ベビーゲート（ベビーフェンス）は、子どもが家庭内の危険な場所に入らないようにするためのアイテムです。なかでも最近注目されているのが、壁や柱を傷つけず、設置が簡単な自立式の「置くだけ」タイプのべビ－ゲート。
賃貸物件にはもちろん、固定する壁がない場所でも設置できて、赤ちゃんを守れる優れものです。今回は置くだけタイプのベビーゲートを選ぶときのポイントや、おすすめの製品を紹介します。
ベビーゲートを家の中に設置する理由
ベビーゲートは子どもにとって危険な場所に侵入するのを防ぎ、ケガや事故から守るために設置します。たとえば以下のような場所は、赤ちゃんにとって特に危険なスポットで注意が必要です。
- 階段や玄関など段差のある場所
- 風呂場
- キッチン
- ストーブや扇風機などの家電周辺
これらの場所は、誤って段差のある場所から転落してしまったり、重たいものが赤ちゃんの頭に落下したり、火や刃物でケガをしてしまったりといった事故が多く発生します。
ベビーゲートで仕切って危険な場所に立ち入れないようにするのが、言葉がわからない赤ちゃんを守るために最も有効な方法と言えるでしょう。
ベビーゲートはいつからいつまで必要？
ベビーゲートは遅くても、ハイハイがはじまる頃までに設置しておきたいところ。ハイハイが上手になると、家中どこへでも移動するようになります。そうなると色々なものに触れたがり、興味を持ったものを口に入れたりするので安全対策が必要です。早いうちから、どのタイプのゲートが良いか検討しておくのがおすすめです。
そして取り外しの目安は2歳頃です。具体的には「危ないから入ってはいけない」など、大人の話が理解できるようになったらゲートを外しましょう。成長するにつれて、ゲートを突破してしまったりよじ登ってしまったりする子も出てきます。
子どもによってベビーゲートでの安全対策が有効な期間は変わるので、様子を見て取り外すタイミングを選びましょう。
壁のない場所や賃貸物件なら置くだけタイプがおすすめ
置くだけタイプ・自立式ベビーゲートは、その名の通り置くだけで設置できます。床面中央にあるセーフティプレートに赤ちゃんが乗ることで重りになり、ゲートがしっかり固定されるので簡単には動かない仕組みです。
従来のネジ固定式・突っ張り式と比べ、自立式ベビーゲートにはどんな特徴があるのでしょうか？ その特徴をメリット・デメリットに分けて紹介します。
置くだけタイプ・自立式ベビーゲートのメリット
置くだけタイプ・自立式ベビーゲートには、以下のようなメリットがあります。
- 壁や柱を傷つける心配がない
- 簡単に設置・移動・収納ができる
- 固定式や突っ張り式が取り付けできない場所でも設置可能
- 製品によっては家具の囲いなどにも使える
固定式のベビーゲートはネジ穴をあける必要がありますし、突っ張り式も壁が傷つく心配があります。一方で自立式は置くだけで設置できるため、賃貸物件や新築物件にぴったりのアイテムです。固定する必要がないので、壁がないところや間口の広い場所の仕切りもできます。
また使わないときはコンパクトにたたんで収納できるのはもちろん、シーンに合わせて好きな場所へ移動して使えるのも魅力です。幅が広いものや角度調節できるタイプであれば、家具の囲いやベビーサークルなど幅広い使い方ができますよ。
置くだけタイプ・自立式ベビーゲートのデメリット
メリットがいっぱいの置くだけタイプ・自立式ベビーゲートですが、わずかながら注意点もあります。
- 階段上は使用不可
- 子どもが成長するにつれゲートを突破してしまうことがある
自立式ベビーゲートは壁などに固定していないので、完全に動かないという保証がありません。また、階段上には設置できないので注意しましょう。階段上は転落の危険が高いため、ネジで固定するタイプの専用ゲートを設置する必要があります。
子どもが歩けるようになり、力や知恵がついてくるとゲートを突破してしまう場合があるのも注意点です。一度成功すると簡単にすり抜けられるようになってしまうので、安全を確保するには固定式や突っ張り式に変える必要も出てきます。
子どもが活発になってきたら、長時間目を離さないよう気を付けなければなりません。突破されることが増えてきた時点で、固定式のベビーゲートに交換する時期だと考えることもできるでしょう。
