赤ちゃんの体は免疫力が低くデリケート。大人がなんともないようなことでも、体調を崩してしまうことがあるかもしれません。そんな赤ちゃんを安全で快適な空間で育てるために活躍するのが「空気清浄機」です。
空気清浄機をうまく使うことで、花粉やウイルスを除菌・除去して赤ちゃんを守り、風邪やアレルギー対策に効果を発揮します。今回は、赤ちゃんがいる家庭におすすめの空気清浄機の選び方のポイントや、おすすめの空気清浄機を紹介します。
赤ちゃんがいる家庭に空気清浄機を置く必要はある?
空気中には、たくさんの化学物質やハウスダストなどが含まれています。免疫力の低い赤ちゃんを安全で衛生的な環境で育てるために、空気清浄機は大切な役割を果たすアイテムのひとつです。
空気清浄機は、部屋の空気をきれいにするだけではありません。昨今ではママやパパに嬉しい機能が満載です。加湿器と一体型になっているものや、空気の状況を把握して自動で空気をきれいにしてくれるものなど、さまざまな機能が搭載されたモデルがあります。
空気をきれいに保つだけでなく、1年中部屋の空気や湿度を快適に保ってくれる空気清浄機は、赤ちゃんのいる家庭にとって心強い味方になるでしょう。
赤ちゃん向けの空気清浄機の選び方
空気清浄機の性能や機能は、それぞれの製品によって大きく異なります。
ここからは、赤ちゃん向けの空気清浄機を選ぶときに注目したいポイント、おすすめ機能を紹介します。
空気清浄機の種類
空気清浄機は集じん方法に違いがあり「ファン式空気清浄機」と「電気集じん式空気清浄機」の大きく2種類に分けられます。
【ファン式】
現在主流のタイプで、国内の空気清浄機の多くを占めているのがファン式空気清浄機です。ファンを回転させて吸い込んだ空気をフィルターに通してろ過することで、空気の汚れを除去する仕組みです。
定期的なフィルター掃除や交換が必要になるためコストがかかりますが、集じん能力が高く、広い部屋でも効率よく空気をきれいにすることができます。
【電気集じん式】
本体内で静電気を発生させて、空気中に浮遊するちりやほこりを電気の力で集じんします。ファンを使わないため稼働音が静かで、寝室での使用に適しています。
フィルターがないのでメンテナンスの頻度が低く、ランニングコストがかからないのがメリットです。ただし、ファン式と比べると集じん能力は劣るため、部屋全体の空気をきれいにするのには向きません。
適用床面積
部屋の空気を短時間できれいにしたいなら、適用床面積の大きなものを選ぶのが良いでしょう。
「適用床面積」とは、空気清浄機を稼働させてから30分間で部屋がきれいになる目安のことです。できるだけ短時間で部屋の空気をきれいにしたい場合には、使用する部屋よりも適用床面積の大きいものを選ぶようにしましょう。
フィルター性能や風量
空気清浄機の肝となるのがフィルター性能です。免疫力が弱い赤ちゃんには、ハウスダストなどの空気の汚れを除菌・除去する効果の高いものがおすすめです。フィルターがどんな物質を除去できるのかも、あわせてチェックしてください。
また、部屋の空気をきれいにするためには、できるだけ多くの空気を素早く取り込んで循環させられる風量があることも大切です。
吸引口の位置
空気清浄機の吸引口は、下から空気を吸い込むタイプがおすすめです。上部・横・背面に吸引口のあるタイプもありますが、床上の空気の吸い込みが弱くなってしまいます。
赤ちゃんは床に近い位置に頭があるので、床のハウスダストや花粉を集中的にきれいにできるように、下から吸い込むタイプを選ぶと良いでしょう。
安全性
赤ちゃんのいる場所で使う空気清浄機は、安全性に関わる機能をチェックして選びたいものです。寝返りやハイハイをする頃になると、周りの物に興味を持っていたずらをすることもあるでしょう。
赤ちゃんがボタンを触ってしまったときに、誤作動によるトラブルを起こさないために、チャイルドロック機能が搭載された空気清浄機がおすすめです。
静音性
寝室や赤ちゃんがお昼寝する部屋で使うなら、静音性の高い空気清浄機がベターです。静音モードが搭載されているモデルも発売されているので、チェックしてみましょう。
音の大きさの目安は30dB(小さなささやき声)以下のものがおすすめです。なかには、20dB(木の葉の触れ合う音)以下の超静音タイプもあります。
明るさ
空気清浄機の表示ランプは、明るさを変えられるタイプが赤ちゃんのいるご家庭に向いています。寝るときには消灯したり、日中は明るい色で表示したりできる機能を搭載したモデルも便利です。
お手入れのしやすさ
