赤ちゃんは生後1ヶ月を過ぎると沐浴を卒業し、大人と一緒にお風呂に入ることができます。たまには温泉に入って仕事や育児の疲れを癒したい……というママパパも多いのではないでしょうか?
しかし赤ちゃんは温泉に入れるのかなど、赤ちゃん連れの初めての旅行は不安が多いかと思います。そこで今回は赤ちゃんの温泉デビューはいつからOKなのか? 事前にどんな準備をしておくべきか? について詳しく紹介していきます。
赤ちゃんが温泉に入れるのはいつから? 何歳から?
赤ちゃんはいつから温泉に入れるのか、疑問に思う方が多いと思います。新生児期が終わり、へその緒がしっかり乾いて沐浴を卒業した生後1ヶ月以降であるのが大前提ですが、明確な決まりはあるのでしょうか?
まずは赤ちゃんの温泉デビューの時期や目安について紹介します。
1歳未満の赤ちゃんの温泉デビューをおすすめしない理由
赤ちゃんはいつから温泉デビューできるのか明確な時期は決まっていません。しかし1歳未満の赤ちゃんは免疫力が低いためあまりおすすめできません。不特定多数の人が利用する温泉は、細菌が繁殖している可能性があります。
そのため大人には何の影響がなくても、免疫力が低い赤ちゃんは何らかの病気に感染してしまうリスクがあるのです。
また赤ちゃんを抱っこしながらの入浴はママパパの負担が大きいですし、浴場は滑りやすいので転倒の危険もあります。そしてもう1つ気を付けたいのは、赤ちゃんが大浴場に入るのを不快に感じる方もいることです。
もしも赤ちゃんが湯船で粗相をしてしまったり、泣いてしまったりすると、ゆったり温泉に入りたい他の利用客の迷惑になってしまいます。周りへの配慮という意味でも、赤ちゃんの温泉デビューは1歳を過ぎてからが良いでしょう。
赤ちゃんの温泉デビューまでのステップ
温泉デビューは1歳以降が好ましいと紹介しましたが、大浴場でなければ0歳児の赤ちゃんも安心して温泉を楽しむことができます。ここでは月齢別にベストな温泉の利用方法を解説します。
1ヶ月~3ヶ月: 客室のお風呂
1~3ヶ月の赤ちゃんは、客室のお風呂での入浴がベストです。お部屋のお風呂であれば衛生面の問題はありませんし、赤ちゃんにとって適温であるぬるめのお湯を用意してあげることができます。
ベビーバスの貸し出しサービスがある施設もありますが、首すわり前の赤ちゃんを大浴場で待たせるのは危険です。この時期の赤ちゃんは客室の小さなお風呂が安心でしょう。
3ヶ月~1歳: 貸切風呂・家族風呂
3ヶ月~1歳になると、貸切風呂・家族風呂であれば温泉デビューできるでしょう。首や腰がすわる頃になると入浴時の負担も減りますし、赤ちゃんの免疫力も少しずつ高くなってきます。
利用者数が少ない貸切風呂や家族風呂なら、衛生面も問題ないでしょう。さらにママパパが一緒に入浴できるので、抱っこやお世話などを協力できるというメリットがあります。
1歳以降: 大浴場
1歳を過ぎると赤ちゃんの免疫力も大分高くなるので、大浴場に入れるようになります。しかし浴場は滑りやすいため、歩き始めの赤ちゃんは転倒に注意しなければなりません。大浴場は浴槽が深く、溺れてしまう危険もあります。ママパパはひと時も目を離さないようにしましょう。
さらに条件として、旅館によって大浴場の年齢制限があったりオムツが外れていないと入浴できなかったりなどルールが異なります。1歳児が入浴できる大浴場かどうか、事前に確認してください。
赤ちゃんと温泉旅行に行く前に宿や旅館に確認するポイント
年齢制限・入浴制限がないか確認
先に述べたように、旅館によっては「〇歳未満は入浴禁止」や「オムツが外れていない子どもは入浴禁止」などの制限がある場合があります。
赤ちゃんとの入浴を楽しみにしていたのに、当日利用できないと知ってがっかり……なんてことにならないように、事前に利用予定の施設を確認しておきましょう。予約の際に赤ちゃん連れであることを伝えておくのがおすすめですよ。
ベビーベッドやアメニティがあるか確認
赤ちゃんのお世話をしながら温泉に入るのは一苦労です。脱衣所にベビーベッドが設置してある施設であれば、着替えのときお世話がグッと楽になります。ベビーベッドがないと、床などにタオルを敷いて赤ちゃんを寝かせなければならならず、とても大変です。入浴の可否もあわせて、利用予定の施設に確認しておくのが安心です。
その他にもベビーバスやバスチェアなどの貸し出をしてくれる施設もあります。こういった施設では赤ちゃん用のシャンプーなどアメニティが用意されていることもあるので、あわせて確認しておくのがおすすめです。
赤ちゃんと温泉に入るときに便利なアイテム
