赤ちゃんとのお出かけが増えてくると、ベビーカーはコンパクトで軽量な方が便利になりますね。コンパクトベビーカーが欲しいけれど、荷物が乗るのか、安定性が悪くないかなど迷うこともあるでしょう。
今回は、コンパクトベビーカーの選び方や人気おすすめモデルを紹介します。
コンパクトサイズに折りたためるベビーカーのメリットとは
コンパクトサイズのベビーカーは、狭いお店でも通路をふさぐことがなく毎日のお出かけに便利です。小型・軽量ベビーカーのおもなメリットをご紹介します。
折りたたんですっきり収納
コンパクトベビーカーは折りたたんだ時に自立できるものが多く、玄関などで保管するときも邪魔になりません。また、車のトランクに入れるときもスペースをとらないため、他の荷物も積みやすくなります。
電車やバスでの利用も邪魔にならない
電車やバスは通路が狭くなっています。特にバスは通路にベビーカーを置くため、他の乗客の通る場所をふさいでしまう可能性もあります。大きなベビーカーだと折りたたんでも重く大きいため、混雑していると乗りにくいですよね。コンパクトベビーカーであれば、通路をふさぐことなく公共交通機関にも乗りやすくなります。
階段やエスカレーターの移動も快適
電車の駅にエレベーターは少なく、エレベーターを使うと遠回りになり時間がかかることがあります。そもそもエレベーターがない駅もあります。そんな時はエスカレーターや階段を使わなければいけません。
こうした場合でもコンパクトベビーカーを折りたためば、片手で持って上がることもできるため、移動がスムーズになります。
コンパクトサイズベビーカーの選び方
コンパクトサイズのベビーカーは、さまざまな種類があります。種類や機能、安全性を考慮しながら選び方についてご紹介します。
ベビーカーの種類で選ぶ
コンパクトサイズのベビーカーも、一般社団法人製品安全協会の「SG基準」によってA型、B型に分かれています。
A型ベビーカーは、生後1ヶ月から最長48ヶ月まで使用できます。リクライニング機能を備え、ほぼフラットな状態で使用できるものもあります。しかし、重量が重く大きいサイズになりがちです。
B型ベビーカーは、生後7か月から最長48ヶ月まで使用できます。リクライニング機能にはA型ほど充実していませんが、軽量で小さいサイズの製品が豊富です。
A型の中には「AB型」と呼ばれるベビーカーもあり、安定性の高いA型のメリットと、軽量なB型のメリットをあわせもっています。
ベビーカーのタイヤで選ぶ
ベビーカーのタイヤには、3輪と4輪があります。3輪は車輪径が大きく、小回りがきき操作性に優れています。段差やでこぼこ道に強く安定していますが、その分だけ車体が重くなります。
4輪は段差やでこぼこ道は苦手ですが、軽いためコンパクトベビーカーに多く採用されています。
ベビーカーの機能で選ぶ
ワンタッチ式の開閉機能があると、片手で子どもと手をつないだまま、あるいは荷物を持ったまま開閉できるので便利です。シート下の収納スペースも重要で、30L以上の容量を備えた機種も少なくありません。
荷物をシート下に収納したまま折りたためるベビーカーも重宝します。また、日差しから赤ちゃんを守る日よけは、なるべく足元までカバーできると使い勝手が良いですね。
ベビーカーの安全性で選ぶ
一般社団法人製品安全協会が定めた寸法、構造、強度試験、振動衝撃試験などさまざまな条件をクリアした製品だけに認められる「SGマーク」付きの製品を選びましょう。
海外の製品ではSGマークとは別の認証を受けている場合がありますが、いずれにしても安全基準をクリアしたベビーカーを選んで、大切な赤ちゃんを守ってください。
コンパクトサイズ&折りたたみ式A型ベビーカーの人気おすすめ
A型のコンパクトベビーカーから、おすすめ製品をご紹介します。
