お宮参りは赤ちゃんが生まれて最初の大きなイベントです。真夏の猛暑の中のお宮参りは、赤ちゃんにとって大きな負担となるため、服装や持ち物、暑さ対策について悩みも多いのではないでしょうか。
今回は、夏のお宮参りにおすすめの服装を、赤ちゃんとご家族それぞれについて紹介します。夏の暑さ対策に役立つグッズや、気を付けるポイントについても解説しているので、夏にお宮参りをする予定のママパパはぜひ参考にしてください。
夏のお宮参りでの赤ちゃんの服装
生後1ヶ月ほどの赤ちゃんは、まだ体温調節がうまくできません。夏のお宮参りは暑さ対策に配慮して、ガーゼ素材などの通気性の良い肌着を選びます。
祝い着をずっと掛けていると熱がこもってしまうので、写真撮影やお参りの時だけにとどめ、できるだけ風通しよく快適に過ごせるように調節しましょう。
風通しの良いベビー服やベビードレスがおすすめ
当日の衣装は風通しの良いコットン素材のベビードレスがおすすめです。できるだけ涼しいデザインを選び、必要に応じて帽子やケープで紫外線を遮りましょう。写真撮影やご祈祷のときだけ、ベビードレスの上から祝い着を掛けるケースが多いですが、ベビードレスのみでも問題ありません。
夏のお宮参りでのママ(母親)の服装
暑さ対策のためには和装にこだわらず、薄手のスーツやワンピースを着用すると体温調節がしやすくておすすめです。しかし、どんなに暑い日でも露出の多い服装はマナー違反。ミニスカートや胸元の開いた服は避けます。
靴はつま先の出るミュールやサンダルはふさわしくないため、ローヒールのパンプスにストッキングを合わせましょう。
軽くて涼しい絽(ろ)の着物が基本
和装でお宮参りに参加する場合には、着物の素材に注目して選びましょう。夏用の着物素材は「絽(ろ)」「麻」「紗」が定番ですが、中でも一番格の高い「絽」の着物を着用するのがおすすめです。
絽は「からみ織り」と「平織り」を組み合わせて織られており、軽くて通気性がよく、涼しげな透け感が夏にぴったりの素材です。透け感が魅力の絽ですが、白の長襦袢や肌襦袢、裾除けを身につけて必要以上に肌などが透けないようにしましょう。絽の素材は長襦袢や帯にも使用されています。
夏のお宮参りでのパパ(父親)の服装
お宮参りのパパの服装は、スーツを着るのが一般的です。通気性の良い夏物素材で、黒や紺などダークカラーの無地のものを選びましょう。ワイシャツは白を選び、ネクタイは黒を避けて目立ちすぎないデザインを身につけます。
しかし暑い季節にはノージャケット・ノーネクタイのクールビズスタイルでも問題ありません。半袖のワイシャツを着用して出掛け、写真撮影やご祈祷のときにだけジャケットを着て、フォーマルな装いに整えるといいでしょう。
夏のお宮参りでの祖父母の服装
祖父母の服装は、他の家族との調和を考えて決めることをおすすめします。赤ちゃんとママが和服の時は祖母も和服、洋装の時には祖母もワンピースやスーツにすると見た目にもバランスが良くなります。祖父はスーツを着用するのが一般的です。
夏のお宮参りでの上の子の服装
きょうだいの服装は、主役の赤ちゃんよりも派手にならないように気をつけて、フォーマルな装いになるように選びます。
男の子の場合はスーツを着させてもいいですが、夏場は暑いので襟のあるワイシャツやポロシャツに黒や紺の半ズボンを合わせるのもおすすめです。女の子の場合は落ち着いた色のワンピースを着るか、白いブラウスに黒や紺のスカートを合わせるといいでしょう。
暑くても素足やサンダルではなく靴下と靴をきちんと着用し、ノースリーブは避けて袖のある服装を選びます。幼稚園などの制服がある場合には、制服を着用しても問題ありません。
夏にお宮参りする時の注意点
夏のお宮参りは暑さで体力を奪われやすいため、服装以外にも気をつけたい点があります。ここからは、注意するポイントを4つに分けて解説します。
熱中症や脱水症状に気を付ける
赤ちゃんは大人よりも体の水分量が多く、大人の水分量が約60%なのに対して赤ちゃんの水分量は70%~80%だと言われています。体の水分量が低下すると脱水症状を起こしてしまう恐れがあるため、こまめに水分補給を心がけましょう。
また、赤ちゃんの肌はデリケートで紫外線に弱いため、直射日光に当たらないように注意が必要です。日傘をさしたり、ベビーカーの幌を活用したりして日除けをしましょう。ベビーカーは地面からの熱の影響を受けて暑くなりやすいので、ベビーカー用の冷感シートも用意しておくと安心です。
ママの体調にも注意する
お宮参りを行う産後1ヶ月頃は、まだ体調が出産前のようには戻っていません。昼夜問わず新生児のお世話が続いて疲労も溜まっている時期です。夏のお宮参りでは、赤ちゃんと同じくらいママの体調にも配慮して行動しましょう。
出かける際には、脱水予防のための水分補給をしっかり行い、冷房の効いた部屋では逆に体が冷えすぎないように体温調節に気をつけてください。
余裕のあるスケジュールにする
お宮参りの日は写真撮影、神社で参拝、食事会というように、1日の中で移動することも多くなります。不測の事態に備えて、あらかじめ時間に余裕を持たせてスケジュールを立てておくと安心です。
無理にすべてを1日に詰め込まず、写真撮影は別の日に行うなど、分散させて行うのもおすすめです。
暑い時期をずらしてのお宮参りも検討する
お宮参りは生後1ヶ月頃の行事とされていますが、絶対にこの時期に行うという必要はありません。何よりも赤ちゃんとママの体調を最優先に考えることが大切です。
猛暑の続く時期を避けて、涼しくなる秋に後ろ倒しにすることも検討しましょう。
夏のお宮参りには暑さ対策グッズを活用しよう
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、暑さ対策のグッズを用意しておくのがおすすめです。
あると便利な暑さ対策グッズは次の通りです。
- 日除けのついているベビーカー
- ベビーカーの座面に敷く冷却シート
- ハンディ扇風機
- 液体ミルク
- 帽子
- 日傘
- 抱っこ紐用の冷却シート
- 着替え
日差しを避けられるアイテムや、体を冷やすアイテム、水分補給のための液体ミルクがあると便利です。赤ちゃんは汗をかきやすいので、下着や服の着替えも多めに用意しておきましょう。
暑い日のお宮参りはベビーカーで日差し対策を!
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なうえ、肌がデリケートなので強い日差しに当たらないように注意しなくてはなりません。屋外にいるときは、日傘やベビーカーのサンシェードで日差しを遮り、熱中症にならないように暑さ対策や水分補給を十分に行いましょう。
(神社によってはベビーカーの乗り入れが不可の場合があるので事前に確認してください)
お宮参りは赤ちゃんだけでなく、産後間もないママの体調にも配慮して予定を立てることが大切です。夏のお宮参りは暑さ対策をしっかり行って、家族の良い思い出を作りましょう。
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