これから生まれてくる赤ちゃんのためにベビー用品の準備をしているプレママ、プレパパ。たくさんあるベビー用品の中でもベビーベッドはサイズが大きいので、設置する部屋の広さをしっかり確認しておかないと、いざ購入しても置き場所に困ってしまいます。
今回はベビーベッドのサイズ選びについて、一般的な大きさの種類やサイズ・タイプごとのメリット・デメリットをご紹介します。
ベビーベッドのサイズは主に4種類
ベビーベッドのサイズは主に4種類あります。大きい順に標準サイズ、小型サイズ、ミニサイズ、ハーフサイズです。
使用期間の目安は標準サイズが最長2年、小型サイズが1年、ミニサイズが6~9ヶ月、ハーフサイズが3ヶ月となっています。それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
標準サイズ|120×70cm
標準サイズは内寸が120×70cmのベビーベッドで、4種類の中で一番大きいサイズとなります。市場に最も多く流通しており、スタンダードサイズと呼ばれることも。ベビー布団やシーツ、ベッドガードといったベッド周りの商品の種類も多く、好きなデザインを選べます。また、使用期間が最長2年と最も長く、赤ちゃんの身体が大きくなっても広々と使うことができます。
小型サイズ|100×63cm
小型サイズは内寸が100×63cmのベビーベッドです。標準サイズよりはコンパクトで、ミニサイズより長く使いたいという需要に合った商品となっています。あまり流通していないサイズなので、ベビー布団などベッド回りの商品が手に入りづらいことに注意が必要です。
ミニサイズ|90×60cm
ミニサイズは内寸が90×60cmのベビーベッドです。小型サイズよりさらにコンパクトで、使用期間は6~9ヶ月程度となります。標準サイズとともに市場に出回っているのはこのサイズが多いため、ベッド周りの商品も手に入れやすくなります。部屋間の移動がしやすく、昼間はリビング、夜間は寝室でといった使い方も可能です。
ハーフサイズ|60×70cm
ハーフサイズは内寸が60×70cmのベビーベッドです。4種類の中で一番小さく、標準サイズのちょうど半分のサイズとなります。使用期間も3ヶ月程度なので、里帰りなど限られた期間の利用におすすめです。
大きめと小さめ、それぞれのメリット・デメリット
ベビーベッドには4種類のサイズがあることが分かりました。では、どのサイズを選んだらよいのでしょうか。それぞれメリットとデメリットがありますので、詳しく説明していきます。
大きいサイズのメリット
大きいサイズのメリットは長い期間使えるという点です。使用期間の目安が最長2歳ごろとなっており、赤ちゃんが成長しても広々と快適にベビーベッドで寝かせることができますね。
大きいサイズのデメリット
デメリットはやはりサイズが大きいことによる圧迫感です。お部屋が広い場合には問題ありませんが、寝室にはママ・パパのベッドや他の家具があるので、大きなベビーベッドを設置しにくいこともあります。
小さいサイズのメリット
小さいサイズのメリットは狭いスペースにも置くことができるという点です。コンパクトなので、部屋間の移動もしやすいです。
小さいサイズのデメリット
デメリットはサイズが小さい分、大きいサイズに比べて使用期間が短くなっているという点です。ミニサイズではつかまり立ちをし始める6~9ヶ月、ハーフサイズは3ヶ月となっているため、使用期間が過ぎたあとの赤ちゃんの寝る場所を考えておく必要があります。
ベビーベッドの高さの違い
ベビーベッドの種類を高さで分けた場合、主にハイタイプとロータイプがあります。それぞれの高さの平均やどんな使い方をするのかなどをチェックしておきましょう。
ハイタイプベビーベッド
ハイタイプは、ベッド本体の高さが110cm、底板が床から70cm程度の高さに設計されているベビーベッドです。赤ちゃんのお世話がしやすい、収納力に優れるなどの特徴があります。上にきょうだいがいる家庭やペットを飼っている家庭に人気のタイプです。
ロータイプベビーベッド
ハイタイプは、ベッド本体の高さが85cm、底板が床から45cm程度の高さに設計されているベビーベッドです。小さなサイズで圧迫感がない、赤ちゃんの様子を確認しやすいなどの特徴があります。ママ・パパのベッド脇に設置したい場合などにおすすめのタイプです。
ハイタイプとロータイプ、それぞれのメリット・デメリット
適切なベビーベッドを選ぶには、できるだけ具体的に使用シーンをイメージすることが大切です。ハイタイプとロータイプの特徴に加えて、メリット・デメリットもチェックして、自分がどのように使っていきたいかを検討しましょう。
ハイタイプのメリット
ハイタイプのベビーベッドには、以下のようなメリットがあります。
- お世話がしやすく、体に負担がかかりにくい
- 収納力が高い
- 床から離れているので衛生的
ハイタイプのベビーベッドは大人の腰の高さあたりに底板が位置するので、立ったままおむつ替えなどのお世話をできます。赤ちゃんとはいえ、何度も抱き下ろしするのは体に負担がかかるもの。特に腰痛持ちのママ・パパはハイタイプのベビーベッドがおすすめです。
また、高さがあるため収納力に優れることもハイタイプの魅力です。おむつやお着替え、お尻ふき、タオルなどを収納できて、日々のお世話をワンアクションで行えます。
その他、衛生的な環境で赤ちゃんを寝かせられることもハイタイプのメリットです。上のきょうだいやペットがいる家庭ではどうしても床が汚れてしまいますが、ハイタイプであればホコリや抜け毛などを吸い込む心配が減らせます。
ハイタイプのデメリット
ハイタイプのベビーベッドには、以下のようなデメリットがあります。
- 落下事故の危険性がある
- 赤ちゃんの様子を確認しにくい
