赤ちゃんは成長とともに、数ヶ月単位でできることがどんどん増えていきます。支えなしに座った状態でいられる「お座り」も、そんな成長段階のステップのひとつ。
我が子の成長を感じると同時に、赤ちゃんの発達に関する疑問や不安をお持ちのママ・パパも多いのではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんがお座りできるようになるのはいつからなのか、その目安や前兆などについてお伝えします。ママやパパにできるお座りのサポートや注意点なども紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんのお座りが始まる時期はいつから?
赤ちゃんの首がすわり、寝返りやうつ伏せの姿勢が安定すると、背中や腰の筋肉が次第に発達してきます。うつ伏せで床についた手をぐっと伸ばし、頭を起こして背筋を鍛えるような姿は、次のステップへの準備のサイン。
重い頭を支えて上体を支える力がついてくるにつれて、お座りの姿勢が取れるようになります。
赤ちゃんがお座りできるようになるのは6ヶ月~7ヶ月頃
平成22年に行われた厚生労働省の調査によると、生後6ヶ月~7ヶ月の赤ちゃんの3割はひとりすわりができ、その後9ヶ月頃には約9割がひとりすわりできるようになるとされています。
身体の発達は個人差が大きいため一概には言えませんが、生後6ヶ月頃から徐々にお座りの姿勢が取れるようになり、9~10ヶ月以降になるとしっかり安定してくるのが一般的です。なお、ここでいう「ひとりすわり」とは、支えなしで1分以上座っていられる状態を指しています。
お座りの前兆とステップ
赤ちゃんのお座りは、初めは背もたれに身体を預けたり、手を前について上体を支えたりする姿勢からスタートします。手を付いた状態でしばらく座っていられるようになると、次第に手をあげて支えなしに座れるようになります。
お座りの姿勢を重ねるごとに、上半身のバランスをうまく取れるようになり、座ったまま振り返る、お座りからハイハイに移ってまた座る、という動作が取れるようになってきます。
赤ちゃんのお座りに関するママ・パパの疑問
赤ちゃんがお座りする姿を見て、我が子の成長を感じるママ・パパは多いでしょう。成長を目の当たりにする嬉しさと同時に、お座りに関する疑問も湧いてくるもの。
ここでは、赤ちゃんのお座りに関する疑問にお答えします。
お座りが早くても問題ない?
お座りに限らず、赤ちゃんの身体機能の発達には個人差があります。目安とされる6ヶ月~7ヶ月よりも早くお座りができるようになる赤ちゃんもいます。機嫌よくお座りの姿勢を楽しんでいる様子なら、すでにお座りに必要な筋力が付いていて問題ないと考えられます。
身体に負担がかかっている場合、赤ちゃんはぐずったり泣いたりして知らせてくれるものなので、様子をしっかり見守りましょう。
お座りが遅くても問題ない?
赤ちゃんの発達はひとりひとり違うので、お座りが遅くても基本的に問題ありません。先述のように、お座りを始める目安は6ヶ月~7ヶ月とされていますが、赤ちゃんによっては生後10ヶ月になってから初めてお座りをするようなケースもあります。
また「お座りを始めるのが遅かったのに、つかまり立ちを始めるのは早かった」というパターンもあります。どうしても遅いと感じるのであれば、ベビーチェアなどを利用しながら練習をさせてあげると良いでしょう。
前のめりのお座りでも大丈夫?
赤ちゃんが自分で前のめりの姿勢をとっているのであれば特に問題はありません。むしろ、お座りを始めた頃に、背中を丸めながら前のめりの姿勢になるのは発達上自然なことです。また、前のめりにお座りすることを好む赤ちゃんもいます。
ただし、長時間前のめりのお座りを続けていると、赤ちゃんは疲れてしまいます。バランスを崩して倒れてしまうこともあるので、注意しながら見守ってあげてください。
お座りは練習が必要?
小さな赤ちゃんが、まだ短い足を前に伸ばしてお座りする姿はとても可愛いものです。そんな姿を早く見たくて、赤ちゃんにお座りさせたいと思うことがあるかもしれません。
また、離乳食やお風呂のタイミングなど、赤ちゃんをお座りさせておけると何かと助かる場面が多いのも事実。赤ちゃんのお座りを促すために、周りの大人ができることはあるでしょうか。
お座りは無理に練習しなくていい
赤ちゃんが自発的にお座りしようとするタイミングを待たずに、お座りの練習をする必要はありません。
あまり早いうちから無理にお座りの姿勢を取らせようとすると、頭を支えきれずに首を痛めたり、腰に大きく負担がかかったりする恐れがあります。あくまで赤ちゃんのペースに合わせる形で、少しずつ慣らしていきましょう。
赤ちゃんのお座りをサポートする方法
赤ちゃんのお座りには、背中や腰の筋力の発達が不可欠です。まずは赤ちゃんがうつ伏せやずりばいをして自由に体勢を変え、移動するのを見守って身体の発達を待ちましょう。
赤ちゃんがお座りしようとする動作が見られたら、初めのうちはママやパパが背中や腰を支えてあげてください。大人が足を開いて座り、身体の前に赤ちゃんを同じ向きで座らせて、大人の太ももとお腹で赤ちゃんを支えるのもおすすめ。
長時間の練習は赤ちゃんの負担になるため避けるべきですが、手遊びや絵本など楽しみながらお座りを取り入れられると良いですね。
お座りしそうになったときに気を付けること
赤ちゃんがお座りを始めたばかりの頃は、上体を支える力がまだ十分ではないため、バランスを崩して横や後ろに倒れてしまうことがよくあります。このような転倒に備えて、まわりにクッションを置いたり、家具や硬いおもちゃなどぶつかると痛いものを避けたりしておくようにしましょう。
目を離さずに見守るようにして、転倒して泣いてしまった場合は抱っこで安心させてあげてくださいね。
お座りが安定したらベビーチェアを用意しよう
ベビーチェアは赤ちゃんが大人と一緒に食卓を囲むことができ、離乳食を食べさせるのにもとても便利です。
一般的に生後6ヶ月~7ヶ月から使用できるものが多いですが、これは赤ちゃんがお座りできる目安の時期を指しています。そのため実際には、赤ちゃん個人のペースに合わせてお座りが安定したころに使い始めるのがおすすめ。腰までしっかり支える構造のローチェアタイプなら、お座りがまだ安定しない頃でも使いやすいですよ。
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お座り時期は個人差あり、安全対策をして見守ってあげましょう
赤ちゃんのお座りは生後6ヶ月~7ヶ月頃から徐々に始まり、9ヶ月~10ヶ月頃にはしっかりできるようになってきます。しかし成長に個人差があるのは当たり前なので、目安の月齢にこだわらず、赤ちゃん自身のペースを大切にしましょう。
成長段階のステップがなかなか上がらないと感じる間も、赤ちゃんは日々の運動を通じて身体の機能を発達させ、ステップアップへの準備を整えています。赤ちゃんが自分の力でお座りできるようになるその日まで、楽しみに待ってみてくださいね。
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