ベビーベッドで赤ちゃんが寝る「床板の高さ」は使い勝手を左右するので、高さ調整ができるかどうかはベッド選びの重要な判断ポイントです。
今回の記事では、高さ調整機能付きベッドの選び方、ロータイプ・ハイタイプのベッドのメリットとデメリット、おすすめ製品などを紹介します。
ベビーベッドのハイタイプ・ロータイプ、それぞれの違いとは
ベビーベッドは赤ちゃんが寝る床板の高さの違いで、「ハイタイプ」「ロータイプ」に分けられます。お世話のしやすさなどに違いが出るので、それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。幼いきょうだいやペットの有無、生活スタイルを考慮してどちらが適しているか、検討するといいですね。
ハイタイプ
ハイタイプは床板の高さが70cm前後のベビーベッドです。立ったままおむつ替えや着替えなどのお世話ができるので、ママ・パパの腰の負担が軽くなります。高さがあるため下に赤ちゃん関連の荷物を置くことも可能で、ペットや幼いきょうだいがいる場合は赤ちゃんへのいたずらも防ぎやすいでしょう。
一方で部屋が狭いと圧迫感が出たり、赤ちゃんが転落すると危険であったりというデメリットには注意が必要です。
ロータイプ
ロータイプは床板の高さが45cm以下のベビーベッドです。圧迫感が控えめで和室にもマッチしやすく、ソファーやダイニングチェアに座ったままでも赤ちゃんの様子を確認することもできます。
赤ちゃんの寝る床板が低い位置なので、お世話は立て膝で行うことになります。まだ幼い上の子やペットが登りやすい点は要注意です。
生活や成長に合わせて床板を変えられる高さ調節機能
ハイタイプ・ロータイプで迷ったら、状況に合わせて高さを調整できるタイプがおすすめです。おむつ替えが多い時期は床板を高くして楽な姿勢でお世話できますし、つかまり立ちをするようになって転落が心配な時期は低くするといった使い方ができます。
大人用のベッドにつけて添い寝したい場合にも、高さ調整機能が役に立ちます。ママ・パパのベッドと同じ高さにできるかどうか確認しておきましょう。
ベビーベッドの選び方
高さ調整ができるかどうか以外に、ベビーベッドを選ぶときに確認したいポイントを紹介します。
安全性で選ぶ
大切な赤ちゃんを寝させるベッドですから、安全性の目安となる「PSCマーク」と「SGマーク」がついていることを必ず確認しましょう。
- PSCマーク: 国の定めた技術上の基準に適合していることを証明するマーク
- SGマーク: 製品安全協会が定めた基準を満たし、安全性と信頼性の高さを表すマーク
PSCマークがついていないベビーベッドは国内で販売できず、SGマークは乳幼児が乗り越えにくい構造や各部の強度を規定しています。赤ちゃんの安全のために、2つのマークが表示されたベビーベッドを選びましょう。
サイズで選ぶ(レギュラーサイズ・ミニサイズ)
ベビーベッドのサイズは主に、内寸120×70cmのレギュラーサイズと内寸90×60cmのミニサイズに分けられます。
レギュラーサイズは赤ちゃんの動きが活発になる頃でもゆとりを持って寝られますが、場所を取るので設置スペースに余裕がないと圧迫感を受けるかもしれません。
ミニサイズのベビーベッドはレギュラーサイズに比べてコンパクトなので、部屋を移動させて使いたい場合や、狭い部屋に設置したい場合におすすめです。赤ちゃんが寝返りやずりばいを始める頃には窮屈に感じることも多く、生後5ヶ月頃からはおむつ替えの台として使うパターンもあるようです。
高さ調節以外の便利な機能もチェック
ベビーベッドにはさまざまなニーズに応えた便利な機能がついているので、用途に応じて選んでください。キャスターがついていると、常に目が届くところにベッドを移動できたり、簡単に動かせるので掃除がしやすかったりするメリットがあります。安全性を考えて、ストッパーがついているタイプを選ぶといいでしょう。
お世話のしやすさを考えると、複数の面の柵が開くタイプのベッドもおすすめです。赤ちゃんがどの方向に寝ていてもおむつ替えが楽ですし、ベッドを置くレイアウトの変更にも対応しやすいですよ。
また、収納性や帰省時などに持ち運ぶためのコンパクト性を重視するのであれば、折りたたみ機能がついているベッドをチェックしましょう。
赤ちゃんが成長してベビーベッドとしての役目を終えたら、パーツを組み替えてベビーサークル、子供用デスク、収納棚などに変形できるマルチユースの製品もあります。成長に合わせて長く使うと、最後には思い出のたくさん詰まった家具になりそうですね。
高さ調節ができるおすすめのベビーベッド
高さ調整機能がついたベビーベッドの中でもおすすめの製品を紹介します。すべてPSCマーク・SGマークがついているので、安心して選べますよ。
farska(ファルスカ)|ベッドサイドベッド03
大人のベッドの横に置いて添い寝ができる、レギュラーサイズのベビーベッドです。床板を9段階に調整できるので、大人のベッドとフラットに繋ぐことが可能。ベビーサークルにもなり、長く使えますよ。組み立てはパーツを差し込むだけなので工具不要です。
farska(ファルスカ)|ミニジョイントベッド ネオ
日本の住宅事情に合わせて作られた、ミニサイズベビーベッドです。部屋が狭くても圧迫感を感じにくいコンパクトさとシンプルさが魅力。ベビーベッドを卒業したら、ベビーサークル、キッズベンチとして6歳頃まで使えるのもうれしいポイントですね。工具不要で組み立てできます。
大和屋|そいねーる3 ベビーベッド
12~70cmまで21段階に細かく高さ調整できる添い寝タイプのベビーベッドです。奥行き内寸45cmのスリム設計により、狭い寝室にも置くことが可能。横幅内寸は130cmあり新生児から6歳頃まで寝られるので、ベッドとして長く使いたい人にはおすすめですよ。ベッド内寸サイズは特殊ですが、専用マットレスがついているので別途購入する手間もありません。
大和屋|パタン2 折りたたみミニベビーベッド
使わない時はコンパクトに折りたためるミニサイズベッドで、ベビーベッドの設置スペースがあまり取れない場合におすすめです。折りたたむと布団やマットレスごと収納できるので、別に寝具の置き場所を確保する必要もありません。キャスターつきで移動もラクラク。脚フレームと床板を調整することで、6段階に高さ調整可能です。
サワベビー|添い寝ベッドS型スクレ
前枠と足元が開くツーオープンタイプの添い寝ベッドです。床板の高さは9段階に調整可能で大人のベッドの高さに合わせることができ、ストッパーつきのキャスターで安全面も考慮されています。組み替えることで、3~4歳頃まで使えるロングユース製品なのがうれしいですね。
赤ちゃんのお世話の手間が楽になる高さ調節機能
ハイタイプ・ロータイプのいいとこ取りができるのが、高さ調整機能がついたベビーベッドです。実際にベッドを使って初めて分かる使い心地もあるので、状況に応じて高さを変えられるのは安心ですね。
ベビーベッドのような大型の赤ちゃん用品は、購入せずにレンタルを利用するのもおすすめです。赤ちゃんに合わずに使わなくなったり、生活スタイルが変わって不要になったりしても、返却するだけなので処分の手間も不要です。購入に比べて初期費用が抑えられるのもうれしいポイント。AQレントでは、さまざまなタイプのレンタルベビーベッドをそろえているので、部屋の大きさや生活環境に合うものをチェックしてみてくださいね。