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洗濯表示とは? 一人暮らしを始める前に知っておくべきマークの見方と正しい洗濯方法

2021年11月19日

一人暮らしを始める前に知っておくべく洗濯表示(洗濯マーク)

一人暮らしをすると、シャツやスカートなど自分が着た衣類はすべて自分で洗濯しなければなりません。もちろん洗い終わった後に干して畳んだり、アイロンをかけたりすることも必要となります。

ただし、素材を気にせず洗濯してしまうと衣類が傷むことがあります。大切な服を長く愛用するためには衣類についている洗濯表示を確認し、適切な方法で洗うことが重要です。本記事では洗濯マークの基礎知識や見分け方、正しい洗濯の方法について解説します。洗濯表示を正しく理解し洗濯することで、衣類の傷みや縮み、色落ちなどを防ぎましょう。特にこれから一人暮らしを始める方、始めたばかりの方は必見です。

洗濯表示(洗濯マーク)とは

洗濯表示とは、衣類を取り扱う際の説明書のようなものです。洗濯や乾燥、漂白剤の可否、干し方、アイロンのかけ方、ドライクリーニングの方法について記載されていて、どのように洗濯すればいいかがわかるようになっています。

たくさんのマークが表示されていてわかりづらいように感じますが、見分けるポイントを押さえれば、一目で正しい洗濯方法がわかるようにできています。最近では洗いやすい服も増えてきていますが、洗濯表示を確認して洗濯しないと色落ちや縮みのように、せっかく買った服が台無しになってしまう場合もありますので、洗濯のときに困らないためにもここで覚えてしまいましょう。

洗濯表示の基本知識

衣類のタグについている洗濯表示は基本記号と、温度や強さ、禁止などを表す付加記号や数字で記載されています。

基本記号

  • 洗濯
  • 漂白
  • 乾燥(タンブル乾燥、自然乾燥)
  • アイロン
  • クリーニング

付加記号・数字

  • 温度を表す記号
  • 液温の上限を表す数字
  • 強さを表す記号
  • 禁止を表す記号

基本記号と付加記号・数字が合わさった洗濯表示を読み取ることで、衣類それぞれの適切な洗い方を判断することができます。

基本記号

基本記号は以下の5つの記号が、洗濯で行う手順の並び(洗い-乾燥-アイロン)で衣類のタグに記載されています。

付加記号

強さを表す付加記号

基本記号の下に表示される横線(─)で強弱を示しています。横線の数が多いほど弱くなります。

液温の上限を表す付加数字

基本記号の中に摂氏度(℃)省略した数字で表し、家庭で洗濯処理をする際の液温を示しています。洗濯液の温度は、30℃/40℃/50℃/60℃/70℃/95℃の6種類の数字で表示されます。

乾燥・アイロンの温度を表す付加記号

基本記号の中に点(・)で、乾燥機やアイロンなどの温度の高さを示しています。アイロンの場合は点が1個:110℃(低温)、2個:150℃(中温)、3個:200℃(高温)というように点の数が増えるほど温度は高くなります。

禁止を表す記号

基本記号にバツ印(×)がつく場合は、使用禁止を意味します。

付加用語

その他にも洗濯や乾燥などの工程ごとに、別途付加される記号もあります。また記号や数字では表すことのできない取り扱い事項については、その内容を表す情報が記号の周辺に記載されていることもあります。

特に一人暮らしを始めたばかりの方は、洗濯ネットやあて布などの洗濯に必要なものがそろっていないことがあります。次のものを事前に準備しておくと安心です。

洗濯ネット

洗濯ネットは服の型崩れやシワを防いでくれるグッズです。ただし洗濯ネットであれば何でもいいというわけではありません。たとえばサイズが大きすぎるとシワの原因になり、小さすぎると汚れが落ちにくいなど、衣類のサイズや素材に合わせた洗濯ネット選びが必要です。

  • 目が粗い洗濯ネット
    ワイシャツやブラウス、ニットなど
  • 目が細かい洗濯ネット
    下着やストッキング、スパンコール・ビーズなどで装飾された服のようにデリケートな生地の洋服

そのほか、ブラジャー専用や帽子用、ドラム式洗濯機専用などの洗濯ネットもあります。使用頻度や持っている数が多い衣類は、それぞれの専用洗濯ネットがおすすめです。

あて布

衣類の素材によってはアイロンの熱によって変質し、傷んでしまうことがあります。「あて布使用」「アイロンはあて布を使用してください」のような付加用語が記載されている場合は、あて布をしてアイロンをかけましょう。

