出産にむけてチャイルドシートの準備をしている方、どんなものを選べばいいか迷っていませんか? シートに座る赤ちゃんの安全性や快適さなど、選ぶ基準はたくさんありますが、チャイルドシートもいくつか種類があり機能もさまざまです。
今回は新生児から使えるチャイルドシートの種類はもちろん、持ち運びに便利なキャリータイプのチャイルドシートについて詳しく解説します。おすすめのモデルも紹介するので、チャイルドシート選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
新生児から使うチャイルドシートってどんなもの?
新生児から使うことができるチャイルドシートは2種類あります。使用期間が1歳までの乳児用ベビーシートと、3~4歳頃までの乳児・幼児兼用チャイルドシートです。
乳児・幼児兼用の場合は長期間使うことができ、乳児用ベビーシートは軽量コンパクトで使いやすく、より乳児の安全を考慮した設計になっているというメリットがあります。それぞれがどんなご家庭に合うのか説明していきます。
ベビーキャリーとしても使える乳児用ベビーシート
一つ目のベビーキャリーとしても使える乳児用ベビーシートには持ち手がついており、赤ちゃんを乗せたまま車から家へと移動ができることが特徴です。都会では車を持たないご家庭も多いと思います。その場合、たとえばタクシーやレンタカーを利用する際には、キャリータイプのベビーシートを利用するのがおすすめです。
車での利用をしないときも、キャリータイプのベビーシートはベビーチェアとして家の中で活躍します。ただし、使用期間は1歳までと短くなっているため、その後は幼児用のチャイルドシートを新たに準備する必要があります。
乳児・幼児兼用ベビー・チャイルドシート
もう一つは乳児・幼児兼用のベビー・チャイルドシートです。メリットは新生児期から3、4歳頃まで長期間使うことができるという点です。1歳までの使用に限られる乳児用チャイルドシートに比べ、幅広い月齢に対応するために構造が複雑で重いので、チャイルドシートを乗せかえることがないという場合におすすめです。
キャリータイプのチャイルドシートが便利な理由
実は、先ほどご紹介した2つのチャイルドシートの中でも、キャリータイプとして使えるベビーシートが特におすすめです。ここからは、その理由を詳しく説明していきます。
赤ちゃんをシートに座らせた状態で車に乗せられる
キャリータイプのチャイルドシートは、広いお部屋の中で赤ちゃんをシートに座らせることができます。とくに退院したばかりの赤ちゃんを車に乗せるときに、赤ちゃんを抱っこしたまま、狭い車内でチャイルドシートに乗せるのは大変です。
キャリータイプであれば、簡単に装着できるので、悪天候や暑い日、寒い日も安心です。赤ちゃんが眠っている場合も起こさずにスムーズに車に乗せてあげることができますね。
ベビーチェアとしても使える
キャリータイプのチャイルドシートは家の中ではベビーチェアとしても使うことができます。車から簡単に持ち運び、家の中や外出先で赤ちゃんのスペースを確保できます。
乳児の安全を考慮した設計
乳児・幼児兼用のチャイルドシートに比べ、新生児から1歳までの使用に限られているため、乳児の安全を考慮した設計になっています。新生児にも安心して使うことができますね。
タクシーやレンタカーでも使える
都会で車を持たないご家庭はタクシーやレンタカーを使って移動することも多いのではないでしょうか。軽量でコンパクトなキャリータイプのチャイルドシートは、タクシーやレンタカーで移動する際も楽に運ぶことができますよ。赤ちゃんも使い慣れたチャイルドシートなので、安心です。
赤ちゃんを車に乗せるときの注意点
チャイルドシートは赤ちゃんを車に乗せるとき、安全を確保するために必要なものです。しかし、使い方を間違えると事故の際に赤ちゃんを守ることができません。ここではチャイルドシートの正しい装着方法と注意点をお伝えします。
チャイルドシートは後部座席に設置する
チャイルドシートは後部座席に設置します。シートベルトが設置されていない座席やエアバッグが設置されている座席にチャイルドシートを設置してはいけません。とくに助手席は運転席から赤ちゃんの様子が見えるので、乗せてしまう方もいるようですが、事故の際にエアバッグが作動して強い衝撃が加わってしまい、重大な怪我につながる恐れがあります。
