赤ちゃんのベビーベッドは大きさや素材、機能などさまざまな種類があります。そのためどれを選べばいいかお悩みの方も多いのではないのでしょうか。
今回はベビーベッドを選ぶときにチェックしたいポイントやおすすめ商品をご紹介します。
機能によっては子育ての負担が軽くなるだけではなく、赤ちゃんがベビーベッドを卒業した後も他の用途で使えるものもあるので、これから購入を検討される方はぜひご覧ください。
ベビーベッドの選び方
まずはベビーベッドを選ぶときにチェックしておきたい「安全性」「サイズ」「機能性」の3つのポイントをご紹介していきます。
安全マーク「PSC」「SG」をチェック
大切な赤ちゃんを寝かせるベビーベッドは、安全なものでなくてはなりません。ベビーベッドを購入する際は、必ず安全マーク「PSC」「SG」の表示があるか確認しましょう。
PSCマークは国が定めた技術上の基準を満たした証であり、すべての日本製のベビーベッドに表示する義務があります。SGマークは製品安全性協会が定めた検査に合格した証で、対人賠償保険が付与されています。
この2つのマークがない国内品は安全性が保証されていないため危険と判断できます。忘れずにチェックしましょう。なお海外製のベッドの場合は、国や地域によって独自の安全基準で作られているものもあるので、安全な商品なのか確認してくださいね。
置く場所でサイズを選ぶ(ミニ・レギュラー)
一般的なベビーベッドは、レギュラーサイズとミニサイズの2種類があります。レギュラーサイズは120×70cmのベビー布団に対応、ミニサイズは90×60cmのミニ布団に対応しています。
レギュラーサイズだとかさばるというデメリットがありますが、主流のサイズなので種類が豊富です。またおむつ替えなどのお世話がしやすいというメリットもあります。
一方ミニサイズはお部屋のスペースが少ない場合にぜひおすすめですが、赤ちゃんが寝返りをするようになると窮屈になってくるというデメリットがあります。それぞれの特徴を知って、ご家庭にぴったりのものを選びましょう。
床板の高さ低さで選ぶ(ハイタイプ・ロータイプ)
ベビーベッドは床からの高さも重要なチェックポイント。ベビーベッドにはハイタイプ・ロータイプがあり、高さによって使い勝手が変わります。それぞれの特徴を押さえて、ご家庭のスタイルにあったものを選びましょう。
ハイタイプのベビーベッドは、床から床板までの高さが70cm前後です。立ったままおむつ替えなどのお世話ができるので、ママパパの腰への負担が軽減されます。床下に収納スペースがあるのも嬉しいポイント。かさばるおむつのストックや、赤ちゃんの着替えを入れておけるので便利です。
またペットや上の兄弟姉妹のいたずらを防ぐこともできますし、赤ちゃんを床のホコリやハウスダストからも守れます。ただし、つかまり立ちをする頃になると、赤ちゃんが落下する危険があるので注意が必要です。
ロータイプのベビーベッドは、床から床板までの高さが40cm前後。椅子に座った状態や、離れた場所からも赤ちゃんの様子が覗きやすいのが特徴です。部屋に置いても圧迫感が少なく、和室などの床座スタイルのお部屋にもぴったり。
ただし、おむつ替えなどのお世話は立膝で行う必要があり、ママパパの腰へ負担がかかりやすくなります。またペットや兄弟姉妹が、よじ登っていたずらをしてしまうことがあるので注意しましょう。
使いやすい多機能ベビーベッドを選ぼう
ベビーベッドは選ぶ商品によってさまざまな機能がついています。設置場所やライフスタイルによって必要な機能は変わってきますが、ここではとくにチェックしておきたい多機能ベッドをご紹介します。
キャスター付きなら部屋の移動や掃除に便利
キャスター付きであれば、赤ちゃんを寝かしたまま部屋移動ができます。昼はリビング、夜は寝室へそのまま連れて行けるのはもちろん、家事をするときも目の届く位置に赤ちゃんを移動できるので安心です。また掃除の際も簡単に動かせるので、ベッド下まで清潔に保てます。
多方向にオープンする柵なら置き場所が限定されない
