小型で軽量なタイプもあり、キッチンや脱衣所といった、せまい場所で短時間使用する場合におすすめです。
オイルヒーター
内部のオイルを熱して、その輻射熱を利用して部屋全体を暖めるオイルヒーター。エアコンやファンヒーターのように温風を出すタイプと異なり、湿度が下がりにくいので乾燥が気になる方におすすめの暖房器具です。
本体価格が他に比べ高額で、本体も大きく壁から離して設置が必要なためスペースが必要というデメリットがあります。表面温度が高くならないタイプの製品を選べば、ペットと暮らしている方でも安心して使用できますよ。
こたつ
冬場のくつろぎアイテムとして根強い人気のあるこたつ。部屋全体を暖めることはできませんが、中に入れば素早く体を温めることができます。
近年は、洋風なお部屋のインテリアにも合うスタイリッシュなデザインの製品や、1人用の小型タイプなど種類も豊富になっています。オフシーズンは毛布をはずすことでテーブルとして利用することができるので、保管場所に困らずにすみますね。
ホットカーペット
床に座ってくつろいだり、横になったりしたい方におすすめのホットカーペット。冬の寒い底冷えを防ぐことができます。主に足元を温めるアイテムですが、ブランケットや毛布と一緒に利用すれば体全体を温めることも可能です。
サイズ展開も豊富なので部屋のサイズに合ったものを選ぶことができ、電気代も安く抑えられます。
電気毛布
購入費用も電気代も安く、すぐに暖まるためおすすめの電気毛布。掛け布団タイプ・敷きパットタイプ・ブランケットタイプなど用途に応じて大きさや種類が豊富です。
電気毛布をかけている部分のみ温めるので室内を移動する場合には不向きの製品ですが、就寝時だけでなく、デスクワークやくつろぐ際のひざ掛けとして活用できます。また、畳んでコンパクトに収納でき、洗濯できる製品も多いので衛生面も安心です。
一人暮らし向けの暖房器具の選び方
様々な種類の暖房器具について解説したところで、続いては1人暮らしにおすすめの暖房器具はどれなのか見ていきましょう。
暖房器具を選ぶ際には、暖める目的や部屋の広さ、かかる電気代など、いくつかのポイントをチェックしたうえで自分に合った製品を選ぶのがベストです。
暖める目的で選ぶ
家族で暮らしている場合に比べ、1人暮らしの方は家にいる時間も限られ暖房器具を使用するタイミングが限定的な場合も多いでしょう。
暖房器具は消費電力が大きく電気代もかかるので、パワーの大きい製品を買えば良いというわけではありません。暖める目的に応じた製品を選択することをおすすめします。
部屋全体を暖める
1人暮らしでも部屋で過ごす時間が多い生活スタイルの場合は、部屋全体を暖める製品がおすすめです。エアコンや、オイルヒーターなどが効率よく部屋全体を暖めることに適しています。また、空気清浄機能や加湿機能付きのセラミックファンヒーターなら、1台で何役もこなせてお得ですね。
部分的に暖める
部屋全体を暖める暖房器具は高額で電気代も高くなりがちなため、自分のいる場所だけ部分的暖めたいという方には、それぞれのシチュエーションで適したものを選ぶと良いでしょう。
就寝時やデスクワーク時などの冷え対策には電気毛布、リラックスタイムの寒さ対策にはこたつやホットカーペット、脱衣所やキッチンなど狭いエリアでは電気ストーブやセラミックヒーターがおすすめです。
部屋の広さにあったものを選ぶ
サイズやパワーを示すワット数が大きいものは部屋を強力に暖めてくれますが、その分電気代や本体価格が高くなり場所も取ります。部屋の広さに合った適用畳数の製品を選ぶことで、余計な出費を抑えることが大切です。
また、狭い部屋で家具や寝具と密接して暖房器具を置くと、火事などの原因となりとても危険です。「壁から〇m離して設置」といった製品ごとの注意を確認し、置くスペースがあるか事前に検討しましょう。
消費電力・電気代で選ぶ
1人暮らしでは、できるだけ電気代などの光熱費を節約してやりくりしたいですよね。消費電力によって、どのくらい電気代がかかるのかが変わってきます。消費電力がなるべく少ない電気毛布やホットカーペットなどがおすすめです。
また、人感センサー付きで人がいないときには自動でオフにしてくれる省エネ機能付きモデルなども、電気代の節約になりますね。
契約アンペア数にあったものを選ぶ
一般的に暖房器具は消費電力が大きいので、いくつもつけるとあっという間にブレーカーが落ちてしまう事態になります。1人暮らし向けの賃貸物件では、契約アンペア数が100V・15Aや100V・20Aの場合が多く、限られた範囲で電気を使用する必要があります。
契約しているアンペア数に応じて暖房器具を選ぶようにし、せっかく買ったのに同時使用できない! といったことが起きないように注意しましょう。
安全機能が付いたものも人気
家に人がいない時間の多くなりがちな1人暮らし世帯では、暖房器具をつけっぱなしにしてあわや大惨事に! とならないように、安全機能付きの製品を選ぶと安心です。
電源を切り忘れても一定時間で止まる機能や、高温になると停止する機能などがあると安全です。また、倒れた時に自動でオフになる製品も、事故防止になりおすすめです。
購入費や毎月かかる料金も確認して自分にぴったりの暖房器具を選ぼう
たくさんの種類がある暖房器具は、それぞれ機能や暖め方、消費電力などの違いがありましたね。一人暮らしにはこれが絶対に良い! という製品があるわけではなく、ライフスタイルやお部屋の広さ、暖める目的などに応じて選択することが大切です。
寒い冬の時期を快適に乗り切るために、ぜひ本記事を参考にして自分に合った暖房器具を見つけてくださいね。購入してから後悔しないためには、レンタルサービスを利用して色々な暖房器具を試してみることもおすすめです。
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