これから大学に入学する人や新社会人になる人で初めて一人暮らしを始める人もいらっしゃると思います。一人暮らしを始めるには、物件選びや引っ越し、家具・家電の準備など生活を始めるまでに必要な準備やお金がかかってきます。
初めて引っ越しをする人は、引っ越しにどのくらいの費用がかかるかわからない人もいるのではないでしょうか。この記事では、一人暮らしを始めるときにかかる費用について徹底解説していきます。
これから一人暮らしを始める人はこの記事を参考に準備を進めていきましょう。
一人暮らしに必要なもの
まずは、一人暮らしを始めるために必要なものを確認していきましょう。
物件
一人暮らしをするためには、自分が住む物件を探す必要があります。物件を探すには一般的に不動産会社や不動産仲介業者を利用します。提供している物件の情報を確認し、気になる物件を内見した後に契約へと進んでいきます。
現在では、ネット上で物件の情報を確認できます。事前に住みたい地域の物件情報を確認したうえで不動産会社や不動産仲介業者に相談すると、物件選びがスムーズに進みます。また、不動産会社や不動産仲介業者はその周辺環境にも詳しいため、近辺にスーパーやコンビニがあるか、病院があるか、騒音はないかなどの今後の暮らしやすさに関する情報も提供してもらえます。初めての一人暮らしの場合、わからないことも多いと思うので、まずは気軽に相談してみましょう。
引っ越し
一人暮らしを始めるためには引っ越しが必要になります。引っ越し作業は、引っ越し業者に依頼するのが一般的です。引っ越しをしたい日の枠は一般的に休みの人が多い土日に予約が集中します。特に繁忙期の2月から4月は予約が取りづらくなります。新居の物件が決まったら、なるべく早めに予約を取るようにしましょう。目安としては入居日の1ヶ月前までに予約するようにしましょう。
家具・家電
生活するためには、家具・家電が必要不可欠です。冷蔵庫、洗濯機、テーブル、ベッドなど揃えるものがたくさんあります。また、これらの家具・家電を取り入れるには、部屋の間取りも影響してきます。冷蔵庫や洗濯機を置けるスペースがどれくらいあるかで使用できるものが制限されてきますし、部屋の大きさからテーブルやベッドなどの大きさを決める必要があります。そのため、物件を内見する前に自分が持ち込む家具・家電の大きさを把握しておきましょう。そして、内見の際はメジャーなどで家具・家電が置けるかどうかを確認するようにしましょう。
生活用品
食器や調理器具、タオルや洗剤など一人暮らしを始めるにあたって必要な生活用品も多くあります。近くにスーパーなどがあれば一人暮らしを始めながら揃えることができるので、引っ越し時の荷物を減らしたい場合は引っ越しが終わった後に徐々に揃えていきましょう。
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一人暮らしを始めるための初期費用
次に、一人暮らしを始めるために必要になる初期費用について確認していきましょう。住居初期費用、引っ越し費用、家具・家電の購入費用、生活用品の購入費用の目安は以下になります。
- 住居初期費用:約30万円
- 引っ越し費用:約5万円
- 家電・家具の購入費用:約20万円
- 生活用品の購入費用:約2万円(タオル・食器・調理器具・洗剤など)
住居初期費用
項目 | 目安の費用 |
敷金 | 家賃の1~2ヶ月分 |
礼金 | 家賃の1~2ヶ月分 |
仲介手数料 | 家賃の1ヶ月分+消費税 |
前家賃 | 契約月の日割り家賃+翌月分の家賃 |
保証会社利用料 | 家賃の0.5~1ヶ月分 |
火災保険料 | 毎年4,000~9,000円 |
鍵交換費用 | シリンダーキー:1万~1万2,000円 ディンプルキー:1万5,000~2万円 |
引っ越し費用
一人暮らしの引っ越しでかかる費用は平均で5万円程になります。一人暮らしの場合、必要な段ボールの数はおよそ15~20個程度になります。引っ越し業者から無料でもらえるところも多いので、追加で段ボール料金を払う心配はないでしょう。また、一人暮らしの荷物の量であれば2トンショートトラックで十分に運べます。2トンショートトラックより大きなものを用意される場合は、料金が高くなってしまうので注意しましょう。
