出産を終えて退院をするとき、自宅までの移動手段を車にしようと考えている人は、早めにチャイルドシートの準備が必要です。産まれたばかりの赤ちゃんだから、抱っこして車に乗せれば大丈夫と考えている方は間違いです。交通ルール的に違反となりますし、赤ちゃんの安全も守られません。
今回は、退院のときに必要な新生児用のチャイルドシートの選び方や、移動するときの注意点を詳しく説明します。
チャイルドシートは出産前の準備が必要
早めに準備が必要な育児アイテムとして、チャイルドシートは優先順位が高いでしょう。ベビーカーやベビーベッドは、産まれてから購入しても問題ありません。しかし、チャイルドシートは、一度お母さんが入院してしまうともう買いに行くことは難しいでしょう。
いつ陣痛が始まるかも分からないのが出産です。できるだけ早めの準備を心がけてください。
退院時に新生児用チャイルドシートを使っていないと法律違反に
退院のときに、赤ちゃんと一緒に車で帰宅をするためには必ずチャイルドシートを着用しましょう。これは道路交通法にも定められているので、赤ちゃんを抱っこして乗せていると法律違反になってしまいます。
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タクシーに乗るときもチャイルドシートの着用は必須?
退院時にタクシーを利用する場合は、チャイルドシートの着用義務はありません。ルール上は必要なしとされペナルティを受けることはありませんが、決して安全とは言えませんよね。タクシーなら大丈夫という感覚で利用するのは、あまりおすすめできません。
赤ちゃんを乗せて車で移動するときの注意点
赤ちゃんと車で移動をするときには、次のことに気を付けてください。
暑さ寒さ対策をしっかりと
赤ちゃんの体温は大人よりも高いです。また、新生児はうまく汗をかくことができません。熱が身体にこもりがちになるので、温度調節はしっかりとしてあげましょう。大人が寒くて暖房をかけていたら、気づくと赤ちゃんのほっぺが真っ赤になっていた! ということもありますので注意してください。
授乳のタイミングに注意
助産師さんなどからは、3時間おきに授乳するように指導されることも多いかと思いますが、お腹が空くのが早い子は、2時間あけずに泣き出すこともあります。だからといって、授乳してすぐに車に乗せてしまうと、まだ消化できていないミルクを吐いてしまう場合も。
赤ちゃんの授乳のリズムとお出かけのタイミングを考えて、授乳後30分ほどしてから車に乗せられるようにしましょう。
乗車時にあると便利なアイテム
検診や予防接種など、赤ちゃんと車での移動をする機会は徐々に増えてきます。そんなときに便利なのが、運転席から赤ちゃんの様子を確認できるミラーです。ルームミラーに取り付けるタイプと、ベビーシートに取り付けるものがセットになっていて、運転中でも赤ちゃんの様子が確認できるように工夫されています。
新生児から使用可能なチャイルドシートの種類
新生児から使うことのできるチャイルドシートには、「ベビーシート」「ベビーチャイルド兼用シート」「ロングユース」と3種類のタイプがあります。
新生児・乳児用ベビーシート
使える期間は、1歳ごろまでになるので3種類の中では一番卒業が早いタイプになります。ただ、ベビーシートとベビーキャリー、ラック、チェアといった使い方も可能です。自宅でシートに寝かせたまま、車に移動して取り付けることもできます。また、ベビーカーともドッキングさせられる商品もあります。
乳児・幼児兼用チャイルドシート
新生児から使うことができるチャイルドシートとして、一番種類も豊富で使いやすいタイプになります。3歳から4歳ごろには、ジュニアシートへの買い替えが必要になります。
ロングユースチャイルドシート
新生児のときから法律で定められた期間(6歳未満)を超えても使うことができ、最長なんと12歳まで使用可能なチャイルドシートの分類です。意外とお値段もそこまで高くないためコストパフォーマンスは良好ですが、多くの商品は回転機能を備えていないなど、それぞれの年齢に特化したチャイルドシートには個別の機能で劣る場合もあります。