置くだけタイプのベビーゲートの選び方や確認すべきこと
簡単・便利な置くだけタイプのベビーゲートですが、種類が豊富でどれを買うか迷ってしまう方も多いかと思います。ここでは選ぶときにいくつか押さえておきたいポイントを紹介します。
ゲートの種類（通過する方法）で選ぶ
ベビーゲートは扉があるタイプとないものがあります。扉がないものは大人がまたいで越える設計なので、ゲートの高さがやや低めに作られています。
扉付きは基本的にドアロックがついていますが、その仕組みはさまざま。大人が片手でドアロックが外せるものや子どもが外しにくいダブルロック、オートロック機能のものもあれば、都度自分でロックしなければならないものもあります。設置場所に合わせて使い勝手が良いものを選びましょう。
設置する場所にあったサイズか確認する
ベビーゲートは製品によってサイズ展開が異なります。購入後にサイズが合わなくて使えない……といった失敗をしないよう、あらかじめ設置する場所のサイズを測って確認しましょう。製品によっては便利な拡張パーツの販売もあるので、そちらもあわせてチェックしておくのがおすすめですよ。
設置時に赤ちゃんの様子が見えるものを選ぶ
ベビーゲートは柵になっているものや、布地のものなどさまざまなタイプがります。柵などスキマがあるものやメッシュ生地であれば、赤ちゃんの様子が見えるのでおすすめです。ママパパだけでなく、赤ちゃんも安心して過ごせますよ。
安定性の高いものを選ぶ
置くだけタイプのベビーゲートは、固定式に比べ安全性がやや劣ります。そのためゲートが動かないよう安全性に配慮して設計されたものか、しっかりチェックしてから購入しましょう。
置くだけタイプのベビーゲートの人気製品を紹介
置くだけタイプのベビーゲートの中から、おすすめ製品を4つ紹介します。
日本育児｜おくだけとおせんぼ おくトビラ
置くだけで簡単に設置できる自立式ベビーゲート。使わないときは畳んで収納できます。セーフティプレートの上に子どもが乗ると、重みでより倒れにくい安心設計です。
扉付きなので、出入りが多いキッチン前や階段下にも使えます。ドアロックは安全性の高いカバー型ロックを採用。メッシュ素材なのでぶつかってもケガの心配がなく、子どもの様子も見えて安心です。
日本育児｜おくだけドアーズ Woody-Plus
お部屋の雰囲気を崩したくない方におすすめな木製の自立式ベビーゲート。セーフティプレート付きで安定性もばっちりです。便利な両開きドアは、子どもにいたずらされにくいカバー型ロック式のドアロック。
サイドパネルのジョイント部分は角度調節できるので、コの字型にして家具を囲うこともできます。別売りの拡張パーツを組み合わせれば、さらに広いスペースの仕切りとしても使えますよ。
日本育児｜ちょっとおくだけとおせんぼ スマートワイド
見通しの良いメッシュ素材の、ワイドタイプ自立式ゲートです。両サイドのパネルは角度を自在に変えられるので、直列で部屋の仕切りとして使ったり、コの字型にして家具の囲ったりもできます。横幅の調節もでき、108（コの字）～271cm（直列）まで伸縮可能。
中央のセーフティプレートに加え、サイドスタンドも付いているのでしっかり自立します。軽量かつコンパクトに畳めるので、ワイドタイプでも移動や収納が簡単にできます。
日本育児｜キッズパーテーション
カラフルな色合いが可愛らしいキッズパーテーションです。パネルを自由に組み合わせることができ、長さや角度調節も自由自在。直列で並べれば最長361cmまで対応するので、部屋を2つに仕切ったり、テレビなどの家具を囲ったり、キッチン周りのゲートとしても使えます。
赤ちゃんがいたずらしにくいロック式の扉付きで、出入りもらくちん。プラスチック素材なので軽量で移動も便利です。
部屋にベビーゲートを設置して危険から子どもを守ろう
賃貸物件でも安心して使える、置くだけタイプの自立式ベビーゲート。ネジで固定したり突っ張り棒を使用したりしないので、壁を傷つけずに設置できる優れものです。また女性ひとりでも簡単に設置・移動できるものが多く、活用の幅も広がります。
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