ハイタイプのベビーベッドを使用する場合は、落下事故に注意する必要があります。高さがある分だけ便利で衛生的な反面、落下した際に大怪我につながる危険性も無視できません。柵をしっかりと固定する、底板の高さを調整するなどの対策を怠らないようにしましょう。
ロータイプのメリット
ロータイプのベビーベッドには、以下のようなメリットがあります。
- 圧迫感がなく、インテリアに馴染みやすい
- 赤ちゃんの様子が確認しやすい
- 落下しても大怪我につながりにくい
ロータイプのベビーベッドは、本体の高さが85cm、底板が床から45cmとコンパクトなことが特徴です。そのため、インテリアの妨げにならないというメリットがあります。目線にベビーベッドが入りにくいのでリビングや和室などに設置するのも良いでしょう。
また、赤ちゃんの様子を確認するために立ち上がる必要がないので、ママ・パパのベッド脇に設置して添い寝するのにも向いています。その他、ロータイプは高さが低い分、万が一赤ちゃんが落下した場合でも大怪我につながるリスクが減らせます。
ロータイプのデメリット
ロータイプのベビーベッドには、以下のようなデメリットがあります。
- 赤ちゃんがハウスダストを吸い込む可能性がある
- お世話をするときに、かがむ必要がある
ロータイプのベビーベッドは底板が床に近いため、舞い上がったハウスダストを赤ちゃんが吸い込んでしまう可能性があります。ハウスダストはアレルギーの原因になるので、ロータイプのベビーベッドを使用する際は、床を綺麗に保つよう意識しましょう。
また、お世話をする際はその都度かがむ必要があるので、腰痛持ちのママ・パパにとっては負担が大きいかもしれません。
ベビーベッドのサイズ選びのコツ
メリット、デメリットが分かったところで、ここからは実際にサイズ選びをするときのポイントを3つご紹介していきます。ご家庭に合ったベビーベッドのサイズ選びの参考にしてくださいね。
ベッドより広いスペースを確保できるか確認する
なぜベビーベッドより広いスペースが必要かというと、組み立てる際にベッドギリギリのスペースしかないと苦労する事態が考えられるからです。また、大人の動線が確保できないと、赤ちゃんのお着替えやおむつ替えといったお世話をすることができません。
使用する期間を決める
先ほどご紹介したように、ベビーベッドは大きさごとに使用期間が決まっていました。長く使用したい場合は使用期間が最長2年の標準サイズ、つかまり立ちをし始める6~9ヶ月までの使用を考えているならミニサイズ、標準とミニの間をとるなら小型サイズ、里帰りなど3ヶ月までの期間限定と考えているならハーフサイズ。使用する期間に合わせてサイズを選びましょう。
使うシーンにあわせて配置する場所を決める
ベビーベッドを夜だけ使いたいと考えているなら寝室に置くことになるでしょう。その場合、スペースを確保できるなら標準サイズのベビーベッドが長期間使えておすすめです。
反対に、昼間もベビーベッドに赤ちゃんを寝かせたいと考えているなら、夜間は寝室に、昼間はリビングに置くことになります。その場合はコンパクトで移動しやすいベビーベッドがおすすめです。
ベビーベッドのサイズに合ったベビー布団も準備しよう
ベビーベッドのサイズに適したベビー布団を準備することも忘れてはいけません。ベビーベッドの内寸とベビー布団の大きさが合っていないと、溝や段差ができてしまい大変危険です。場合によっては、窒息などのリスクも生じるためベビー布団の選定は慎重に行いましょう。
サイズ・高さ以外でベビーベッドを選ぶポイントは?
サイズと高さ以外にもベビーベッドを選ぶうえで大事なポイントがあります。どんなベビーベッドがいいのか、チェックするポイントを紹介していきます。
安全基準「PSCマーク」「SGマーク」で選ぶ
現在日本国内で販売されているベビーベッドには、安全基準「PSCマーク」「SGマーク」の表示が義務付けられています。
PSCマークのPSCはProduct(製品)Safety(安全)Consumer(消費者)の略で、国が定めた技術基準に適合した製品につけられています。SGマークのSGはSafety Goodsの略で、製品安全協会が決めた認定基準に適合した製品につけられています。
この2つのマークが表示されていないものは安全性が保証されていません。インターネットで安く販売されているベビーベッドにはこのマークがないことも。大切な赤ちゃんが使うベビーベッドは、安全基準の適合表示があるものを選ぶようにしましょう。
高さ調整や柵の開閉で選ぶ
高さ調整や柵の開閉ができると、ベビーベッドでの赤ちゃんのお世話がとてもしやすくなります。高さのあるベビーベッドでは、赤ちゃんのお着替えやおむつ替えを楽な姿勢でできるので、産後のママはもちろん腰痛のパパにも大きいメリットですよね。
柵の開閉も赤ちゃんをベッドに出し入れする際に高く持ち上げる必要がないため、体の負担を軽減できます。赤ちゃんが大きくなるにつれ、欲しいと感じる機能です。
機能や用途で選ぶ
ベビーベッドとしての機能のほかにも、形を変えてベビーサークルや机、ベンチ、収納棚として使うことができるタイプ、折りたたんで旅行や帰省に持っていけるタイプなど製品によってさまざまな機能があります。ご家庭の使用する状況によって必要な機能で選んでもよいでしょう。
住環境にあった大きさ選びが大切。事前に設置スペースを決めておこう
赤ちゃんの安全確保や、お世話に便利なベビーベッド。使いやすさや機能面で判断することも大切ですが、あらかじめ決めた場所に設置できるサイズから選ぶようにしましょう。もちろんベビー布団の購入も忘れずに。ベビーベッドはレンタルを活用すれば必要なときだけ利用できるので、初期費用や処分の手間が省けて便利ですよ。