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家電の寿命はどれくらい? 買い替え時期をご紹介

2021年11月10日

家電の寿命、買い替え時期は?

「なんだか最近、冷蔵庫が冷えなくなって買い替えたと思ったら、今度はテレビが突然映らなくなった」「暑くなってきたのでエアコンの電源を入れたのに、全然涼しくならない」「洗濯機から水が漏れて床が水浸しになってしまった」…。このように家電が次々故障して、気が付けば1~2年の間に家中の家電を買い替えてしまった。こんな経験はありませんか?
この記事では、家電の寿命と買い替え時期について解説します。

家電の平均寿命は10年? 平均使用年数で見る家電の寿命

実は、一般的に家電の寿命は10年程度といわれています。特に大型家電は10年前後で買い替えをする方が多いようです。国が実施した統計調査から、家電の買い替え時期について見てみましょう。

令和3年3月に実施された消費動向調査によると、2020年4月から2021年3月の1年間に主要耐久消費財11品目を買い替えた世帯における、買い替え前に使っていた家電の平均使用年数が読み取れます。

中でも大型家電の代表である冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンに着目すると、最も使用年数が長かったのはエアコンの13.2年で、それに次いで長いのが冷蔵庫の12.9年。洗濯機は10.2年、テレビが10.0年なのでほぼ同じ使用年数です。また、この調査によると買い替え理由としては、やはり故障が最も多くなっています。この結果から、引越しの際に買い揃えた家電が使い始めてから10年前後で次々に故障し出す「家電の寿命10年説」は、あながち的外れとは言えなそうです。
次に、家電の種類ごとに、おおよその寿命を詳しく見ていきましょう。

冷蔵庫

  • 寿命:8~10年程度

冷蔵庫の故障の前兆として、「以前よりも冷えづらくなる」のは、買い替えのわかりやすいサインですね。庫内の温度が十分に下がらなくなると、食材の鮮度が保てなくなったり、細菌が繁殖しやすくなったりして、食中毒の原因になりかねません。冷蔵庫の場合は他の家電と違って故障して動かなくなると、数時間で中の食材がダメになってしまいますから、「故障してから買い替える」のでは間に合いません。

「冷えづらくなった」「音がうるさくなった」「水漏れがある」などの故障の前兆が現れたら、すぐに販売店へ修理を依頼するか、買い替えることをおすすめします。

洗濯機

  • 寿命:7~8年程度

洗濯機が故障するまでの洗濯回数の平均は2,500回程度といわれています。つまり、1日1回の洗濯を毎日する場合には約7年で寿命に到達することになりますね。1回に洗濯する量が多い場合や1日に何回も洗濯する場合には、寿命はさら短くなると考えられます。洗濯や脱水のときに大きな音が鳴るようになったり、洗濯が途中で止まってしまったりする場合には、買い替えを検討するのがよいでしょう。

エアコン

  • エアコンの寿命:7~10年程度

エアコンの寿命は、普段の手入れによっても大きく変わってきます。エアコンの室内機と室外機のフィルターが汚れているとエアコンに負荷がかかって寿命が短くなる原因となります。フィルターは、掃除機やブラシで簡単に掃除することができるので、こまめに掃除することで長く使えるようになるでしょう。

また、エアコン内部の熱交換器などに溜まった汚れは、エアコンクリーニングの業者に頼むのがよいでしょう。エアコンクリーニングは2年に一度の頻度で行うのが理想的です。掃除しても「冷えにくい」「暖まりにくい」など不具合があれば買い替え時期かもしれません。

テレビ

  • テレビの寿命:6~7年程度

テレビの場合は、主要部品のバックライトの耐久性によって寿命が決まります。バックライトが故障すると、画面が暗くなったり線が入ったり、急に画面が映らなくなったりします。また、チューナーやアンプが故障すると音が出なくなったり、ノイズが入ったりする症状が出ます。

補修用性能部品の保有期間とは?

もう一つ、家電の寿命を左右するのが、「修理をするための部品があるかどうか」です。

家電の機能を維持するために必要な部品を「補修用性能部品」と呼びます。家電メーカーは、販売した家電が故障した際に、修理するための補修用の部品を一定の期間保有しています。この期間のことを「補修用性能部品の保有期間」といいます。

家電メーカーは、「補修用性能部品の保有期間」を取扱説明書やカタログ、メーカーのホームページなどで公表しています。この保有期間は、その家電の製造を終了したときからの年限です。公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 「製造業表示規約」によると、主な家電の補修用性能部品の保有期間は、以下の通りです。

  • 冷蔵庫:9年
  • 洗濯機:6年
  • エアコン:9年
  • テレビ:8年

補修用性能部品がなくなると、故障した家電を修理することができなくなってしまいます。「補修用性能部品の保有期間」も、買い替えのタイミングを検討する目安のひとつとなります。

家電を買い替えるタイミングのおすすめは?

家電の買い替えのタイミングは、寿命を迎えて壊れてしまう前に余裕をもって買い替えておくことをおすすめします。今使っている家電が故障してしまってからでは、買い替えるためのタイミングを計ることができなくなってしまうからです。

家電をお得に買い替えるためには、家電を安く買えるタイミングを狙うのが大切です。年に数回行われる家電量販店のセールや、家電のモデルチェンジを狙って型落ちのモデルを安く購入することをおすすめします。

また、数年前の家電に比べて最近の家電は省エネ性能に優れているので、電気代を節約する効果を期待して早めに買い替えるのもよいでしょう。

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