お部屋の空気を快適にしてくれる家電と言えば「空気清浄機」や「除湿機」ですよね。それぞれを単体で買うと複数の電源コードが必要になったり、スペースをとり邪魔になってしまったりなどのお悩みが出てきます。そこで便利なのが2つの家電が一体型になった「除湿機能付き空気清浄機」です。
今回は除湿機能付き空気清浄機のメリットやデメリット、選び方のコツを解説します。 最後におすすめのモデルも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
除湿機能付き空気清浄機とは?
除湿機能付き空気清浄機は、1台で空気清浄機と除湿機の2役を担う家電製品です。空気清浄機は、ウイルスや汚れをはじめ、花粉やPM2.5、さらに気になるニオイなどを取り除いてお部屋の空気をキレイにしてくれます。
一方、除湿機は空気中の余分な水分を取り除きます。梅雨から夏場の湿気やカビの対策をはじめ、部屋干しの洗濯物の乾燥時にも活躍します。
除湿機能付き空気清浄機の最大のメリットは、1台でどちらの機能も使えることです。本体サイズはやや大きくなってしまいますが、電源コードが1つで済み、2台を別々に設置するよりスペースも節約できます。
2台分の機能が備わっているため複雑な構造をしており、掃除の手間がかかってしまう点はデメリットといえます。また除湿機能付き空気清浄機のなかには、除湿能力が低い製品もあります。
どの性能を重視するか、ご自身のライフスタイルなども考えて機種を選びましょう。
除湿機能付き空気清浄機の選び方
除湿機能付き空気清浄機は、設置したいお部屋の環境や用途、重視したい機能などでぴったりの製品が変わってきます。ここからは除湿機能付き空気清浄機を選ぶ基準やポイント、おすすめ機能などを紹介します。
除湿機能と空気清浄機のどちらを重視するか決める
除湿機能付き空気清浄機は1台で2役をこなせますが、「除湿」か「空気清浄」のどちらか1つの機能を重視しているタイプが少なくありません。そのため購入前に、どちらの機能を優先したいのかを考えましょう。
お部屋の湿気やカビ対策、また部屋干しの洗濯物の乾燥に使いたい場合は除湿機能。ホコリやウイルス、花粉やPM2.5、ニオイ対策に使いたい場合は空気清浄機能を重視したモデルがおすすめになります。
フィルターの種類で選ぶ
空気清浄機能は、フィルターの種類によって能力が大きく変わります。そのため除去したい汚れに特化したフィルターが搭載されているものを選びましょう。
「集塵フィルター」は花粉やハウスダストを除去してくれます。なかでも「HEPAフィルター」が搭載されているモデルであれば、さらに微細な粒子までキャッチできるので、PM2.5もしっかり除去できます。
タバコやペットなどの気になるニオイを除去できるのは「脱臭フィルター」です。除菌効果が高い活性炭を採用したタイプであれば、より高い脱臭効果が期待できます。
各フィルターは、メーカーやモデルによりお手入れ方法や交換時期が異なります。選ぶものによって手間やランニングコストが変わってくるので、あらかじめ確認しておきましょう。
除湿方式で選ぶ
除湿方法には「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3種類があります。コンプレッサー方式は、空気中の湿気を結露させて除湿します。気温が高いシーズンに除湿効果を発揮し、さらに消費電力が低いのが特徴です。ただし冬場は除湿能力が低く、結露対策には向きません。
デシカント方式は乾燥材で湿気を吸着し、ヒーターで蒸発させて除湿します。季節を問わず高い除湿効果が得られますが、ヒーターで室温が上昇するため夏場に向かないことと、電気代が高いのがデメリットです。
ハイブリッド方式はコンプレッサー方式とデシカント方式の両方が搭載されたもので、季節によって切り替えて運転します。ただし本体サイズが大きく、重量があるのがデメリットです。多くの除湿機能付き空気清浄機はコンプレッサー方式ですが、使用シーンを考慮して最適なものを選びましょう。
各機能の適用畳数で選ぶ
除湿と空気清浄の機能を十分に発揮するためには、設置するお部屋の広さに合ったサイズでなければなりません。購入の際は、各機能の「適用床面積」を確認しましょう。機種ごとのカタログには木造なら○畳、鉄筋コンクリートなら○畳といった記載があるはずです。
実際に使いたい部屋よりも適用床面積の数字がワンサイズ大きいモデルを選べば、よりスピーディーに除湿・空気清浄することができますよ。
除湿タンクの容量で選ぶ
長時間連続運転したい場合は、除湿タンクの容量が大きいものを選ぶのがおすすめです。除湿機能付き空気清浄機は、除湿タンクが満水になると自動的に運転がストップするものもあります。そのためタンクが小さいとすぐに満水になり、気づかないうちに停止していることも。