1ヶ所だけでなく多方向に棚がオープンするベビーベッドを選べば、向きを気にせず設置することができます。また眠っている赤ちゃんを降ろすときにも抱っこしやすく便利です。足元がオープンするタイプなら、おむつ替えもラクラクできますよ。
高さ調整でお世話や添い寝もラクラク
高さ調節ができるタイプなら、赤ちゃんの成長にあわせて長く使用可能です。赤ちゃんが小さいころはハイタイプにしておけば、おむつ替え時のママパパの腰への負担が減らせます。
寝返りやつかまり立ちをするようになってからは、ロータイプにすれば落下によるけがの危険が減り安心です。また大人のベッドと同じ高さに調節することで添い寝ができるのも魅力です。
用途ごとに変形して長く使えるベビーベッドもチェック
ベビーベッドのなかには、赤ちゃんが成長してからも用途ごとに変形して長く使用できるものもあります。例えば床板を下げてベビーサークルとして使えたり、収納棚や机になったりするものなどです。
ベビーベッドは使用できる期間が短いですが、高額でかさばるものです。せっかく購入するのであれば長く使えるものも検討してみましょう。
里帰りや旅行でもコンパクトに折りたためるベビーベッドだと持ち運びが便利
コンパクトにたたんで収納できる折りたたみ式のベビーベッドなら、お部屋移動だけでなくお出かけの際も手軽に持ち運べます。里帰りや旅行先でもいつものベッドで眠れるので、きっと赤ちゃんも安心できるはず。
また、商品によっては大人のベッドの上に置いて添い寝する「ベッドインベッド」としても使えます。使用後の解体作業がなく、収納や処分の手間がかからないのも嬉しいポイントです。
ベビーベッドの人気ブランド・メーカー
ベビーベッドを取り扱っているメーカーはたくさんありますが、その中でもおすすめである「アップリカ」「カトージ」「ストッケ」「大和屋」「ファルスカ」「イケア」「西松屋」の人気ブランド・メーカー7つをご紹介します。
「アップリカ」はベビーカーやチャイルドシートなど、さまざまなベビー用品を扱っている日本メーカーです。アップリカのベビーベッドといえば、折りたたみ式の「ココネル」シリーズ。布製なので軽量で、車に乗せて外出先にも持っていけます。シンプルなデザインと使い勝手の良さはもちろん、アップリカならではの高い安全性を兼ね備えているのが魅力です。
「カトージ」はベビーカーやおもちゃなど、幅広い育児グッズを取り扱う日本のメーカー。ベビーベッドはオーソドックスなデザインと安全性の高さから、長年多くの人が愛用しています。またキャスター付きや折りたたみタイプなど、機能性を重視した商品も多数展開。その豊富さから、ご家庭にあった商品を選びやすいのが特徴です。
「ストッケ」はノルウェー発のベビー用品ブランド。人間科学に基づいた設計で、赤ちゃんにとって快適なグッズを販売しています。ベビーベッドはデザイン性の高い楕円形のモデルが人気です。追加パーツを購入すればキッズベッドとして長く使えます。価格設定は高めなものの、インテリアとしての調和性にもこだわりたい方におすすめです。
「大和屋」はベビーベッドやベビーチェアなどの、ベビー家具を手掛ける日本メーカー。赤ちゃんはもちろん、大人も使いやすいアイテムを多数展開しています。ベビーベッドでは添い寝専用モデル「そいねーる」や木製折りたたみ式など、家族の生活スタイルに寄り添った機能性が高い商品が揃っています。
「ファルスカ」は日本のベビー用品メーカー。日本人の暮らしに合った使い心地、そしてシンプルでおしゃれなデザインを兼ね備えているのが特徴です。成長にあわせて変形できたり、工具なしで簡単に組み立てられたりなど、さまざまな使いやすい工夫が凝らされています。
手頃な価格でおしゃれな北欧家具が購入できるスウェーデン発の「イケア」。ベビーベッドも販売しており、シンプルでお部屋の雰囲気に馴染みやすいデザインが人気です。価格を抑えつつ、インテリアにこだわりたいという方にはぴったりのブランドでしょう。
全国各地に実店舗を展開している「西松屋」は、ベビー・キッズ用品を販売しています。リーズナブルなのが強みで、ベビーベッドはなんと1万円台で購入可能。お手頃価格で購入したい方や、店舗で実際に見てから選びたい方におすすめです。
タイプ別・人気おすすめのベビーベッド