コンビ(Combi)|スゴカルα 4キャス compact エッグショック HS
生後1ヶ月から36ヶ月頃まで使用できるA型ベビーカーでありながら、5.1kgと軽量です。軽量であるうえに「持ちカルグリップ」という持ち手がついており、持ち運びがラクラクです。シート下の収納には荷物がたっぷり入り、そのまま折りたたむことが可能。エッグショックが産まれたての赤ちゃんを守ってくれます。
bugaboo(バガブー)|アント
新生児から48ヶ月まで使用でき、7.2kgと軽量です。折りたたむとコンパクトになり、電車の荷物棚にも置くことができます。スイッチ1つで対面・背面の切り替えが可能で、取りまわしにも優れています。
コンパクトサイズ&折りたたみ式B型ベビーカーの人気おすすめ
B型のコンパクトベビーカーから、おすすめ製品をご紹介します。
Aprica(アップリカ)|マジカルエアー AE
生後7ヶ月から36ヶ月まで使用できます。3.2kgと超軽量であるため、片手開閉も軽々できます。ハイシートで赤ちゃんをほこりや熱から守ります。97%紫外線カットの日よけがついており、日差しの強い外出時でも安心感が増します。
cybex(サイベックス)|リベル
世界最小セカンドベビーカーの1つです。生後6ヶ月から48ヶ月頃まで使用できます。5.9kgと軽量で、折りたたむとコンパクトになり電車の荷物棚や自転車のかごにも入ります。普段のお出かけからちょっとした旅行までストレスなく持ち運べるでしょう。
Pigeon(ピジョン)|ビングル BB2
生後7ヶ月から36ヶ月まで使用できます。3.9kgと軽量なので、片手で折りたたみ、片手で持ち運びできます。小回りがきき、操作性も良好。さらに通気性の高いメッシュベースシートで、暑い日も快適に乗ることができます。
これですっきり! ベビーカーの置き場所と収納アイデア
ベビーカーはかさばるので、収納スペースを確保して定位置に保管すると良いでしょう。おすすめの置き場所は以下の通りです。
- 玄関
- 屋根付きガレージ
- 玄関の外・軒下
- 車の中
- ベランダ
- 室内(廊下)
ベビーカーを玄関に置けば、スムーズに外出できて便利です。しかし玄関スペースが狭いと邪魔になってしまうこともあるでしょう。そんな場合、戸建てであれば屋根付きのガレージや玄関の外に置くことで手軽に出し入れできます。
車移動が多い場合は、車内に乗せたままにするのも1つの方法です。ただし夏場の車内は非常に温度が高くなるため、ベビーカーの劣化を早める恐れがあります。日当たりのよい場所に駐車しているご家庭は、とくに気を付けましょう。
これらの場所に収納スペースを確保できない場合は、ベランダや室内の廊下などがおすすめです。外出の際の出し入れは多少不便になりますが、狭い玄関に置くよりもストレスが軽減されるでしょう。ただしマンションやアパートのベランダは共用スペースとなるので注意が必要です。緊急時は避難経路として使われるため、規約を確認した上で邪魔にならない場所に置きましょう。
ベビーカーを収納するときの注意点
屋外にベビーターを置く場合は、必ずカバーをかけましょう。雨や砂埃による汚れや劣化を防げます。屋根付きの場所に置くときもカバーをかけるのがおすすめです。またガレージや玄関先に置く場合は盗難の恐れがあるので、自転車用などの鍵をつけておくと安心ですよ。
屋内に置く場合は、ベビーカーのタイヤに付いた泥を落としてから収納しましょう。玄関や室内が汚れるのを防げます。泥やごみが溜まってしまうとタイヤが回りづらくなり、走行に支障がでます。定期的にタイヤに付いた泥は落としましょう。
交通機関を使ってベビーカーで移動するときのポイント
交通機関を使ってベビーカーで移動するときは、自分も他の乗客も気持ちよく乗るためにマナーを守ることが大切です。そして思わぬ事故が起きないよう、赤ちゃんを守らなくてはなりません。
