1人目の出産・育児はわからないことだらけですよね。出産準備の1つとしてベビーカーが思いつきますが、なかには「実際にはあまり使わなかった」という声も耳にします。ベビーカーはお散歩だけでなく買い物、健診に行くときなどに便利ですが比較的高額なので、買ってから後悔するのは避けたいところです。
今回は、ベビーカーはいつ買うのが良いのか、購入タイミングや選び方の基本を紹介します。
ベビーカーはいつ買うべき? 必要な時期はいつ?
出産準備としてベビーカーの購入を検討する方も多いと思います。しかし本当に必要なのかわからないので悩みますよね。
ベビーカーのベストな購入タイミングは、ご家庭によって異なります。買ってから後悔しないためには「いつから、どのようなベビーカーを使うのか」を把握し、ライフスタイルなどを考慮してベストな時期をイメージしてみましょう。
ベビーカーはいつからいつまで使う?
ベビーカーは一般財団法人製品安全協会が定めるSG基準によって「A型」「B型」の2つのタイプに分類されています。
首がすわる前から使用できるのが、背もたれが150°以上リクライニングするA型ベビーカーです。多くが生後1ヶ月から使用できます。ただし商品によっては生後4ヶ月からのものもあるので、購入前に対象月齢を確認しましょう。
B型ベビーカーは生後7ヶ月以降のお座りが安定してきた赤ちゃんが使用できます。体重が増えて、抱っこ紐では辛くなりB型を購入したり、A型から買い替えたりする方が多いようです。
赤ちゃんは1歳過ぎに歩けるようになってきますが、2歳以降もまだまだ長時間歩くのは難しい時期。徒歩でのお出かけが多い方は、ベビーカーが活躍するでしょう。
生まれてすぐにベビーカーを使いたいと思う方もいるかもしれません。しかし新生児は免疫力が低く、体温調節機能も未熟なので極力外出は控えましょう。もしも出かける場合は、新生児期から使える抱っこ紐やスリングがおすすめです。
どうしても新生児期からベビーカーを使いたい場合は、ベビーシートをベビーカーにセットできる「トラベルシステム」対応であれば使用できるものもありますよ。
ベビーカーの購入タイミングとその理由
ベビーカーの購入タイミングは、主に以下の時期に分かれます。
- 出産前にA型ベビーカーを購入
- 生後3ヶ月頃までにA型ベビーカーを購入
- 生後7ヶ月以降にB型ベビーカーを購入
ライフスタイルや赤ちゃんの性格・体重などによって、ベビーカーの使用頻度は異なります。そのため基本的には、必要性を感じたタイミングで購入する形で問題ないでしょう。
出産準備として購入する方もいますが、ベビーカーは絶対に必須というわけではありません。生後1ヶ月になるまではほぼ使用しないので、産後に購入しても十分間に合います。ただし産後はバタバタするので、じっくり吟味してから購入したければ出産前に用意するのがおすすめです。
「ベビーカーを使うかわからない」「赤ちゃんを試乗させて選びたい」という方は、産後落ち着いてからの購入が良いでしょう。赤ちゃんによってはベビーカーにあまり乗りたがらない子もいるので、様子を見てからというのもアリです。産後に忙しくても、最近はネットで注文すればすぐ届くので安心ですね。
赤ちゃんが小さい頃は抱っこ紐やスリングで済む場合もありますし、スーパーやショッピングモールなどではカート・ベビーカーの貸し出しなどもあります。普段の移動手段が車であれば、しばらくはベビーカーなしで過ごせることも。お座りができるようになったら、B型ベビーカーの購入を検討しても良いですね。
一方、主な移動手段が徒歩などであれば、早い時期からベビーカーが活躍するでしょう。その場合は早めに購入しておいて、生後1ヶ月を過ぎた頃から徐々に赤ちゃんをベビーカーに慣れさせるのが賢い選択になるかもしれません。
ベビーカーの種類
ベビーカーには「A型」と「B型」の2種類があり、使用できる時期や機能などに違いがあります。購入前にそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
A型ベビーカー
A型ベビーカーの多くは生後1ヶ月~3歳頃まで使用できます。首すわり前の赤ちゃんを寝かせて乗せられるよう、150°以上リクライニングできるのが特徴です。赤ちゃんの後方から押す背面式、顔を見ながら押せる対面式、シーンによって変えられる両対面式など、さまざまなタイプがあります。
安定性が高いですが、かさばるものが多い傾向にあります。比較的重量があるので、押しにくかったり持ち運びに不便であったりする点がデメリットです。
B型ベビーカー
B型ベビーカーは、生後7ヶ月頃~3歳頃まで使用できます。軽量かつコンパクトで、小回りが利くのが特徴。小さく折りたためる商品もあり、収納や持ち運びにも便利です。
ただしお座りが安定してきてから使用できるタイプなため、シートのリクライニング機能があまりついていません。A型に比べ赤ちゃんの乗り心地はやや劣る商品が多いというデメリットがあります。
ベビーカーを選ぶ時のポイント
ベビーカーはさまざまなタイプの商品があるので、「どれを選べば良いかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。ここからはベビーカーを選ぶときに失敗しないための、5つのポイントを紹介します。