お出かけを快適にする機能もチェック
チャイルドシートには、安全面だけでなく、赤ちゃんのお出かけを快適にしてくれる機能もたくさんついています。ライフスタイルに合わせて、必要な機能を選びましょう。
キャリータイプ
キャリータイプの持ち運びができるものです。移動中に寝てしまった赤ちゃんを抱っこするときに起こしてしまうことなく、シートごと自宅に運び入れ可能です。また、そのままベビーカーに乗せられるタイプもあり、ママにはとても便利な機能です。
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回転式
乗せおろしのときにシートが回転するタイプです。進行方向と逆向きに付けているチャイルドシートは、首のすわっていない赤ちゃんを乗せる際、かなり腕の力が必要になります。特に車内にスペースがない場合は、腕の力だけで赤ちゃんを乗せるのが地味に辛いため回転機能が重宝します。
サンシェード
車窓にUVカット機能がついている車もありますが、常に上を向いて寝ている状態の赤ちゃんは、陽ざしを長時間顔面に受けることになります。紫外線対策や、目を守るために車内であってもサンシェードのついているものが安心です。
リクライニング
シートに少しの傾斜をつけることで、ぐずっていた赤ちゃんの視界が変わり泣き止んでくれることもあります。また、首がしっかりしてくると周りを見渡す余裕もできてくるので、車の天井ばかりをみて退屈していた赤ちゃんも、外の景色を見ることができるようになります。これで、車内での号泣タイムを減らすことができるでしょう。
新生児・乳児用ベビーシートの人気おすすめ
ここからは、新生児・乳児用ベビーシートの人気おすすめ3品を紹介します。
Aprica(アップリカ)|スムーヴ TS インファント カーシート
トラベルシステム搭載の乳児用ベビーシート。赤ちゃんをシートに乗せたままチャイルドシート・キャリー・チェア・ロッキングチェアとさまざまな使い方ができます。2.6kgと超軽量なので移動もラクラク。別売りの三輪ベビーカーと組み合わせもできます。
シート素材にはオーガニックコットンを採用。生まれたばかりの赤ちゃんも安心です。さらに座面角度は130°に設計されており、赤ちゃんが自然な姿勢でゆったり座れます。
Combi(コンビ)|THE S plus ISOFIX エッグショック
新安全基準「ECE R129」に適合した乳幼児兼用チャイルドシート。頭部・座面には独自の超衝撃吸収素材「エッグショック」を内蔵しており、あらゆる角度の衝撃から赤ちゃんを守ってくれます。車内が狭くても乗せやすい360°回転式を採用。さらに片手で座面のリクライニング調整もできます。
セパレート構造になっているのも嬉しいポイント。ベース部分は軽く、車への装着が簡単です。シート部分には持ち手がついており、赤ちゃんを乗せたまま車から室内まで移動できます。
joie(ジョイー)|Arc360°
お手頃価格の360°回転式チャイルドシート。コンパクトサイズなので、小さめの車でも使用できます。ISOFIX固定式を採用しておりミスなく簡単に装着可能。ワンプッシュで回転し、赤ちゃんを抱っこしたまま片手で乗せ降ろしできるのが魅力です。
シート・パッドは取り外して手洗いできるため、いつでも清潔に保てます。またヘッドレストは成長にあわせて5段階に調節でき、新生児から4歳頃まで長く活躍できるでしょう。
余裕のある準備をして、帰宅中のドライブを快適で安全に
新生児の間に使うチャイルドシートは、使用期間が短く値段も安いものではないので購入には勇気が必要ですよね。ただ、身体が小さい赤ちゃんにしっかりフィットされるように作られていて、安全面でも理想なチャイルドシートです。
赤ちゃんのためならぜひ購入してあげたいですが、もし迷っているのであれば、レンタルサービスを活用するのもひとつの方法です。費用面や、使い終わったあとの処分のことを考えるととても便利なサービスです。