旅館によっては赤ちゃん用のアメニティを提供しているところもありますが、敏感肌の赤ちゃんは普段から使っているものを持っていくのが安心。シャンプーやボディソープだけでなく、入浴後に塗る保湿剤も準備しておくと良いでしょう。
そして入浴後にあげる赤ちゃん用の飲み物も忘れずに。ミルクや麦茶など、湯上りにすぐ飲めるように用意しておきましょう。
赤ちゃんと入れる貸切温泉や家族風呂があるか確認
年齢制限・入浴制限をクリアしていたとしても、赤ちゃんや小さなお子さんと温泉に入るのであれば貸切風呂や家族風呂の方が安心です。ママパパが一緒に入れるので交代で赤ちゃんのお世話をしながら温泉を楽しめますし、他の利用客に迷惑をかける心配もありません。
ゆったり温泉を楽しみたいというご家族はぜひ事前に貸切風呂・家族風呂の有無を確認しておいてください。
赤ちゃんと温泉に入るときのマナーと注意点
それでは実際に赤ちゃんと温泉に入るときのマナーと注意点を紹介します。楽しい温泉旅行にするためにも、しっかり準備をしておきましょう。
水分補給をする
入浴前後は水分補給をしっかりしておきましょう。温泉はおうちのお風呂よりも温度や室温が高いので、赤ちゃんは疲れやすく水分不足になりがちです。入浴後すぐに水分補給できるように、脱衣所に飲み物を用意してください。貧血などの体調不良を起こさないために、入浴前におやつをあげるのも効果的ですよ。
トイレを済ませる
入浴前には必ずお子さんのトイレを済ませてください。まだオムツが外れていない赤ちゃんは、タイミングを計ってウンチやおしっこが出た後に入浴するのが良いですね。日々の生活リズムを考慮して温泉のタイミングもあわせると良いでしょう。
刺激の少ない泉質か確認する
赤ちゃんのお肌は敏感なので、温泉デビューは刺激の少ない泉質か確認しておきましょう。具体的には子どもからお年寄りまで入りやすい単純温泉が安心です。
強酸性や強アルカリ性などは刺激が強いので避けるのが無難です。炭酸水素泉は美肌の湯と呼ばれていますが、乾燥しやすいので入浴後の保湿を忘れないでください。
温度が高くないか確認する
赤ちゃんは皮膚が薄く身体が小さいため、のぼせに注意が必要です。湯加減は40℃以下が理想ですが、温泉だとなかなか少ないですよね。そのため長風呂は避け、さっと済ませて上がりましょう。
ベビーバスの貸し出しがある場合は、温度調節して赤ちゃんを入れてあげるのが良いですね。浴槽に水を入れて温度調節をするのはマナー違反ですので、くれぐれも辞めましょう。
入浴タイミングや時間に気を付ける
入浴のタイミング・時間は、なるべく普段赤ちゃんがお風呂に入る時間に合わせるのがベストです。いつもより大幅に早く入浴すると赤ちゃんが早く寝てしまい、食事ができなかったり夜中に起きてしまったりすることもあります。旅行中もできるだけ赤ちゃんの生活リズムは崩さないよう心がけるのが重要です。
移動するときは転倒に注意
浴場は滑りやすいため、赤ちゃんを抱っこして移動するときは転倒に注意しましょう。ぬるぬるした泉質や岩風呂など足場が不安定な場所、濁り湯など段差が見えにくい浴槽は特に危険です。
細心の注意を払うのはもちろんですが、事前にリサーチしてそういった不安要素が少ない温泉施設を選ぶのがおすすめですよ。
赤ちゃんの身体を洗ってから入浴する
赤ちゃんを湯船に入れる前に、必ずシャワーでしっかり身体を洗ってあげてください。大勢の人が一緒に入る場所なので、清潔にしてから入浴するのがマナーです。オムツの赤ちゃんは特にお尻が汚れているのでしっかり洗いましょう。
入浴後の保湿・スキンケアも忘れずに
入浴後は忘れずに赤ちゃん保湿・スキンケアをしてあげましょう。温泉は熱いお湯や湯気でおうちのお風呂よりも乾燥しがちです。お部屋に戻ってからではすでに乾燥してしまっていることが多いので、脱衣所で素早くしてあげるのが良いでしょう。
もし粗相をしてしまったらどうする?
もしも温泉でおしっこやうんちなど粗相をしてしまった場合は隠さずに申告しましょう。万全の対策をしていたとしても、生理現象なのでどうしようもない時もあるかと思います。しかし黙って排水溝に流したり放置したりと隠してしまうと、他の利用客の迷惑になってしまいます。
マナー違反な親のせいで苦情が増えると、赤ちゃん連れで利用できる温泉施設が減ってしまいかねません。こういった悲しい事態を防ぐためにも、万が一粗相をしてしまったら施設の人にすぐに謝罪し、清掃などの対応をしてもらいましょう。
事前準備をしっかり、マナーを守って温泉デビューしよう
赤ちゃんが温泉に入るには、今回紹介したように事前準備が重要です。利用する宿のリサーチをするのはもちろん、マナーを守って楽しい温泉デビューにしてくださいね。
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