使う時期で選ぶ
腰がすわる前の赤ちゃんを乗せる場合は、A型ベビーカーを購入する必要があります。B型への買い替えをせずに済ませたければ、A型はレンタルや中古にするか、新基準A型とも呼ばれる比較的軽量な「AB型ベビーカー」を購入するのがおすすめです。
生後7ヶ月以降であれば、軽量でコンパクトなB型ベビーカーにも乗れるので選択肢が広がります。
移動方法や生活環境で選ぶ
毎日のように使うものなので、ライフスタイルに合った機能付きのベビーカーを選ぶのが重要です。
メインの移動方法が電車やバスなどの公共交通機関を利用するのであれば、軽量で操作性が良いものがおすすめ。改札や通路が通れるか、横幅もチェックしておきましょう。急いで折りたたむ必要があることもあるので、片手でサッとたためるタイプが安心です。車移動がメインであればトランクや後部座席に積めるか、コンパクトさを確認しましょう。
住まい環境も考慮する必要があります。エレベーターがない集合住宅や、自宅周辺に階段がある場合は、持ち運びしやすい軽量タイプが良いでしょう。戸建てやエレベーターがあるマンションでも、段差がある場合は大型ベビーカーを持ち上げるのは大変なので注意してください。
マンションの通路やエレベーター、自宅付近の路地など狭い場所を通るなら横幅や奥行をチェックしましょう。
徒歩で買い物に出かける機会が多ければ、大型の収納カゴ付きや片手でスムーズに押せるものがおすすめです。ママだけでなくパパもよく使うなら、ハンドルの高さ調節機能があると役立ちます。
そして自宅の収納スペースも考慮して選ぶのも忘れずに。折りたたんでも大きく収納場所に困るケースがあるので、たたんだときのサイズもチェックしましょう。玄関先に置くなら自立タイプが便利ですよ。
安全性で選ぶ
大切な赤ちゃんを乗せるベビーカーで最も重視したいのが安全性です。安全なベビーカーであるかの目安として、製品安全協会の認定基準に合格した「SGマーク」を取得しているかをチェックしてください。
SGマークを取得したベビーカーは、衝撃や振動への耐久性や赤ちゃんが指を挟みにくい構造か、タイヤの大きさや足乗せ用のステップが付いているかなど、日本の生活環境に合った一定の安全基準をクリアしています。
海外製品の場合は、日本のSGマークに相当するような、各国・地域にある安全基準に適合しているものであれば問題ないでしょう。格安製品の中にはこのような安全基準を満たしていないベビーカーもあります。指挟み防止機能や振動対策、シートベルトがしっかりしているかなど、赤ちゃんを守るための安全性はしっかりチェックしてから購入しましょう。
赤ちゃんが快適に乗れる機能で選ぶ
赤ちゃんが快適に乗れる機能もチェックしておきましょう。シートのクッション性や衝撃吸収機能があれば低月齢でも安心です。また赤ちゃんは汗っかきな上にベビーカーは蒸れやすいため、メッシュ素材の採用など通気性の良い工夫がされていると良いでしょう。
赤ちゃんを外の刺激から守る機能も重要です。大きな日除け(幌)があれば、紫外線や花粉などから赤ちゃんを守れます。UVカット加工や中の様子を覗けるメッシュの窓付きなどの機能が付いているとさらに便利です。
またベビーカーは地面からの距離が近いほど暑さや寒さ、ほこりや排気ガスなどの影響を受けやすくなります。ハイシートタイプ(50cm以上)のベビーカーなら赤ちゃんを守れますし、ママパパが抱き上げる際の腰への負担も軽減できますよ。
ママパパの負担が楽になる機能で選ぶ
赤ちゃんにとっての機能も重要ですが、ママパパにとっての便利機能もあると日ごろの負担をグッと減らせます。
折りたたむ機会が多いなら、簡単に折りたためるか、コンパクトさや自立するかなどが重要です。また徒歩移動がメインであれば、片手でも楽に押せて小回りが利くなど操作性に優れたものが便利ですね。
砂利道や凸凹道を通る機会が多いのであれば、走行性と安定性も重視したいところです。 ベビーカーはタイヤの大きさや数によって押し心地が変わってきます。四輪ベビーカーは軽量かつコンパクトで、タイヤが小さく小回りが利く商品が多いです。
一方の三輪ベビーカーは車体が大きく重量がありますが、タイヤが大きく凸凹道でもスムーズに走行できます。使い心地が気になったら、店頭で試乗したりレンタルサービスを利用したりするのも良いでしょう。
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赤ちゃんとのお出かけをグッと楽にしてくれるベビーカー。軽量タイプや小さく折りたためるタイプなど、さまざまなものがあります。また商品によって赤ちゃんを快適に乗せるため、多くの工夫が施されています。自宅周辺の環境やライフスタイルに合わせて、最適な1台を見つけてみてください。
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ベビーカーは使用期間が限られているので、できればムダな出費は抑えたいですよね。レンタルならコスパ良く、使いたいときに最適な商品が使用できますよ。