ここからはおすすめのベビーベッドを、タイプ別にご紹介していきます。さまざまなサイズや機能、デザインのものがあるので、ぜひぴったりのものを探してみてください。
レギュラーサイズのおすすめベビーベッド
大和屋|そいねーるⅢ
大人のベッドと繋げて添い寝したい方におすすめのベビーベッド。21段階に高さ調節が可能で、付属のサポートベルトで大人のベッドに固定できるので安心です。
そして130×45cmと細長い仕様が特徴的で、お部屋のスペースが狭いご家庭でも設置しやすい上に、6歳までと長く使えるベッドです。
サワベビー(澤田工業)|添い寝ベッド S型スクレ
お世話がしやすい、ツーオープン仕様のベビーベッド。横側と足側の2面の柵が開閉できるので、おむつ替えがスムーズです。
寝台の高さは9段階に調節でき、大人のベッドと並べて添い寝も可能。寝台を一番低くすれば、キッズベッドとして3~4歳頃までと長く使用できます。一人寝の練習にもぴったりですよ。
ヤマサキ|ハイタイプベッド ツーオープン
パパ・ママがお世話しやすい高さ70cmのハイタイプに調整できるベッドです。赤ちゃんの成長にあわせてロータイプへも変更できますよ。足元の柵も開くのでおむつ替えに便利です。
耐荷重は約20kgと丈夫な作りになっており、床板の下にある収納スペースにたくさん荷物を乗せてもOK。ストッパー付きのキャスターは、フローリングが傷つきにくい独自のものを使用しています。
ミニサイズのおすすめベビーベッド(ミニベビーベッド)
farska(ファルスカ)|ミニジョイントベッド ネオ
ジョイントパーツを差し込むだけで簡単に組み立てられる、コンパクトベビーベッド。ロータイプなので赤ちゃんの様子が見やすく、椅子に座ってお世話をするのにぴったりです。またレギュラーサイズに比べ55%もコンパクトになっているので、寝室の狭いスキマにもおさまります。
さらに赤ちゃんの成長に合わせてベビーサークル・キッズベンチと3種類の使い方が可能。6歳頃までと長く活用できます。
スリーピー(石崎家具)|ベビーベッド ミニベッド&デスク
長く使いたい方にぜひおすすめの5wayコンパクトベッドです。ベビーベッド・ベビーサークル・キッズデスク・PCデスク・収納棚と成長にあわせて変形できます。
赤ちゃんに嬉しい安全設計にこだわっているのはもちろん、カラーも6種類と豊富でお部屋の雰囲気にぴったりのものが見つかるでしょう。
STOKKE(ストッケ)|スリーピー
オシャレ度の高い、ちょっと変わった楕円形のベビーベッドです。赤ちゃんの成長にあわせて4段階に高さ調節ができ、ロック付きのキャスターも付いているので移動も簡単です。
別売りのジュニアベッドキットを取り付けることで、10歳頃まで使えるジュニアベッドに組み換えも可能ですよ。
折りたたみ・ポータブルタイプのおすすめベビーベッド
KATOJI(カトージ)|ミニベッド 折りたたみ
折りたたみできるミニサイズの木製ベビーベッド。折りたたみ時は厚さ14.5cmとスリムで、わずかなスキマに収納できます。消音キャスター付きなので部屋移動もラクラク。
赤ちゃんの成長に合わせて、3段階に高さ調節ができます。さらに床板下には収納スペースがあり、おむつや着替えを入れておくのに便利ですよ。
Aprica(アップリカ)|ココネル エアープラス
コンパクトに畳んで収納袋に入れれば、お出かけ先にも持っていけるコンパクトベッドです。ここまでコンパクトになりますが、安心のPSCマークとSGマーク付きです。
汗っかきの赤ちゃんに嬉しい通気性の良いマット・メッシュガードを採用。マットは洗濯機で丸洗いができるのも嬉しいポイントです。
farska(ファルスカ)|コンパクトベッド
広げるだけですぐ使えるコンパクトベッドです。半分に折りたたむとバッグ型になり、さらにマットだけでなく布団や枕など一式セットになっているので、どこでも持ち運びができます。
赤ちゃんの背骨の成長を促す独自開発の高反発マットレス、吐き戻し防止の傾斜付きクッション付きなど嬉しい工夫がたくさん。さらにマットレス以外は全て丸洗いできるので清潔に保てますよ。
ベビーベッドはいつからいつまで必要?
