ベビーベッドは、ベビー用品の中でもサイズが大きく、設置スペースを十分確保しなければなりませんが、使用期間が短いので購入を迷う人も多いようです。本記事では、ベビーベッドはいつまで使うのか、その使用期間と必要性を解説し、子どもが快適に安全に過ごすために重要なベビーベッドの選び方もあわせて紹介します。
ベビーベッドはいつからいつまで使う? 使用期間と卒業のタイミング
一般的にベビーベッドはいつまで使えるのでしょうか。日本国内で発売されているモデルの使用期間は、生後0歳~24ヶ月以内を想定して作られており、24ヶ月までを対象年齢として推奨しています。個人差はありますが、サイズ的な面では2歳を超えても使用可能で、耐久性や安全面を考慮して24ヶ月を目安としましょう。
ベビーベッドは、赤ちゃんが生まれたらすぐに必要
赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごします。もしベビーベッドがなくて床に赤ちゃんが寝ていたら、床に潜んでいるゴミやダニが赤ちゃんに付着し、アレルギーなどを引き起こしてしまうかもしれません。
また、ベビーベッドに寝かせておけば、家事やトイレの間も赤ちゃんはベッドから離れることがないので安心です。これらの観点を考慮すればベビーベッドは赤ちゃんが生まれてすぐの新生児期から必要なアイテムと言えるでしょう。
ベビーベッドは1ヶ月~2週間前の準備がおすすめ
ベビーベッドの準備は出産後、自宅に戻る際には2週間前までには終わらせておきましょう。予定よりも出産が早くなったり、入院中は準備が滞ったりするため、できるだけ早めの準備をおすすめします。
実際は2年もベビーベッドを使わないことが多い
先ほども述べたようにベビーベッドの対象年齢は基本的には24ヶ月ですが、実際はさらに短い期間でベビーベッドを卒業することもあります。最初のきっかけは6ヶ月くらいに「寝返り」を始めたころです。この時期は寝返りのたびに、ベビーベッドの柵にぶつかって怪我する危険性を考えて使用をやめます。
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次は、8ヶ月くらいの「つかまり立ち」の時期です。この時期はベビーベッドの中で赤ちゃんが柵を登ろうとして危ないので、ベッドの使用をやめていきます。
このように、実際は2年以上使用しない場合が多く、ほとんどが1歳頃までで使用しなくなるとも言われています。
ベビーベッドを卒業したらどこで寝るの?
ベビーベッドを卒業したらその後はママ・パパの間で「川の字」になって寝る家庭が一般的でしょう。川の字で添い寝すれば、赤ちゃんは両親の間に挟まれますので、ベッドや布団から転がり落ちる心配はありません。
また、ママ・パパの隣で寝れば、赤ちゃんに異変があってもすぐに気が付くこともできるので安心です。
使用期間はサイズでも違う! 知っておくべきベビーベッドの大きさの種類
一般的に販売されているベビーベッドには、以下のようなサイズがあります。
- 標準サイズ|120×70cm
- 小型サイズ|100×63cm
- ミニサイズ|90×60cm
- ハーフサイズ|60×70cm
一口にベビーベッドとは言っても、そのサイズはさまざまです。それぞれの特徴や使用期間の目安を確認しておきましょう。
標準サイズ|120×70cm
120×70cm程度がベビーベッドにおいては標準サイズとされています。使用期間の目安は生後24ヶ月頃までです。市販品の多くが標準サイズですので、さまざまな寝具と組み合わせて使用できます。また、ハイタイプやサークル兼用タイプ、ツーオープンタイプ・スリーオープンタイプなど、ラインナップが豊富なことも特徴です。一つのベビーベッドをできるだけ長期間使いたいママ・パパ向けのサイズと言えます。
小型サイズ|100×63cm
標準サイズよりも一回り小さい100×63cm程度のベビーベッドが小型サイズとされています。標準サイズよりも小さくなる分、使用期間の目安も生後12ヶ月頃までと短くなります。小型サイズのベビーベッドは「標準サイズは大きいけど、できるだけ長く使いたい」という方におすすめです。ただし標準サイズと比べると流通量があまり多くないので、対応する寝具が限られる点は念頭に置いておきましょう。
ミニサイズ|90×60cm
ミニサイズは、90×60cmと小型サイズよりもさらに小さなベビーベッドです。その多くは使用期間の目安が、生後6~12ヶ月頃までに設定されています。一般的に流通しているベビーベッドの大半が標準サイズとミニサイズですので、寝具選びに困ることはないでしょう。スペースは取りたくないけど、できるだけ長く使いたいというママ・パパ向けの「ちょうどいい」サイズのベビーベッドです。
ハーフサイズ|60×70cm