外出中や就寝時に使用するのであれば、最低でも除湿タンクが2L以上のものを選びましょう。ただしタンク容量が大きすぎると、水を捨てる時に持ち運びが大変になります。また本体サイズも大きくなるので、しっかり確認してから購入してください。
部屋干し機能があると洗濯物の乾燥に便利
除湿機能付き空気清浄機を選ぶ際は、プラス機能として「部屋干し機能」があると洗濯物の乾燥時に便利です。
通常の除湿機能だけでは一方向にしか風を当てることしかできず、衣類乾燥に使用しても乾きムラが出てしまいます。そのためルーバーのスイング機能、そして風量のコントロール機能も付いているのがおすすめです。
さらにSHARP独自技術のプラズマクラスターなど、空気中にイオンを発生させる機能がついていると、部屋干しのイヤな生乾き臭を抑制してくれますよ。
加湿器も一体になった除加湿空気清浄機もおすすめ
国内メーカーでは除湿機能に加え、加湿器が一体になった除湿加湿空気清浄機も販売されています。加湿機能も付いていれば、夏は除湿・冬は加湿をしながら空気清浄ができるので、オールシーズン1台で済むのが魅力です。
ただし本体サイズが大きいのと、1つ1つの機能が弱いモデルが多いなどのデメリットもあります。設置場所や重視したい機能を考慮して選びましょう。
除加湿器空気清浄機・空気清浄機能付き除湿機の人気おすすめ
人気おすすめの除加湿器空気清浄機・空気清浄機能付き除湿機を紹介します。
SHARP(シャープ)|除加湿空気清浄機 KI-ND50
SHARP独自の空気清浄技術「プラズマクラスター25000」が搭載された空気清浄機に、除湿と加湿機能がプラスされた1台です。花粉やPM2.5、ウイルスや気になるニオイ、静電気までしっかり除去してくれます。1人暮らしでも設置しやすいコンパクトサイズなのも魅力です。
除湿機能では、通常モードのほかに衣類乾燥モードも搭載されています。スイングルーバーで効率よく送風。さらにプラズマクラスターで生乾き臭やカビ菌の繁殖を抑制してくれます。冬場に必須の加湿機能では、弱モードなら24時間運転しても電気代が約3円と高い節電効果が期待できます。
SHARP(シャープ)|除加湿空気清浄機 KC-HD70
こちらはプラズマクラスター7000を搭載した、スタンダードモデルの徐加湿空気清浄機です。リーズナブルでありながらSHARPならではの高い性能を持ち、おまかせワンボタンを押すだけで加湿・除湿・空気清浄を自動運転できます。
除湿機能では広角自動スイングルーバーで送風する「衣類乾燥モード」や「衣類消臭モード」を搭載。さらに冬場の窓の結露対策ができる「結露抑制モード」など多彩な便利機能があるのも嬉しいポイントです。給水・排水タンクはどちらもハンドル付きで、持ち運びもラクラクできますよ。
DAIKIN(ダイキン)|除加湿ストリーマ空気清浄機 MCZ70Z
除湿・加湿・集塵・脱臭を1台でできるダイキンの除加湿空気清浄機です。おまかせ運転機能「全自動しつどコントロール」を使えば、自動で除湿・加湿を切り替え+空気清浄機能で室内を快適に保ってくれます。
ダイキン独自の「ツインストリーマ」機能を搭載しているのも特徴。微細な汚れをキャッチ、除菌するのはもちろん、脱臭機能の高さも魅力です。スマートフォンやエアコン、スマートスピーカーとの連携も可能。専用アプリを使えばさらに便利に使用できます。
アイリスオーヤマ|空気清浄機能付除湿機 DCE-120
花粉などのアレル物質を97%以上できる空気清浄機能と、除湿機能が一体になった低価格の除湿機能付き空気清浄機です。空気の汚れを5段階で表示してくれるので、一目で部屋の状態を把握できます。
衣類乾燥モードは便利なスイング機能付き。イオン発生装置も搭載しているので、生乾き臭の抑制も期待できます。排水タンクは4Lの大容量で長時間の使用が可能。またタンクにはハンドルがついているので、排水時の持ち運びもラクラクできます。
アイリスオーヤマ|空気清浄付きコンプレッサー除湿機 IJCP-M120
こちらのアイリスオーヤマの除湿機能付き空気清浄機は、低価格ながらさらに高い空気清浄効果が期待できるモデルです。HEPAフィルター搭載で花粉・PM2.5などを微細な粒子までしっかりキャッチしてくれます。
衣類乾燥モードも搭載で、ルーバーが上下左右に調節できるので素早く洗濯物を乾燥できます。さらに4Lの排水タンクは、市販のホースをつなげば連続排水も可能。そのほかにもイオン機能やタイマー、チャイルドロックや霜取りなどの便利機能も充実しています。
空気をきれいにしながら湿気対策もできる除湿機能付き空気清浄機
今回は除湿機能付き空気清浄機のメリットやデメリットをはじめ、選び方のコツを紹介しました。メーカーによっては、従来のデメリットをカバーした優れたモデルも多数展開されています。また加湿機能もプラスされたモデルは、オールシーズン使用できてさらに便利です。ぜひいろいろな製品を比較して、ご自宅に最適な1台を探してみてください。
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