赤ちゃんの成長で一番気になることのひとつに、「順調に大きくなっているか?」が挙げられるのではないでしょうか。平均的な成長スピードと我が子の成長を比較して、気になっているママパパも多いことでしょう。
今回の記事では、新生児の平均体重はどれくらいか、新生児期から1ヶ月健診までの体重の増加ペースなど、赤ちゃんの体重増加の推移について解説します。
新生児の体重はどのくらい?
新生児とは、産まれてから4週間(生後28日)未満の赤ちゃんのことです。
厚生労働省で発表している「乳幼児身体発育調査結果」によると、産まれて間もない赤ちゃんの平均体重は以下の通りです。
- 男の子 3.0kg
- 女の子 2.94kg
体重には個人差が大きく、2500g未満で生まれてくる赤ちゃんもいれば、3500g以上の赤ちゃんもいます。同じように成長のスピードにも個人差があるため、過度に心配する必要はありません。
1ヶ月健診(生後28日)の赤ちゃんの平均身長と体重
生後1ヶ月になると、生まれた時から身長は約5cm伸び、体重は1kgほど増えて全体的にふっくらしてきます。
【生後1ヶ月での成長の目安】
- 男の子: 身長50.9~59.6cm 体重3.5~6.0kg
- 女の子: 身長50.0~58.4cm 体重3.4~5.5kg
(参考:厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書)
また、生後1ヶ月の赤ちゃんは、目で物を追いかけることができるようになっていきます。近くに顔を寄せるようにして、あやしてあげるといいでしょう。
新生児の体重増加の推移
新生児期の赤ちゃんは、母乳を上手に飲めず体重が思ったように増えないこともあるでしょう。母乳が足りていないのでは? とママパパは心配になってしまうかもしれません。
しかし、あまり心配しなくても大丈夫。母乳が安定して授乳のペースができるまでには100日かかると言われています。
おっぱいを吸うことに慣れてくると、自然に母乳の量が増えて赤ちゃんが一度に飲める量も増えていきます。そうなれば体重の増加も安定してくるでしょう。授乳間隔も安定して約2時間~2時間半くらいに落ち着いてきます。
産まれてから赤ちゃんはひと月で1kg、1日30gを目安に体重が増える?
生後1ヶ月頃までの赤ちゃんは、体重が1日に約30gずつ増えるとされています。生後1ヶ月になる頃には、生まれた時から1kg以上体重が増える赤ちゃんも多いでしょう。
月齢が上がるにつれて、体重の増加は緩やかになっていきます。生後2ヶ月頃には1日あたり15~20g、生後3ヶ月頃には1日15g程度に落ち着いていきます。
とはいえ、上記の体重増加はあくまでも目安です。赤ちゃんの体重増加には個人差が大きいので、目安の体重でなくても元気であれば特に心配はないでしょう。
赤ちゃんの体重の量り方
赤ちゃんの体重を正確に測るためには、寝かせた状態で測れる新生児用の体重計、いわゆる「ベビースケール」があると便利です。新生児用の体重計には、タオルや衣服の重さを差し引いて表示できる機能がついているタイプが多いので、服を着せたままでも測定できます。
自宅の体重計で測定する場合には、うんちやおしっこをした後、裸の状態で測ると良いでしょう。また、ミルクや食事の前後でも体重は変化するため、できるだけ同じ時間に測ると比較しやすいですよ。
赤ちゃんの体重に関するお悩み
赤ちゃんの体重の増え過ぎが心配な時
赤ちゃんの体重が増えすぎて、平均的な体重よりも大きく増えてしまった場合どんな対処をしたら良いのでしょうか。
生後1ヶ月で6kgを超えてくると、肥満傾向にあるといえます。しかし授乳回数を減らすのはおすすめしません。発育中の赤ちゃんには欲しがるだけ母乳やミルクをあげてしまって大丈夫と言われています。
新生児の頃は体をほとんど動かしませんが、赤ちゃんが成長して体を動かすようになってくると、活動量が増えて体重の増加がなだらかになります。ハイハイをするようになる頃にはムチムチ感が減っていき、体が引き締まっていくでしょう。
赤ちゃんの体重が増えず心配な時
逆に、赤ちゃんの体重がなかなか増えない場合についても解説します。
母乳育児の場合には、ミルクと比べて体重の増加が緩やかになる傾向があります。母乳が足りていないか不安なときには、母乳外来に相談して母乳量をチェックしてもらうと安心です。母乳が足りないようであれば、足りない分をミルクで補いましょう。
母乳でもミルクであっても、赤ちゃんが元気で体重の増加があれば問題ありません。しかし、赤ちゃんが嘔吐を繰り返して体重の増加が見られないときには、小児科を受診しましょう。
身長体重測定の他に1ヶ月健診ですることとは?
赤ちゃんが生まれて、最も大切と言っても過言でない1ヶ月健診。一体、どんなことをするのでしょうか。一般的な健診の内容を見ていきましょう。
1ヶ月健診では、赤ちゃんが順調に成長しているか、発達のチェックをします。身長・体重・頭囲・胴囲を測り、生まれてからどれくらい成長したかを見ます。
そのほかには
- 赤ちゃんの原始反射のチェック
- 視覚に異常がないか
- 股関節脱臼
- 黄疸
- 先天性の病気
などをチェックします。
心配しすぎずそれぞれの赤ちゃんの成長を見守ることが大切
赤ちゃんの体重の増加は、ママやパパであればどうしても気になってしまうものです。「ほかの赤ちゃんより大きい(小さい)」「平均的な成長のペースから外れている」「母乳が足りていないのかも……」「たくさんおっぱいを欲しがるけれど肥満にならない?」など、心配は尽きないのではないでしょうか。
しかし、赤ちゃんの成長は個人差が大きいものです。それぞれの赤ちゃんなりのスピードで成長していきます。親があまり心配しすぎないことも大切なのかもしれませんね。
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