まずは必ずシートベルトを着用しましょう。普段から着用が必須ですが、成長するにつれ嫌がる子も出てきますよね。しかし電車やバスに乗る際は転倒や転落の危険が高くなります。そのため走行中・停車中どちらも必ずシートベルトを着用してください。
また、ベビーカーで電車やバスに乗るには、何かと時間がかかります。焦ると思わぬ事故に繋がったり、周りの人に迷惑をかけてしまったりするので、十分な時間の余裕を持って出かけましょう。車内で赤ちゃんが泣いてしまうこともあるため、お気に入りのおもちゃを持参するのがおすすめ。どうしても泣き止まないときは、思い切って一度下車するのも1つの方法ですよ。
ここからは、ベビーカーで電車・バスを利用するときのポイントを詳しくご紹介します。
電車移動
駅構内での移動は、基本的にエレベーターを利用しましょう。赤ちゃんをのせたまま階段やエスカレーターを利用するのは非常に危険です。どうしても階段・エスカレーターを使う場合は、赤ちゃんを降ろして乗降してください。
ホームで待つ際は線路の方を向いて並びますが、その際ベビーカーは横向き(線路に対して平行)にします。そしてストッパーをかけましょう。駅のホームは水はけをよくするために傾斜しており、線路に転落する危険があるためです。歩行者がぶつかってベビーカーが動くこともあるので、手は離さないようにしましょう。
乗車時はホームとの隙間に落ちないよう注意が必要です。前向きで、前輪を浮かしながら乗り込みましょう。発車ぎりぎりに乗るとドアが閉まって挟まれる危険があるため、できれば先頭に並んで一番に乗車するのがおすすめです。
乗車したら、ベビーカーは進行方向に対して垂直(窓に向けるよう)に置き、ストッパーを掛けてください。突然の揺れで転倒する恐れもあるので、手は離さないでくださいね。2014年に発表された国土交通省のルールでは、電車やバスでベビーカーを折り畳まなくてもよいとされていますが、邪魔にならないか人目が気になることもあるでしょう。そんなときは、ベビーカーマークが付いた専用車両に乗車するのがおすすめです。多くの鉄道会社では、先頭と最後尾の車両など2ヶ所に専用車両を設けています。周りの人からの配慮や理解を得やすいので、ぜひ利用してみましょう。
降車時は、ベビーカーを後ろ向きにして降りましょう。前向きに降りると赤ちゃんが前のめりになり、転落する危険があるためです。ママ・パパが先に降り、ベビーカーの後輪からゆっくり降ろします。このときも電車のドアに挟まれないよう、早めにドアの近くで待機して一番に降りるのがおすすめです。
バス移動
バスは車内が狭いため、ベビーカーマークの有無にかかわらず運転手さんにベビーカーを広げたまま乗車してもよいか声をかけましょう。乗客が多い場合は、周りの人にも確認するのがおすすめです。乗車時は手でベビーカーを持ち上げるか、一度折りたたんで乗ってください。段差が高いので十分に注意が必要です。落ち着いて乗車するためには、一番最後に乗り込むのがよいでしょう。
無事に乗車したら、ベビーカーマークか車椅子マークがある席、もしくはバリアフリー席に移動します。乗客が多いと、スペースの問題でベビーカーを折りたたまなくてはならない時もあるでしょう。広げたままでもOKであれば、進行方向に対して後ろ向きに止めてストッパーをかけます。バリアフリー席の場合は、補助ベルトでベビーカーを固定してください。ベビーカーを固定しても、ママ・パパはしっかり手を離さないようにしましょう。
レンタルなら保管も移動もラクラク! ベビーカーを借りるメリット
出産準備で購入する人も多いベビーカーですが、実は買うよりレンタルのほうが便利な場合があります。ベビーカーはご家庭によって使用頻度が大きく違うアイテムで、高額なわりに必要な期間が限られています。レンタルを上手に活用すれば、お得に利用できますよ。
