赤ちゃんがなかなか寝てくれなくて心配している方は多いのではないでしょうか。睡眠は赤ちゃんの成長にとって大切な要素です。睡眠不足が続くと、健康を損ねたり、ママパパも眠れなくなったりしてしまいます。
今回は子供が自分の力で寝るようにサポートするネントレ(ねんねトレーニング)について、その効果や開始時期、正しいやり方を紹介します。
ネントレ(ねんねトレーニング)とは?
赤ちゃんが自分で眠れるように習慣づけ、トレーニングすることを一般的に「ネントレ」と呼びます。赤ちゃんが夜中に目覚めて泣き出す、寝つきが悪いなどで悩んでいる保護者の方も多いのが現状です。
しかしネントレは、赤ちゃんの睡眠に関する悩みの緩和が期待できますので、知っておいて損はないトレーニングと言えます。
ネントレのメリット・デメリット
ここからは、ネントレのメリット・デメリットについて解説をしていきます。
ネントレのメリットは?
ネントレの最大のメリットは、赤ちゃんの睡眠の質が向上することです。ネントレをおこなうことで、もし夜中などに目が覚めても自分で眠れるようになり、夜泣きの回数も減少するのでぐっすりと眠れるようになる見込みがあります。
また、赤ちゃんの早期自立を促進し、夜間に母乳を与える回数が減りることで、虫歯リスク低下が期待できるのも大きなメリットです。
ネントレのデメリットは?
ネントレをおこなう際の大きなデメリットは、ネントレに慣れるまで赤ちゃんが辛くて泣き続けてしまう点です。もし集合住宅などに住んでおり、赤ちゃんが泣き続けてしまえば近所迷惑になってしまうことも十分考えられます。
ネントレをおこなう際は赤ちゃんの状態や、ネントレをおこなえる環境か十分考慮して実施していきましょう。
赤ちゃんに必要な睡眠時間
ネントレをおこなう前には、赤ちゃんにとって必要な睡眠時間を把握することがとても重要です。赤ちゃんは月齢により睡眠の質・時間が異なっていきます。ここからは、赤ちゃんに必要な睡眠時間について解説します。
新生児期
人は眠っている時に、浅い眠りであるレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠を交互に繰り返しています。新生児の睡眠の特徴として、浅い眠りのレム睡眠が成人の2倍も長く、全体的な睡眠時間も成人と比較してとても長めです。
新生児は、1~4時間程度眠って、1~2時間程度起きるというサイクルを24時間繰り返しています。
生後2~4ヶ月頃
生後2~4ヶ月頃は約4人に1人の赤ちゃんが、午前0時から午前5時くらいまでに一度も起きることなく眠り続けるようになります。全体的な睡眠時間も新生児期に比べて短くなり、1日あたり14~15時間程度です。
生後6ヶ月頃
生後6ヶ月になるとさらに睡眠時間は短くなり、1日あたり13~14時間眠ります。時々急に目を覚ますこともありますが、夜間に6~9時間程度まとめて眠ることができ始めるのもこの時期からです。
赤ちゃんによって個人差はありますが1日に1~3回昼寝をして、2~4時間程度眠る赤ちゃんが増えていきます。
生後12ヶ月頃
さらに生後12ヶ月を過ぎると、生後6ヶ月時と比較して睡眠時間がさらに短くなり、11~12時間程度眠ります。また、成人と比べると長かったレム睡眠の時間も短縮されます。
昼寝の回数・時間も減り、1日につき1.5~3.5時間程度の昼寝のみになります。一般的には、この時期に昼と夜の規則的なリズムが身につき、夜にまとめて寝る習慣が身につきます。
3~4歳頃
3~4歳頃になると睡眠時間はさらに短縮され、10~11時間程度になります。また、この頃になると昼寝の回数が午後の1回のみになり、1回の睡眠周期は40~60分に変化していきます。
5~10歳頃
5歳~10歳になると小学校に通いだしますので、昼寝もしなくなります。また、睡眠周期も90分周期となり、少しずつ大人の睡眠周期に近づいていることが伺えます。
いつから始める? ネントレ開始時期の目安
ネントレを始める目安の時期などは特にありませんが、生後4~6ヶ月くらいで赤ちゃんの睡眠リズムが一定になるのでおすすめです。この時期になれば、赤ちゃんもある程度はまとめて眠れるようになり、授乳のタイミングも減りますので比較的ネントレがおこないやすい時期と言えます。
ネントレを卒業する基準
もしネントレに一度成功しても、少し時間が経過してぶり返すことも多いので、しばらくは様子を観察しましょう。
ネントレ後にしばらく様子を伺い、赤ちゃんが自分一人の力で寝ることができれば、ネントレを卒業したと言えます。
ネントレの方法と失敗しないためのコツ
ネントレに成功すれば両親の子育て時の労力が軽減され、赤ちゃんも快適な睡眠を得られるようになります。ではネントレを成功させるためには、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
ここからは、ネントレの方法と失敗しないためのコツについて詳しく解説をしていきます。
うとうとしたらベッドに入れる
赤ちゃんがうとうとしている時にベッドに入れて、自分で寝られるように習慣づけましょう。「寝かしつけられる」のではなく、「眠くなったらベッドで寝る」感覚を赤ちゃんに身に着けさせるための有効な方法と言えます。
寝る時間を決める
赤ちゃんが眠りにつくまで1日のリズムを決めて、寝る時間も毎日同じ時間に決めておけばネントレが成功しやすくなります。例えば、絵本などを読み聞かせしてから寝るように決めておけば、赤ちゃんは「絵本を読んだら寝る時間」と自分で認識します。
そしてその後には、睡眠に入りやすくなることでしょう。
家族の協力が大切! ネントレは焦らずゆっくり成功させよう
ネントレはすぐに成功するものではありません。ご家族で協力しながら赤ちゃんにとって、よい睡眠習慣が身につくように気長に始めていきましょう。もちろん準備としてしっかりと睡眠できる空間を作ってあげることも重要です。
睡眠を妨げないようベビーベッドはサイズや使いやすさを確認して正しいものを選ぶようにしましょう。しかしベビー用品の中でもベビーベッドは大きく、かさばるので不要になった時の処分に困りますよね。また使用期間は限られているので、できればコストを抑えたいもの。レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。