子どもが小さい頃はとても便利なベビーカーですが、いつまで乗れるものなのでしょうか。成長するにつれ、いつ頃卒業すべきなのか気になっている方も多いかと思います。
そこで今回は、ベビーカーのタイプ別の年齢制限や、ベビーカーを安心・安全に利用するためのポイントを紹介します。さらにお子さんとのお出かけに便利なセカンドベビーカーについても詳しく解説していきます。
ベビーカーはいつまで・何歳まで使うの?
ベビーカーは何歳まで使うものなのか悩むママ・パパも多いかと思いますが、明確な決まりはありません。3歳前後でベビーカーを卒業するご家庭が多いとも言われますが、年齢だけでなくお子さんの体や心の成長スピード、ライフスタイルによって卒業時期は変わってきます。
ベビーカー自体も、5年程度は安全に使用できるよう作られている製品がほとんどです。ベビーカーには種類ごとに「適正年齢」が定められているため、参考にしても良いでしょう。
ベビーカーを卒業する時期の目安やきっかけ
先にも述べたとおりベビーカーを卒業する時期は、2~3歳頃が多いようです。卒業するきっかけとしては「子どもが歩きたがるようになった」「体重が増えてベビーカーに乗れなくなった」「ベビーカーを嫌がるようになった」などがあります。
また、なかには「卒業すべきと言われている年齢だから」「周りの目が気になるから」などママ・パパの判断で卒業させる場合もあるようです。
しかし、3歳になったら必ずベビーカーを卒業しなければならないわけではありません。ママが妊娠中や小さい兄弟姉妹がいる場合は、歩き疲れたお子さんを抱っこするのは難しいですよね。そのため4歳過ぎまでベビーカーを使用しているご家庭も少なくありません。
そうでないご家庭も、3歳を過ぎたからといって焦る必要はないでしょう。お子さんの成長スピードは個人差がありますし、性格もさまざま。なかなか歩きたがらない子もいます。2~3歳では外出中にお昼寝してしまう子もいるでしょう。大きくなるにつれ自然とベビーカーの使用頻度は減ってくるので、気長に見守ってあげてください。
ベビーカーの種類ごとの使用期間
ベビーカーの種類は「A型」「B型」「AB型」の3つ、さらにベビーカーへの後付けも可能な「ベビーカーステップ」があります。製品安全協会が定めるベビーカーの「SG基準」では、それぞれに使用期間が決められています。
A型ベビーカー: 生後1ヶ月~4歳ごろ
A型ベビーカーは、首すわり前の赤ちゃんを寝かせたまま使用できる頑丈なベビーカーです。生後1ヶ月~最長4歳まで使用でき、連続使用時間は2時間以内と定められています。
A型は150°以上のリクライニングが可能。対面式・背面式に切り替えられる両対面式もあります。低月齢から使えるタイプなので安全性が高いですが、重量があってかさばるのがデメリットです。
B型ベビーカー: 生後7ヶ月~4歳
B型ベビーカーは、ひとり座りができるようになった頃から使用できるリクライニングが浅めのベビーカー。生後7ヶ月頃から最長4歳まで使用できますが、腰がすわっていないと使用できません。また連続使用時間が1時間と定められています。
背面式タイプが多く、軽量かつコンパクトなので使い勝手がよいのがメリットです。A型に比べ安価なため、セカンドベビーカーとしてA型から買い換えるご家庭も多くみられます。
AB型ベビーカー: 生後1ヶ月~4歳ごろ
AB型ベビーカーは、A型とB型の両方のメリットを持つベビーカー。SG基準ではA型に分類されますが、小型で使い勝手がよいのが特徴です。
分類上はA型なので生後1ヶ月~最長4歳まで使用可能。耐久性とコンパクト性を兼ね備えているため、買い換える必要がないのが嬉しいポイントです。
ベビーカーステップは何歳まで使用できる?
