空気中の汚れを除去してきれいな状態にしてくれる「空気清浄機」。寒さや花粉などで換気がしにくい冬から春先にかけて人気が高まる家電で、除湿・加湿や、気になるニオイの除去に対応したものなど、さまざまな機能を備えた製品が発売されています。
今回は、おすすめの空気清浄機や人気のメーカー、選び方のポイントを紹介します。
(※本記事の内容は執筆時点のものです)
空気清浄機を使うメリット
空気清浄機は空気中の花粉やホコリを除去する効果があり、花粉症や鼻炎持ちの方は、お部屋の中のアレルギー物質を少しでも減らして快適に過ごすことができます。また、ペットやたばこの臭いを取り除く効果もあるため、いつもきれいな空気の中で過ごすことができるメリットがあります。
フィルターで空気中の物質やウイルスを集塵しお部屋をきれいにするので、小さなお子様がいる家庭でも安心ですね。
シャープやダイキンなどの人気メーカーの特徴やトレンド
国内でトップのシェアを誇るのは、シャープの空気清浄機です。独自技術「プラズマクラスター」を搭載し、イオンの力でフィルターだけでは取り切れなかった空気の汚れも除去でき、製品のラインナップも豊富な点が特徴です。
また、ダイキンは、独自の「ストリーマ」を全機種に搭載し、フィルターの除菌ができるため掃除が楽な点でも人気のメーカーです。
以前は国内が主流でしたが、近年は海外メーカーも人気があります。北欧メーカーのおしゃれなデザインのものや、機能や役割を絞ったシンプルなもの、スマホや他の家電と連動できるものなどが最近のトレンドです。海外メーカー製品も増えてきたことで選択肢の幅が広がり、よりご自身にあった空気清浄機を選びやすくなるでしょう。
空気清浄機の選び方
空気清浄機は選べるメーカーや製品ラインナップが増えてきたため、選択肢が多すぎて迷ってしまう方も多いでしょう。
ここからは、空気清浄機を買いたいけどどんなものを選べばいいのか困っている方向けに、選び方のポイントやおすすめの機能などを6つの視点からご紹介していきます。
適用床面積が部屋の広さに合ったものを選ぶ
最初に確認するべきポイントは、空気清浄機の適用床面積です。空気を浄化できる部屋の大きさを示したもので、基本的にはこの数字が大きいほどパワーが強いということです。機種ごとに木造住宅なら10畳、鉄筋コンクリートなら20畳といった数値の記載があります。
使用するお部屋のサイズに合ったものを選ぶことが大切ですが、より早く空気をきれいにしたい! という方は、実際に使いたいお部屋の大きさよりも適用床面積が大きめの製品を選ぶと良いでしょう。最近では適用床面積が大きくてパワフルなものでも、小型な製品が出てきています。
集塵フィルターの性能で選ぶ
空気清浄機は、空気中の汚れなどを集めてフィルターでろ過することで空気をきれいするため、フィルターの性能が効率を大きく左右します。
集塵フィルターはどの空気清浄機でも基本ついているもので、目が細かいほど微細な粒子も逃さず除去する効果があります。集塵フィルターの中では、HEPAフィルターと呼ばれる目の細かさで花粉や黄砂もキャッチしてくれるタイプが高性能で有名です。
脱臭・除菌機能も確認しよう
集塵フィルター以外に、脱臭フィルターや抗菌・防カビなどの除菌フィルターを搭載している製品もあります。タバコやペットの臭いなどが気になるご家庭では、脱臭フィルターがあるものがおすすめです。
また、除菌フィルターが搭載されていれば空気中の細菌やウイルスの除去効果があり、衛生面でも安心できますね。シャープのプラズマクラスターのように、イオンで脱臭してくれる製品もあります。
フィルターのお手入れのしやすさで選ぶ(掃除・洗浄)
空気清浄機の浄化効果を維持するためには、汚れをろ過するフィルターの定期的なお掃除が欠かせません。掃除せずに使い続けると、空気の流れが悪くなったり臭いに元になったりするうえ、清浄効果も落ちてしまうので注意しましょう。
水洗いが必要なものやフィルターの定期的な交換が必要なものもありますが、面倒な方はフィルターをつけたまま掃除機で吸い取れるタイプなどお手入れが簡単なものを選ぶと良いでしょう。さらに、最近では自動お掃除機能を搭載した製品も登場しているのでこちらもおすすめです。
加湿・除湿機能で選ぶ
部屋が狭くて、空気清浄機と加湿器と除湿器すべてを置くにはスペースが足りないこともあると思います。そのため、国内では加湿・除湿の機能を搭載した空気清浄機が人気です。
加湿機能
加湿機能搭載のものであれば、冬場の乾燥した時期にお部屋の空気をきれいにしつつ湿度を保ってうるおいを与えてくれます。ウイルスを除去して部屋の空気を乾燥させないことで、風邪などの対策にもなりますね。加湿機能を使用すると排出される空気の温度が下がってしまう課題もあるので、気になる方は別々で購入する方が良いでしょう。
