空調・季節家電

除湿機の電気代は高い? いくらになる? 乾燥方式ごとの比較や節約する方法を解説

梅雨から蒸し暑い夏場、さらに部屋干しの洗濯物を乾かすときなどに活躍する除湿機。実は除湿機は種類によって、除湿効果や電気代が異なるのをご存じでしょうか?

今回は除湿機の種類ごとの仕組みについてとそれぞれの電気代、エアコンと比較した場合なども紹介します。さらに電気代の節約方法についてもお伝えするので、除湿機の電気代が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

除湿機の電気代はいくら? 電気代を計算する方法

除湿機の電気代は、以下の式に当てはめると大まかな計算できます。

消費電力(W)÷1,000 × 使用時間(h)× 1kWhあたりの電力量単価(円)

たとえば、消費電力が300Wの除湿機を1日8時間使用した場合の電気代を計算してみましょう。電力量単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の「電力料金目安単価」から「1kWh=27円」で算出しています。

  • 1日の電気代
    300W÷1,000 ×8時間 ×27円=64.8円
  • 1ヶ月の電気代
    300W÷1,000 ×8時間 ×30日×27円=1,944円

電力量単価(円/kWh)は、各電気会社・契約プランによって異なります。ご家庭で契約している電力会社の公式サイトや検針票などでご確認ください。

なお除湿機に限らず家電全般にいえますが、消費電力300Wの機種でもフルパワーで常に稼働しているわけではないので、実際の電気代には多少のバラつきがあります。上記の計算式はあくまで目安となります。

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除湿機の種類とそれぞれの電気代を比較

除湿機には、以下の3種類の除湿方式があります。

  • コンプレッサー方式
  • デシカント方式・ゼオライト方式
  • ハイブリッド方式

それぞれ除湿する仕組みが異なり、メリット・デメリットもさまざま。さらに電気代にも差があります。ここからは3種類の除湿方式の特徴と、具体的な製品を参考に算出した電気代を紹介します。
※電力量単価 は「1kWh=27円」で算出しています。

コンプレッサー方式

コンプレッサー方式はエアコンの除湿機能と同じ仕組みで、空気中の湿気を取り込み、冷却器で冷やし結露させて水分を除去します。結露した水分は水タンクに溜まり、除湿した空気が室内に排出される仕組みです。

気温・湿度が高いほど除湿効果がアップするため、梅雨から夏場に適しています。また消費電力が低いのも特徴です。ただし気温・湿度が低い冬場は除湿能力が落ち、結露対策には向きません。ほかに本体サイズが大きい傾向にあるのと、コンプレッサーの振動により稼働音が気になるというデメリットがあります。

SHARPのコンプレッサー方式除湿機「CV-L71」(※木造9畳・鉄筋18畳 定格除湿能力6.3L/日)の消費電力は175Wで、1時間使用時の電気代は4.73円ほどです。

デシカント方式・ゼオライト方式

デシカント方式(ゼオライト方式)は、取り込んだ空気中の湿気を乾燥材(ゼオライト)に吸着させ、除湿した空気を排出します。さらに乾燥材をヒーターで温め、水蒸気となった水分を熱交換器で水滴にして水タンクに溜める仕組みです。

ヒーターを使って除湿する仕組みのため冬場でも除湿能力が高く、衣類乾燥に向いています。稼働音が静かなのもメリットです。ただし電気代が高いのと、ヒーターの熱により室温が上がるのがデメリットです。

アイリスオーヤマのデシカント方式除湿機「IJDC-K80」(※木造10畳・鉄筋20畳 定格除湿能力8.0L/日)の消費電力は720Wで、1時間使用時の電気代は19.44円です。

ハイブリッド方式

ハイブリッド方式は、コンプレッサー方式とデシカント方式の両方の構造が搭載されたものです。気温・湿度が高い夏場はコンプレッサー方式で稼働し、冬場はヒーターを使うデシカント方式で稼働します。

1年中高い除湿効果が得られ、またコンプレッサー方式で稼働する時期は電気代を抑えられるのがメリットです。ただし本体サイズが大きく重量があります。本体価格が比較的高額なのもデメリットです。

Panasonicのハイブリッド方式除湿機「F-YHVX90」(※木造8畳・鉄筋16畳 定格除湿能力6.5L/日)の標準除湿時の消費電力は185Wで、1時間使用時の電気代は4.99円です。

エアコンと除湿機なら電気代はどっちが高い?

エアコンの冷房機能や除湿(ドライ)機能を使ってもお部屋の除湿が可能ですが、除湿機と比べると電気代や除湿効果に差が出ます。一般的に電気代が安いのは除湿機ですが、素早く除湿したい場合にはエアコンがおすすめです。

エアコンの除湿機能は2種類あります。多くのエアコンで採用されているのは「弱冷房除湿」。その名の通り冷房の弱運転をしている状態です。コンプレッサー方式の除湿機と同じ仕組みで、室内機に取り込んだ空気を熱交換器で冷やし結露させ、除湿された冷たい空気を部屋に戻します。そのため、場合によっては部屋が冷えすぎてしまうこともあります。