市販されているベビーベッドの中でもっとも小さいのが、60×70cmのハーフサイズです。使用期間の目安は生後3~6ヶ月頃までなので、長期間の利用には向いていません。里帰りの際など、一時的にベビーベッドを利用したい場合におすすめのサイズです。ハーフサイズのメリットは小さいので移動させながら使えることです。また、アパートなどの狭めのリビングで使用してもそれほど圧迫感を感じないでしょう。
ベビーベッドのメリットは? 本当に必要なのか
ベビーベッドは、使う時期が限られていて、大型なのでスペースもかさばります。ここではその必要性や不要となるケースを紹介していきましょう。
赤ちゃんの安全を保つ
昼間も赤ちゃんをベビーベッドを使ってリビングに寝かせておけば、ママやパパが家事をしている時なども安心できますし、一緒に寝ていて寝がえりなどで赤ちゃんにぶつかってしまう心配もありません。また、兄弟姉妹で上の子がいる家庭やペットを飼っている場合はイタズラ防止にもなります。このような観点から、ベビーベッドで寝かせることは、赤ちゃんの安全を保つことにつながります。
衛生的な環境を作る
先ほども述べたように、赤ちゃんは一日のほとんどを寝て過ごします。床に赤ちゃんが寝ていれば、床に潜んでいるゴミやダニが赤ちゃんに付着してしまいます。ベビーベッドがあれば、それらから赤ちゃんを守れるので衛生的な環境を作ることができます。
育児・世話がしやすい
ベビーベッドがあれば、おむつ替えなどの世話がとても効率的になります。おむつ替えは床の上でもできますが、産後のママが腰をかがめておむつを替えるのは重労働です。しかし、ベビーベッドがあれば立ったままの姿勢でおむつ交換ができるのでとても楽です。
一人で寝る習慣が身につく
赤ちゃんの頃からベビーベッドで寝かしつけることで、夜に一人で寝る習慣が自然に身についていきます。それによって、小学校に通う頃には自然と自立心が身につき、精神的な成長にもつながることでしょう。
家事をしながら子育てができる
ベビーベッドを使用すれば、ママやパパが日中に家事をしている間に赤ちゃんがどこかに行ってしまう心配などもないので安心です。家事をしながら子育てを効率的におこなうことができます。
収納スペースとして活用できる
赤ちゃんが生まれると、おむつやミルクなどのベビー用品がたくさん必要になります。また、それらの荷物を置いておくスペースも確保しなければなりません。収納機能のついたベビーベッドがあれば、床板のスペースの下にベビー用品を置けるのでとても便利です。
ベビーサークルとして使える
赤ちゃんは成長するにつれて動きが活発になり、少しの間でも目が離せなくなります。ベビーベッドの中で遊ばせておけば、赤ちゃんの安全を確保してくれるベビーサークルの役割も果たすのでとても便利です。
ベビーベッドの正しい選び方
ベビーベッドは子育てにおいてとても役立つアイテムであり、さまざまな使用方法で活用ができます。ここからはベビーベッドの正しい選び方について解説をしていきます。
サイズ・大きさで選ぶ
ベビーベッドをサイズや大きさで選ぶことも重要なポイントになります。事前に部屋のどこに設置するかを十分検討して、部屋のレイアウトに適した大きさ(ミニサイズ・標準サイズ・ハーフサイズ)や高さ(ハイタイプ・ロータイプ)のベビーベッドを選びましょう。
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使いやすさ(機能性・収納性)で選ぶ
ベビーベッドは部屋間の移動が簡単にできるようにキャスターがついているものやコンパクトに折りたたんで帰省時に持ち運びできるものなど、機能性なども十分考慮して選ぶことも重要です。ほかにも床面の高さが調整できるタイプもあるので、自分のスタイルに合わせたものを選びしましょう。
安全性で選ぶ
ベビーベッドは大切な赤ちゃんを寝かせる重要な寝具です。したがって、安全性なども十分考慮することが必須でしょう。安全性の基準として国の定めた適合性検査に合格した証明である「PSCマーク」と、製品安全性協会の審査に合格した証明の「SGマーク」があります。ベビーベッドを選ぶ際はこの2つの証明・基準を満たしているものを選択しましょう。
ベビーベッドを買うなら寝具も一緒に揃えよう
本記事では、ベビーベッドのメリットや使用期間、選び方について紹介しました。赤ちゃんだけでなく、住環境や生活スタイルにあわせて正しく選ぶのがポイントです。ベビーベッドはレンタルなら必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。
また、ベビー布団や寝具などはベビーベッドのサイズにあったものを準備することが大切です。便利なレンタルサービスを活用して、赤ちゃんにとって安全で過ごしやすい環境を整えてあげましょう。