除加湿機能
除加湿機能搭載の製品を選べば、空気清浄・除湿・加湿の3つの役割を1台で担うことができます。コスパ的にも置くスペース的にもメリットがあるのでおすすめです。乾燥機能がついている機種もあるため、部屋干しにも適しています。
給水・排水タンクの容量も確認しよう
加湿や除湿機能付きの製品では、給水・排水タンクの容量も必ずチェックしましょう。タンクの容量が少ないと頻繁に水を入れたり捨てたりする必要があるため、1日中稼働させる方は容量が大きいものを選びましょう。
また、タンクの取り外しや持ち運びのしやすさ、水道からの水の入れやすさなどもあわせて確認してみてくださいね。
寝室やオフィスで使うなら静音モード
1日中使用することが多い空気清浄機では、運転するときの音も気になりますね。寝室や子供部屋など静かな環境で使いたい方は、静音モードのあるタイプがおすすめです。
静音モードとは一般的に運転音が35dB未満のものになりますが、就寝時に使う場合は20~30dB程度の製品を選ぶと良いでしょう。
空気清浄機のおすすめランキング2022
最後に、最新の空気清浄機中からのおすすめの製品をご紹介していきます。国内や海外の各メーカーでそれぞれ特徴があるので、ぜひお気に入りのものを見つけてください。
DAIKIN(ダイキン)|加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Y
タワー型のスタイリッシュで小型化されたフォルムが特徴のダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Yは、高性能なTAFUフィルターと除菌・分解をハイパワーで行うツインストリーマを搭載しています。
有害物質や臭いをパワフルにハイスピードで除去することが可能です。抗菌仕様の加湿フィルターを使用しているため、加湿する水もきれいに保てます。給水もタンクを外さずに水を注げるためとても便利ですね。スマホ連携も可能で人気の機種です。
Panasonic(パナソニック)|加湿空気清浄機 F-VXU90
パナソニックの加湿空気清浄機 F-VXU90は、サイズは若干大きめで場所を取りますが、1時間に最大870mlという加湿力の高さが魅力の製品です。パワフルな吸引力と最新のイオンテクノロジーを活用した高濃度の「ナノイーX 4.8兆」が、花粉をハイスピードで除去してくれます。
パナソニックは多くのモデルで本体下からの吸引を採用していて、床に落ちたホコリや花粉まで逃さずキャッチしてくれる点もおすすめポイントです。
BALMUDA(バルミューダ)|空気清浄機 The Pure
デザイン性も重視したい方におすすめなのは、バルミューダの空気清浄機 The Pureです。スタイリッシュな家電を発売しているバルミューダならではの製品で、空気清浄と脱臭に役割を絞ったシンプルな見た目と、タワー型のデザインは小型で置く場所を選びません。本体下部の大規模な吸気口で、すばやく空気を浄化します。
Electrolux(エレクトロラックス)|空気清浄機 Pure A9.2
ファブリックを使用したインテリアに調和する北欧デザインで人気のエレクトロラックス。その空気清浄機Pure A9.2は、リビングやオフィスなど来客のある部屋での使うのにおすすめです。
持ち運びに便利なレザー調の持ち手とキャスターも備え、移動も楽々おこなえます。円筒形のフィルターは360°から効率的に空気を吸い込み、スパイラル状の空気の流れを作り出しお部屋のすみずみまできれいな空気が行き渡ります。
Airdog(エアドッグ)|空気清浄機X5s
ウイルスや菌が気になる方には、エアドッグの空気清浄機X5sがおすすめです。エアドッグは国内の医療施設でも多数導入されています。高性能な独自のTPAフィルターとオゾン除去フィルターで、0.0146μmまでの微細な汚染物質を取り除く効果があります。フィルターの交換が不要なため、お財布にも優しいですね。
本体サイズや設置スペースも忘れず確認しよう
空気清浄機は室内の空気の状況を検知して清浄するため、常時稼働しておくのがおすすめです。加湿機能や除湿機能、臭いや菌を除去する機能など高性能なモデルもあるので、使いたい目的に合わせて選ぶことが大切です。
価格も性能によって異なるため、用途と予算のバランスを考えて選ぶようにしましょう。機能や役割の多いものやパワフルな製品はサイズも大きくなりがちなので、使用したい部屋に設置できるかサイズもきちんと確認してくださいね。
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