一方グレードが高いモデルなどで採用されている「再熱除湿」は、熱交換器で結露させた後に、空気を室温に温めて室内に排出します。室温が下がらないので冬場も使えますが、空気を温め直す分、電気代が高くなるのがデメリットです。

三菱電機の霧ヶ峰MSZ-ZW3623 (10畳~15畳)を参考に計算すると、冷房時の消費電力は105W~1130Wで、1時間あたりの電気代は2.83円~30.51円となります。

除湿機の種類によって異なりますが、多くの場合は除湿機の方が消費電力は少なく、1時間あたりの電気代が安くなるでしょう。ただしエアコンより除湿能力が低いため、大量の洗濯物を乾かすときなどは時間がかかり、結果的に電気代がかさんでしまうことも。このような場合はエアコンと扇風機を併用すると、消費電力を抑えつつ早く乾かすことができます。

また湿気が多い梅雨などは、エアコンと除湿機を併用することで部屋の温度を下げすぎず素早く除湿できますし、節電にもつながります。

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除湿機の電気代を節約する方法

最後に除湿機の電気代を節約する5つの工夫を紹介します。かしこく除湿機を使って、快適なお部屋で過ごしましょう。

サーキュレーターや扇風機、エアコンと併用する

除湿機を使う時は、サーキュレーターや扇風機、エアコンなども併用して空気を循環させると効率的に除湿できます。除湿機のみの運転では、部屋の離れた場所まで除湿するのには時間がかかります。そこで風を送って室内の空気をかき混ぜ、湿度を均一にすることで早く除湿できるのです。

この方法は部屋干しの衣類乾燥時にも有効です。衣類から出た水分は周辺に留まりやすいため、風を送って室内に分散させることで乾燥時間を短縮できます。とくにサーキュレーターや扇風機は電気代が安いので、除湿機の使用時間を短くできれば十分な節電効果が望めるでしょう。

消費電力の低い運転モードで使用する

多くの除湿機にはいくつかの運転モードが搭載されていますが、消費電力が低い「標準モード」や「弱モード」などで運転すると電気代の節約になります。強モードや速乾モードは高い除湿効果がありますが、一気に湿度を下げようとするので消費電力が高く、電気代がかさみます。

どうしても早く除湿したいとき以外は、弱めの運転モードで緩やかに除湿するのがおすすめです。

衣類乾燥時は洗濯物の干し方を工夫する

衣類乾燥時は洗濯物の干し方を変えるだけで、除湿機の運転時間を短縮できて電気代を節約できます。まず衣類は縫い目の生地が重なっている部分が乾きにくいため、裏返して干すのがおすすめです。フードの部分や長袖の服、バスタオルなどの大判で厚手のものは乾きにくいので、重なっている部分を広げて干しましょう。

厚手の洗濯物ばかり並べて干すと、湿った空気が逃げにくくなります。そのためとくに分厚い衣類は除湿機の近くに干しましょう。さらに厚い生地の衣類と薄い生地の衣類を交互に干すのも効果的です。できるだけ洗濯物同士の間隔を空け、長い衣類は外側、短い衣類は内側とアーチ状になるように干すと乾きやすくなり、除湿機の運転時間を短くできるでしょう。

除湿機の手入れをする

除湿機のフィルターをこまめに手入れすると、除湿効果を下げずに使用できます。除湿機は空気を取り入れて再び排出する電化製品です。そのためフィルターにホコリなどが溜まりやすく、手入れをしないとフィルターが目詰まりして除湿効果が弱まり、除湿するまでに時間がかかってしまいます。

夏場など使用頻度が高い時期は、2週間に1度は掃除機でフィルター部分を吸い取りましょう。ほんの少しの手間で、除湿機の運転時間がムダに増えるのを抑えて電気代の節約につながりますよ。

電気代の安い除湿機を買い替える

除湿機は一般的に新しいモデルの方が除湿効果が高く、省エネ性能もすぐれているため節電につながるでしょう。長年同じ除湿機を使っていると、どうしても除湿効果が低下します。除湿できるまでの時間が長くなったと感じる場合は、思い切って買い替えを検討してみましょう。

また除湿機の電気代を抑えるためには、使う季節や用途に適した種類の製品を選ぶのが重要です。衣類乾燥で使いやすいデシカント方式は本体価格が安いですが、電気代が高くなる傾向にあります。

その一方、コンプレッサー方式は電気代が安いですが、冬場には除湿効果が低く不向きです。ハイブリッド方式であればこれらのお悩みを解決できますが本体価格が高いという難点があります。お使いの除湿機が使用シーンにあったものか、今一度確認してみましょう。

そして除湿機のサイズがお部屋の広さに合っているかもあわせてチェックしたいところです。除湿能力が高いものは素早く除湿できますが、電気代がかさみやすくなるので注意しましょう。乾燥状況にあわせて自動停止するモデルなどを選ぶのも良いでしょう。

利用する時期や機能を確認して、除湿機を安く活用しよう

除湿機は3種類の除湿方式があり、それぞれ除湿効果や電気代に差があります。夏場の除湿にはコンプレッサー方式、洗濯物の乾燥や冬場の使用にはデシカント方式、オールシーズン使うご家庭ではハイブリッド方式がおすすめです。使いたいシーンにあった種類の除湿機を選べば、電気代を節約して効率よく除湿できますよ。

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