「加湿器から変なニオイがする」と困ったことはありませんか?
加湿器は部屋中に水蒸気を広げるアイテムなので、嫌なニオイまでお部屋に振りまいてしまいます。なぜこのようなトラブルが起こるのでしょうか。
今回は加湿器の臭いの原因と対処法、詳しい掃除方法などを紹介します。
加湿器が臭い! 嫌なニオイの原因は?
加湿器を稼働し続けると発生する嫌なニオイの原因は、カビや雑菌、タバコなどが挙げられます。加湿器は水しか使わないのであまり汚れないと思いがちですが、常に水が溜まっているため雑菌が繁殖しやすい環境なのです。
タンク内の水や湿ったフィルターを放置すると、カビやレジオネラ菌などの雑菌が繁殖します。
また、水道水に含まれるミネラルやカルシウムは、蒸発すると加湿器内部に水垢として付着します。その水垢を放置すると、雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。さらに喫煙者がいるご家庭は、タバコの煙から発生するタールやアンモニアがフィルターに付着すると、ニオイの原因となります。
加湿器のニオイの元、雑菌やカビ、汚れを放置するとどうなる?
加湿器の雑菌やカビ、汚れを放置したままにしておくと、ニオイだけではなく私たちの体に悪影響を及ぼす可能性があります。カビ胞子を含んだ蒸気が室内に放出されてしまい、それを吸い込むことでアレルギー症状が出やすくなったり、気管支炎や喘息、肺炎などを引き起こしたりする危険があるのです。
とくに赤ちゃんや高齢者は抵抗力が低く、カビや雑菌に対する耐性が低いため注意が必要です。せっかくお部屋を加湿できても、菌をばらまいてしまっては、風邪やウイルスの対策になりません。そうならないために、加湿器はこまめに掃除しましょう。
加湿器のニオイの原因を見つける方法
加湿器のニオイの原因を探すには、まずフィルターを外して運転してみましょう。この状態でもニオイが発生する場合は、本体内部を掃除します。それでも改善しなければ、メーカーの点検を受けることも検討してください。
フィルターを外すとニオイがしないのであれば、フィルターを洗浄しましょう。浸け置き洗いなどをしても改善されない場合は、フィルターの寿命かもしれません。フィルターの寿命を判断するには、取扱説明書に記載されている「フィルター交換時期」が目安になります。
加湿器の汚れ落としに必要な道具やアイテム
加湿器についた水垢はアルカリ性のため、クエン酸を使用すれば簡単に落とせます。100円ショップやドラッグストアで販売されている粉末のクエン酸でOKです。またフィルターに付着したニオイを除去するには、重曹や台所用合成洗剤を使用すると良いでしょう。
その他に必要な道具は、吹き付けて使用するときはスプレー容器、浸け置き洗いするときはフィルターが入る大きさのバケツなどです。ただし中にはクエン酸など酸性の洗剤を使用できない素材で作られた製品もあるため、お手入れをする前に取扱説明書を確認しましょう。
加湿器をお手入れする頻度の理想は?
加湿器をお手入れする頻度は、月に1~2回ほどが理想です。汚れが気になってきたらフィルターの浸け置き洗いやトレーの洗浄をしましょう。ただし製品によってお手入れの頻度は異なるため、メーカー指定の期間を目安にしてください。
なお、汚れたまま放っておくのはNGですが、掃除のし過ぎにも注意が必要です。フィルターを頻繁に洗いすぎると劣化を早めてしまうため、適度な頻度でお手入れしましょう。
加湿器の掃除方法とポイント
ここからは加湿器の掃除方法やポイントを、使用するアイテムごとに詳しく解説していきます。
クエン酸を使ったお手入れの仕方
クエン酸はカルキなどの水垢汚れに効果的です。以下の手順でお手入れしましょう。
- 1リットルのぬるま湯に対し、6gのクエン酸を溶かしてクエン酸水を作る。
- フィルターやパーツを2~3時間ほど浸け置きする。
- 流水ですすぐ。汚れが残っている場合はスポンジや歯ブラシでこすり洗いする。
- 十分に乾燥させる。
重曹を使ったお手入れの仕方
重曹はニオイの除去やピンク色のぬめり、赤カビなどの汚れに効果的です。手順は次のとおりです。
- 鍋に1リットルの水に対し60gの重曹を入れ、火にかけて沸騰させる。
- 常温まで冷ましたら、フィルターや部品を1時間ほど浸け置きする。
- 流水ですすぐ。
- 十分に乾燥させる。
台所用合成洗剤を使ったお手入れの仕方
クエン酸や重曹がなくても、台所用合成洗剤を使ってニオイを除去できます。とくにフィルターに付着したタバコ臭には、高い効果が期待できますよ。
- 水1リットルに対し15gの台所用合成洗剤を溶かす。
- フィルターや部品を1時間ほど浸け置きする。
- 流水ですすぐ。
- 十分に乾燥させる。
加湿器を清潔に保つ方法
加湿器の掃除は大変な作業ですが、普段から気を付けて使用していれば汚れやニオイが発生しにくくなります。加湿器を清潔に保つために、これから紹介する3点に注意しましょう。
タンクの水を毎日交換する
加湿器のタンクの水は、毎日交換しましょう。タンク内に使い古した水が残っていると、雑菌やカビが繁殖しやすくなります。タンクに残っている水はすべて捨てて、継ぎ足すのではなく新しい水に入れ替えましょう。
その際、タンクに少量の水を入れて振り洗いするのがおすすめです。
水道水を使う
加湿器には水道水を使用しましょう。浄水した水やミネラルウォーターを使用したほうがキレイなイメージがありますが、塩素などの殺菌成分が除去されているため腐りやすく、加湿器には不向きです。
いっぽう水道水には塩素が含まれているため、雑菌の繁殖を遅らせる効果があります。
使わないときはタンクを空にして乾かす
加湿器を使わないときは、タンクを空にして乾かしましょう。カビや雑菌は湿っぽい環境を好むため、水が入ったまま放置するのは危険です。使用後は水を抜いて、本体やタンクをしっかり乾燥させれば、カビの発生を防ぐことができますよ。
加湿器はこまめなお手入れとオフシーズンの掃除は大切
加湿器は便利なアイテムですが、使用しているうちに水垢がたまったり雑菌が繁殖したりします。こまめな掃除を心がけましょう。汚れに合わせた掃除方法を覚えておくと、ガンコな汚れも簡単に落とせます。
汚れやニオイに気づいているのに放置するのは、部屋中にカビや雑菌をばらまいているのと同じことで、健康にも影響を及ぼしかねません。今回紹介したように、普段から毎日水を交換したりタンクを洗ったりなど、少し手間を掛けるだけで汚れやニオイを防ぐことができますよ。掃除の手間を減らすためにも、ぜひ試してみてください。
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