ベビーベッドは新生児から使用できます。床に寝かせるよりもパパ・ママの腰の負担が減りますし、上の子やペットが手を出す心配もありません。また床に溜まっているハウスダストなどから守ることもできます。
24ヶ月まで使用可とされている商品がほとんどですが、実は1歳前にベビーベッドを卒業する子も少なくありません。選ぶベッドのサイズや赤ちゃんの性格・成長スピードによって実際の使用期間はまちまちだということを覚えておきましょう。
ベビーベッドは購入よりレンタルの方が便利で安い?
ベビーベッドはあったほうが便利なものの、絶対に必要というわけではありません。高額なアイテムなので、購入するか悩んでいる方も多いでしょう。じつはご家庭によって、購入するよりレンタルの方が安く済むことがあります。
【レンタルがおすすめのケース】
- ベビーベッドを使わなくなった後、収納場所が確保できない
- 2人目、3人目の子供を産むかは未定
- 短期間の使用を考えている
- ベビーベッドを本当に使うかわからないので、購入をためらっている
ベビーベッドは大型アイテムなので、使わなくなったあと収納する場所が必要になります。戸建てなどで十分な保管スペースがある場合、2人目・3人目のお子さんを考えているご家庭は購入したほうがお得でしょう。
もし保管スペースがなく処分せざるを得ない場合は、購入よりもレンタルの方が安く済むこともあります。処分する手間も省けるので便利です。
ベビーベッドの使用期間も重要なポイントです。半年~1年と長く使用するのであれば、購入した方が安く済むことが多々あります。しかし寝返りをするようになると赤ちゃんの動きが活発になります。
そうなると窮屈に感じる、柵にぶつかって危ないなどの理由で3~6ヶ月でベビーベッドを卒業させる場合もよくあります。またご家庭によっては、ベビーベッドを購入したものの、あまり使わなかったというケースもあるでしょう。使用期間が予測できない場合は、ひとまずレンタルで様子を見るのも良いでしょう。
なお、レンタルは、ベビーベッドの種類によっても金額が変わります。借りたい商品がない場合もあるので注意しましょう。また使用感がある商品が届くこともありますし、レンタルの延長ができないケースもあります。このようなデメリットも理解した上で、購入とレンタルの両方を検討してみましょう。
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ベビーベッドの置き場所と赤ちゃんを寝かしつける時の注意点
抱っこで寝た赤ちゃんをいきなりベッドに寝かせると、赤ちゃんが起きて泣いてしまった……という経験をしたママパパもおられるでしょう。
このいわゆる「背中スイッチ」を作動させないためには、まずは足からお尻とゆっくりベッドに降ろしてから、そっと横向きに寝かせてあげましょう。優しくさすったりトントンしてあげたりして、赤ちゃんが寝入ったら仰向けにします。おくるみを使うのもおすすめですよ。
赤ちゃんが快適に眠るためには、ベビーベッドの置き場所にも注意が必要です。赤ちゃんはぐっすり眠っていても思わぬ動きをします。そのためベビーベッドは、必ずママパパの目の届く位置に置きましょう。そして赤ちゃんは体温調節が未熟で、お肌もデリケートなので、直射日光やエアコンの直風は禁物です。窓際や、エアコンの風が当たりやすい場所を避けて設置してください。
地震などに備えて、大型家具といった転倒しそうなものが近くにないかも確認が必要です。さらに赤ちゃんがぐっすり眠るには、静かな場所が最適です。テレビの音などが聞こえる騒がしい場所は避けましょう。
ランキングや口コミも確認して、お気に入りを探そう
ベビーベッドは機能によって普段の子育てをラクにしたり、長く使ったりできます。また選ぶ際は赤ちゃんのみならず、ママパパの身体に負担がかからないかを検討するのも大切です。
もし、購入前に使用感をチェックしたい場合や短期間の利用なら、レンタルを活用するという方法もあります。部屋の広さや移動の頻度も考えて、使いやすいお気に入りのベビーベッドを見つけてくださいね。