チャイルドシートの向きは後ろ向き
新生児から1歳頃までは、進行方向に対して後ろ向きにチャイルドシートを設置します。衝突時に小さい赤ちゃんの身体の中で面積の広い背中で衝撃を分散させ、負担を少なくするためです。後ろ向きから前向きに変えるタイミングですが、1歳頃という月齢はあくまで目安です。使用するチャイルドシートの取扱説明書に従い使用してください。
チャイルドシートの角度は45度
チャイルドシートの角度は水平から45度に取り付けることが推奨されています。赤ちゃんの姿勢が前のめりになると呼吸が苦しくなりますので、新生児や月齢の低い首座り前の赤ちゃんを乗せる前には45度になっているか確認するようにしましょう。
チャイルドシートがしっかり固定されているか
チャイルドシートがしっかり固定されていない状態で事故にあってしまったら、赤ちゃんの安全を守ることができません。腰ベルトはしっかり締め、チャイルドシートの設置後はぐらつきがないか点検をするようにしてください。商品によって取り付け方法は異なりますので、取扱説明書をしっかり確認して正しく設置しましょう。
ベビーキャリーとして使える人気メーカーのベビーシート2選
Combi(コンビ) | グッドキャリー YW
まずは、国内で有名なベビー用品メーカーCombiのグッドキャリー YWをご紹介します。本体サイズ幅460×奥行690×高さ350(mm)、本体重量3.3㎏で、女性でも楽に持ち運びできます。適応体重は10kg未満(目安:新生児~1歳頃)。
1台3役(ベビーシート、ベビーキャリー、ラック&チェア)の機能に加え、取り付けが簡単なことからユーザー満足度の高い商品です。
ベビーシート・キャリー・チェアの1台3役
車の中で眠ってしまった赤ちゃんを起こさずそのまま移動させることができます。車でのおでかけはベビーシート、家の中ではロッキングチェア(ゆりかご)やラック(いす)として。外出先でも赤ちゃんの快適なスペースを確保できます。
赤ちゃんの快適性と安全性を追求
自然で安定した姿勢、ストレスの少ない状態を作るインナークッションで赤ちゃんが快適に。また、衝撃・振動を大幅にカットするヘッドサポートもついていて安心です。
取り付け時のサポート機能付き
車のシートに取り付けるときの最適角度を知らせるサポート機能がついているので、初めての子どもに使用する場合や使用頻度が低い場合でも安心です。
レーマー | ベビーセーフ SHR2
次にご紹介するのはヨーロッパの伝統的ブランド、レーマーのチャイルドシートです。レーマーは50年以上に渡り、安全性を追求した商品の製造に努めており、最高水準の安全テストをクリアしています。ベビーセーフ SHR2は、最新安全基準R129 i-Size(アイサイズ)に準じて新生児~15ヶ月、身長40~83cmまで対応可能な大型シートです。
安全性と人間工学に基づいた快適な姿勢を実現し、優れた保護性能から多くの方に選ばれている商品です。本体サイズは幅440×奥行670×高さ580(mm)、本体重量は4.8㎏です。
赤ちゃんの成長を支える高い安全性
R129の新基準に合わせ、生後0~15ヶ月頃まで後ろ向きで乗車できる大きさのシート、新生児をしっかり保護するためのインサートを装備しており、高い安全性を叶えています。
調整可能なヘッドレストとリクライニング
ヘッドレストの高さと背もたれの角度調整で、小さなときにはフラット、大きくなると直立姿勢に。成長に合わせ、赤ちゃんに快適な姿勢を保つことができます。
優れた保護性能でリスクを軽減
本体側面に装備したクッションが衝突のエネルギーを吸収し、赤ちゃんを守ります。また、サイドウイングが赤ちゃんの繊細な頭部・頚部の怪我のリスクを軽減します。
使用期間が短いチャイルドシートはレンタルがおすすめ
乳児用のベビーシートは身体の小さい赤ちゃんにフィットするよう設計されていて、快適性・安全性の両方で理想のチャイルドシートです。
ベビーキャリーとして使えるタイプは、軽くて移動がスムーズな点が最大のメリットですが、使用期間は新生児~1歳頃と短いです。期間が限られている分、できれば費用を抑えたいですが、赤ちゃんのことを考えるとなるべく良いものを選びたいところ。また使わないときの収納や不要になったときの処分も大変です。
レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。