空気清浄機の機能を十分に発揮するためには、定期的にフィルターを掃除したり、交換したりする必要があります。しかし赤ちゃんのお世話で忙しいママパパにとって、フィルター掃除は手間に感じてしまうかもしれません。できるだけお手入れが簡単にできるものを選んで、メンテナンスの負担を減らすことをおすすめします。
フィルターを掃除機で吸うだけのお手入れが簡単なタイプや、フィルター交換が10年に1度で済むタイプも発売されているので、チェックしてみましょう。
加湿や除湿などの機能
空気清浄機の中には加湿機能や除湿機能がついているものがあります。これらのモデルを選べば1年中快適な湿度で過ごせるうえ、設置スペースや購入費用を抑えることができます。
冬の乾燥対策に欠かせない加湿機能のほか、梅雨のじめじめ対策や室内干しの洗濯物を乾かすときに便利な除湿機能の、1台3役をこなせる空気清浄機は1年中活躍することでしょう。
赤ちゃんのいる家庭は置き場所も重要
空気清浄機の効果を最大限に発揮するために、置き場所はとても重要です。
- リビングでは部屋の出入り口付近
- エアコンの風が当たらない場所
- 壁やカーテンに寄せすぎない
- 温度変化が大きいので窓際に置かない
設置する際には上記のポイントに注意しましょう。
赤ちゃんのいる家庭では、空気清浄機の風が直接当たって体を冷やしてしまわないように気をつけます。また、赤ちゃんがぶつかったりつかまり立ちした際に転倒したりしないように、空気清浄機はベビーサークルなどで囲っておくと安心です。
赤ちゃんのいる家庭におすすめの空気清浄機
ここまでに紹介してきた空気清浄機の選び方をふまえて、赤ちゃんのいる家庭におすすめの空気清浄機を紹介します。
Panasonic(パナソニック)|加湿空気清浄機 ナノイーX搭載 F-VXU90
手ごわい花粉を効率よく吸引する「ナノイーX」搭載の加湿空気清浄機です。吸引口は下側にあるので、床のほこりやハウスダストをパワフルにきれいにしてくれます。高級感のある木目調デザインがオシャレなプレミアムモデルです。
適用床面積 | 空気清浄40畳 |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 640×398×287mm |
重量 | 11.4kg |
運転音 | 強55dB〜静音18dB |
消費電力 | 強88.0W〜静音5.5W |
チャイルドロック | ◯ |
SHARP(シャープ)|加湿空気清浄機 プラズマクラスター KI-JP100
シャープ独自の空気清浄技術「プラズマクラスターNEXT」を搭載しているハイグレードモデル。菌やウイルス、ニオイを分解・除去して空気を浄化します。
人感センサーが人の不在を検知すると強力に空気を浄化し、人がいる時には稼働音が静かになるため、赤ちゃんの就寝時にも安心です。フィルター自動掃除機能が搭載されているおかげで、お手入れの手間が省けるのも魅力です。
適用床面積 | 空気清浄46畳 / プラズマクラスター23畳 |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 738×427×371mm |
重量 | 17kg |
運転音 | ターボ54dB〜静音21dB |
消費電力 | ターボ95W〜静音5.3W |
チャイルドロック | ◯ |
DAIKIN(ダイキン)|加湿ストリーマ空気清浄機 MCK55X
ダイキン独自のストリーマ技術で有害物質やニオイを分解し、集塵フィルターも加湿フィルターも除菌されるので、いつでも清潔に使用できます。お手入れも簡単で、パネルを開けずに外側から掃除機で吸い込むだけでフィルター掃除が完了する手軽さ。
また、集塵能力が高く撥水發油効果も優れたTAFUフィルターを採用しているため、汚れが広がりにくく静電力が落ちにくいのが特徴です。
適用床面積 | 空気清浄25畳 |
サイズ(高さ×幅×奥行) | 700×270×270mm |
重量 | 9.5kg |
運転音 | ターボ53dB〜静音20dB |
消費電力 | ターボ62.0W〜静音6.0W |
チャイルドロック | ◯ |
ほこりやウイルス対策をして健康的な環境をつくろう
家の中をどんなに頻繁に掃除したとしても、家族が外から花粉や有害物質を持ち込む心配や、ハウスダストやホコリが舞う可能性があります。赤ちゃんが安心して快適に過ごせるように、空気清浄機で対策をして部屋の空気を清潔に保ちましょう。
赤ちゃんのために空気清浄機の導入を考えているママやパパは、ぜひ本記事を参考にして、生活スタイルにぴったりの空気清浄機を見つけてみてはいかがでしょうか。
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