ベビーカーステップとは、ベビーカーの後ろに子どもを乗せるためのもの。年子や2~3歳差の兄弟姉妹を連れての外出に便利なアイテムです。つかまって立ち乗りするタイプと、座席タイプがあります。
ベビーカーステップの多くは生後15ヶ月、体重20kg頃までの子どもが使用できるように作られています。ただし製品によって対象年齢が異なるため、購入前に確認しましょう。
卒業時期はベビーカーの耐荷重と子どもの体重で判断しよう
ベビーカーの使用期間は年齢に注目しがちですが、耐荷重も忘れずに確認しましょう。多くのベビーカーの耐荷重は15kg程度ですが、なかには25kgまで対応している製品もあります。
15kgは3歳前後の子どもでの標準的な体重です。そのため年齢制限は4歳までとなっていても、耐荷重を基準に判断する必要があります。ベビーカーの故障やお子さんのケガにつながる恐れがあるので、耐荷重を超えての使用は控えましょう。
ベビーカーを卒業させるときのポイント
3歳頃になり、周りのお友達がベビーカーを卒業しだすと「うちの子もベビーカーを卒業させたい…」と考える方もいるでしょう。
子どもがベビーカーを卒業するために大切なのは「歩きたい」という気持ちが芽生えること。ここではベビーカーを卒業させるための3つのポイントを紹介します。
子どもと一緒に散歩する頻度を増やす
ベビーカーを卒業するためには、お子さんと一緒に歩く機会を増やしましょう。家の周りを散策したり、ベビーカーなしで公園まで歩いてみたりなどでOK。ちょっとしたお散歩を繰り返すことで、徐々に自由に歩く楽しさを覚えるでしょう。
自分で歩きたいという気持ちが出てくれば、ベビーカーなしで出かけられることも増えてくるかもしれません。
子どもが好きな靴を履かせてみる
お子さんが好きな色やキャラクターの靴を履かせてあげると、お出かけが楽しくなり自ら歩くきっかけになることも。
歩くたびに音が鳴ったり光ったりする靴も、思わず歩きたくなるので効果的です。お気に入りの靴でモチベーションが上がれば、歩く機会が増えて自然にベビーカー卒業につながるかもしれませんよ。
子どもが歩いたら褒める
お子さんが歩くことを楽しいと思えるように、自分で歩いたら褒めてあげましょう。「上手に歩けたね」「いっぱい歩けてすごいね」「自分で歩いてえらいね」などたくさん声をかけてあげることで、お子さんのモチベーションがアップしますよ。
ママ・パパが褒めてあげることでお子さんも嬉しくなり、自分の足で歩いてくれる機会が増えてくるはずです。
ベビーカーの乗り換え・セカンドベビーカーは必要?
ベビーカーの乗り換えは必要なのか、赤ちゃんが小さい頃はぴんと来ないママも多いかと思います。もちろんA型ベビーカーのままでも、安全性の面では問題ありません。しかし、子どもの成長にあわせて操作性の高いセカンドベビーカーに乗り換えるのも1つの方法です。
赤ちゃんが成長してお座りができるようになれば、B型ベビーカーに乗り換えできます。ねんね期から使用できるA型ベビーカーは頑丈な造りになっているため、重たくて押しづらいのが弱点です。お子さんが大きくなるとお出かけが増えますし、電車やバスなどの公共交通機関を利用するシーンもあるでしょう。
よりコンパクトで軽量なベビーカーに乗り換えれば、外出時のママ・パパの負担を軽減できますよ。
セカンドベビーカーなら軽量B型ベビーカーがおすすめ
セカンドベビーカーとして定番なのが、生後7ヶ月頃から(ひとり座りできるようになってから)使用できるB型ベビーカー。背面タイプでリクライニングなし、もしくは100度前後と角度が浅いのが特徴です。
A型に比べ軽量かつコンパクトなため、持ち運びやすく操作性にも優れています。比較的安価なものが多く、2台目として買い足すのにぴったりです。
B型ベビーカーと同じく人気がある「ベビーバギー」ですが、この2つの違いについて明確な定義はありません。B型のなかでもとくに軽量で傘のように折りたためるもの、リクライニング機能がなくよりシンプルな構造なものをベビーバギーと呼ぶことが多いようです。軽量コンパクトでお手頃なものを求めている方にはおすすめですが、乗り心地がやや劣るので長時間のお出かけには不向きでしょう。
B型セカンドベビーカーの人気おすすめ
最後に、B型セカンドベビーカーの人気おすすめ3選を紹介します。A型ベビーカーから乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
cybex(サイベックス) | LIBELLE リベル
自転車のカゴにも入るほどコンパクトに折りたためるB型ベビーカー。車にもサッと積み込めるのはもちろん、電車やバスに乗る際にも便利です。110~130°のリクライニング機能と、2段階に調節できるレッグレスト付き。さらに耐荷重は22kgなので4歳頃までと長く使用できます。
Pigeon(ピジョン)|ビングル BB2
片手でスイスイ押せるベビーカー。ピジョン独自のシングルタイヤ搭載で、人混みやでこぼこ道でも高い走行性を発揮します。3.9kgと軽量で、片手で折りたたんで自立するのも嬉しいポイント。
座面のインナーシートを外してベースメッシュシートのみで乗ることもでき、蒸し暑い日も通気性抜群です。さらに53cmのハイシートで、地面からの照り返しやホコリから赤ちゃんを守ってくれます。
Aprica(アップリカ)|マジカルエアー AE
重さ3.2kgと超軽量のコンパクトベビーカー。片手で開閉できて持ち運びにも便利です。50cmのハイシート設計で赤ちゃんをホコリや暑さから守ります。座面シートは簡単に着脱でき、洗濯機で丸洗いも可能。さらに出し入れしやすい大容量バスケットを搭載しているので、ベビーカーでお買い物に行くママ・パパにおすすめです。
子どもの安全のためベビーカーの対象年齢や使用基準をしっかり守ろう
今回紹介したように、ベビーカーは3歳程前後で卒業する子が多いと言われています。ただしベビーカーの使用期間を判断するときは年齢ではなく、ベビーカーの耐荷重を確認してください。
たとえ年齢が適していても、子どもによっては耐荷重を超えてしまう危険があります。長くベビーカーに乗りたい場合は、4歳以降も乗れる製品もあるのでチェックしましょう。「ベビーカーは3歳で卒業」にとらわれず、子どもの意思を尊重しながら少しずつ卒業させるのがおすすめですよ。
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