家電・家具の購入費用
項目 | 目安の費用 |
洗濯機(目安:5~6kg) | 3万円 |
冷蔵庫(目安:100~200L) | 3万円 |
電子レンジ | 1万円 |
電気ケトル | 2,000円 |
エアコン | 取り付けられている物件が多い |
掃除機 | 1万円 |
炊飯器 | 1万円 |
ドライヤー | 2,000円 |
テレビ(20~32インチ) | 2万5,000円 |
テレビ台 | 5,000円 |
テーブル | 5,000円 |
ベッド・寝具 | 2万円 |
デスク | 1万円 |
チェア | 5,000円 |
ソファ | 2万円 |
カーテン | 4,000円 |
ラグ | 3,000円 |
生活用品の購入費用
タオルや食器、調理器具、洗剤など生活に必要な消耗品はたくさんありますが、まずは必要最低限のものから揃えましょう。調理器具などは少し値段がするものもあるので、2万円くらいかかることを想定しておきましょう。
初期費用を抑えるコツは?
物件初期費用
マンションやアパートの居住契約をするには、その物件のオーナーに対して初期費用を支払います。その大部分を占めるのが、「敷金」「礼金」「仲介手数料」になります。「敷金」は退去時のハウスクリーニングや修繕費用に充てられるもので、事前に支払った敷金のほうが高かった場合はその差額が退去時に戻ってきます。「礼金」は部屋のオーナーに支払うお礼のお金なので、一度払ったものは戻ってきません。「敷金」「礼金」はそれぞれ家賃1~2ヶ月分の金額を支払うのが一般的です。節約するには、「敷金」「礼金」が少ない物件を選ぶか、それらの費用を下げてもらえるように交渉しましょう。また、「敷金」がない場合でも別途「ハウスクリーニング代」として初期費用で請求される場合があるため、その点は注意しましょう。
次に「仲介手数料」ですが、これは不動産仲介業者に物件を紹介してもらって契約した際に、不動産仲介業者側が得る利益のことです。一般的に家賃1ヶ月分の支払いが発生します。これを抑えるためには、物件のオーナーと直接契約をするか、仲介手数料無料の物件を選ぶなどの対処方法があります。
最後に、クレジットカードを使用できるかどうかも重要です。初期費用の支払いがクレジットカードで決済できる場合は、分割して支払う方法に変更できるため、自分のペースで初期費用を支払うことができます。大手不動産会社の物件であれば、クレジットカードでの支払い対応をしているところが増えているため、物件選びのときに確認しておきましょう。
引っ越し費用
引っ越し費用を抑えるためには、まず複数の引っ越し業者に相見積もりをとって各業者の値段を確認しましょう。各業者の値段を把握したうえで値段交渉をすると、高い確率で一番値段の低い業者の値段より引っ越し費用を下げてくれます。
また、引っ越し費用は引っ越しをする時期や曜日、時間帯で値段が変わります。引っ越し費用を下げるのであれば繁忙期を避け、平日で時間指定なしにすれば1~2万円程度下げることができます。
家具・家電の購入費用
家具・家電をすべて揃えるとかなりの金額になります。そのため、初期費用を抑えたい場合はまずは必要最低限のものだけ準備して、徐々に揃えていきましょう。また、家具・家電のレンタルを利用するという方法もあります。レンタルであれば初期費用をぐっと抑えることができます。
初期費用を抑えて余裕を持った新生活をスタートさせよう
新生活の準備には何かとお金がかかります。そのため、自分の好きな家具や家電を揃えたいと思っても、新居に移るタイミングではすべてを揃えられない場合もあります。
そこで、初期費用を抑えるなら家電レンタルがおすすめです。家電をレンタルすれば初期費用が抑えられるため、他の家具などを揃える余裕が生まれます。家電レンタルを上手に利用して、余裕を持って新生活を迎えましょう。