子育て

新生児・赤ちゃんの背中スイッチ対策|抱っこから布団で寝かしつけるときの注意点を紹介

新生児・赤ちゃんの背中スイッチ対策と抱っこから布団で寝かしつけるときの注意点

眠っている赤ちゃんを布団で寝かせようとすると、突然起きて泣き出してしますことはありませんか?

低月齢の赤ちゃんの寝かしつけるときのお悩みで多い「背中スイッチ」。思うように寝てくれなくて寝不足なママ、パパも多いはずです。今回は赤ちゃんの背中スイッチについて、原因や対策を解説します。

背中スイッチの原因は?

授乳や抱っこでスヤスヤ腕の中で眠る赤ちゃん。ようやく寝かしつけに成功して布団の上に寝かせた途端、起きて泣き出してしまう。まるで背中に覚醒&泣きのスイッチがあって、それを押してしまったような現象を「背中スイッチ」と言います。

やっと寝てくれたと思ったのに、また寝かしつけをやり直すことになってしまいます。抱っこしたまま、ソファーや椅子に座ったまま寝た経験ありませんか? いつまで続くのだろうと泣きたくなります。これは赤ちゃんの「あるある」のひとつで、多くのママやパパが経験しています。

ここでは背中スイッチの原因と考えられている説を紹介していきます。

布団との温度差が原因

抱っこで安心して眠りについたところで、布団の上に寝かせられた時、ママ、パパの腕の中の体温とひんやりした布団との「温度差」が目を覚まさせる要因とも言われています。ママ、パパから離れた不安と同時に体感の冷たさも感じて驚いてしまうことがあるようです。

体勢が変わったことが原因

赤ちゃんの背中は、首からお尻まで滑らかに「Cカーブ」を描いています。赤ちゃんが一番安心できる姿勢です。ママ、パパの腕で抱っこされている時はCカーブの姿勢になっていますが、布団に仰向けで寝かせた時に背中がピンと伸びてしまいます。この急な体勢の変化が刺激となって起きてしまう原因になると言われています。

モロー反射が原因

個人差はありますが、生後すぐから4~6ヶ月頃の赤ちゃんに見られる反射のひとつ。赤ちゃんが寝ている時に、ピクッとして両手を万歳するような動きをしますよね。これを「モロー反射」と言います。自分でびっくりして泣き出してしまうこともあります。

周囲の刺激によって起こる反応で、体勢の変化や音や光など、さまざまな外的要因が引き金になります。赤ちゃんが外からの危険から身を守り、また運動機能の発達のためになくてはならない運動です。

浅い眠りが原因

寝かしつけに時間がかかる時は、ママ、パパも疲弊してしまいますよね。「もう抱っこからおろしても大丈夫かな?」と早めの見切りでお布団に下ろしてしまって、大失敗することがよくあります。そもそも、新生児期はまだ生活リズムが整っていません。寝る時間と活動する時間がバラバラなのです。

背中スイッチが発動するのは、まだ深い眠りに入っていなかったのに布団においてしまったからという原因も考えられます。抱っこや授乳で寝かしつけをして赤ちゃんが目を閉じても、まぶたがぴくぴく動いていたり手足がビクッと屈曲したり、呼吸が不規則であれば、眠っているように見えてもまだ浅い眠りなので注意が必要です。

自分で寝る力がついていないことが原因

寝るときに授乳やおしゃぶり、ミルク、抱っこなど寝るためのツールが必要な子は、まだ自力で寝る力が足りていないため、背中スイッチが敏感とも言われています。やっと眠ったところで布団に寝かせられた時に背中スイッチが作動して、さらに入眠ツールがないことの不安も重なり泣いてしまうことがあります。

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新生児・赤ちゃんの背中スイッチ対策

背中スイッチ発動の攻略法は、一人ひとり違います。今回は、背中スイッチに困っているパパ、ママにぜひ試していただきたい寝かせ方をご紹介します。

寝かしつける前に布団をあたためておく

赤ちゃんがお布団に寝た時に、ママの腕の中との温度差を感じないよう、お布団を温めておきます。

赤ちゃんをゆっくり離す

お布団に下ろした時に、赤ちゃんがびっくりしないよう、胸やお腹を離さずにゆっくりと下ろします。

足やお尻から布団におろす

足やお尻から下ろし、少しずつ背中をつけていくという寝かせ方があります。

すこし大変ですが、まずはお尻だけ下ろして、赤ちゃんの力が抜けて眠りが深くなったら徐々に背中をつけていきます。起きそうになったらストップしてしばらく体勢を保ちます。これを繰り返し、赤ちゃんが姿勢の変化を感じないように少しずつ寝る体勢にもっていくのがポイントです。