ここからはベビーカーをレンタルする4つのメリットをご紹介します。
赤ちゃんが気に入るかお試しできる
赤ちゃんによっては、ベビーカーにあまり乗りたがらない子がいます。高額なベビーカーを買ったのに、ほとんど使わずに終わったというユーザーの声もしばしば聞かれます。また成長して歩けるようになるとベビーカーに乗りたがらなくなり、早めに卒業してしまう子もいます。
レンタルであれば、赤ちゃんが乗らなくなったら返却するだけで済みます。使用期間が短ければ料金はそれほどかからないので、購入を考えている場合も、まずはお試しでレンタルしてみるのがおすすめです。
メーカーやモデルによって機能や押し心地が違うため、実際に使ってみて不便に感じたら別の商品をレンタルすることもできますよ。また普段の交通手段などライフスタイルによってもベビーカーが必要かは変わってくるので、まずはレンタルして本当にベビーカーを必要か吟味してみるのも良いでしょう。
赤ちゃんの成長に合わせて乗り換え可能
ベビーカーは、新生児から使用できる「A型」と、腰すわり以降に使用できる「B型」の2種類があります。ねんね期からベビーカーを使用したいのであれば、まずはA型ベビーカーをレンタルしてみるのがおすすめです。
A型ベビーカーは最長48ヶ月まで使用できますが、重く押しづらいのがデメリット。その一方で、B型ベビーカーは軽量で操作しやすく、コンパクトです。そのため乗り換える人が多く、高額なA型ベビーカーを買ったのに1年もせずに使わなくなったという話も珍しくありません。短期間しか使わないものはレンタルで済ませ、赤ちゃんが成長した頃にB型ベビーカーを購入すれば、買い替えなしで常に最適なものを使用できますよ。
旅行や帰省での短期利用にぴったり
旅行や帰省など、一時的にベビーカーを使いたいときにもレンタルは最適です。ベビーカーレンタルは、数日単位の短期利用もできます。人気の観光施設や空港などでは、ベビーカーをレンタルできるところも増えてきました。またレンタルショップによっては、宿泊地など現地での受取・返却が可能な場合もあります。「移動中は邪魔になるけれど、旅先で観光する間だけ使いたい」という人には便利ですよ。
処分の手間や保管スペースの確保がいらない
ベビーカーはかさばるため、使わなくなったあとの保管スペースを確保する必要があります。もう使わない、譲り先がない場合は処分することになりますが、粗大ごみになるので費用がかかります。リサイクルショップやフリマアプリなどで売ることもできますが、メッセージのやりとりや発送などの手間がかかりますし、買ったときより大幅な安値になることも珍しくありません。
レンタルサービスを利用すれば、使用後は返却するだけでOK。保管場所の確保やメンテナンスの必要がなく、処分の手間も省けますよ。
収納や移動時に便利! ベビーカーは本体・折りたたみ時のサイズで選ぼう
屋内でも屋外でも頼りになるコンパクトサイズのベビーカー。ベビーカーが快適に使えると、赤ちゃんとのお出かけも楽しくなります。各メーカーとも小さくたためるだけではなく、しっかりと充実した機能も備わっており妥協しないつくりになっています。
しかも見た目にもおしゃれなベビーカーが多く、目移りしてしまいますよね。でも、決して安い買い物ではないですし、じっくりと比較して自分のライフスタイルにマッチするコンパクトベビーカーを選びましょう。
子育てに役立つ豆知識をお届けしているAQレントでは、ベビー用品のレンタルサービスを提供しています。ベビーカーやベビーベッドのようなベビー用品は使用期間が短いので、できれば費用を抑えたいですよね。また使わないときの収納や不要になったときの処分も大変です。レンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。