あて布を使ったアイロンのかけ方

  • 折り目を整えた衣類をアイロン台にのせる
  • シワを伸ばす場所に霧吹きで水をかける
  • その上にあて布をのせ、アイロンをかける

アイロンを少しずつ動かしてかけると、あて布がずれずにきれいな仕上がりになります。あて布は綿100%の素材が適しています。また色の濃い布を使うと衣類に色移りすることがあるので、白い手ぬぐいやハンカチを使いましょう。

基本記号別の洗濯表示一覧

洗濯(洗い方)

液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は30℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
液温は40℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる
液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯ができる
液温は70℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は95℃を限度とし、洗濯機で洗濯ができる
液温は40℃を限度とし、手洗いができる
家庭での洗濯禁止

 

漂白

塩素系及び酸素系の漂白剤を使用して漂白ができる
酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止
塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止

 

乾燥(タンブル乾燥)

低い温度でのタンブル乾燥ができる
(排気温度上限60℃)
タンブル乾燥ができる
(排気温度上限80℃)
タンブル乾燥禁止

 

乾燥(自然乾燥)

平干しがよい
日陰の平干しがよい
ぬれ平干しがよい
日陰のぬれ平干しがよい
つり干しがよい
日陰のつり干しがよい
ぬれつり干しがよい
日陰のぬれつり干しがよい

 

アイロン

底面温度110℃を限度としてアイロン仕上げができる
※スチーム禁止
底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる
底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる
アイロン仕上げ禁止

 

クリーニング(商業ドライクリーニング)

パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる
パークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
石油系溶剤によるドライクリーニングができる
石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる
ドライクリーニング禁止

 

クリーニング(商業ウェットクリーニング)

ウェットクリーニングができる
弱い操作によるウェットクリーニングができる
非常に弱い操作によるウェットクリーニングができる
ウェットクリーニング禁止

 

洗剤・漂白剤の種類と選び方

洗剤

家庭での洗濯では、衣類の生地や素材、付着した汚れに合わせて洗剤を選ぶことが重要です。

液体洗剤:中性/弱アルカリ性

比較的汚れが少ない衣類など、普段使いの洗剤です。洗剤の溶け残りも少ないのですすぎの回数も減らすことができます。

粉末洗剤:弱アルカリ性

洗浄力が強く、ワイシャツやブラウスといった白い衣類、皮脂汚れのつきやすい衣類に汚れをしっかり落としたいときにおすすめです。

オシャレ着用洗剤:中性

伸縮しやすいニット類やデリケートな素材の服を洗うときに使われる洗剤です。手洗いや洗濯ネットに入れた状態の衣類を弱水流で洗い、30秒程度の軽い脱水またはタオルドライで乾燥させます。

ジェルボール洗剤:中性

液体洗剤と同じですが、衣類の重さが2~6kgで1つ、6kg以上で2つのように計量の手間がないため手軽に使用できます。

漂白剤

ワイシャツについた黄ばみや、醬油やソースなどの汚れには漂白剤を使いましょう。漂白剤もいくつか種類がありますので洗剤と同様に素材や汚れで使い分けることが大切です。

酸素系

白い衣類や色柄物の衣類

塩素系

白い衣類(漂白力が強いので色柄物には使わない)

還元系

鉄サビなどの汚れを落とすときに使用

柔軟剤

洗濯のときに柔軟剤を使うことで、衣類がふんわりとした仕上がりになり、また静電気の発生を防止することでほこりや花粉がつきにくくなります。最近では消臭、抗菌、防臭などの機能が備わった柔軟剤も増えているため、柔軟剤の香りだけでなく機能で使い分けることもおすすめです。

ただし柔軟剤を入れすぎると、洗濯機から排水される水の中に柔軟剤の成分が多く混ざることで、ホースや排水溝に成分が固まり「排水つまり」の原因となります。柔軟剤の容器などに記載されている適量を守るようにしましょう。

蛍光増白剤

洗剤の中には蛍光増白剤が含まれている場合もあります。蛍光増白剤は、白い衣類を白く見せるときに効果を発揮するのでワイシャツやブラウスなどを白く仕上げたいときにお試しください。また色柄物には「蛍光増白剤フリー」と記載された洗剤を使うなど、蛍光増白剤を使わない場合も含めて購入する洗剤の成分表記を確認するようにしましょう。

正しい洗濯方法を知って大切な服を守ろう

普段あまり気にすることがない洗濯表示ですが、大切な衣類を守るために必要な取り扱い事項が記載されています。意味や記載ルールを知らずに違ったやり方で洗濯や乾燥をすると衣類の傷みにつながることも。場合によっては家庭での洗濯が難しいものもあるので、クリーニング屋などにお任せすることで洋服を長持ちさせることができます。

せっかく買ったお気に入りの服が縮んでしまった!なんてことがないようにするためにも洗濯表示理解して、衣類の素材や汚れに合った方法や洗剤で洗濯するようにしましょう。

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