日本には、みなさんもご存じの通り有名な家電メーカーがたくさんあります。今回は、各家電メーカーが持つ強みや技術についてご紹介します。家電の種類もさまざまありますが、どのメーカーがどの分野で強みを持っているのかをを知ることで、家電選びの参考にしていただけたらと思います。
ソニー
ソニーは光学・画像処理技術に強みを持っています。家電だけでなく、カメラやゲーム機器、スマートフォンなどのガジェット商品でも人気があります。また、音響技術にも長けており、ハイレゾ技術が搭載されたイヤホンなどのオーディオ機器も人気を博しています。そして、これらの光学・画像処理技術、音響技術が盛り込まれている家電がテレビです。ソニーが出しているテレビは「BRAVIA」というブランド名がついています。
最近は有機ELのテレビの人気が少しずつ高くなってきています。有機ELテレビは、液晶テレビに比べると画質が良く色の表現力も高いため、家電量販店で見比べるとその差は歴然です。ただ、有機ELテレビはその分高額になっており、液晶テレビに比べると1.5～2倍の価格になります。
ソニーのすごさは、実は液晶テレビで発揮されています。ソニーの液晶テレビにはカメラで培った光学・画像処理技術が組み込まれており、有機ELと比較しても見劣りしないクオリティーを誇っています。そのため、画質の良いテレビが欲しいけど、有機ELテレビは高すぎて買えないという方には、ソニーの液晶テレビをおすすめします。
日立
日立は白物家電に強みを持っていて、機能の豊富さ、省エネ性能を売りにしています。特に省エネ性能に関しては、各ジャンルの家電において常に上位に入っています。
そのため、日立の商品はランニングコストにかかる費用が少なくなり、長く使えば使うほどお得です。子どもの将来のために常日頃から、コツコツと貯金しておきたいご家庭には、省エネ性能の高い商品をおすすめします。
パナソニック
日本の家電業界で一番売上高が高いのはパナソニックです。パナソニックの家電はどのジャンルの商品も性能が高く、人気を誇っています。すべての家電をパナソニック製品で揃えている方も多くいます。このように家電業界でTOPを走っているパナソニックですが、他の家電メーカーではあまり積極的に取り組まれていない美容家電にも力を入れているという特徴があります。その美容家電には、パナソニックの浄化技術である「ナノイー」技術が使われています。
この美容家電が意外にも、訪日外国人観光客から人気を集めています。日本の家電市場で人気のあるパナソニックですが、今後の海外市場での活躍も期待できそうです。
東芝
東芝もさまざまな家電を展開していますが、その中でもテレビに関しては絶大な人気を誇っています。その理由は、東芝のREGZAだけが持っている、「タイムシフトマシン」という機能です。「タイムシフトマシン」とは、テレビ番組を一定期間の間であれば、リアルタイムでなくても見直せるように、常に録画をする機能になります。
見たかった番組をつい忘れてしまっていたり、仕事が追わらずに見逃してしまったり。このような経験をされた方は多くいらっしゃると思います。そんな悩みを解決してくれるのが、「タイムシフトマシン」です。
この機能は、一度使ってしまうと手放せなくなってしまいます。テレビをよく見られる方には特におすすめです。
シャープ
シャープといえばやはり「プラズマクラスター」技術です。空気清浄機、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどさまざまな家電に使用されています。「プラズマクラスター」は除菌、消臭、除電などの効果があり、あっという間に空間に浮遊している汚染物質や、家具衣類に付着している菌を浄化してくれます。その信頼性の高さから、シャープの空気清浄機は日本国内でTOPシェアを誇っています。空気清浄技術に関しては、ひとつ頭が抜けている印象があります。
最近では、ウイルスへの対策意識が高まっているため、今後も「プラズマクラスター」を使用した製品の人気は伸びていくでしょう。
三菱電機
三菱電機は、すべての人に使いやすい家電を提供できるように、一人ひとりに寄り添う家電を提供することを目指しています。そのため、使いやすさへのこだわりがとても強く、それが商品にも表れています。AI、IoT化にも力を入れており、それが三菱電機の家電の使いやすさを高めています。
使いやすさ以外でも、三菱電機のエアコン「霧ヶ峰」は、2017年に「ラインフローファンを採用したエアコンの世界最長寿ブランド」として、ギネス世界記録に認定されました。性能、耐久性においても、決して妥協していません。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマの特徴はズバリ価格。これまで説明してきたどの家電メーカーの商品よりも圧倒的に安く提供しています。ただ、安いからといって性能が悪いわけではありません。他のメーカーの商品とも遜色ない性能を誇っています。
それを可能としているのは超効率化経営です。コスト削減を徹底することで、安い値段で商品を提供できています。そのため、アイリスオーヤマでは他の大手家電メーカーがかけているエンジニアの人数の、実に5分の1の人数で開発を進めています。そのため、必然的に個人の裁量が大きくなりますが、これにより、やりがいを求めて大手家電メーカーから中途入社してくる方が多くいます。この影響もあり、高い品質の製品を低価格で提供できています。
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