頭から布団におろす

まだ話ができず自分で歩くこともできない赤ちゃんは、感覚が敏感。全身に影響する腰の骨が先にお布団についていると、体勢が変わったことがすぐにわかってしまいます。

上記のお尻から下ろす方法が上手くいかなかったら、次は頭から下ろす方法も試してみましょう。まず赤ちゃんの頭を下します。支えている腕は赤ちゃんの身体に沿ってゆっくりと足の方へずらしながら、最後にお尻を下ろします。

この時も赤ちゃんが姿勢の変化を感じないように少しずつ体勢を変え、ゆっくりとママの腕を抜いていきましょう。

横向き(Cカーブ)に寝かせる

Cカーブをキープできる横向きに寝かせます。しっかりと真横を向いて寝かせ、背中にそっとクッションあて急に仰向けにならないように支えます。しっかり寝込んだらクッションを外すのもよし、そのまま横向きで寝かせてもいいでしょう。そのままの体勢で寝かせるときは、うつぶせ寝にならないよう、見守っていてください。

添い寝や腕枕をしてから寝かせる

添い寝をしてあげる際に、腕枕もしてあげるとより効果的です。抱っこしたまま腕枕のような状態でママも一緒に布団に横になります。ママに密着できるので、赤ちゃんがさらに安心して眠ることができるようです。このまま少しキープして赤ちゃんがしっかり寝たら少しずつ抱いている腕を抜きます。

ネントレ(ねんねトレーニング)もおすすめ

「ネントレ=ねんねトレーニング」と言って、自分で眠る力をつけることを目指したトレーニングです。ネントレは一般的に生後4~6ヶ月くらいの時期の開始を勧めていることが多いようです。

さまざまな手法がありますが、例えばお布団に寝かせてトントンしながら寝かしつける、赤ちゃんが深い眠りにつくまではしばらく添い寝をしてあげるのもおすすめです。その他にも、一人でお布団に寝かせて泣いても抱っこせず、声をかけたりしてなだめるなどの方法があります。

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背中スイッチ対策に効果的な赤ちゃんグッズ

おくるみ

お布団に下ろした際のモロー反射を防ぎ、背中スイッチ対策に重宝されているおくるみ。おくるみにくるむとお腹の中にいた状態と近くなるため、生後間もない赤ちゃんは心地よく落ち着くと言われています。バスタオルやブランケットでも代用できますが、手や足が出ないようにマジックテープで優しく固定できるおくるみがより使いやすいようです。

寝かしつけクッション

寝かしつけクッションのまま寝かしつけます。寝入ったら、そのまま置くことができます。また授乳クッションでは、Cカーブがキープされた状態なら、赤ちゃんが違和感なく寝てくれることが期待できるでしょう。

おしゃぶり

モロー反射でビクッとなって目を覚ましそうになった時、おしゃぶりがあることでおっぱいを吸っているような感覚になるようです。チュッチュしながら安心して泣かずに寝入るのに効果的です。

ハイローチェア・バウンサー

電動タイプのハイローチェアやバウンサーは寝かしつけの強い味方です。スイング機能を使えば、ママの抱っこのような心地よい揺れで眠りについてくれる子もいます。ただし使用期間が短いわりに、購入するとなれば高額なのが難点です。

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抱っこ紐・ベビースリング

抱っこ紐やスリングで寝かしつけをした場合、抱っこ紐から出すときにも背中スイッチが発動します。抱っこ紐選びは着脱やしやすく、柔らかい素材のものを選びましょう。寝かしつけできたら、一旦抱っこ紐を外さずに寝かせて眠りが深くなったのを確認してからゆっくりと抜くと成功の確率が上がります。

赤ちゃんが背中スイッチで起きても焦らずゆっくりと

やっと寝たと思っても背中スイッチで起きてしまうと、ママ、パパも休めなくて大変ですよね。それが頻繁にあると大人も寝不足になってしまいます。寝かしつけで悩む方も多いですが、できるだけストレスをためこまないように家族で協力して進めていきましょう。

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